レノボ Yoga C940の特徴レビュー

更新日:2019年11月16日
CPU Core i5-1035G4
GPU Iris Plus
メモリ 8GB
ストレージ 256GB PCIe SSD
液晶サイズ 14.0インチ
液晶種類 FHD IPS 光沢
質量 約1.35kg
バッテリー 約23時間
価格[税別] 14万円台~
軽量・ロングバッテリーの14型 2 in 1 PC

Yoga C940は、日常的に持ち運べ、様々なスタイルで場所を選ばずに使える、14型の2 in 1 PCです。

14型のコンバーチブル型PCとしては、同クラス最軽量級でありながら、約23時間とかなり長めのバッテリー駆動が可能です。

アクティブペンにも対応しており、ペンを本体に収納することもできます。

大きな欠点が見当たらない、完成度の高い14型コンバーチブル 2 in 1 PCです。

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Yoga C940の特徴

14型コンバーチブル型PCではトップクラスの軽量さ

Yoga C940は、14型のコンバーチブル型 2 in 1 PCとしては、トップクラスのコンパクトさと、軽量さが特徴的です。

代表的な14型のコンバーチブル型PCと比べると、最もコンパクトで軽量でした。

14型コンバーチブル型 2 in 1 PCとのサイズ・質量比較
  奥行 高さ 質量
Yoga C940 320.3 215.6 14.2(最薄部) 約1.35kg
ThinkPad X1 Yoga 2019 323 218 15.5 約1.36kg~
Inspiron 14 5000 2-in-1 328 232.8 19.74-19.95 約1.67kg
Ideapad C340(14) 328 229 17.9 約1.65kg
※ 単位はmm

 

質量については、コンバーチブル型 2 in 1 PCは、360度回転するヒンジ機構などのため、同サイズのクラムシェル型PCよりも重くなる傾向があります。Yoga C940も、クラムシェル型のノートPCと比べてるとやや重いかもしれませんが大差はなく、モバイルノートPCとしても十分通用するレベルの軽量さです。

持ち運びしやすく、様々な使用環境で使えるモバイルPCです。

14型クラムシェル型ノートとの質量比較
VAIO SX14 約0.999kg
ThinkPad X1 Carbon 2019 約1.09kg~
Inspiron 14 7000 約1.095kg~
m-Book X400 約1.13kg
ThinkPad T490s 約1.24kg~
レッツノート LV 約1.27kg
Yoga C940 約1.35kg
Yoga C930 約1.38kg
Yoga S740(14) 約1.40kg~
ThinkPad T490 約1.44kg~
ideapad 530S 約1.49kg
m-Book B401H 約1.50kg
構成によって質量が大きく変わる製品もあります

 

大容量バッテリーにより長時間駆動が可能

Yoga C940は、60Whの大容量バッテリーを搭載しており、仕様値では約23時間のバッテリー駆動が可能となっています。

このバッテリー容量は、最大約19時間のバッテリー駆動が可能な51Whのバッテリーを搭載したThinkPad X1 Yoga 2019の容量をも上回っており、14型のコンバーチブル型PCとしては、最大級の容量ではないかと思います。

また、クラムシェル型も含めた14型モバイルノートPCの中でもトップクラスのYoga S740(14)に迫る容量の多さです。

バッテリー残量を気にせず、1日中、いつでも、どこでも使用できるのは、Yoga C940の大きな強みとなるでしょう。

14型コンバーチブル型 2 in 1 PCのバッテリー容量比較
Inspiron 14 5000 2-in-1
(5491)
42Wh
Yoga C340(14) 45Wh
ThinkPad X1 Yoga 2019 51Wh
Yoga C930 60Wh
[参考]Yoga S740(14) 62.3Wh

 

本体に収納可能なアクティブペン

Yoga C940は、アクティブペンを使用可能です。ペンは本体に収納することができ、ペンを紛失するリスクが減ります。

また、ペンを収納すると自動的に充電もされるため、いざ使おうと思ったときにアクティブペンが電池切れだったということもありません。

このあたりの構成は、ThinkPad X1 Yoga 2019と似ています。(ただし、ペンを収納する場所は異なっています。)

