ノートン 360の評価レビュー

更新日:2021年2月22日
全ての機能が優秀

マルウェア対策はもちろん、あらゆる機能の性能が高いセキュリティソフトです。

世界売り上げNo.1を誇るたくさんの利用者から収集する情報により、評価精度は非常に高いです。

さらに、他にはあまり無い機能として、未知の脆弱性攻撃を検知する「PEP」機能や、自己学習し定義ファイルなしで未知・亜種の脅威を検出する「マシンラーニング」といった機能があります。

価格はやや高めですが、安心の性能と実績で、マルウェア感染に細心の注意を払う人には良い製品です。

ノートン セキュリティからノートン 360に名前も一新され、デラックスやプレミアムライセンスでは、VPN機能やダークウェブ モニタリング機能が新たに使用できるようになりました。機能が非常に多いセキュリティソフトです。

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目次

リンクをクリックするとページ下へスクロールします。お忙しい方は「ノートン 360の特徴」の部分をお読みください。特徴を簡潔にまとめています。

 

ノートン 360の特徴

高いマルウェア保護性能

ノートン 360は、ドイツの第三者評価機関であるAV-TESTのAwards 2015から最新のAwards 2019まで5年連続で、「Best Protection」の賞を獲得しています。旧製品であるノートン セキュリティの時から継続して、高い保護力が評価されているセキュリティソフトということができます。

なお、この賞は、直近のAwards 2019では、コンシューマー向け製品の中では、2つの製品しか受賞しておらず、もう1つの受賞製品はカスペルスキー インターネットセキュリティです。

また、SE Labsの第三者評価機関でも連続で最高評価の「AAA」を獲得しています。

安心して使える、評価の高いセキュリティソフトです。

世界売り上げNo.1

世界売り上げシェアNo.1

ノートン 360は、世界売り上げNo.1のセキュリティソフトです。

販売のうまさもありますが、製品が多くの人に評価されているということでもあります。

「重い」だとか「不具合が多い」とか口コミでは悪い評判もありますが、これは、使っている人が圧倒的に多いため、そのような口コミが上がりやすいという面もあります。

専用ソフト並みの実力を持つペアレンタルコントロール

AV-TESTの「Parental Control」のテストで高い評価

ノートン 360は、ノートン ファミリー プレミアというペアレンタルコントロール機能(子供に有害なWebサイトを見られなくする機能等)を搭載していますが、この性能が専用ソフト並みに優れています。

AV-TESTでも高い評価を得ています。

ただし、以前は、一部機能を無料で使用できていましたが、2018年に無料版の提供が中止されました。

現在は、ノートン 360 デラックス、もしくはプレミアムには、ペアレンタル機能も含まれています。なお、ノートン アンチウイルスプラスと、ノートン 360 スタンダードには、この保護者機能は含まれていないので、使用したい場合はご注意ください。

 

VPN機能も搭載

セキュアVPN

ノートン 360のデラックス、もしくはプレミアムには、上で紹介したペアレンタルコントロール機能に加えて、重要なデータを暗号化し、ネットプライバシーを保護するためのセキュアVPN機能を2020年から搭載しています。他社でもVPN機能を提供していることはありますが、追加料金不要で使用できるのは珍しいです。外で、公共Wi-Fiなどを使用する方にとっては、あると安心な機能です。

 

ダークウェブ モニタリング機能を搭載

ダークウェブ モニタリングで監視できる個人情報

2021年2月に加えられた新機能として、ダークウェブ モニタリング機能があります。詳細は、下の新機能の部分で紹介しているので、ご確認ください。

企業などから、図にあるような個人情報が漏えいしていないかを、ダークウェブを含むインターネットを見回り、万一情報漏えいを検知した場合は、すぐに通知し、取るべきステップをアドバイスしてくれる機能です。

他社ではまだ搭載されていない、新しい機能です。

なお、この機能もノートン 360のデラックス、もしくはプレミアムで使用することができます。

 

