ASUS ROG Zephyrus G14(2022)の実機レビュー

更新日:
CPU Ryzne 7 6800HS
Ryzen 9 6900HS
GPU Radeon RX 6700S
Radeon RX 6800S
メモリ 16GB / 32GB DDR5-4800
ストレージ PCIe Gen4 SSD
液晶サイズ 14インチ
液晶種類 WQXGA 120Hz
質量 約1.65kg / 1.72kg
バッテリー 最大 約11.7時間
価格[税込] 22万円台~
天板にアニメ!?持ち歩きもしやすいゲーミングノート

ROG Zephyrus G14は、天板にアニメーションを表示することが出来るユニークなゲーミングノートです。この天板は工夫次第で色々使えそうです。

また、 ゲーミングノートとしては、コンパクトで軽いボディも特徴的で、持ち運びにも便利です。

さらに、Ryzen + Radeon RXのAMDで揃えた構成も特徴的です。

質の高い液晶を搭載しているので、クリエイターにも最適です。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。一部部材は量産品と違う可能性があります。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Ryzen 9 6900HS、32GBメモリ、Radeon RX 6800S、1TB SSD

 

目次

お忙しい方は、「 ROG Zephyrus G14の特徴」のみお読みください。

 

ROG Zephyrus G14の特徴

天板にAniMe Matrixディスプレイを搭載

ROG Zephyrus G14の大きな特徴の一つが、天板にAniMe Matrixディスプレイを搭載していることです(AniMe Matrixディスプレイではないモデルもあります)。天板に時計や文字、ドット絵アニメーションなどを表示することができます。下の映像はAniMe Matrixの表示の一例です。

AniMe Matrixの表示例

 

天板には、CNC切削加工による14,969個の孔があいており、1,449個の極小LEDが配置されることでAniMe Matrixディスプレイが構成されています。

天板表面の拡大画像

 

AniMe Matrixの表示設定は、「Armoury Crate」で行います。操作も難しくありません。

Armoury CrateでAniMe Matrixの表示設定が可能

 

ドットアニメーションを表示する「アニメーションモード」、音に合わせて変化する「オーディオモード」、時計やバッテリー残量を表示する「システムモード」、バーチャルマスコットを表示する「オムニモード」などがあります。

ビジネス用途であれば、自社名や、スポンサー名を表示したりできます。集まってゲームする場合や、LANパーティーなどでは、チーム名、ロゴ、対戦相手へのメッセージなどを表示するのも面白そうです。自由度が高いので、アイディア次第で活用できる幅が広いです。

AniMe Matrixでのテキスト

 

14型で約1.65kg~と持ち運びやすい

ROG Zephyrus G14は、14型のゲーミングノートPCです。主流である15.6型のゲーミングノートPCと比べると、サイズは一回り小さいです。質量も、通常の天板のモデルが約1.65kg、AniMe Matrixモデルでも約1.72kgとなっており、高性能CPU・GPUを搭載したゲーミングノートPCとしては軽いです。

そのため、宅内でほぼ据え置きで使用するというよりも、ゲームやクリエイティブな用途に使える高性能なノートPCを頻繁に持ち運びたい方に適しています。

約1.65kg~と軽い14型ゲーミングノートPC

 

Ryzen + RadeonのAMD構成

CPUには最新のAMD Ryzen 6000シリーズ「Ryzen 7 6800HS」または「Ryzen 9 6900HS」を搭載し、グラフィックスには「Radeon RX 6700S」もしくは「Radeon RX 6800S」搭載、ROG Zephyrus G14は、CPUもグラフィックスもAMDで統一されているAMD好きにはたまらない1台です。

今回は、上位モデルとなる、Ryzen 9 6900HS + Radeon RX 6800Sの構成をチェックしました。

搭載するCPUは、型番の末尾がHSとなっており、TDPが35Wに抑えられたCPUですが、ベンチマークでは、シングルコア、マルチコアともに1世代前のRyzen 9 5900HXを超えるスコアが出ていました。TDP 45Wのインテル第12世代Core i7-12700Hよりは落ちる性能ですが、コンパクトなゲーミングノートPCとしては、十分高い処理性能です。

CINEBENCH R23(マルチコア)
Core i7-12700H 16389
Ryzen 9 6900HS 14081
Ryzen 9 5900HX 13382
CINEBENCH R23(シングルコア)
Core i7-12700H 1823
Ryzen 9 6900HS 1564
Ryzen 9 5900HX 1463

 

次に、グラフィックス性能ですが、ベンチマークテストでは、Radeon RX 6800Sは、最大グラフィックスパワー95WのRTX 3070 Laptopと同程度のスコアが出ていました。

3DMark Time Spy ~ Graphics score ~
RTX 3070Ti (105W) 9901
Radeon RX 6800S 9233
RTX 3070 (95W) 9220

 

ゲーム時の平均フレームレートは、ゲームタイトルによって差がありましたが、概ねミドルクラス~ミドルハイクラス程度のフレームレートが出ていました。軽めのeスポーツタイトルであれば、最高画質でも120 fps以上出ていましたし、重めの部類のサイバーパンク2077や、ウォッチドッグス レギオンでも、最高画質で60 fps以上出ていたので、多くのゲームを快適にプレイすることができます。