付属のアクティブペンは軸が細身なので、本格的な描画というよりも、簡単なスケッチや、メモ書きに適していると思います。

アクティブペンは本体に収納可能
メモ書きなどに適したアクティブペン

 

Iris Plus内蔵のIce Lake搭載

Yoga C940は、軽量・ロングバッテリー駆動が可能なノートPCですが、処理性能も高めです。

具体的には、CPUとして、Ice Lakeと呼ばれる、少し高めのグラフィックス性能を持つIris Plusを内蔵している、第10世代Core i5-1035G4を搭載しています。

このCore i5-1035G4は、ベンチマークのスコアで見ると第8世代UシリーズCore i7よりも処理性能が高いです。また、グラフィックス性能も、外部グラフィックスには及びませんが、Intel UHDよりも高いです。

趣味レベルの画像や映像の加工なども含めて、モバイルPCで行う多くの作業において、快適な動作が期待できます。

CINEBENCH R20
Core i9-9980HK 3405
Core i7-9750H 2640
Core i7-10710U 2211
Core i5-9300H 1921
Core i7-1065G7 1484
Core i5-1035G4 1464
Core i5-1035G1 1424
Core i5-10210U 1418
Core i7-8565U 1268
Core i5-8265U 1252
Core i3-8145U 952
赤字は第10世代Coreプロセッサー
グラフィックス性能の目安
~ 3DMark Night Raid - Graphics score ~
GeForce MX250 15406
Intel Iris Plus
(Core i7-1065G7)
11084
Intel Iris Plus
(Core i5-1035G4)
9188
Intel UHD
(Core i5-1035G1)
7248
Intel UHD
(Core i5-10210U)
5800
Intel UHD 620 5274
赤字は第10世代Coreプロセッサー

 

変形自在なコンバーチブル型ノートPC

Yoga C940は、360度回転するヒンジを備え、通常のラップトップ形状から、タブレット形状まで、4つのスタイルに自在に変形可能なコンバーチブル型PCです。

座っても、立っても、狭いテーブルでも使用しやすく、映画などのエンターテイメントを楽しむときは、テントモードにするとキーボードが視界を妨げないので、内容に入り込みやすくなります。

色々な場所でPCを使用したい方におすすめです。

4つのスタイル

 

サウンドバーヒンジで迫力あるサウンド

Yoga C940は、ヒンジ部分にDolby Atmos対応のステレオスピーカー(ステレオスピーカー 2W x2、ウーファー x2)を内蔵した、サウンドバーヒンジ機構を採用しています。

そのため、上記のように、変形させて様々なモードで使用してもスピーカーが正面にくるため、スピーカーが隠れて音がこもるということがなく、クリアに、ノートPCとしては迫力のあるサウンドを楽しめるでしょう。

旧モデルのYoga C930は、非常に音質が良かったので、後継機となる本製品も、スピーカー音は期待できます。

サウンドバーヒンジ

 

ディスプレイはFHD液晶のみ

Yoga C940は、14型のフルHD液晶を搭載してます。この液晶はIPSパネルとなっており、視野角が広く、角度があっても画面が見やすいです。

4辺ナローベゼルを採用し、デザイン的にも優れています。

海外モデルでは、高解像度の4K UHD液晶を搭載したモデルもあるようですが、日本では高解像度液晶モデルはないようです。

 

バックライト・キーボード

Yoga C940のキーボードにはバックライトも付いており、薄暗い場所でも使用しやすいです。

パームレストの右側には、指紋センサーを標準搭載しています。立って使用する場合などでも、指を指紋センサーに当てるだけで、Windowsに素早くログインすることができ、便利です。

 

カードリーダーやHDMIは非搭載

Yoga C940は、SDカードリーダーや、HDMI出力は搭載していません。

インターフェイスは、USB PowerDeliveryとDisplayPort出力に対応したThunderbolt 3を2ポート、フルサイズのUSB 3.1を1ポートのみの限られた構成となっています。PCへの給電や、外部ディスプレイ出力には、Thunderbolt 3を使用します。

