レノボ IdeaCentre T540 Gamingの実機レビュー

更新日:2020年2月14日
CPU Core i5-9400
Core i5-9400F
Core i7-9700
GPU GTX 1650
GTX 1660
GTX 1660Ti
メモリ 8GB / 16GB
ストレージ SSD / SSD+HDD
価格 7万円台(税込)~

※現在7,700円引きのセール期間中の価格です。また、レノボのサイトは税込み表示であるためご注意下さい。

コスパに優れたのスリム型ゲーミングPC

IdeaCentre T540 Gamingは、エントリークラスからミドルクラスのグラフィックスが搭載可能な、スリムタイプのゲーミングPCです。

フロントパネルが青く点灯するモダンなデザインで見栄えも良く、スリムタイプなので、省スペースです。

価格も抑えられているので、コストパフォーマンスの高い製品だと思います。

特に、ライトゲーマーやゲーミングPC初心者の方におすすめのゲーミングPCです。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。

 

レビュー機の構成

Core i5-9400、GeForce GTX 1650 4GB、メモリ8GB、256GB M.2 SSD+1TB HDD

 

目次

お忙しい方は、「 IdeaCentre T540 Gamingの特徴」のみお読みください。

IdeaCentre T540 Gamingの特徴

コストパフォーマンスの高いスリム型ゲーミングPC

IdeaCentre T540 Gamingは、エントリークラスであるGeForce GTX 1650、ミドルクラスのGTX 1660、GTX 1660Tiを搭載可能なスリム型ゲーミングPCです。一番安いモデルなら8万円台から購入できます。

特に「PUBG」や「Apex Legends」、「フォートナイト」などの軽いシューティングを中心にプレイする方や、初めてゲーミングPCの購入を考えている方におすすめです。


コストパフォーマンスに優れたゲーミングPC

 

スリムで省スペース

IdeaCentre T540 Gamingは、スリム型なので、一般的なゲーミングPCであるミドルタワーと比べて一回り小さく、置き場所に困っている方にもおすすめの製品です。


ミドルタワーとの比較

 

スリム型でも冷却効率の良い内部構造

スリム型のゲーミングPCの場合、スペースの大きいミドルタワーと比べて内部が狭いので、パーツや配線などがごちゃごちゃして冷却性が損なわれる絵場合が多いのですが、本製品は、裏面配線はされていないものの、光学ドライブが無いこともあり、配線がそれほどごちゃごちゃしておらず、すっきりしています。そのため、スリム型にしては冷却効率が比較的良く、長時間のゲームが可能です。

スリム型でも内部がスッキリしている

 

ゲームベンチマーク

前述の通り、IdeaCentre T540 Gamingは、エントリークラスであるGeForce GTX 1650、ミドルクラスのGTX 1660またはGTX 1660Tiを搭載可能です。SUPERシリーズを選べないのは残念ですが、そのうち搭載できるようになるかもしれません。

GeForce GTX 1650を搭載した本機で計測したゲームのベンチマークスコアを下の表に掲載します。目安として、おおよそ60 fpsを超えていれば、快適に動作すると思って下さい。

GeForce GTX 1650だと、フォートナイトやApex Legends、PUBGなど軽いゲームなら最高設定で60 fps以上で動作します。バトルフィールドVや、重いゲームに分類したタイトルの場合、グラフィック設定を下げるか、GTX 1660またはGTX 1660Tiを搭載しているモデルを選択することをおすすめします。