なお、実際にゲームをプレイするときの平均フレームレートについては、「ゲームベンチマーク&フレームレート」をご覧ください。

ゲームも高いフレームレートで動作

 

クリエイティブ作業にも適した液晶

ROG Zephyrus G14は、WQXGA(2560x1600)と解像度が高めで、DCI-P3 100%クラスと色域も広めでPANTONE認証も受けています。そのため、写真や動画の編集など、クリエイティブな作業にも適しています。

また、一般的な画面比16:9の液晶と比べると、縦方向の表示面積が少し広がっており、作業効率がアップするでしょう。

色鮮やかな表示が可能

 

オンボード + スロットメモリ

ROG Zephyrus G14は、DDR5-4800メモリを搭載し、オンボード + スロットメモリの構成となっています。

メモリ容量が16GBと、32GBのモデルがありますが、海外サイトを見ると、どちらもデュアルチャネルとなっているようです。

なお、スロットのメモリは換装できそうですが、オンボードメモリを容量を超えた部分は、デュアルチャネルで動作しません。そのため、16GBを超えるメモリ容量を希望する場合は、最初から32GBメモリを搭載したモデルを選択しておいた方がいいと思います。

スロットメモリ

 

デザイン性の高いボディ

ROG Zephyrus G14は、狭額縁ベゼルの液晶、比較的スリムなボディ、派手すぎないデザイン、独創的な天板など、ボディの全体的なデザイン性も高いです。

また、天板の下部には、ベイパーデポジションによるプリズム状のネームプレートが配置されており、こちらも高級感を演出しています。

外に持ち出して、カフェなどで使用すると人目を引くこと間違いなしです。

デザイン性の高いボディ

 

ゲーム時はボディが熱くなる

ROG Zephyrus G14は、14型の小型のボディに、高性能のCPUとGPUを搭載しているため、安定して高いパフォーマンスを発揮するためには、しっかりとした冷却性能が不可欠です。

下の画像のような、しっかりとした排気口を、計4か所備えています。また、液晶面を開くと、ヒンジ部分が本体の背面を持ち上げるようになっており、机と底面の間にスペースができて、吸気がしやすくなっています。

排気口

 

内部を見ると、一般的なヒートパイプではなく、ベイパーチャンバーと呼ばれる放熱板により、放熱面積が広く確保されています。その他にも、液体金属グリスを使用するなど、放熱性能を上げるための工夫がされています。

ベイパーチャンバー

 

このような冷却機構を備えていますが、ゲーム時はキーボード面全体の温度が上がり、パームレスト部も熱くなります。この辺りは、コンパクトなボディのゲーミングノートPCの宿命として、ある程度妥協が必要です。

ゲーム時の表面温度

 

各用途の快適度

ROG Zephyrus G14の各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
快適に動作します。画面比16:10のディスプレイで、作業もしやすいです。
動画鑑賞 液晶は色鮮やかな表示が可能で、スピーカー音も比較的いいです。快適に動画鑑賞できます。
オンライン会議 ウェブカメラ、マイク、スピーカーを備え、双方向AIノイズキャンセリング機能も搭載しています。問題なくオンライン会議ができます。
RAW現像
画像編集
当サイト計測でsRGBカバー率100%と色域が広いWQXGA液晶を搭載しています。RAW現像の速度もそこそこ速く、RAW現像や画像編集にも向いています。ただし、Adobe RGBカバー率100%まで色域はありません。
動画編集 4K動画も快適に編集できる性能を備えています。DCI-P3 100%クラスの液晶なので、色の調整まで行えます。
ゲーム ミドル~ミドルハイクラスのゲーミング性能と、120Hz液晶を搭載しており、多くのタイトルを高めの画質で快適にプレイすることができます。

 

ゲームベンチマーク&フレームレート

動作モード

本製品は、いくつか動作モードを選択できます。動作モードを変更するには、Fn+F5を押すか、「ARMOURY CRATE」のソフトから変更します。

ここでは、最も高いパフォーマンスが出る「Turbo」のモードで、各ゲームの平均フレームレートを計測した結果を掲載します。

ARMOURY CRATE
動作モード

 

各ゲームの平均フレームレート

いくつかのゲームの平均フレームレートを掲載します。他のグラフィックスとも比較していますが、すべて同じバージョン、同じ状況で計測しているわけではないので、あくまで参考値としてご覧ください。ディスクリートモードでもフレームレートを計測したゲームでは、その数値も載せています。

今回チェックしたゲームでは、軽めのゲームであれば高画質設定で、中程度の重さのゲームでも少し画質を下げることで、120 fps前後のフレームレートでプレイできました。重い部類のゲームでも、高画質設定で60 fps以上出ていました。動きの激しいゲームから、映像を楽しむタイプのゲームまで、多ジャンルのゲームを快適にプレイできます。

なお、ディスクリートモードに関しては、Forza Horizon 5や、PSO2 ニュージェネシスのように、10%以上フレームレートが伸びる場合もありますが、ほとんど変化がない場合もありました。ゲームによって差があるようなので、フレームレートを少しでも上げたい場合は、ディスクリートモードを試してみるといいでしょう。

