mouse B5-i7の実機レビュー

CPU | Core i7-1065G7 |
---|---|
メモリ | 最大64GB |
ストレージ | M.2 SSD(+HDD) |
液晶サイズ | 15.6インチ |
液晶種類 | FHD 広視野角 非光沢 |
質量 | 約1.59kg |
バッテリー | 約7.0時間 |
価格[税別] | 9万円台~ |
mouse B5-i7は、LTEに対応したスタンダードスペックの15.6型ノートPCです。
1世代前のCPUではありますが、Core i7に、8GBメモリ~、256GB SSD~という構成で、一般的なユーザーに適したスペックです。
LTEに対応していて、宅内にネット回線を引いていない方や、外出先でも使うような方にも適しています。
M.2 SSDの他に、2.5インチハードディスクを搭載できる点も特徴です。
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Core i7-1065G7、16GBメモリ、256GB SSD
目次
お忙しい方は、「mouse B5-i7の特徴」のみお読みください。
このページをご覧の方だけに
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mouse B5-i7の特徴
標準的なスペック
mouse B5-i7は、Core i7、8GBメモリ~、256GB SSD~、FHD液晶という標準的なスペックのノートPCです。一般ユーザーにちょうどいい構成と言えるでしょう。価格も9万円台(税別)からとなっており、激安というわけではありませんが高くもありません。
ただし、CPUは最新の第11世代ではなく、1世代古い第10世代インテルCoreプロセッサーです。ここは最新世代のCPUを搭載して欲しかったなとは思います。
ちなみに、兄弟機種としてRyzen 4000シリーズのプロセッサーを搭載し、7万円台(税別)から購入できるmouse B5-R5が同社から登場しています。B5-R7は後日レビューしますが、個人的にはこちらのほうがおすすめです。無難なインテルCPUがいいという方は、本製品がいいでしょう。

LTEに対応
mouse B5-i7は、LTEに対応してます。自宅に光回線などを引いていない単身の方などに、本製品はいいのではないかと思います。なお、今回のモデルは搭載していないので試してはいません。

ダブルストレージ構成が可能
mouse B5-i7は、M.2 SSD+HDDの構成で注文することが可能です。また、HDD無しの構成でもコネクタが搭載されていたので、自分で増設することもできます。試しに、2.5インチSSDを接続してみましたが、問題なく認識されました。
ただし、パーツの増設・交換は、自己責任で願いします。

15.6型ノートPCとしては軽い
mouse B5-i7は、質量が約1.59kgと、15.6型のノートPCとしては比較的軽いです。1kg前後のモバイルノートPCほどは軽くはありませんが、頑張れば持ち運べないこともない質量です。車での移動がメインで、持って歩く時間が少なければ、本製品でも十分持ち運べるでしょう。

ディスプレイのチェック
mouse B5-i7のディスプレイのチェックです。パネルは、「Chi Mei CMN15E5」でした。
色域(色の表現できる範囲)は狭いものの、視野角は広く、一般的なユーザーにはちょうどいい品質ではないかと思います。画像編集や、撮影写真を綺麗に表示したいと思っている方は、もっと色域の広い液晶がいいと思います。最大輝度は、当サイトの計測では237cd/m2とやや低めです。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。
- 色域
- RGB
発色特性 - 視野角
- 画素・
ギラつき - 映り込み
- フリッカー
色域は狭いです。当サイトの計測ではsRGBカバー率は 65.7%でした。

ガンマ補正曲線を確認すると、どの色も直線的で揃っており、自然な発色であることが分かります。

視野角は広いです。

画素形状です。ギラつきはほとんど感じません。

非光沢液晶であるため、周囲の物や天井の照明などが映り込んで気になることも少ないです。

輝度をいくつにしても、PWM調光によるフリッカー(ちらつき)は検出されませんでした。

※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測
キーボードおよびタッチパッドのチェック
mouse B5-i7のキーボードのチェックです。
実測で、キーピッチは横:19mm、縦:18.5mm、キーストロークは約1.7mmです。やや底付きの衝撃を感じ、やや安っぽいキーボードではありますが、アルファベットや特殊キー配列は無難で、普通に使えると思います。バックライトは搭載されていません。
テンキーは3列なので、通常とは「+」などの配置が異なります。
タッチパッドの操作性は普通です。


パフォーマンスのチェック
mouse B5-i7のパフォーマンスのチェックです。
CPU
mouse B5-i7のCPUは、1世代前となるインテル第10世代Core i7-1065G7(Ice Lake)を搭載しています。最新世代のCPUよりは性能が落ちますが、一般的なユーザーであればこのCPUでも十分ではないかと思います。
~ CPU性能の評価 ~

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
:標準的なスコア(一般的なユーザーに最適)
新しくなったCINEBENCH R23のスコアはこちらです。
~ CPU性能の評価 ~

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
ストレージ
ストレージには、PCIe-NVMe SSD、SATA SSD、HDDを選べます。
~ ストレージ性能の評価 ~

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
SDカードスロット
micro SDカードスロットを搭載しています。アクセス速度は普通です。
~ SDカードスロット性能 ~

