レノボ ThinkBook 15の特徴レビュー

更新日:2019年10月17日

後継機種が発売されました。

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ThinkBook 15 Gen 2 (第11世代インテル)

CPU Core i3-10110U
Core i5-10210U
メモリ 8GB
ストレージ 256 GB PCIe SSD
液晶サイズ 15.6インチ
液晶種類 フルHD 非光沢
質量 約1.84kg
バッテリー Core i3:約11.3時間
Core i5:約11.2時間
価格[税別] 5万円台~
コスパの高い15型ビジネスノート

ThinkBook 15は、快適に使用できるスペック、安心のセキュリティ機能、高い信頼性を備えたビジネスPCでありながら、価格が安くコスパの高い15型ビジネスPCです。

15型ですが、質量やサイズも抑えられています。基本的には据え置きで使うPCですが、宅内モバイルとしても使えるでしょう。

価格は安いですが、IPS液晶を搭載し、インターフェイスも充実しており、ビジネスPCとして欠けたところが見当たりません。

今後、外部グラフィックス搭載モデル、Core i7搭載モデル、デュアルストレージモデルなど、新しい構成が追加されていく可能性があります。

公式サイトはこちら

ThinkBook 15の特徴

コスパの高い15型ビジネスPC

ThinkBook 15は、コストパフォーマンスの高さが特徴的な15型のビジネスノートPCです。

下の表では、法人向けの15型ノートPCとの比較を行っています。価格が安めの機種と比較しているのですが、同等スペック、またはより高いスペック構成で、価格は群を抜いて安いです。

特に、Core i5搭載モデルのコスパが高く、8GBメモリ、256GB SSDの構成が約6万円(税別)です。これ以上コスパの高い15型ビジネスノートPCは、なかなか登場しないと思います。

法人向けノートPCとの比較
  CPU メモリ ストレージ 液晶 価格[税別]
ThinkBook 15 Core i3-10110U 8GB 256GB FHD IPS 49,900円
Core i5-10210U 8GB 256GB FHD IPS 59,000円
HP ProBook 450 G6 Core i3-8145U 8GB 128GB HD 65,800‬‬‬‬円
Core i5-8265U 8GB 256GB FHD 86,800円
DELL New Vostro 15 3000 Core i3-10110U 8GB 256GB FHD 54,980円
Core i5-10210U 8GB 256GB FHD 81,980円
※いずれのPCも、他の構成を選択可能です
※2019年10月14日現在の価格です

 

宅内モバイルに最適

ThinkBook 15は、15型液晶を搭載しながら、質量が約1.84kg、厚みが約18.9mmと、比較的軽量で、スリムです。取り回しがしやすいと思います。会議室に移動して使用するなど、場所を選ばずに作業ができる、宅内モバイルとして最適です。

使用しないときの収納もしやすく、据え置きノートPCとして使う場合でもメリットがあります。

取り回しのしやすいボディ

 

第10世代Core(U)搭載

ThinkBook 15は、第10世代Core(U)を搭載しています。

ノートPC用の第10世代Coreプロセッサーには、Comet LakeとIce Lakeの2種類がありますが、ThinkBook 15が搭載するのは、Comet Lakeです。簡単に言うと、CPU内蔵グラフィックス性能が強化されていない、通常のUシリーズプロセッサーとなります。

現在は、Core i3-10110U搭載モデルと、Core i5-10210U搭載モデルが販売されていますが、いずれCore i7搭載モデルも追加される予定となっています。

オフィスソフトの使用や、メールやビデオチャットなど軽い作業であれば、Core i3搭載モデルでも十分でしょう。コスパがより高く、より快適に、長く使用するのであれば、Core i5搭載モデルがいいかもしれません。

なお、Core i5-10210Uの詳細については、下記のページもご確認ください。

Core i5-10210Uの詳細

 

AMD Radeon搭載モデルも登場予定

現時点(2019年10月14日)で、ThinkBook 15はCPU内蔵グラフィックスのモデルのみが販売されていますが、メーカーサイトでは、AMD Radeon搭載モデルも用意されている、と紹介されています。

実際に海外のサイトを見ると、AMD Radeon 620が搭載可能となっています。

なお、こちらのサイトによると、このAMD Radeon 620は、新しくリリースされたGPUですが、実際はAMD Radeon 500シリーズをリブランドしただけで、スペックはAMD Radeon 530と変わらないようです。