多くのユーザーによる優れた評判・評価システム

優れた評判・評価システム

ノートン 360は、世界売り上げシェアNo.1ということで、多くのユーザーが利用しています。

この多くのユーザーからのデータをもとにした、プログラムの安全度の評価(レピュテーション)精度が非常に優れています。

ダウンロードしたプログラムも、安全かどうかをすぐに判別してくれ便利です。

 

新機能

ノートン 360の2021年版(2021年2月発売モデル)の主な新機能について解説します。

ダークウェブモニタリング

気を付ける必要があるセキュリティリスクの一つに、個人情報の流出があります。

ただ、パソコンやスマホから情報を盗まれることがないように対策を行ったとしても、住所やクレジットカード番号などの個人情報を登録した企業などから、情報が漏えいしてしまうことがあります。そして、漏えいしてしまった個人情報は、一般の人は見ることが難しい、ダークウェブという闇ウェブ上などで売買され、悪用されることがあります。このリスクに対して、個人で出来ることは非常に限られているのが現状です。

企業などからの個人情報漏えいのリスク

 

そこで、ノートン 360では、ダークウェブ モニタリングという機能を新しく搭載するようになりました。これは、下の画像のような画面で、銀行口座情報、クレジットカード情報、メールアドレスなどを登録しておき、それらの情報がダークウェブを含むネット上で売買や公開されていないかをチェックしてくれる機能です。また、情報の漏洩があった場合、メールとアプリですぐに通知してくれます。

直接、企業からの情報漏えいを防ぐ機能ではありませんが、自分の個人情報の漏えいをいち早く察知し、カードを止めたりといった対処を行うことで、被害を最小限に抑えることができます。

なお、ダークウェブ モニタリング機能を使用できるのは、ノートン 360 デラックス、もしくはプレミアムとなり、ノートン アンチウイルスプラスや、ノートン 360 スタンダードでは使用できないので、ご注意ください。

ダークウェブ モニタリング

 

 

マルウェア対策性能

ノートン 360のマルウェア(ウイルス、ワーム、トロイの木馬など)の対策性能は"高い"と思います。

保護層

ノートン 360は、主に次の6つの保護層によって、デバイスや情報を守ります。特に第1層目のPEP機能がコンシューマー向け製品としては珍しく、ゼロデイ攻撃を未然に防ぐことが可能です。

ノートンの6つの保護層

 

第3者機関による検出率

マルウェアからの保護性能の詳細な結果および、他のセキュリティソフトとの比較は、下のリンク先をご覧ください。

セキュリティソフトのマルウェア検出性能の比較

 

AV-Comparatives

ここでは、代表的な調査結果として、まず、オーストリアのAV-Comparativesの評価を掲載します。下表のReal-World Protection Testは、Webサイトを閲覧中の実利用環境で、どの程度マルウェアを防ぐかをテストしたものです。2017年から参加しているようですが、成績は優秀で保護率は高いです。しかし、誤検出がやや多いという理由で、直近の2回のテストでは最高評価のADVANCED+を逃しています。

AV-Comparatives | Real-World Protection Test
  2019年7~10月 2020年2~5月 2020年7~10月
保護率 100% 100% 99.5%
AWARD LEVELS
※AWARD LEVELSは、最高評価がADVANCED+(★★★)となります

 

また、同じくAV-ComparativesのMalware Protection Testの2020年9月の結果では、最高評価に次ぐ「ADVANCED」と評価されていました。マルウェアからの保護率自体は99.98%ととても高かったのですが、ここでも、マルウェアの誤検出が他の製品と比較して多かったため、「ADVANCED+」の評価を逃しています。ただし、誤検出が多いといっても、10102件のサンプル中で41件の誤検出というレベルなので、そこまで気にする必要はないと思います。

 