以下のゲームのフレームレートについて
グラフは、ノート用グラフィックスのみ掲載しています。
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー(max TGP)
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 127 fps
81 fps
ウルトラ 65 fps
【65 fps】
レイトレ:中 25 fps
レイトレ:ウルトラ 16 fps
【16 fps】
※ベンチマークで計測
カッコ【】内は、ディスクリートモードのフレームレート
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 3080 Ti
※ディスクリートモード
175W 94 fps
RTX 3080 Ti 175W 93 fps
RTX 3070 140W 70 fps
Radeon RX 6800S
※ディスクリートモード
  65 fps
Radeon RX 6800S   65 fps
RTX 3060 115W 62 fps
RTX 3060 130W 61 fps
RTX 3050 Ti 95W 43 fps
RTX 3050Ti 40W 29 fps
重い部類のゲーム
ウォッチドッグス レギオン(DX12)
解像度 品質 レイトレ DLSS 平均fps
1920
x
1080
オフ 98 fps
オフ 88 fps
最大 オフ 67 fps
【67 fps】
カッコ【】内は、ディスクリートモードのフレームレート
他のGPUとの比較(1920×1080、最大、DLSS:オフ)
RTX 3080 Ti
※ディスクリートモード
175W 88 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 87 fps
RTX 3080 Ti 175W 85 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 81 fps
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 78 fps
RTX 3080 16GB 165W 74 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 74 fps
RTX 3080 16GB 140W 73 fps
RTX 3080 8GB 105W 73 fps
RTX 3070 145W 68 fps
Radeon RX 6800S
※ディスクリートモード
  67 fps
Radeon RX 6800S   67 fps
RTX 3070 95W 65 fps
RTX 3060 130W 60 fps
RTX 3060 95W 58 fps
RTX 3060 115W 46 fps
RTX 3060 90W 44 fps
RTX 3050 Ti 95W 34 fps
RTX 3050 95W 29 fps
RTX 3050Ti 60W 28 fps
RTX 3050 60W 22 fps
重い部類のゲーム
Forza Horizon 5(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 222 fps
105 fps
エクストリーム 70 fps
【83 fps】
カッコ【】内は、ディスクリートモードのフレームレート
他のGPUとの比較(1920×1080、エクストリーム)
RTX 3080 Ti
※ディスクリートモード
175W 97 fps
RTX 3080 Ti 175W 94 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 88 fps
Radeon RX 6800S
※ディスクリートモード
  83 fps
RTX 3070 145W 74 fps
Radeon RX 6800S   70 fps
RTX 3060 130W 57 fps
RTX 3060
115W 52 fps
RTX 3050 Ti 95W 36 fps
重い部類のゲーム
ボーダーランズ3(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 148 fps
110 fps
ウルトラ 93 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 3080 Ti
※ディスクリートモード
175W 113 fps
RTX 3080 Ti 175W 111 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 108 fps
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 101 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 99 fps
RTX 3080 16GB 165W 96 fps
Radeon RX 6800S   93 fps
RTX 3080 16GB 140W 92 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 92 fps
RTX 3080 8GB 105W 84 fps
RTX 3070 95W 78 fps
RTX 3060 130W 73 fps
RTX 3060 115W 72 fps
RTX 3060 90W 64 fps
RTX 3060 75W 62 fps
RTX 3050 Ti 95W 57 fps
RTX 3050Ti 60W 49 fps
RTX 3050 60W 42 fps
RTX 3050 95W 41 fps
RTX 3050Ti 40W 35 fps
GTX 1650   31 fps
GTX 1650Ti   29 fps
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 軽量品質 154 fps
標準品質 117 fps
高品質 87 fps
【86 fps】
カッコ【】内は、ディスクリートモードのフレームレート
他のGPUとの比較(1920×1080、高品質)
RTX 3080 Ti
※ディスクリートモード
175W 127 fps
RTX 3080 Ti 175W 123 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 121 fps
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 116 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 113 fps
RTX 3080 16GB 140W 108 fps
RTX 3080 16GB 165W 107 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 101 fps
RTX 3080 8GB 105W 95 fps
RTX 3070 95W 87 fps
Radeon RX 6800S   87 fps
Radeon RX 6800S
※ディスクリートモード
  86 fps
RTX 3060 130W 84 fps
RTX 3060 115W 80 fps
RTX 3060 90W 75 fps
RTX 3060 75W 73 fps
RTX 3050 Ti
※ディスクリートモード
95W 61 fps
RTX 3050 Ti 95W 60 fps
RTX 3050Ti 60W 54 fps
RTX 3050 95W 50 fps
RTX 3050Ti 40W 47 fps
RTX 3050 60W 46 fps
GTX 1650Ti   43 fps
GTX 1650   36 fps
中程度の重さのゲーム
PSO2 ニュージェネシス
解像度 品質 平均fps
1920x1080 43784 / 156 fps
15274 / 90 fps
ウルトラ 9444 / 70 fps
【12905 / 80 fps】
カッコ【】内は、ディスクリートモードのフレームレート
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 3080 Ti
※ディスクリートモード
175W 134 fps
RTX 3080 Ti 175W 132 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 127 fps
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 127 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 123 fps
RTX 3080 16GB 140W 114 fps
RTX 3080 16GB 165W 112 fps
RTX 3070 145W 107 fps
RTX 3060 130W 97 fps
RTX 3070Ti 105W 94 fps
RTX 3070 100W 91 fps
RTX 3060 90W 82 fps
RTX 3060 115W 81 fps
Radeon RX 6800S
※ディスクリートモード
  80 fps
RTX 3050 Ti 95W 71 fps
Radeon RX 6800S   70 fps
RTX 3050Ti 60W 63 fps
RTX 3050 95W 61 fps
RTX 3050 60W 53 fps
RTX 3050Ti 40W 48 fps
GTX 1650Ti   46 fps
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
解像度 品質 DLSS 平均fps
1920
x
1080
最低 133 fps
119 fps
最高 108 fps
【115 fps】
カッコ【】内は、ディスクリートモードのフレームレート
他のGPUとの比較(1920×1080、最高)
RTX 3080 Ti
※ディスクリートモード
175W 159 fps
RTX 3080 Ti 175W 148 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 133 fps
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 130 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 129 fps
RTX 3080 16GB 165W 121 fps
RTX 3080 8GB 105W 115 fps
Radeon RX 6800S
※ディスクリートモード
  115 fps
RTX 3070 145W 113 fps
RTX 3070 95W 108 fps
Radeon RX 6800S   108 fps
RTX 3060 130W 105 fps
RTX 3050 Ti
※ディスクリートモード
95W 99 fps
RTX 3060 115W 96 fps
RTX 3050 Ti 95W 96 fps
RTX 3060 75W 92 fps
RTX 3080 16GB 140W 91 fps
RTX 3060 90W 90 fps
RTX 3050Ti 60W 68 fps
RTX 3050 95W 63 fps
RTX 3050 60W 56 fps
RTX 3050Ti 40W 54 fps
GTX 1650Ti   50 fps
GTX 1650   42 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 暁月のフィナーレ(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 標準(ノート) 163 fps
高(ノート) 146 fps
最高品質 125 fps
【123 fps】
カッコ【】内は、ディスクリートモードのフレームレート
他のGPUとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 3080 Ti
※ディスクリートモード
175W 176 fps
RTX 3080 Ti 175W 170 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 160 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 153 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 148 fps
RTX 3080 8GB 135W 146 fps
RTX 3080 16GB 165W 134 fps
RTX 3060 130W 125 fps
Radeon RX 6800S   125 fps
Radeon RX 6800S
※ディスクリートモード
  123 fps
RTX 3060 115W 114 fps
RTX 3060 90W 114 fps
RTX 3050 Ti
※ディスクリートモード
95W 102 fps
RTX 3050 Ti 95W 99 fps
RTX 3050Ti 60W 94 fps
RTX 3050 95W 89 fps
RTX 3050 60W 84 fps
GTX 1650Ti   68 fps
GTX 1650   65 fps
中程度の重さのゲーム
フォートナイト
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 175 fps
高設定 84 fps
最高設定 72 fps
【72 fps】
※クリエイティブモードで計測
軽い部類のゲーム
Apex Legends(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 299 fps
高設定 178 fps
【180 fps】
※トレーニングモードで計測
軽い部類のゲーム
VALORANT
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 296 fps
高設定 236 fps
※プラクティスモードで計測
軽い部類のゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
解像度 品質 平均fps
1920x1080 非常に低い 199 fps
中型 196 fps
ウルトラ 154 fps
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
解像度 品質 平均スコア
1920x1080 最高品質 8540(すごく快適)
※約5500で60fps

