レノボ Yoga S940(14)の特徴レビュー

更新日:2019年11月13日
CPU Core i7-1065G7
GPU Iris Plus
メモリ 16GB
ストレージ 1TB PCIe SSD
液晶サイズ 14.0インチ
液晶種類 4K HDR400 IPS 光沢
質量 約1.25kg
バッテリー 約9.2時間
価格[税別] 22万円台
コンパクト&パワフルなYoga Sシリーズのフラグシップ機

Yoga S940(14)は、Yoga Sシリーズのフラグシップ機です。

13型ノートに引けを取らないほどコンパクトなボディで、モビリティの高さが特徴的な14型モバイルノートPCです。

液晶の解像度は4Kで、DisplayHDR 400に対応しており、色域も比較的広く、クリエイティブな作業にも適しています。

メモリは16GB、ストレージは1TB SSDを搭載し大容量で、クリエイティブワークも可能なスペックです

AI機能も搭載しており、近未来的な体験もできそうです。

公式サイトはこちら

Yoga S940(14) の特徴

14型だけどコンパクトボディ

Yoga S940(14)は、モバイルPCとしては少し大きめの14型液晶を搭載したノートPCですが、非常にコンパクトなボディが特徴的です。

下表の通り、14型の代表的なモバイルノートPCであるThinkPad X1 Carbon 2019よりも一回り小さく、他のノートPCと比べても14型としては最小級のサイズです。さらに、ワンサイズ小さい13.3型の中でも特にコンパクトなXPS 13よりも奥行が短く、厚みは同程度です。また、同じく13.3型のYoga S730よりも底面積は小さいです(Yoga S730:644.7cm2、Yoga S940(14):630.3cm2)。

14.0型モバイルノートPCのサイズ・質量比較
  奥行 高さ 質量
Yoga S940(14) 319.3 197.4 12.2 約1.25kg
ThinkPad X1 Carbon 2019 323 217 14.95 約1.09kg~
New Inspiron 14 7000(7490) 319.77 205.93 17.96 約1.095kg~
ZenBook 14(UX434FL) 319 222 16.9 約1.30kg
Yoga S740 322.4 212 14.9 約1.4kg
[参考]New XPS 13(7390) 302 199 11.6 約1.23kg~
[参考]Yoga S730 307 210 11.9 約1.1kg
※ 単位はmm

 

極薄ベゼルの4K液晶

Yoga S940(14)のディスプレイベゼルは、最近のスマホのように端がカーブして滑らかなエッジとなっています。ディスプレイのベゼル幅は非常に狭く、見た目もかっこよく、コンテンツへの没入感も高まるでしょう。ただし、ディスプレイの上部は、カメラを搭載するために、出っ張る形状になっています。

ディスプレイの液晶は、高解像度の4K UHD HDRのIPS液晶です。DisplayHDR 400をサポートしているため、色域はsRGBと同等の規格である「BT.709カバー率95%以上」あるはずです。また、輝度は500nitsあります。質の高い液晶なので、色の再現性も高く、クリエイティブな用途にも対応可能でしょう。高解像度の写真や、4K動画の表示などにも適しています。

精細な4K液晶を搭載

 

AIを活用してより便利に

Yoga S940(14)の搭載するIce Lakeプロセッサーでは、AI性能も強化されています。

この強化されたAI性能と、IRカメラとを活用して、ユーザーが次に何を必要としているかを予測してくれます。

具体的には、Lenovo Smart Assitでは、外部ディスプレイの接続時に、顔を動かすだけで、カーソルやウィンドウをディスプレイ間で移動させることができます。また、Yoga S940(14)の前を離れると自動的に画面をロックし、席に戻ると顔認証でロックを解除することで、プライバシーやセキュリティを保護することもできます。さらに、ビデオチャット中にユーザーの背景をぼかす、といった動作も可能となっています。

こんなことができたら便利だなと思う機能が搭載されており、ちょっと未来を先取りできる気がします。

AI活用のイメージ
背景をぼかしてのビデオチャット

 

CPUには第10世代Core(Ice Lake)を搭載

Yoga S940(14)は、Ice Lakeと呼ばれる、10nmプロセス製造の第10世代CoreプロセッサーCore i7-1065G7を搭載しています。Core i7-1065G7は、性能が強化されたIris Plusを内蔵しており、エントリークラスの外部グラフィックスであるGeFoece MX250と、通常のCoreプロセッサーの内蔵グラフィックスであるIntel UHDの中間程度のグラフィックス性能があります。CPUの詳細については、こちらをご覧ください。

さらに、16GBメモリ、1TB PCIe SSDを備えており、一般的な作業に使用するノートPCよりもワンランク上の構成となっています。

CINEBENCH R20 (マルチコア)
Core i7-9750H 2640
Core i5-9300H 1921
Core i7-1065G7 1484
Core i7-8565U 1268
Core i5-8265U 1252
ドラゴンクエスト 10
GeForce MX250 11900
Intel Iris Plus 7968
Radeon RX Vega 10
(Ryzen 7 3700U)
7373
Intel UHD 620 4655