重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15
解像度 | 品質 Core i5-9400
GTX 1650
1920
x
1080
軽量品質 65 fps
標準品質 50 fps
高品質 37 fps
ベンチマークスコアの比較(1920x1080、高品質)
RTX 2080Ti 129 fps
GTX 1660Ti 68 fps
GTX 1660 SUPER 66 fps
GTX 1660 59 fps
GTX 1650 SUPER 53 fps
GTX 1650 39 fps [他の機種で計測]
37 fps [レビュー機で計測]
※緑色のバーが、本製品で選べるグラフィックスです
※灰色のバーは、他の製品で計測した参考値です
重い部類のゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー
解像度 | 品質 Core i5-9400
GTX 1650
1920
x
1080
最低 82 fps
56 fps
最高 45 fps
ベンチマークスコアの比較(1920x1080、最高)
RTX 2080Ti 128 fps
GTX 1660Ti 84 fps
GTX 1660 SUPER 82 fps
GTX 1660 76 fps
GTX 1650 SUPER 63 fps
GTX 1650 46 fps [他の機種で計測]
45 fps [レビュー機で計測]
重い部類のゲーム
モンスターハンターワールド:アイスボーン
解像度 | 品質 Core i5-9400
GTX 1650
1920
x
1080
87 fps
40 fps(53 fps)
最高 30 fps(41 fps)
ベンチマークスコアの比較(1920x1080、最高)
RTX 2080Ti 112 fps
GTX 1660Ti 52 fps
GTX 1660 SUPER 51 fps
GTX 1660 45 fps
GTX 1650 SUPER 41 fps
GTX 1650 30 fps [レビュー機で計測]
※括弧内は「FidelityFX CAS + Upscaling」有効時
中程度の重さのゲーム
バトルフィールドV
解像度 | 品質 Core i5-9400
GTX 1650
1920
x
1080
89 fps

59 fps
最高 43 fps
他のグラフィックスとの比較(1920x1080、最高)
RTX 2080Ti 165 fps
GTX 1660Ti 94 fps
GTX 1660 SUPER 91 fps
GTX 1660 83 fps
GTX 1650 SUPER 70 fps
GTX 1650 43 fps [レビュー機で計測]
39 fps [他の機種で計測]
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 漆黒のヴィランズ
解像度 | 品質 Core i5-9400
GTX 1650
1920
x
1080
標準(デスク) 105 fps
高(デスク)
69 fps
最高品質 61 fps
ベンチマークスコアの比較(1920x1080、最高品質)
RTX 2080Ti 156 fps
GTX 1660Ti 105 fps
GTX 1660 SUPER 104 fps
GTX 1660 93 fps
GTX 1650 SUPER 87 fps
GTX 1650 62 fps [レビュー機で計測]
61 fps [他の機種で計測]
中程度の重さのゲーム
ファークライ ニュードーン
解像度 | 品質 Core i5-9400
GTX 1650
1920
x
1080
低品質 68 fps
高品質 57 fps
最高品質 53 fps
ベンチマークスコアの比較(1920x1080、最高品質)
RTX 2080Ti 111 fps
GTX 1660 SUPER 90 fps
GTX 1660Ti 87 fps
GTX 1660 80 fps
GTX 1650 SUPER 76 fps
GTX 1650 55 fps [他の機種で計測]
53 fps [レビュー機で計測]
中程度の重さのゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
解像度 | 品質 Core i5-9400
GTX 1650
1920
x
1080
非常に低い 134 fps
93 fps
ウルトラ 65 fps
ベンチマークスコアの比較(1920x1080、最高品質)
RTX 2080Ti 207 fps
GTX 1660Ti 114 fps
GTX 1660 SUPER 108 fps
GTX 1660 100 fps
GTX 1650 SUPER 96 fps
GTX 1650 65 fps [レビュー機で計測]
64 fps [他の機種で計測]
軽い部類のゲーム
フォートナイト
解像度 | 品質 Core i5-9400
GTX 1650
1920
x
1080
低設定 186 fps
高設定 74 fps
エピック 63 fps
軽い部類のゲーム
Apex Legends
解像度 Core i5-9400
GTX 1650
1920x1080 65 fps
※グラフィック品質設定は「高品質」
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
解像度 Core i5-9400
GTX 1650
1920x1080 19921
※グラフィック品質設定は「最高品質」
※約5500で60fps

 