 

その他のゲーム

上に掲載していない他のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。

 

ディスプレイのチェック

ディスプレイの詳細なチェックです。

パネルは、「NE140QDM-NX1」でした。

120Hzのハイリフレッシュレートに対応したWQXGA液晶です。残像も少なく、動きの激しいゲームも快適にプレイできます。また、WQXGAと解像度が高めで、色域も広く、クリエイター向けソフトを使用するのにも適した、質の高い液晶です。最大輝度は、当サイトの計測では482cd/m2と高かったです。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

当サイトの測定結果は、以下のとおりで、色域は広いです。

  カバー率
sRGBカバー率 100%
DCI-P3カバー率 98.4%
Adobe RGBカバー率 86.9%
ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、赤と青がわずかに強めですが、自然な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶ですので、映り込みは抑えられています。若干ギラつきがありますが、ほとんど気にならないレベルです。

画面への映り込み

PWM調光によるフリッカー(ちらつき)の有無の確認結果です。輝度を34%以下にすると、フリッカーが確認されました。ただ、そこまで輝度を下げなければフリッカーは発生していませんでしたし、発生しても約27kHzと周波数が高いため、目が疲れやすくなるなど、体に影響を感じる方は少ないかと思います。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

遅延

キーを押してから、メモ帳に文字が表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約35msでした。他の一般的なノートPCで計測したところ80ms前後が多かったので、遅延は少ないと思います。なおこれは、液晶だけでなくPC全体の遅延となります。

 

残像

「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを十分速い1/2000のシャッタースピードで撮影したところ、1秒間に120フレームを更新する120Hzの液晶で2フレーム前くらいまで残像がありました。普通のノートPCの液晶は60Hzで、1秒間に60フレームしか更新しませんが、2~3フレーム前くらいまで残像がありました。このことから、本製品のディスプレイ残像は少ないと思います。

