デスクトップパソコン(タワー型)の比較

ここでは、セパレートタイプ(液晶と本体が分離したタイプ)のデスクトップパソコンの中で、拡張性の高いミニタワーおよびミドルタワー型PCについて紹介します。
ケースが比較的大きいため、PCI/PCI Expressカードや、ストレージ/光学ドライブを多く搭載でき、高性能なグラフィックカードも搭載可能です。ノートPCや液晶一体型PCと比べるとCPUの性能も良いにも関わらず価格は安く、コストパフォーマンスは非常に高いです。液晶ディスプレイも好みの製品を選ぶことが可能です。
ここで紹介しているPCはゲームをプレイできる機種も多いですが、ゲームを主にする方は「ゲーム向けデスクトップPCの比較」もご覧ください。
製品の選び方
製品選択のポイントとしては、まず自分が搭載したいCPU&グラフィックスパーツが選択できるかを確認しましょう。
ざっくり言うと、CPUの選び方としては、標準的なCPUならCore i5、動画編集やエンコード等をするならCore i7、予算がないならCore i3が良いと思います。
ゲームをする場合は、GeForce GTX シリーズのグラフィックボードを搭載すると良いでしょう。予算に余裕があれば、GeForce RTX シリーズのグラフィックボードがおすすめです。トリプルディスプレイ以上にしたい場合も、グラフィックボードを搭載したほうがいいですが、GTX 1650あたりの安めのボードで大丈夫です。その場合、出力ポートをよく確認しておきましょう。3D制作などを行う場合は、ここで掲載している製品ではなく、Quadroのグラフィックボードを搭載できる別のPCが良いでしょう。
Web閲覧、Office作業、動画鑑賞程度の負荷であれば、CPU内蔵のグラフィックス(専用グラフィックボードを搭載しない)で良いと思います。
設置予定のスペースに、PCが入るかも確認しておきます。デルのパソコンは奥行きが短いものが多く設置しやすいです。
静音性も各レビュー記事を見てチェックしておいたほうがいいでしょう。あまりにもうるさいと気が散ります。サイコムのSilent-Masterシリーズは静音性が高いです。
DVDやブルーレイを視聴したり、コピーしたりする方は、5.25インチドライブかあるかも確認しましょう。最近のデスクトップPCは5.25インチが無かったり、スリムドライブしか搭載できなかったりするケースもありあます。
ケース内部にもこだわる人は、ドライブベイなどの拡張性、ファンの種類や数や径、裏面配線ができるかなども確認しておきましょう。
厳選! ミニタワー・デスクトップパソコンの比較
まずは、ミニタワーのデスクトップPCから紹介します。
比較的高性能なCPUおよびグラフィックスを搭載でき、拡張性も比較的高く、価格も安く、比較的コンパクトなデスクトップパソコンです。多くの方は、ミドルタワーではなく、こちらのミニタワーを購入されます。
なお、「主なCPU」および「主なGPU」は、変更されることがよくありますので、詳細はメーカーサイトをご確認下さい。


CPU | ~Core i9-9900K ~Ryzen 7 |
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GPU | ~GeForce RTX 2070 |
価格 | 4万円台(税抜)~ |
マウス LUV MACHINESは、コストパフォーマンスの高いミニタワーPCです。
マットブラックのボディに、シルバーのボタン類と、ブルーLEDのアクセスランプを組み合わせたデザインになっており、安価でも地味ではないデザインになっています。
カスタマイズにより、水冷CPUクーラーを選択することもできます。
標準状態では、光学ドライブもカードリーダーも「無し」となっています。必要な場合は、カスタマイズで追加しないといけないので、注意が必要です。
24時間365日の電話対応で初心者にも安心です。さらにサポートが充実した専用ダイヤルの提供などを実施している「安心パックサービス」も魅力的です。
それほどパソコンは詳しくないという方にも、安心して購入していただけるでしょう。


