FRONTIER GXシリーズ(H81チップセット)の実機レビュー

マイクロタワーでも高性能GPU
FRONTIER GXシリーズは、マイクロタワーのPCケースを採用しながら、GeForce GTX 980TiやQuadro K2200といった高性能グラフィックスを選択可能なデスクトップパソコンです。専用グラフィックスを搭載しないことも可能です。
CPUは、Core i3からCore i7まで選択可能で、ローエンドからハイエンドまでの構成を組むことが可能です。
ストレージは3台まで選択可能で、SSD+HDD+バックアップ用HDDといった構成も可能です。
当サイトで計測した限りでは、ゲーム中のグラフィックスの温度が低く、安心してゲームをプレイできました。
メーカー直販サイト:
FRONTIER GXシリーズ(H81チップセット)
※レビュー機はメーカーからの借用品です
目次
1 FRONTIER GXシリーズ(H81)の基本スペック | 2 特徴1 - H81チップセットモデルで安価!? |
3 特徴2 - フロントケースファンが直接GPUを冷却 | 4 特徴3 - 高性能グラフィックスを選択可能 |
5 パフォーマンスのチェック | 6 静音性のチェック |
7 パーツの温度のチェック | 8 消費電力のチェック |
9 外観のチェック | 10 ケースの内部とエアフローのチェック |
11 まとめ |
FRONTIER GXシリーズ(H81チップセット)の基本スペック
FRONTIER GXシリーズの基本スペックをチェックします。特徴的な部分は赤字にしています。※2015年7月29日時点の情報です。時期が経つと選択できるパーツは異なる可能性があります。詳細はメーカーサイトでお確かめ下さい。
CPU インテル Core i プロセッサーを選択できます。本機はCore i5-4460を搭載しています。 |
マザーボード インテル H81 Express チップセットです。 |
グラフィックカード CPU内蔵からGeForce GTX 980Tiまで選択可。本機はGTX 960(ASUS)です。 |
メモリ 最大16GBまで選択できます。本機は8GBです。 |
ハードディスク/SSD HDDやSSDを3台まで搭載可能です。本機は120GB SSD+500GB HDDです。 |
光学ドライブ DVDスーパーマルチまたはブルーレイドライブを選択可能です。 |
電源 最大850Wの電源(日本製コンデンサ)を搭載可能です。本機は600W電源です。 |
拡張性 PCI Express x16が1スロット、PCI Express x1が1スロットです。 |
特徴1 - H81チップセットモデルで安価!?
FRONTIERのGXシリーズは、2015年7月29日時点で、H97チップセットのモデルとH81チップセットのモデルがあり、本製品はH81チップセットのモデルとなります。
H81は、H97に比べて、USB3.0ポート数が2個と少なかったり、SATA 6.0 Gb/sポート数が2個と少なかったり、QSVが使えなかったり、メモリ容量が16GBまでと少なかったりしますが、その分、価格は安くなっています。
ただし、2015年7月29日に価格を確認したところ、一時的な値下げなのかもしれませんが、同じ構成にするとH97のほうが安くなっています。この価格ならH97のモデルをおすすめします。
H81チップセット GXシリーズ |
H97チップセット GXシリーズ |
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チップセット | H81 | H97 |
CPU | Core i5-4460 | Core i5-4460 |
メモリ | 8GB | 8GB |
SSD | 120GB | 120GB |
ハードディスク | 500GB | 500GB |
グラフィックス | GTX 960 | GTX 960 |
光学ドライブ | DVD | DVD |
電源 | 600W | 600W |
価格 | 117,936円 | 108,540円 |
特徴2 - フロントケースファンが直接GPUを冷却
本製品は、フロントケースファンに、12cmのファンを採用し、グラフィックカードを直接冷却しています。今回、GeForce GTX 960のカードが搭載されていますが、ゲーム中も低めのGPU温度を保っていました。