「UFO Test」のサイトのGhosting Testを実行( 画面のリフレッシュレートに合わせてUFOが左から右へ移動)し、速いシャッタースピード(1/2000)で撮影したときの画像。

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

実測で、キーピッチは横:約19mm、縦:約18mm、キーストロークは約1.5mmでした。標準的な配置で、主要なキーのサイズも概ね揃っています。キートップがわずかに湾曲しており、指なじみがよく、タイピング時の底付きの衝撃も少ないため、比較的打ちやすいキーボードです。

Nキーロールオバーに対応していますし、オーバーストローク技術により、高い位置でキー入力が認識されるため、動きの速いゲームもプレイしやすいです。

タッチパッドはサイズが少し大きめです。ただし、クリック音がやや大きいのと、クリックボタン付近の揺れが、他のノートPCと比べて大きい点がやや気になります。

キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
キーの拡大図

 

キーボードにはRGBバックライトが付いています。全キーが同じ色ですが、色の変更は可能です。

キーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。ここでは、いくつかある動作モードのうち、デフォルトの「パフォーマンス」と、最も高いパフォーマンスが出る「Turbo」でベンチマークなどを計測しました。

動作モード

 

CPU

ROG Zephyrus G14は、Ryzen 7 6800HS、もしくは、Ryzen 9 6900HSを搭載しています。

今回は、Ryzen 9 6900HSを搭載しており、ベンチマークの結果は以下のとおりです。

型番の末尾にSが付く、TDPが35Wに抑えられたプロセッサーですが、マルチコアのパフォーマンスは1世代前のRyzen 9 5900HXを超えるスコアが出ています。シングルコアのパフォーマンスも上がっており、Ryzenプロセッサーの中では高めのスコアでした。

なお、動作モードを「Turbo」モードにすると、「パフォーマンス」時よりもスコアがアップしています。CPUに負荷のかかる作業を行う場合は、「Turbo」モードを選択するといいと思います。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Ryzen 9 6900HS
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-12900H 19223
Core i9-12900HK 17767
Core i7-12700H 16389
Ryzen 9 6900HS 14081 [Turbo]
12500 [パフォーマンス]
Ryzen 7 6800H 13999
Ryzen 9 5900HX 13382
Core i9-11900H 13266
Ryzen 7 5800H 12604
Apple M1 Max/Pro
10コアCPU
12359
Core i7-11800H 11893
Core i7-1280P 11801
Ryzen 7 5825U 10040
Ryzen 7 5800U 9429
Ryzen 5 5600H 9255
Core i5-11400H 8514
Ryzen 5 5600U 8491
Ryzen 7 5700U 8445
Core i5-1240P 8409
Ryzen 5 5625U 8107
Core i7-1195G7 6594
Ryzen 5 5500U 6250
Core i7-1185G7 6229
Core i7-1165G7 4720
Core i5-1135G7 4424
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-12900H 1920
Core i9-12900HK 1918
Core i7-12700H 1823
Core i7-1280P 1664
Core i7-1195G7 1634
Core i9-11900H 1570
Ryzen 9 6900HS 1564 [Turbo]
1545 [パフォーマンス]
Apple M1 Max/Pro
10コアCPU
1531
Ryzen 7 6800H 1522
Core i7-1185G7 1517
Core i7-11800H 1511
Core i5-1240P 1483
Ryzen 9 5900HX 1463
Ryzen 7 5825U 1460
Core i7-1165G7 1447
Core i5-11400H 1442
Ryzen 7 5800H 1435
Ryzen 7 5800U 1429
Ryzen 5 5625U 1383
Ryzen 5 5600U 1369
Ryzen 5 5600H 1354
Core i5-1135G7 1294
Ryzen 7 5700U 1264
Ryzen 5 5500U 1185
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

なお、高負荷時のCPU電力、CPUクロック、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。

 

メモリ

メモリはDDR5-4800です。DDR5-4800の割にはそこまで広い帯域ではありませんでしたが、通常のDDR4-3200と比べてたら、十分な帯域です。なお、オンボード + スロットメモリという構成なので、スロットメモリの換装はできそうです。

SiSoftware Sandra 2020
~メモリ性能の評価 ~
32GB(16GBx2)メモリ
他のメモリとの比較(帯域のベンチマーク)
DDR5-5200
デュアルチャネル
62.38GB/s
DDR5-4800
デュアルチャネル
52.25GB/s
41.92GB/s
LPDDR4X-4266
デュアルチャネル
51.65GB/s
DDR4-3200
デュアルチャネル
30.66GB/s
 :本製品で選択できるメモリ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※実際のノートPCで計測した実測値で、理論的な最大値ではありません

 

グラフィックス

グラフィックスにはRadeon RX 6700SまたはRadeon RX 6800Sを搭載しています。

今回は、Radeon RX 6800Sを搭載し、ベンチマークの結果は以下のとおりです。

GeForce RTX 3070(95W)と同程度のスコアが出ており、ゲーミングノートPCとしてはミドルハイクラスとなるグラフィックス性能を備えています。

「Turbo」モードにすると、「パフォーマンス」モードの時よりもスコアが上がります。ゲーム時などは、「Turbo」モードの方がフレームレートが高くなると思います。