スペック的にAMD Radeon 620=AMD Radeon 530であるとすると、ベンチマークスコアは、エントリークラスのGPUであるGeForce MX150の半分程度しかなく、CPU内蔵のUHD Graphicsとの性能差はほとんどなさそうです。メリットがあるとすれば、ビデオメモリを別途搭載しているため、PCのメモリを有効活用することができることぐらいです。

グラフィックス性能の目安
~ 3DMark Fire Strike - Graphics score ~
ノート用GTX 1650 8983
ノート用GTX 1050Ti 7898
ノート用GTX 1050 6042
GeForce MX250 3728
GeForce MX150 3488
AMD Radeon 530 1453
Intel UHD 620 1199
※緑色のバーが、AMD Radeon 620と同等スペックと思われるGPUです

 

デュアルストレージ構成も可能

現時点では、ストレージが256GB SSDのモデルのみが販売されていますが、最大1TB SSD + 2TB HDDのデュアルストレージ構成が可能となっています。

2.5インチベイがあると思われるので、自信があれば、ストレージの追加や装換ができるかもしれません。ただし、自己責任となるのでご注意ください。

 

この価格でIPS液晶搭載

現在(2019年10月14日)、販売されているThinkBook 15には、フルHDのIPS液晶が搭載されています。

15型の大きめの画面を十分に活用できるフルHDで、しかも、視野角が広く、見やすいIPS液晶です。価格を抑えたノートPCなのに、この液晶構成はポイントが高いです。ただし、価格からして、色域の広さまでは期待できません。色にこだわる場合は、ご注意ください。

なお、フルHD TN液晶を搭載したモデルも追加される予定となっています。IPS液晶よりも価格は安くなるかもしれませんが、視野角が狭く、視認性に劣るので、IPS液晶の方が断然おすすめです。購入するタイミングでは、TN液晶モデルが登場しているかもしれないので、価格だけでなく、液晶の種類をチェックすることを忘れないようにしてください。

 

MS Office 搭載モデルも選択可能

ThinkBook 15では、Microsoft Office Home & Businessを搭載したモデルも選択できます。

Officeを付けると、そこそこのいい値段になってきます。

ただ、価格を確認したところ、Office搭載モデルだと、Core i3搭載モデルと、Core i5搭載モデルの価格が一緒でした(なお、価格は適用できるクーポンによって異なります)。このようなこともあるので、購入前にいくつかの構成をチェックすることをおすすめします。

MS Office搭載モデルも選択可能

 

15型ノートの割に長いバッテリー駆動時間

ThinkBook 15のバッテリー駆動時間は、Core i3モデルが約11.3時間、Core i5モデルが約11.2時間となっています。

ThinkBook 15の海外モデルには、バッテリー容量が45Whと57Whの2種類があるようですが、質量やバッテリー駆動時間を考慮すると、日本で販売されているモデルのバッテリー容量は、おそらく57Whだと思われます。

急速充電に対応しており、電源オフ状態であれば、約2時間でのフル充電が可能です。

15型の大画面を搭載したノートPCとしては、バッテリー駆動時間が長め、という特徴を活かして、据え置きよりもバッテリー駆動で使用する宅内モバイルなどの使用スタイルがおすすめです。

 

インターフェースは充実

ThinkBook 15のインターフェイスは、USB 3.1 Type-C Gen1、USB3.1 Type-C Gen2、USB 3.1、USB 2.0(カバー付き)、HDMI、LANポート、SDカードリーダーとなっており、実用的な構成です。ただし、光学ドライブは搭載していません。

このUSB 3.1 Type-C Gen2ポートはVideo-outに対応しており、最大4K解像度での外部出力が可能です。

左右サイドのインターフェイス構成

 

バックライト、指紋センサー、Skypeボタン付き

ThinkBook 15のキーボードは、テンキー付きのフルサイズキーボードです。バックライトも付いており、薄暗い場所でも問題なくタイプできます。

ThinkBookの特徴として、赤枠で囲っているキーには、Skypeの着信と切断が割り当てられています。ビジネスでのビデオ通話をスムーズに行えるようになっています。青枠で囲っている部分は、電源ボタンで、指紋センサーも一体となっています。Windowsへのログインをスマートに行うことができます。

英字キーボード

 