USB Type-C / HDMIの動作テスト
USB Type-Cの動作チェック
USB Type-Cポートのテスト結果は次の通りです。充電機能については、45W以上なら使えました。Thunderboltには対応していません。
充電 | モニター 出力 |
有線LAN | ||
ドック | ThinkPad USB Type-C ドック | ○ | ○ | ○ |
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック | ○ | × | × | |
PD充電器 ※1 |
61W RAVPower GaN充電器 | ○ | ― | ― |
45W Lenovoウルトラポータブル | ○ | ― | ― | |
30W RAVPower GaN充電器 | × | ― | ― | |
18W cheero充電器 | × | ― | ― | |
5V充電器 ※2 | 5V/2.4A ANKER充電器 | × | ― | ― |
5V/2.4A AUKEY充電器 | × | ― | ― | |
モニター ※3 |
EIZO ColorEdge CS2740 | ○ | ○ | ― |
Philips 258B6QUEB/11 | ○ | ○ | ○ |
※2 スマホやタブレット向けの5Vの充電器
※3Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
HDMIの動作チェック
4KテレビへHDMIで接続したときの詳細です。4Kで表示は出来ていますが、YCbCr420となっていました。

質量のチェック
mouse B5-i7の質量のチェックです。
メーカーサイトには「約1.59kg」とありこのサイズノートPCとしては比較的軽いです。当サイトの計測値は下表の通りです。
質量 | |
PC本体 | 1.6kg |
ACアダプター+電源ケーブル | 200g |
バッテリー駆動時間のチェック
mouse B5-i7のバッテリー駆動時間のチェックです。
バッテリー容量は約36Whでした。

バッテリー駆動時間は下の通りで、やや短いです。
バッテリー駆動時間 | |
(1) JEITA2.0 | 約7.0時間 |
(2) PCMark 10 Modern Office | 5時間54分 |
(3) 動画再生時 | 4時間38分 |
(4) PCMark 8 Work | 2時間17分 |
(1) メーカー公表値
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
(3) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(4) ブラウザでのショッピング/画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャット等。やや重めの作業
以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は大きく変わります。
静音性のチェック
mouse B5-i7の動作音(静音性)のチェック結果です。
アイドル時はほぼ無音です。高い負荷がかかった場合は、それなりにうるさく、他のノートパソコンと同じくらいの騒音値です。

部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
※約10分経過後に計測しています
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:Filmora 9 の動画編集ソフトでプレビュー再生
左から3番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

パーツの温度のチェック
ここでは、CPU使用率がほぼ100%になるエンコード時の温度のみを掲載します。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。
80℃台で推移しており、やや高めの温度です。

表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手の平を置くパームレストの温度変化は重要です。
やや低めの温度です。パームレスト部分の温度には、ほとんど変化がないので、作業中でも不快に感じることはありません。

※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。
モバイル向けのプロセッサーを搭載しているので、低めの消費電力です。

※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後から確認できた中で最も高い消費電力を掲載しています
外観のチェック
mouse B5-i7の外観のチェックです。
液晶フレームおよびキーボードがブラック、パームレストがシルバーになっています。

天板にはmouseのロゴが入っています。

スピーカーは底面の左右の端にあります。スピーカーの音質はそれほど良くはなく、ノートPC基準で、10点満点で採点すると3~4点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

Webカメラの画質は普通です。なお、顔認証には対応していません。

比較的薄いボディです。

有線LAN、HDMIなどを搭載し、ポートの種類は豊富です。なお有線LANはギガビット対応、無線LANはWi-Fi 6対応です。


液晶が開く最大の角度です。

底面です。

底面カバーを外したときの画像です。爪の引っ掛かりがあまりないので開けやすいです。

メモリスロットは2つです。

M.2 SSDは換装できそうです。

2.5インチベイもあります。

LTEのスロットもあり、カスタマイズ画面でLTEモジュールを追加することが可能です。

ACアダプターは45Wです。


まとめ
以上がmouse B5-i7のレビューです。
Core i7、8GBメモリ~、256GB SSD~、FHD液晶の一般的なユーザーに適したスペックのノートPCです。
LTEに対応している点も特徴で、自宅にネット回線を引いていないユーザーや、持ち運ぶことがあるユーザーにおすすめです。
また、15.6型ノートPCの割には、約1.59kgと比較的軽くなっています。頻繁に持ち歩くには重いかもしれませんが、たまに持ち歩く場合や車での移動が主である場合には、持ち運べないこともないです。
ダブルストレージ構成にできるのも魅力です。
ただし、CPUは1世代古い第10世代Coreプロセッサー(Ice Lake)である点が残念です。このCPUならもう少し価格を下げて欲しいところではあります。
なお、同じ筐体に、Ryzen 5 4500Uを搭載したmouse B5-R5が、約2万円も安く同メーカーから発売されました。Ryzen 5 4500Uは、Core i7-1065G7と比べて同等もしくはそれ以上の性能があるので、個人的にはmouse B5-R5のほうがおすすめです。インテルCoreプロセッサーが好きな方は、本製品がいいでしょう。
LTEに対応したスタンダードノートPC
mouse B5-i7

特徴
- 一般ユーザーに適した標準スペック
- LTEモジュールを追加可能
- M.2 SSD + HDDの構成も可能
こんなあなたに
- 一般的なユーザー全般
- 自宅にネット回線を引いていない方
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