3DMark Time Spy
~ グラフィックス性能の評価 ~
Radeon RX 6800S
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
デスクトップ用
RTX 3080
  17064
デスクトップ用
RTX 3070
  13393
RTX 3080 Ti 16GB 175W 12614
RTX 3080 16GB 140W 11552
RTX 3080 16GB 130W 11361
RTX 3070 130W 10327
RTX 3080 8GB 105W 10258
RTX 3070Ti 105W 9901
Radeon RX 6800S   9233 [Turbo]
8123 [パフォーマンス]
RTX 3070 95W 9220
RTX 3060 130W 8302
RTX 3060 95W 7519
RTX 3060 75W 7047
RTX 3050 Ti 95W 6063
GTX 1660Ti   5667
RTX 3050Ti 60W 5292
RTX 3050Ti 40W 4560
RTX 3050 65W 4560
GTX 1650Ti   3700
GTX 1650   3494
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー

 

GPU-Zで確認したRadeon RX 6800Sの情報は次の通りです。動作モードを変更しても、GPUクロックなどには変化がありませんでした。

本製品のグラフィックカードのスペック
左:パフォーマンス時、右:Turbo時

 

ストレージ

ストレージには、PCIe Gen4 SSDを搭載しています。十分な速度が出ていますが、PCIe Gen4 SSDの割には、思ったほどの速度ではありませんでした。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
1TB PCIe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
3622
PCIe Gen3 SSD 3500
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

SDカードスロット

microSDカードスロットを搭載しており、アクセス速度は非常に速いです。

カードを挿しても、下の画像のようにほぼ出っ張りません。

CrystalDiskMark
~ SDカードスロット性能 ~
最大300MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

クリエイターソフトの処理時間

各クリエイターソフトの処理時間を掲載します。ここでは、「Turbo」 モードで計測した結果のみ掲載します。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

今までのRyzenプロセッサーは、Lightroomの書き出しが遅い傾向がありましたが、Ryzen 9 6900HSは、処理にかかる時間が大分短くなりました。

Core i9-12900H
32GBメモリ
37秒
Core i9-11900H
16GBメモリ
44秒
Core i7-12700H
16GBメモリ
45秒
Core i9-11980HK
64GBメモリ
46秒
Core i7-11800H
16GBメモリ
53秒
Apple M1 Max
10CPU/32GPU
56秒 (MacBook Pro 16)
Apple M1 Pro
10CPU/16GPU
56秒 (MacBook Pro 14)
Ryzen 9 6900HS
32GBメモリ
57秒
Ryzen 7 6800H
16GBメモリ
57秒
Apple M1
16GBメモリ
66秒 (MacBook Pro 13)
Core i7-1195G7
16GBメモリ
66秒
Core i7-11370H
16GBメモリ
72秒
Core i7-1185G7
16GBメモリ
74秒
Ryzen 9 5900HX
32GBメモリ
76秒
Core i7-1165G7
16GBメモリ
89秒
Ryzen 7 5800H
16GBメモリ
93秒
Ryzen 7 5800U
16GBメモリ
95秒
Ryzen 7 5700U
16GBメモリ
100秒
※プロファイル補正を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Lightroomにおすすめノートパソコン」の記事も興味があればご覧ください
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

4K動画の書き出しも比較的速いです。編集作業も快適でした。

4K動画の書き出し
Core i9-12900HK
RTX 3080 Ti (175W)
3分09秒
Core i7-12700H
RTX 3080 (175W)
3分24秒
Apple M1 Max
10CPU/32GPU
3分26秒 (MacBook Pro 16)
Core i9-11900H
RTX 3080(140W)
3分36秒
Core i9-12900H
RTX 3070Ti (120W)
3分49秒
Core i7-12700H
RTX 3070Ti (105W)
3分51秒
Core i7-1180H
RTX 3070 (140W)
3分53秒
Core i7-12700H
RTX 3060 (75W)
3分55秒
Core i7-11800H
RTX 3060 (130W)
4分04秒
Ryzen 9 6900HS
Radeon RX 6800S
4分37秒
Ryzen 9 5900HX
RTX 3080 (130W)
4分55秒
Core i7-11800H
RTX 3050Ti (60W)
5分08秒
Apple M1 Pro
10CPU/16GPU
5分51秒 (MacBook Pro 14)
Core i5-11400H
RTX 3050 (65W)
5分59秒
Core i7-10750H
GTX 1650
6分34秒
Core i5-10300H
GTX 1650
8分21秒
Apple M1 9分14秒 (MacBook Pro 13)
Core i7-1165G7 14分12秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
DaVinci Resolve Studio 17 Betaによる書き出し時間
Apple M1 Max
10CPU/32GPU
3分15秒 (MacBook Pro 16)
Ryzen 9 6900HS
Radeon RX 6800HS
3分15秒
Core i7-11800H
RTX 3060 (130W)
3分48秒
Core i7-12700H
RTX 3060 (75W)
4分14秒
Core i7-11370H
RTX 3050Ti (60W)
4分18秒
Core i5-11400H
GTX 1650
4分19秒
Ryzen 9 6900HS
RTX 3070 Ti (120W)
4分20秒
Ryzen 5 5600H
RTX 3050 (60W)
5分22秒
Apple M1 Pro
10CPU/16GPU
5分51秒 (MacBook Pro 14)
Apple M1 6分20秒 (MacBook Pro 13)
Core i7-1195G7 12分44秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「明るさ(カーブ)の変更」+「彩度の変更」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、MP4、H.264、2160p 4K Ultra HD、29.97 fpsで書き出したときの時間
※ MacBook以外(Windowsノート)は、エンコーダーに、QSV、NVIDIA、AMD等を選択
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるx265エンコード時間