ビジネスモデルならではのセキュリティ機能

ThinkBook 15は、Webカメラを物理的に塞ぐThinkShutterを備えています。

Webカメラを悪用した覗き見などを防止し、セキュリティを保つことができます。

その他、TPMも搭載しており、TPMを活用したディスクの暗号化を行っておけば、SSDが取り外されても、他のPCから保存されているデータにアクセスすることが困難になり、データ漏えいのリスクを低減させることができます。

ThinkShutter搭載

 

カスタマイズができない

ThinkBook 15は、ThinkPadシリーズとは異なり、細かいパーツのカスタマイズができません。構成が決まったモデルがいくつか用意されており、そこから選ぶ形となります。そのため、理想の構成のものが無い可能性もあります。

 

ThinkBook 15の外観

ThinkBook 15は、ミネラルグレーのスタンダードな外見です。

下の画像のように、液晶はフラットになるため、画面を好みの角度に調整しやすいです。また、複数人で画面を見るときも、フラットにして囲んでみることもできるでしょう。目立たない部分ですが、フラットになる液晶は、ビジネス用途でも便利さを感じると思います。

背面
フラットになる液晶

 

ライバル機種との比較

最後に、ThinkBook 15と、ライバルになりそうなコンシューマー向けの機種との比較を行いました。

比較したのは、コスパが高いレノボのIdeapad S540(15)と、HPのPavilion 15-cs0000です。

ThinkBook 15は、ビジネスPCとしてセキュリティ機能やインターフェイス構成の強みがあるノートPCですが、コンシューマー向けのハイコスパノートPCと比較しても遜色のない価格設定です。Thinkシリーズの堅牢性を備えているので、ビジネス用途であれば、やはりThinkBook 15は強そうです。

Ideapad S540(15)は、価格が最も安く、構成の種類が多く、バッテリー駆動時間も驚くほど長いです。

また、Pavilion 15-cs0000は、最初からデュアルストレージ構成となっており、多くのデータを保存する場合は有利です。

ライバル機種との比較
  [本製品]
ThinkBook 15
レノボ
Ideapad S540(15)
HP
Pavilion 15-cs0000
画像
CPU 第10世代Core(U) 第8,10世代Core(U) 第8世代Core(U)
ストレージ 256GB SSD 256GB SSD
+ 1TB SSD
液晶サイズ 15.6インチ
液晶種類 フルHD IPS
バッテリー 最大約11.3時間 最大約20.0時間 最大約9時間
サイズ [幅]363.5
[奥行]245
[高さ]18.9
[幅]358
[奥行]245
[高さ]16.9
[幅]361
[奥行]246
[高さ]18.0-20.0
質量 約1.84kg~ 約1.8kg 約1.82kg
価格[税別] 49,900円~ 47,700円~ 68,000円~
※2019年10月14日の価格(価格は変動します)

 

参考までに、鉄板構成と言われるCore i5、8GBメモリ、256GB SSDの構成での価格も比較しました。価格は、Ideapad S540(15)が最も安いですが、ThinkBook 15もそれほど変わらないです。

Pavilion 15-cs0000の価格はやや高いですが、1TB HDDを搭載しています。

価格比較
  [本製品]
ThinkBook 15
レノボ
Ideapad S540(15)
HP
Pavilion 15-cs0000
CPU Core i5-10210U Core i5-8250U
メモリ 8GB
SSD 256GB 256GB SSD
+ 1TB HDD
価格 [税別] 59,000円 58,140円 68,000円
※2019年10月14日時点の価格

 

まとめ

ThinkBook 15は、とてもコスパの高い15型のビジネスノートPCです。

第10世代Core(U)搭載で、価格が安いというだけでなく、IPS液晶、セキュリティ機能、堅牢性の高さという特徴も備えており、ビジネスノートPCとしての完成度が高いです。

あのビジネスノートPCとして定評のあるThinkPadと同じThinkシリーズという安心感もあります。

オフィスソフトや会計ソフトの使用、メールといった、オフィスでする一般的な作業に適したノートPCです。

これからオフィスを立ち上げるので、複数台のビジネスノートPCを必要としているという方などに、おすすめです。

コスパの高い15型ビジネスノート

ThinkBook 15

 

特徴

  • 他に類を見ないハイコスパのビジネスノート
  • 15型だけど取り回しがしやすい
  • 見やすいIPS液晶搭載

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