AV-TEST

次に、ドイツの独立機関であるAV-TESTの評価結果を確認します。過去3回のテストの全項目で、満点を獲得しています。また、前述しましたが、Awards 2015から最新のAwards 2019まで、5年連続で「Best Protection」の賞を獲得しています。

AV-TEST.org | Windows 10
  2020年8月 2020年10月 2020年12月
Protection 6.0 6.0 6.0
Performance 6.0 6.0 6.0
Usability 6.0 6.0 6.0
認定
※Protection:ウイルス、ワーム、トロイの木馬などマルウェア全般からの保護能力
※Performance:PCのスピードへの影響
※Usability:誤検出などPCの利便性を損なわないようにする能力
※各項目の最高点は、6点となります

 

動作の軽さ

動作の軽さは"やや軽い"と思います。

当サイトでは、スキャン速度、メモリ使用量など、軽さに関するテストを8項目チェックしていますが、テストしたセキュリティソフトの中では、とても優秀な結果でした。

セキュリティソフトの軽さの比較

 

AV-Comparatives

AV-ComparativesのPerformance Testsの直近の3回の結果は「ADVANCED」と評価されています。PCに与える影響を数値化したImpact Scoreの順位で見ると、2019年10月は16ソフト中13位、2020年4月は16ソフト中9位、2020年10月は17ソフト中15位という感じでした。重い動作ではないものの、軽さを求めるなら、より軽いソフトもあるという評価となると思います。

AV-Comparatives | Performance Test
  2019年10月 2020年4月 2020年10月
AWARD LEVELS ADVANCED(★★) ADVANCED(★★) ADVANCED(★★)
※AWARD LEVELSは、最高評価がADVANCED+(★★★)となります

 

AV-TEST

AV-TESTの「Performance」のスコア(上述)は、直近の3回のテストで、6点満点中6点と評価されていました。また、AV-TEST Awardsでは、2019年に「Best Performance」の賞を受賞した5つのソフトの1つになっています。

AV-TEST.org | Windows 10
  2020年8月 2020年10月 2020年12月
Performance 6.0 6.0 6.0
※Performance:PCのスピードへの影響
※各項目の最高点は、6点となります

 

MRG Effitas

イギリスの第3者機関であるMRG Effitasにて実施された「Performance test results」の結果では、直近2回のテストで、システムに与える影響が2番目に少ないセキュリティと評価されていました。Q1 2020のテストでは、7位となっていますが、1位から8位までの差が小さいので、特に重いという評価ではないようです。このように、過去3回のテスト結果では、システムへの影響がそれほど大きくないセキュリティソフトとして評価されています。

MRG Effitas | Performance results
  Q1 2020 Q2 2020 Q3 2020
順位 7位(12社中) 2位(10社中) 2位(8社中)

 

いくつかの評価や、実際に使用した感覚をトータルで考慮すると、ノートン 360の動作はやや軽いと言えるでしょう。

 

ランサムウェア対策

現在、最も危険で注意しなくてはならないランサムウェアからの保護性能は"高い"と思います。

イギリスの第3者機関であるMRG Effitasにて実施された「Ransomware sample test results」の調査結果を見ると、高い評価になっています。

各セキュリティソフトのランサムウェア対策性能の評価結果については、下のリンク先にまとめてありますので、詳細はこちらをご覧ください。

セキュリティソフトのランサムウェア対策性能の比較

 

ネットバンキング保護

ノートン 360のネットバンキング保護の性能は"そこそこ高い"と思います。

セキュリティソフトのオンラインバンキング保護技術を評価しているMRG Effitasの「Online Banking Certification」を確認すると、MRG Effitas Online Bandking Browser Security Certification for Q1 2020として認証を受けた6つのソフトの一つとなっています。内容を確認しても、まずまずの結果となっていました。

セキュリティソフトのネットバンキング保護性能の比較

 