CPUのみで実行するソフトエンコードですが、処理時間が非常に短いです。

 
Core i9-12900HK 7分15秒
Core i7-12700H 7分50秒
Ryzen 9 6900HS 7分57秒
Core i9-11900H 8分20秒
Ryzen 9 5900HX 8分26秒
Ryzen 7 6800H 8分42秒
Core i7-1280P 10分59秒
Ryzen 7 5825U 11分15秒
Core i7-1260P 12分43秒
Core i5-1240P 14分19秒
Ryzen 7 5800U 14分35秒
Ryzen 7 5700U 15分05秒
Core i7-1195G7 16分14秒
Core i7-1185G7 16分37秒
Core i7-1165G7 24分17秒
Core i5-1135G7 26分03秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Blender Benchmark
Radeon RX 6800HSを選択したときのスコア
SPECviewperf 2020

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

USB Type-Cポートの動作チェックです。

左右サイドに1つずつ、合計2つのUSB-Cポートを備えています。左側面のUSB-Cポートは、データ転送、映像出力、本機への給電をサポートしており、下表のような結果となりました。試した範囲では、45W以上の出力があれば、充電できました。

なお、右側面のUSB-Cポートは、データ転送と、映像出力をサポートしています。

左側面のUSB-Cポート
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック × ×
PD充電器
※1
61W RAVPower GaN充電器
45W Lenovoウルトラポータブル
30W RAVPower GaN充電器 ×
18W cheero充電器 ×
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター

 

HDMIの動作チェック

4KテレビへHDMIで接続したときの詳細です。4K、60Hz、8ビット、YCbCr444で表示できます。

4Kテレビ(ビエラ TH-55CX800)へ接続したときの詳細

 

質量のチェック

質量のチェックです。

メーカーサイトには、通常モデルが「約1.65kg」、AniMe Matrix対応モデルが「約1.72kg」と記載されています。今回チェックしているのは、AniMe Matrix対応モデルで、実測値は以下の通りです。仕様値よりも少し軽かったです。高性能なCPU、GPUを搭載したゲーミングノートPCで、約1.7kgという質量は非常に軽いです。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 1.706kg
ACアダプター 721g

 

バッテリー駆動時間のチェック

ROG Zephyrus G14のバッテリー駆動時間のチェックです。

バッテリー容量は、76Whでした。14型のゲーミングノートPCとしては大きめの容量です。

バッテリー容量

 

当サイトにて計測したバッテリー駆動時間は次のようになります。大容量バッテリーを搭載していることもあり、軽めの作業であれば、ゲーミングノートPCとしては長めの駆動時間です。写真や動画の表示など、ライトな用途であればバッテリー駆動でも使えそうです。

ただし、ゲームのような高い負荷がかかる場合は、バッテリー駆動時間はとても短くなります。なお、これはどのゲーミングノートPCでも同様です。

バッテリー駆動時間の計測結果(当サイトによる実測値)
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA2.0測定方法 約10.7時間
(2) PCMark 10 Modern Office 9時間50分
(4) PCMark 10 Gaming 56分
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
(1) メーカー公表値
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
(3) PCMark 10 Battery内のゲームを実行。NVIDIAの設定で最大30fpsに制限

 

当サイトで計測した1時間あたりの充電容量は次の通りです。充電速度は速いです。

1時間あたりの充電容量
純正ACアダプター
アイドル時
81%(約61Wh)
※PCの充電残量が10%から充電を開始し、1時間でどのくらい充電残量が増えたかを計測

 

Webカメラ・スピーカーのチェック

Webカメラ

Webカメラには、物理的なシャッターは付いていません。IRカメラを内蔵しているので、Windows Helloの顔認証を使用できます。

Webカメラ

 

Webカメラは、約92万画素のHDカメラです。解像度が高くないので細部は画質が粗いですが、露出が高く、自然な感じの色味の画像でした。ノートパソコンに搭載されるWebカメラとしては、普通の性能だと思います。

本製品のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows 11標準のカメラアプリで撮影

 

1万円以上する外付けのLogicool StreamCam C980のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※撮影方法は上と同じ

 

スピーカー

スピーカーは、キーボード面の上部と、パームレスト部の下に1W x4のクアッドスピーカーが配置されています。音質は比較的よく、ノートPC基準で10点満点で6~7点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

スピーカー

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

 

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときの、CPU電力の推移と、CPUの大体の温度を確認しました。

「パフォーマンス」モードでは、CPU電力は約45Wで推移し、CPU温度は83℃ぐらいまで上がっていました。一方、「Turbo」モードでは、CPU電力が約73Wと高めをキープしており、CPU温度も89℃ぐらいまで上がっています。

CPU温度は低くはありませんが、サーマルスロットリングも発生しておらず、問題ない範囲の温度でしょう。

  • パフォーマンス時
  • Turbo時
CPU電力
CPU温度
CPU電力
CPU温度

 