CPU | ~Core i7-9700K ~Ryzen 7 |
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GPU | ~GeForce GTX 1660Ti |
価格 | 3万円台(税抜)~ |
他社と比較して、価格が安いことが多いミニタワーPCです(構成にもよります)。
特に低価格帯のモデルが安いことが多いです。
納期も早く、カスタマイズしても最短2日で出荷されます。また、当日出荷モデルも用意されています。
静音CPUクーラーや、高熱伝導率 ダイヤモンドグリス、静音ケースファンなどを選択することも可能です。
(個人的意見ですが)ケースデザインはやや地味です。ただし、他のケースへ変更することが可能です(1万円以上かかります)。
下記の「メーカーサイト」へのリンクをご覧いただくと、CPUとGPUでご希望の構成を絞りやすくなっています。また、パソコン診断もあり、必要なPCを簡単に選べます。


CPU | ~Core i9-9900K |
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GPU | ~GeForce RTX 2060 ~Quadro P2000 |
価格 | 9万円台(税抜)~ |
動作音が非常に静かな"超静音"パソコンです。パソコンの動作音が気にならず、作業に集中できます。
回転音が静かで評判の高いNoctua製のファンを搭載し、静音性を高めています。
PCケースのフロント部分には吸音材が貼られており、電源も静音です。また、ケースの両サイドパネルは、二層構造の遮音パネルとなっており、PC本体内のノイズを極力減らし、かつ外に漏らさないような構造となっています。
各パーツの型番が明記されており安心です。信頼性も高い製品です。
他のミニタワーと比較するとサイズが大きめです。また、価格も高めです。
最新モデルのレビュー記事はありません。旧記事のレビュー記事はこちらです。参考にして下さい。


CPU | ~Core i7-8700 ~Ryzen 7 |
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GPU | ~GeForce RTX 2080Ti |
価格 | 4万円台(税抜)~ |
低価格なデスクトップPCです。よくセールをやっていますが、セール対象のモデルは特に安いです。
CPUやグラフィックスも含めて、選択できるパーツが多いです。多くの構成があるので、好みの構成を見つけやすいでしょう。
9cmではありますが、静音性の高い山洋製 SF9-S4のリアケースファンを選択することも可能です。
フロントパネルはマットブラックを基調としており、旧ケースよりもホコリが目立ちにくくなったように感じます。旧ケースから変わらない点としては、フロントパネルの中央に、開閉式のベイカバー内にUSBポートとヘッドフォン・マイク端子を搭載しています。
最高でGeForce RTX 2080Tiの高性能グラフィックスカードも選択できますが、リアのケースファンは径がやや小さめで、かつフロント側にはケースファンを搭載できません。他のPCに比べると、やや放熱性が心配なので、高性能なグラフィックカードはあまり搭載しないほうがいいと思います。


CPU | ~Core i7-9700K ~Ryzen 7 |
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GPU | ~GeForce RTX 2070 |
価格 | 5万円台(税抜)~ |
使ったことは無いのですが、メーカーサイト見る限りでは、低価格な割には冷却性、静音性の高そうな製品です。
低価格帯のPCとしては珍しく、フロントファンを搭載しており、しかも径が12cmと大きく、防塵フィルターも搭載しており、メンテナンス性もよさそうです。リア側も12cmの静音ファンが搭載されています。
サイドパネルにはあえて吸気口を設けず、前から後ろへのエアフローを作ることで、冷却効率を上げています。さらに吸気口がないため音漏れも少なさそうです。