本製品に搭載されていたGeForce GTX 1650のスペックは次の通りです。GPU Clockやメモリ等、普通の仕様だと思います。

本製品のグラフィックカードのスペック

 

上に掲載した以外のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。他のPCでの計測値ではありますが、ほとんど変わらないと思います。

 

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

CPU

本製品で選択できる代表的なCPUは次表(緑色のバー)の通りです。

代表的なCPUの性能の目安
~ CINEBENCH R20 マルチコア ~
Core i5-9400
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-9900KF 4943
Ryzen 7 3700X 4751
Core i9-9900K 4323
Core i7-8700K 3467
Ryzen 5 3600 3436
Core i7-9700K 3346
Core i7-9700 3168
Core i7-8700 3043
Core i5-9400 2339 [他の機種で計測]
2130 [レビュー機で計測]
※緑色のバーが、本製品で選べるCPUです
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です
※一部、The Guru3D.comのサイトから引用しています

 

グラフィックス

本製品で選択できる代表的なグラフィックスは次の通りです。

グラフィックス性能の目安
~ 3D Mark Time Spy - Graphics score ~
GeForce GTX 1650
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
RTX 2080Ti 12388
RTX 2080 SUPER 10674
RTX 2070 SUPER 9583
RTX 2060 SUPER 8475
GTX 1660Ti 6105
GTX 1660 SUPER 6000
GTX 1660 5431
GTX 1650 SUPER 4630
GTX 1650 3336 [レビュー機で計測]
※緑色のバーが、本製品で選べるグラフィックスです
※[レビュー機で計測]と書かれたグラフィックス以外は、他のPCで計測した代表値です

 

その他の3D Mark Graphicsスコア
  GeForce
GTX 1650
[レビュー機で計測]
GeForce
GTX 1650
[他の機種で計測]

DX11を使用するゲーム用
8257 8664

 

ストレージ

PCIe-NVMe SSDのスコアです。

ストレージ性能
~ CrystalDiskMark ~
256GB M.2 SSD
他のストレージとの比較(Seq Q32T1 Read [MB/s] )
PCIe-NVMe SSD 3568 [レビュー機で計測]
SATA-AHCI SSD 550
HDD 140
※緑色のバーが、本製品で選べるストレージです
※[レビュー機で計測]と書かれたストレージ以外は、他のPCで計測した代表値です

 

その他のベンチマークスコア

以下、その他のベンチマーク結果を掲載します。

SPECviewperf 13
~ グラフィック(プロフェッショナル向け)性能の評価 ~
GeForce GTX 1650

 

実際のソフトで計測した処理時間

実際のソフトで計測した処理時間です。

TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるエンコード時間
電源設定 エンコード時間
x265でエンコード (※1) 17分30秒
NVENCでエンコード (※2) 1分11秒
QSVでエンコード (※3) 3分27秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
x265でのエンコード時間
Core i9-9900K 8分37秒
Ryzen 7 3700X 9分19秒
Core i9-9900K 10分19秒
Core i7-9700K 11分00秒
Ryzen 5 3600 11分52秒
Core i7-9700 11分51秒
Core i7-8700 13分32秒
Core i5-9400 15分32秒 [他の機種で計測]
17分30秒 [レビュー機で計測]
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です
x265でエンコード時間中のCPUクロック

ターボブースト後の約30秒後に、CPU Clockがかなり下がっています。その影響で他のPCよりもややエンコード時間が長めです。

 


 

以下、静音性、パーツの温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。

静音性のチェック

本機の動作音(静音性)のチェックです。もし動作音が大きいと、ゲーム等に集中しづらいです。

"やや低め~普通"の騒音値です。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)
左から3番目:FF14 紅蓮ベンチマーク ループ実行 60fpsに制限(標準品質(デスク)、1920x1080)
左から4番目:FF14 紅蓮ベンチマーク ループ実行 60fps制限なし(最高品質、1920x1080)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