ゲーム時のCPU温度、GPU温度

ファイナルファンタジー15のゲームベンチマーク実行中の大まかなCPU温度と、GPU温度は下図の通りです。

「パフォーマンス」モードでは、CPU温度、GPU温度がともに90℃ぐらいまで上がっています。「Turbo」モードでは、CPU温度が約96℃、GPU温度が91℃となり、結構高めの温度になっています。

「Turbo」モードの方がパフォーマンスはアップしますが、温度が高いのがやや気になります。周りの温度が高い場合などは、「パフォーマンスモード」の方がいいかもしれません。

  • パフォーマンス時
  • Turbo時
CPU温度 & GPU温度
CPU温度 & GPU温度

 

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

「パフォーマンス」モードでは、アイドル時はほぼ無音です。FF15ベンチのような高い負荷がかかると騒音値が上がりますが、そこまでうるさくはありません。「Turbo」モードでのゲーム時は、高めの騒音値となり、少しうるさくなります。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時
左から2番目:FF15 ベンチマーク実行(高品質、1920x1080、ウィンドウ)
左から3番目:同上 (Turbo時)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手の平を置くパームレストの温度変化は重要です。

ゲーム中はパームレスト部分が結構熱くなり、体感でも熱く感じます。モビリティ重視のゲーミングノートPCは、パームレストが熱くなることが多いので、ここは妥協しましょう。リストレストなどを手のひらの下に置くと、熱さはやや軽減されます。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。確認できた最も高い数値を掲載していますが、数値は変動するため参考程度にご確認下さい。

性能の高いCPU・GPUを搭載しているので、ゲームのような高い負荷がかかると、一般のノートPCよりも高めの消費電力になります。特に、「Turbo」モード時は消費電力が高くなります。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

ROG Zephyrus G14の外観のチェックです。

ゲーミングノートPC特有のいかつさはなく、一見すると普通のノートPCのように見えます。

今回は、清涼感のあるムーンライトホワイトのボディです。落ち着いた感じの、エクリプスグレーのボディもあります。

 

天板には、LEDによるAniMe Matrixディスプレイを搭載しており、特徴的な見た目です。

なお、モデルによっては、AniMe Matrixディスプレイではなく、プリズム状フィルム輝くタイプの天板を搭載しています。

 

閉じた時の画像です。厚みは19.5~22.61mm(AniMe Matrix非搭載モデルは、18.5~21.74m)と、比較的スリムです。

 

インターフェイスには、USB3.2 x2、USB-C(映像出力、給電に対応)、USB-C(映像出力に対応)、HDMI、microSDカードリーダーを備えています。

 

液晶面はほぼ180度開き、フラットになります。

 

底面です。金属製のカバーですが、吸気しやすいように穴が開いています。

 

底面カバーを外したときの画像です。なお、ASUSではユーザーによる増設や交換はサポートしておりません。また、メーカーから借りたサンプル機であるため、一部部材は量産品と違う可能性があります。

2基の冷却ファンで、4方向から排気します。ヒートパイプよりも広い放熱面積を確保できるベンパーチャンバーにより、効率よく放熱できるようになっています。

 

メモリは、オンボード + スロットとなっています。スロットメモリは、換装もできそうです。

 

ストレージには、Type 2280 M.2 SSDを搭載しています。

 

ACアダプターの容量は240Wと大きめです。

 

まとめ

以上が、ROG Zephyrus G14のレビューです。

一般的なゲーミングノートPCとはちょっと違った特徴の多い14型のゲーミングノートPCでした。

最初に目を引くのは、天板に搭載したAniMe Matrixディスプレイです。文字やアニメーションを表示することができ、工夫次第で色んな使い方ができます。

ゲーミングノートPCとしては、コンパクトな14型で、質量も約1.65kg~(AniMe Matrixディスプレイモデルは約1.72kg)と軽いので、扱いやすく、持ち運びもしやすいです。

Ryzen + Radeon RXシリーズという、CPUとGPUをAMDで固めた構成も特徴的です。今回は、Ryzen 9 6900HS + Radeon RX 6800Sのモデルをチェックしましたが、ミドル~ミドルハイぐらいのゲーミング性能でした。高めの画質で、多くのゲームを快適にプレイすることができます。

120Hz、DCI-P3 100%クラス、WQXGAの画面比16:10の液晶もポイントが高いです。ゲームはもちろん、広色域なのでクリエイティブな作業にも使用できる質の高い液晶でした。

その他、大容量バッテリーを搭載し、ライトな用途であればバッテリーでもそこそこの時間使用できますし、サウンドも比較的よかったです。ボディのデザイン性も高いです。

全体的なクオリティが高い高性能ノートPCとして、ゲーマーや、クリエイターが頻繁に持ち出して使用するノートPCとしておすすめです。

ただし、高負荷時はCPU・GPUの温度が高くなりますし、ボディも熱くなります。ここは、コンパクトなボディの高性能ノートPCとして、仕方がない部分です。

 

天板にアニメ!?持ち歩きもしやすいゲーミングノート

ROG Zephyrus G14

特徴

  • AniMe Matrixディスプレイを天板に搭載
  • 約1.65kg~と持ち運びに適したゲーミングノート
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