 

割り切りのインターフェイス構成

Yoga S940(14)のインターフェイスは、USB Type-C(Thunderbolt 対応)x2、USB 3.1 Type-C x1のみです。本体の薄さを保つためだと思いますが、フルサイズのUSBも、SDカードリーダーも搭載していません。

PCへの給電は、USB Type-Cポートを利用します。また、Thunderbolt 3ポートはディスプレイ出力にも対応しています。

割り切った構成なので、USB-C変換アダプタなどをカバンに入れておいた方が安心かもしれません。

インターフェイス構成

 

バッテリー駆動時間は短め

Yoga S940(14)の搭載するバッテリー容量は、52Whrです。(海外モデルを参照)

14型のモバイルノートPCとしては、平均以上の容量ではありますが、バッテリー駆動時間は約9.2時間と短めです。これは、4K液晶を搭載しているためなので、仕方がありません。

高速充電には対応しているので、ブレイクタイムに充電できれば、ストレスなく丸1日のバッテリー駆動も可能だとは思います。

 

上質なアルミユニボディ

Yoga S940(14)のボディは、アルミから切り出されたユニボディに、サンドブラスト加工が施されており、上質なデザインとなっています。

開いた状態でも、閉じた状態でも、上品な姿は、フラグシップ機にふさわしいものです。

細部に施されたデザイン

 

キーボード横にスピーカー搭載

Yoga S940(14)のスピーカーは、キーボード横に搭載されています。多くのノートPCは底面にスピーカーを搭載し、反響させる方式が採用されていることが多いです。一方、Yoga S940(14)では、ユーザーに対向するように配置されています。ダイレクトに音が伝わってくるので、クリアなサウンドが期待できます。

ユーザー対向配置のスピーカー

 

ライバル機種との比較

最後に、ライバル機種との比較です。今回比較したのは、レノボのThinkPad X1 Carbon 2019と、Yoga SシリーズのYoga S740です。

同じ14型ですが、コンパクトさでは、Yoga S940(14)が一歩リードしています。

ThinkPad X1 Carbon 2019は、レノボのフラグシップモバイルPCだけあって、インターフェイス、質量、バッテリー、LTEの点で優れています。この辺りを求める場合は、ThinkPad X1 Carbon 2019は間違いないでしょう。

Yoga S740は、4K液晶は搭載していませんが、バッテリー駆動時間が非常に長いです。少し高めのグラフィックス性能を、外出先で長時間使用できます。

ライバル機種との比較
  [本製品]
Yoga S940(14)
レノボ
ThinkPad X1 Carbon
2019
レノボ
Yoga S740
画像
CPU Ice Lake Whiskey Lake
Comet Lake
Ice Lake
GPU Iris Plus CPU内蔵 Iris Plus
液晶サイズ 14.0型
液晶種類 4K IPS
DisplayHDR 400
FHD 省電力
FHD タッチ
FHD Privacy Guard
WQHD
4K DOLBY Vision
フルHD IPS 光沢
インターフェイス USB-C (TB3) x 2
USB-C
USB-C (TB3) x 2
USB 3.1 x 2
HDMI
ドック用コネクタ
USB-C (TB3)
USB 3.0 x2
バッテリー 約9.2時間
52Whr
最大約18.9時間
51Whr
最大約26時間
62.3Whr
LTE 非対応 対応 非対応
価格[税込] 11月15日発売
22万円台~
17万円台~ 8万円台~

 

まとめ

Yoga S940(14)は、Yoga Sシリーズのフラグシップ機です。

Core i7-1065G7、16GBメモリ、1TB PCIe SSDに、4K DisplayHDR 400 液晶の組み合わせの構成は、高解像度の写真など、クリエイティブな作業にも対応できます。

さらに、このスペックでありながら、13型ノートPCにも引けを取らないコンパクトなボディであるため、モビリティも高く、隙が見当たらない仕上がりです。AIの機能の使い勝手も気になります。

スペックに対して、価格も高くはなく、コスパもよさそうです。

コンパクトかつ、ハイスペックなモバイルノートPCとして、仕事でも、プライベートでも、満足度の高いPCになりそうです。

4K液晶搭載のコンパクトノートPC

Yoga S940(14)

特徴

  • 13型級のコンパクトボディ
  • 4K DisplayHDR 400 液晶
  • Core i7-1065G7を含む万全のスペック

こんなあなたに

  • 写真や動画を扱うクリエイター
  • 見た目も中身も上質なモバイルPCが欲しい
  • 価格20万円台[税別]~
  • 一言AI機能が気になる
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