全体的に普通の温度です。スリム型にしては冷却効率は良いと思います。

各パーツの温度
測定環境:室内温度 約26℃、 測定ソフト:HWMonitor
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※FF14ベンチ実行時の温度は、温度が高めになる最後のシーン

 

エンコード時の温度の詳細

下図は、CPU使用率がほぼ100%になるエンコード時のCPU温度の詳細です。60℃台後半で推移しており、普通の温度です。

CPU温度
x265でエンコード中のCPU温度

 

FF XIVベンチ(fps制限なし)実行時の温度の詳細

下図は、FF XIVベンチマーク(fps制限なし)実行時のGPU温度の詳細です。70℃後半で推移しており、普通の温度です。

GPU(グラフィックス)温度
FF XIVベンチ(最高品質、fps制限なし)実行中のGPU温度

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。

CPU、GPUともに省電力なパーツを搭載しているので、ゲーミングPCとしては低めの消費電力です。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

外観のチェックです。
電源を入れると点灯する青いLEDや、トライアングルテクスチャーが施された、モダンなデザインのフロントパネルが特徴的です。

 

右側面です。通気口はありません。

 

左側面には通気口があります。

 

天面です。

 

正面と背面の画像です。

 

正面のインターフェースです。Type-A USB 3.0が2ポート、Type-A USB 3.1が2ポート、Type-C USB 3.0が1ポート、ヘッドホンとマイク端子があります。SDカードスロットに見える部分はダミーです。

 

背面のマザーボードとグラフィックカードの入出力ポートです。

 

底面のゴム足は小さめです。

 

ケース内部のチェック

内部へのアクセス

IdeaCentre T540 Gamingの内部構造はちょっと特殊です。左側面カバーを開けると画像のようになっています。

 

次にフロントパネルを外します。配線が繋がっているので、お気をつけください。


 

黄色の部分を押しながら矢印の方向にひっぱることで、開くようになっています。

 

開いた内側には3.5インチストレージを搭載するスペースがあります。スリム型にしては内部の配線はごちゃごちゃしておらず、空気の通りも良いと思います。

 

ケース内部の画像

マザーボードの全体画像です。メーカーは不明です。メモリスロットは2スロットです。

 

搭載されていたGeForce GTX 1650のグラフィックカードです。シングルファンでメーカーは不明です。

 

マザーボード右下にPCIe NVMe M.2 SSDが装着されています。

 

ケース内側の3.5インチストレージを搭載するスペースです。もう一台搭載できそうですが、マウント用のパーツは見当たりませんでした。

 

搭載されていた電源は310Wです。

 

斜めから見た画像

斜めから見たケース内部の画像です。

 

反対側の斜めから見た画像です。

 

周辺機器

同梱されていたキーボードとマウスです。特にマウスはあまり良いものではないので、ゲーム用には別に用意した方がいいと思います。

 

まとめ

以上が、レノボ IdeaCentre T540 Gamingのレビューです。

エントリークラスからミドルクラスのグラフィックスが搭載可能なスリム型のゲーミングPCです。

軽いゲームだけならGTX 1650でもいいですが、負荷の高いゲームもプレイしたい場合はGTX 1660Tiモデルがおすすめです。

スリム型なので設置スペースに余裕があり、デスク上に置いてもインテリアを損ねないモダンなデザインです。

スリム型にしては冷却性、静音性も比較的高く、長時間ゲームに集中できると思います。

価格も安くコストパフォーマンスに優れていると思います。特にゲーミングPCを初めて購入する方やライトゲーマーの方におすすめです。

 

コスパに優れたスリム型ゲーミングPC

レノボ IdeaCentre T540 Gaming

特徴

  • モダンなデザイン
  • スリム型でコンパクト
  • 高いコストパフォーマンス

こんなあなたに

  • 初めてゲーミングPCを購入する方
  • ライトゲーマー
  • 価格7万円台[税込]~
公式サイトはこちら

 

 

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