Web脅威対策

ノートン 360のWebの脅威からの保護機能は"やや高い"と思います。

第3者機関であるAV-Comparativesの評価

AV-ComparativesのWebサイト閲覧中の保護能力を評価するReal-World Protection Tests(上に詳細を記載)では、直近の2回で「ADVANCED」と評価されています。最高評価の「ADVANCED+」ではありませんが、誤検出が多いため評価を落としているようで、保護性能自体は高めです。

 

ノートン セーフサーチでWebサイトの安全性を確認

検索結果などのリンクが安全かどうかを表示してくれるノートンセーフサーチという機能があります。これにより、クリックする前に、サイトの安全性を確認することが可能となります。

ただし、検索にノートン セーフサーチを使用しないと、下の画面のような検索結果の横の緑チェックは付きません。検索にgoogleなどを使用する場合は、ブラウザのツールバーにも表示されているノートン セーフウェブでの安全性のチェックとなります。

ノートン セーフサーチ
ノートン セーフウェブ

 

迷惑メール対策

ノートン 360の迷惑メール対策性能は、当サイトの環境での限定的な結果ではありますが、"非常に高い"です。詳細は下のリンク先をご覧ください。

セキュリティソフトの迷惑メール対策性能の比較

 

脆弱性対策

サイバー攻撃者は、脆弱性発見後、修正プログラム(パッチ)が提供される前に、脆弱性を突く攻撃をしようとします。その脆弱性のことをゼロデイ脆弱性と呼びます。PCの脆弱性は減少していますが、ゼロデイ脆弱性については、増加傾向にあります。

このゼロデイ脆弱性攻撃を行うためのプログラムを、エクスプロイトキットと呼びます。脆弱性が発見されると、ソフトウェアベンダーは修正プログラムの開発を行いますが、サイバー攻撃者はパッチが配布される前に、このエクスプロイトキットを開発し、攻撃を行おうとします。

ノートンは、このエクスプロイトキットなどによる攻撃から保護するため、エンドポイント1億7500万台、感知センサー5700万箇所、3兆7000億個のセキュリティデータを解析し、ゼロデイ攻撃を未然に防ぐ、先進の防御機能PEP(Proactive Exploit Protection)を他社に先駆けて開発しました。これまでの脆弱性対策は定義ファイルベースもしくはふるまいベースでの検知が一般的でしたが、PEPについては犯罪者の脆弱性の攻撃パターン(例えば脆弱性の穴を探す行為など)を見越して、攻撃される前に、定義ファイルなしで防御する先進的な機能となります。

PEPの説明

 

ID・パスワード管理

ノートン 360のパスワード管理機能「ノートン パスワード マネージャー」は”普通に使いやすい”です。

IDやパスワードなどのログイン情報、クレジットカード情報などの重要な情報をクラウドに保存し、ログインが必要なWebサイトを開くと、自動的にID、パスワードやカード情報を入力してくれます。

キーロガー(入力した文字を盗み見るソフト)などのマルウェアを不正にインストールされていたときでも、キーボードを使用して重要な情報を入力する必要がないので、不正に情報を盗まれるリスクが減ります。また、各Webサイトのパスワードを記憶しておく必要がないため、複雑で長いパスワードを設定しやすい点もメリットとなります。

ノートン パスワード マネージャーのパスワードだけ覚えておけば、他の重要なログイン情報やカード情報にアクセスできます。また、iPhoneかAndroid端末を利用したモバイルロック解除という機能を使用すると、モバイルデバイスを利用して、ノートン パスワード マネージャーのロックを解除することができ、パスワードを入れる手間が省けて便利です。ただし、下のような設定画面で、「ブラウザの起動時にモバイルロック解除を実行する」のチェックを外しておかないと、ブラウザを起動するたびにロック解除要求がモバイルデバイスに送信され、煩わしいのでご注意ください。

モバイルロック解除設定も可能

 

ノートン パスワード マネージャーの管理画面は、下の画像のようになっています。

保存しているパスワードの強度が高くない場合など、赤枠で囲っている「セーフティダッシュボード」による警告が表示されます。警告をクリックすると、その下の画像のような表示がなされ、詳細を確認でき、パスワードの変更を行うことができます。