フロントケースファン
特徴3 - 高性能グラフィックスを選択可能
本製品は、専用グラフィックスを搭載しないこともできますし、GeForce GTX 980 Tiのような高性能グラフィックスや、Quadro K2200のようなクリエーター向けグラフィックスなどを搭載することもできます。
今回は、GeForce GTX 960を搭載しており、このときのゲームベンチマークの結果は下表の通りです。なお、グラフィックドライバーバージョンは、執筆時点で最新の「353.30」です。やや高めのグラフィック品質設定でも快適にプレイできるゲームが多かったです。
製品名 | FRONTIER GXシリーズ(H81チップセット) |
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基本スペック | Core i5-4460 GeForce GTX 960(2GB) |
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ファイナルファンタジー XIV 蒼天のイシュガルド (DirectX 11) |
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標準 ★ | 14297 (非常に快適) |
高 | 8376 (非常に快適) | |||
最高 | 7335 (非常に快適) | |||
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ファイナルファンタジー XIV 新生エオルゼア キャラクター編 |
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標準 ★ | 19997 (非常に快適) |
最高 | 9847 (非常に快適) | |||
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ファンタシースターオンライン2 ver.2 | ![]() |
描画:3 | 70391 (快適) |
描画:5 | 40497 (快適) | |||
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バイオハザード6 | ![]() |
高 | RANK S (11415) |
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モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐) | ![]() |
― | 14629 |
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ドラゴンクエストX | ![]() |
標準 | 16382 (すごく快適) |
最高 | 16042 (すごく快適) | |||
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GRID Autosport | ![]() |
ウルトラロー | 268 fps |
ミディアム | 156 fps | |||
ウルトラ | 82 fps | |||
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トゥームレイダー | ![]() |
LOW | 284 fps |
HIGH | 118 fps | |||
ULTIMATE | 56 fps | |||
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Metro Last Light | ![]() |
Low | 94 fps |
High | 78 fps | |||
Very High | 65 fps | |||
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スリーピングドッグス | ![]() |
低 | 177 fps |
高 | 90 fps | |||
最高 | 46 fps | |||
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ドラゴンエイジ:インクイジション | ![]() |
低品質 | 113 fps |
高品質 | 57 fps | |||
最高品質 | 37 fps | |||
★デスクトップPCの場合は「標準品質(デスクトップPC)」と「高品質(デスクトップPC)」、ノートPCの場合は「標準品質(ノートPC)」と「高品質(ノートPC)」の設定にしています。 ※フレームレート(fps)の掲載値は、平均値です。最小値や最大値ではありません ※CPUやメモリなどの環境によってスコアが変わる点はご了承ください。 ※ファイナルファンタジー XIV 蒼天のイシュガルド は、約7700スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※ファイナルファンタジー XIV 新生エオルゼア は、約7000スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※ファンタシースターオンライン2 ver.2は、約2700スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※バイオハザード6は、約9000スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐)は、約6000スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※ドラゴンクエストXは、約5500スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※通常の液晶ディスプレイは60Hz駆動であるため、ゲームを快適にプレイするには最低でも平均60fpsは欲しいです。ただし、平均fpsが60でも最小fpsはもっと小さいため、60fpsを切らないようにプレイするには平均80~100fpsは欲しいです。また、120Hz駆動の液晶ディスプレイを使用している方は、最低でも平均120fpsは欲しいです。 |
GPU-Zで確認したGeForce GTX 960の情報は次の通りです。

GeForce GTX 960のグラフィックカードのスペック
上で掲載されていない他のゲームや、他のグラフィックカードのベンチマークについては、「ゲームパソコンの比較」を参考にして下さい。他のPCでの計測スコアですが、参考になると思います。
パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。
パフォーマンスは構成によって大きく変わります。
今回は、Core i5-4460、8GBメモリ、GeForce GTX 960、120GB SSD + 500GB HDDというFRONTIER GXシリーズの中ではミドルレンジの構成です。仕事もゲームもクリエイティブな作業も、まずまず快適に出来る万能な構成です。ベンチマーク結果は下のようになっています。
PassMark Performance Test 8.0
3DMark
※ FIRE STRIKE:高性能GPU向け、SKY DIVER:ミドルレンジGPU向け、
CLOUD GATE:一般ノート向け、ICE STORM:タブレットやスマホ等のモバイル向け
PCMark 8 - Home accelerated
動画のエンコード時間
Core i5-4460 | |
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x264でエンコード | 15分50秒 |
iPhone 4で視聴可能なMPEG-4 AVC(解像度:1280x720)へ変換
ストレージのベンチマーク
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120GB Crucial製 BX100 | 500GB HDD |
SDカードのベンチマーク
SDカードスロットはありません。
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