右サイドには電源しかありません。

インターフェイス構成

 

ライバル機種との比較

ライバル機種との比較を行います。

冒頭でサイズと質量を比較した3機種ですが、レノボのThinkPad X1 Yoga 2019、同じくレノボのIdeapad C340(14)、デルのInspiron 14 5000(5491)との比較です。

Yoga C940は、この4機種の中で最軽量でありながら、バッテリー駆動時間は約23時間と最長です。また、グラフィックス性能も少し高めです。モバイル用のコンバーチブル型PCとしてのポテンシャルは高いです。実売価格がどの程度になるかで、かなり競争力のある機種になると思います。

ThinkPad X1 Yoga 2019は、同等の質量で、インターフェイスが充実しています。高解像度液晶も選択できたりと、細かくカスタマイズできる点がメリットとなるでしょう。ビジネス用途であれば、こちらの方が適性が高いかもしれません。

Ideapad C340(14)は、似たスペック構成でも破格の価格で購入できるのが特徴です。コスパ優先で考えると、これに太刀打ちできる同サイズのコンバーチブル型PCはほぼないと思います。

Inspiron 14 5000 2-in-1(5491)には、外部グラフィックスを搭載したモデルもあります。モデルのバリエーションが多く、MS Office付きの価格が安いのも特徴です。レノボというメーカーに抵抗がある方も、チェックしてみるといいでしょう。

それぞれの機種で、特徴がありますが、Yoga C940は、持ち運びもできるコンバーチブル型PCというよりは、持ち運んでの使用がメインとなる方に、特におすすめです。

ライバル機種との比較
  [本製品]
Yoga C940
レノボ
ThinkPad X1
Yoga 2019
レノボ
Ideapad
C340(14)
デル
Inspiron 14 5000
2-in-1 (5491)
画像
CPU Ice Lake Whiskey Lake
Comet Lake
Whiskey Lake
Comet Lake
Comet Lake
GPU Iris Plus Intel UHD Intel UHD Intel UHD /
MX230
液晶種類 FHD IPS 光沢 FHD IPS
上+ePrivacy
WQHD IPS
UHD IPS
FHD IPS 光沢 FHD 広視野角
質量 約1.35kg 約1.36kg~ 約1.65kg 約1.67kg
バッテリー 約23時間 最大 約19時間 約14時間 42Whr
ライバル機種との価格比較
  [本製品]
Yoga C940
レノボ
ThinkPad X1
Yoga 2019
レノボ
Ideapad
C340(14)
デル
Inspiron 14 5000
2-in-1 (5491)
CPU Core i5-1035G4 Core i5-10210U
メモリ 8GB
ストレージ 256GB SSD
液晶種類 FHD タッチ
価格[税別] 149,800円 199,440円 60,000円 71,363円
価格は2019年11月15日のものです。価格は変動します。

 

まとめ

Yoga C940は、様々な14型コンバーチブル型PCの、ちょっと気になるところを改善して、一つのPCにまとめたような、完成度の高いPCです。

まず、同サイズの類似機種よりも軽量でありつつ、バッテリー駆動時間が長いです。また、アクティブペンにも対応しており、紛失防止のためにペンを本体に収納できます。

さらに、グラフィックスや、サウンドの面でも、ちょっと高い性能を備えています。

レノボのコンバーチブル型PCのフラグシップモデルであるThinkPad X1 Yoga 2019すら脅かすほど、完成度が高いと思います。しかも、価格はそこまで高くはありません。

軽くて、長時間のバッテリー駆動が可能な14型の2 in 1 PC

Yoga C940

特徴

  • 14型コンバーチブル型PCとしては軽量
  • 約23時間のバッテリー駆動が可能
  • 本体に収納できるアクティブペン

こんなあなたに

  • いつでも、どこでも使えるモバイルPCが欲しい
  • 価格14万円台[税別]~
  • 一言鉄板構成の2 in 1 PC
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