ノートン パスワード マネージャーの管理画面
パスワードの強度をチェック

 

条件を設定して、複雑なパスワードを自動的に生成し、そのパスワードをノートン パスワード マネージャーに保存しておくこともできます。

複雑なパスワードの自動生成も可能

 

実際に使用する場合は、下のスクリーンショットのように該当するサイトで選択するだけで、入力できます。ただし、いくつか試したオンラインバンキングのログイン画面では、IDとパスワードの自動入力がうまくいかないWebサイトもありました。

簡単ログイン

 

ノートン パスワード マネージャーには、クレジットカードの情報もセキュアに保存することができます。

一度設定しておくと、クレジットカード情報を入力するときに、下記のスクリーンショットのようにカード情報を簡単に入力することができます。

その他に、銀行口座情報、住所情報、メモ(Wi-Fiパスワードなど)の保存も可能です。

クレジットカード情報も簡単に入力可能

 

ノートン パスワード マネージャーは、登録したID・パスワードを、他のデバイスから使うことも可能です。Windowsだけでなく、iOSやAndroid OSからも使用できます。

ウイルスバスター、マカフィーなどのセキュリティソフトも、パスワード管理機能を搭載していますが、筆者が知る限りではノートンのパスワード マネージャー(旧IDセーフ)の歴史が最も古いです。

 

ペアレンタルコントロール

ノートン 360のペアレンタルコントロール機能は、当サイトの環境での限定的な結果ではありますが、"非常に良い"です。詳細な結果は、下のリンク先をご覧ください。

セキュリティソフトのペアレンタルコントロール機能の比較

 

ノートン 360は、ノートン ファミリー という別ソフトでペアレンタルコントロール機能を利用します。このソフトは、2010年7月頃に、有料版の他に無料でも提供が開始されましたが、2018年に無料での提供は中止となり、有料版のみとなりました。

実際に、フィルタリング性能を試してみましたが、かなり性能は良いです。他社のセキュリティソフトの保護者機能は、日本語のWebサイトは有害であっても閲覧できてしまう割合が高いのですが、ノートン ファミリーは高い確率で日本語の有害なWebサイトをブロックできます。ブロック時には、下の画像のような表示となります。設定が厳しく、見たいけどブロックされてしまったページがあった場合、子供から親へ閲覧許可して欲しいページを連絡することも可能です。これは他のソフトにはない機能です。ただ、試用において、ブラウザによっては、「正常に接続できませんでした」や、「インターネットアクセスがブロックされています」と表示されることもありました。その場合、親へのリクエストはできません。

なお、ノートンファミリーのシステム要件を確認すると、Windows版でサポートされているブラウザは、Internet Explorer 9.0以降、Mozilla Firefox、Google Chromeとなっています。Microsoft Edgeにも対応していますが、ドメインレベルでのWeb監視のみ対応となっており、機能が限られてしまうようです。

喫煙に関するアクセスしようとし、警告が表示された画面

 

さらに、ノートンファミリーでは、有害サイトをブロックするWeb監視だけでなく、検索ワードのチェック、デバイスの利用時間のチェックや制限、ビデオ(YouTube)の監視なども可能で、細かく設定できます。また、設定された制限については、子どもの使用するPCからも確認することができます。

子どもの側も家族のルールを確認できる

 

また、子供が閲覧したWebサイトのURL、検索に使われた語句、SNSで使っている名前などを詳細に確認することができます。しかし、頻繁にPCから子どものPCの使用についてチェックするのも大変です。その場合、保護者用ノートン ファミリーのアプリをスマホ(iOS、Android)にインストールしておけば、子どものオンライン活動に関する警告の連絡を受けて、すぐに確認することができます。

実際の使用を確認
スマホで子どものオンライン活動の警告を受け取ることもできる

 

ノートン ファミリーは、ノートンのセキュリティソフトをインストールしなくても、単独で使用可能です。そのため、別のセキュリティソフトと組み合わせて使うことも可能です。ノートン ファミリーの価格は1年で4,169円(税込)となっています。

ただし、セキュリティソフトの「ノートン 360 デラックス」、もしくは「ノートン 360 プレミアム」を購入すると、ペアレンタルコントロールソフトの「ノートン ファミリー」の機能も追加料金なしで使うことができるので、お得です。

 

その他の機能

ノートン セキュアVPN

ノートン 360には、ノートン セキュアVPNが含まれています。

フリーWi-Fiの利用には、暗号化されていないことによる個人情報の盗聴やデータ改ざん等、リスクが伴います。しかし、ノートン セキュアVPNを使用することで、通信内容を暗号化することができ、自宅にいるときと同じように、安心してフリーWi-Fiを使用することができます。また、ログを記録しないため、匿名性を保ったWebブラウジングが可能です。

ノートン セキュアVPNのON・OFFやVPNの地域設定、広告追跡設定は、下の画像のように、マイノートンで行います。

ノートン セキュアVPNの設定

 

クラウドバックアップ

ノートン 360は、クラウドバックアップ機能が利用可能です。

ノートン 360 デラックスであれば25GBまで、プレミアムであれば50GBまでと、ライセンスの種類によってバックアップできる容量が異なります。

バックアップを取るフォルダやファイルを設定できるので、重要なファイルを自動でバックアップするように設定しておけば、PCの盗難・紛失、ランサムウェア被害などのリスクに対応することができます。

ただし、容量が限られているので、写真や動画などのファイルのバックアップには適していません。

クラウドバックアップ

 

レポートカード

ノートン 360は、現在の保護の状況をビジュアル的に確認することができます。

レポートカード

 

「マイノートン」ですべてのデバイスを管理可能

これまで、インストールされたデバイスのセキュリティ状況をリモートでチェックしたり、他のノートン製品にアクセスするために、「ノートン スタジオ」というアプリを使用できました。

ノートン スタジオは現時点でも使用可能ですが、ノートン 360に対応していないためか、ノートン 360を導入していても、ノートン セキュリティがインストールされていないため、完全に保護されていない、と表示されます。

そのため、ノートン 360を使用しているのであれば、ノートンのアプリをインストールしたデバイスのセキュリティ状況のチェックや、ノートンの他の機能を管理するためには、Webポータルのマイノートンを使用する方がよさそうです。

ノートン 360を起動したときに表示される「マイノートン」とは異なるため、ご注意ください。

Web上のマイノートン

 

「エミュレーション」で正体を隠したマルウェアを検出

圧縮や難読化が巧妙に施された(パックされた)マルウェアは、一見無害に見えます。現に、ノートンがこれまで検知したマルウェアのうち、83%がこのようなパッキングの処理が施されています。ノートンは、エミュレーターという仮想マシン上で展開するということで、パッキングされたマルウェアをより効果的に検出することができます。

エミュレーションの説明

 

「マシンラーニング」で自己学習して未知・亜種の脅威を検出

ノートンは、未知もしくは亜種の脅威の識別方法を自己学習していくマシンラーニング機能を搭載しています。ノートンは4,000万種のサンプルを分析し、1000パターンのトレーニングアルゴリズムを開発。このトレーニングアルゴリズムをウイルス対策エンジン内に実装し、亜種もしくは新種のマルウェアが発生すると、トレーニングアルゴリズムを自己訓練することで、効果的に検知することが可能になっています。

PCごとに学習結果が異なっていくため、各PCに適した学習結果が出来ていく点も面白いです。

マシンラーニングの説明

 

操作画面

ノートン 360の起動画面

ノートン 360を起動すると、デフォルトでは下の画像のようなマイノートンの画面が表示されます。

この起動画面は、クラッシック表示(デバイス向けセキュリティの画面)に設定することもできます。このノートン 360の起動画面では、ノートン 360に含まれる機能を管理できます。セキュアVPNのON・OFFもここで行えます。

様々な設定等は、「デバイス向けセキュリティ」を開いて行います。詳細は、以下の通りです。

ノートン 360の起動画面

 

デバイス向けセキュリティのメイン画面

デバイス向けセキュリティのメイン画面

デバイス向けセキュリティのメイン画面は図のようになっています。

デバイスが安全かどうかが一目でわかるようになっています。

「セキュリティ」画面

「セキュリティ」画面

メニューの「セキュリティ」をクリックしたときの画面です。

スキャン、ライブアップデート、履歴、セーフカム、詳細表示の確認を行えます。

「オンラインの安全性」画面

「オンラインの安全性」画面

メニューの「オンラインの安全性」をクリックしたときの画面です。

パスワード マネージャー、パスワード作成、ブラウザ拡張機能の画面を呼び出せます。

「バックアップ」画面

「バックアップ」画面

メニューの「バックアップ」をクリックしたときの画面です。

バックアップの実行、ファイルの復元、バックアップの設定を行うことができます。

「パフォーマンス」画面

「パフォーマンス」画面

メニューの「パフォーマンス」をクリックしたときの画面です。

ディスクの最適化、ファイルのクリーンアップ、起動マネージャ、グラフ(ノートンの動作履歴の確認)などが実行できます。

「マイノートン」画面

「マイノートン」画面

メニューの「マイノートン」をクリックしたときの画面です。

ノートン 360の起動時と同じ、マイノートンの画面が表示され、各種機能の設定が可能です。

 

サポート

サポート窓口と、電話対応時間は次のようになっています。電話の他には、24時間365日利用できるチャットサポートでの問い合わせが可能です。また、リモートアシスタント(PC遠隔操作)を受けることもできます。実際に、チャットサポートと、電話サポートを受けてみましたが、すぐにつながり、対応も的確でした。

問い合わせ窓口:ノートン サポート

電話対応時間:祝祭日を除く月~金 10:00 ~ 19:00

 

価格

価格は下表のようになっています。他のセキュリティソフトと比較するとやや高めの価格設定ですが、性能が高く、デラックスやプレミアムには保護者機能、VPN機能、ダークウェブモニタリング機能などが含まれていることを考えると、割安感もあります。

ノートン 360は、Windows、Mac OS、iOS、Androidのマルチデバイスに対応しています。デラックスやプレミアム版であれば、所持するデバイスをまとめて割安に保護でき、おすすめです。

ノートン 360の価格
年数 台数 標準価格 [税込]
1年 ノートン アンチウイルスプラス(1台) 4,298円
ノートン 360 スタンダード(1台) 4,622円
ノートン 360 デラックス(3台) 7,678円
ノートン 360 プレミアム(5台) 8,228円
2年 デラックス(3台) 13,068円
プレミアム(5台) 15,708円
3年 デラックス(3台) 14,388円
プレミアム(5台) 15,928円
※販売はシマンテックが行っていますので、購入に関する問い合わせはシマンテックまでお願いします。

 

まとめ

ノートン 360は、新機能のPEPを加えた6つの保護層でPCを防御します。しかも、それぞれの保護層の性能が高いです。第3者機関での評価も高く、利用者も多く、実績もあり、安心して使えるソフトです。

また、保護者機能(ペアレンタルコントロール機能)の「ノートン ファミリー」の精度も高く、子供がいる家庭にはおすすめです。他のセキュリティソフトの同機能よりも精度が良く、専用ソフト並みの性能です。

ノートン 360 は、他のセキュリティソフトに比べて、やや高価ではありますが、すべての機能が優れています。また、デラックスやプレミアムであれば、ペアレンタルコントロール機能、VPN機能、ダークウェブ モニタリング機能も含んでおり、多機能です。サイバー攻撃に細心の注意を払う人には良い製品であると思います。

 

無料体験版

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