CPU | ~Core i5+8400 |
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GPU | CPU内蔵 |
価格 | 6万円台(税抜)~ |
安価でも安心して使えるデスクトップパソコンです。
世界シェアNo.1のパソコンメーカーと言うことで、安心感もあります。
一般的なミニタワーと比べて、本体の奥行きが非常に狭いため、設置しやすく、配置換えなどもしやすいです。
別の特徴として、Optaneメモリを搭載しており、HDD単体よりも体感でのアクセス速度が速いことが挙げられます。
フロントパネルには幾何学模様が施されており、側面はブラックです。無難なデザインだと思います。
ただし、CPUはCore i5までで、グラフィックスはCPU内蔵となっており、ハイスペック構成にはできません。
また、光学ドライブは、 スリムタイプとなっているので、5.25インチドライブに比べて速度が遅いです。
本体内部の下の部分にストレージの増設ができそうな場所が1か所ありますが、拡張性は高くありません。


CPU | ~Core i7-8700 |
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GPU | GeForce GTX 1050Ti Radeon RX550 |
価格 | 8万円台(税抜)~ |
第8世代Core i7にGeForce GTX 1050Tiを搭載可能なミドルスペックのPCです。
価格も比較的安く、世界シェアNo.1(レノボとNo.1を競っており順位はよく入れ替わります)のPCということで、安心感があります。
デザインはシンプルですが、フロントパネルに施された斜めのヘアラインが特徴的です。
GeForce GTX 1050Ti搭載機種であれば、背面にDVI、HDMI、DisplayPortを備えており、トリプルディスプレイ構成も可能です。
奥行がとても狭く設置場所を選ばない反面、拡張性は高くありません。
また、光学ドライブは、 スリムタイプとなっているので、5.25インチドライブに比べて速度が遅いです。


CPU | ~Core i9-9900K |
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GPU | ~GeForce RTX 2080Ti ~Quadro P2000 |
価格 | 8万円台(税抜)~ |
サポートで選ぶならEPSON Directが良いでしょう。最大6年間の訪問修理や、水こぼし・地震などによる破損への保証などオプションサービスが充実していますし、各種メディアでのサポートの評価も高いです。
現時点では、第8世代CPUを選択できるMR8100と、第9世代CPUを選択できるMR8200とがあります。
最高で、CPUは第9世代Core i9-9900K、GPUはGeForce RTX 2080Tiを選択でき、最新のハイスペック構成が可能です。 さらに、3D制作向けのQuadroシリーズのグラフィックスも搭載でき、3D制作をする方にも最適です。
M.2 SSDを含めると、最大で6台のストレージを搭載可能です。拡張性にも優れています。
フロントドアからストレージにアクセスできるHDDフロントアクセスモデルもあります。
ただし、初期構成はそれほど高くないですが、少しでも構成を良くすると、急激に価格が上がります。同じ構成にした場合、他社よりも高くなると思います。


CPU | ~Core i7-9700 |
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GPU | ~GeForce GTX 1660Ti |
価格 | 7万円台(税抜)~ |
フルサイズのグラフィックカードを搭載できるタワーPCとしては、奥行きがかなり短いのが特徴です。机の上のスペースを有効に活用できます。
ケースファンが天面の12cm排気ファンのみで、動作音も比較的静かです。
ケースは、工具を使わずに内部にアクセスできるようになっています。最大4台のストレージを搭載可能ですが、5.25インチベイはないので、光学ドライブの追加はできません。
インテルOptanaメモリも選択可能で、HDDのみよりも高速なアクセスが可能となっています。もちろんSSDモデルもあります。
筐体が比較的小型でケースファンも少ないので、外部グラフィックカードに負荷がかかる作業が続く場合は、放熱の点で不安があります。
GeForce GTX 1080などの高性能グラフィックスを搭載した「XPS タワー スペシャルエディション」という機種もあります。


CPU | ~Core i7-9700 |
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GPU | ~GeForce GTX 1050Ti |
価格 | 5万円台(税抜)~ |
エントリー向けのミニタワー・デスクトップパソコンです。 かなり奥行きが短い(約294mm)ことが特徴で、デスクの上に置いたときに圧迫感が無く、パソコンの前のスペースが広くとれるため、資料を広げたりすることも可能です。
CPUには、第8世代、第9世代Coreプロセッサーを選択できます。ストレージは、HDD搭載モデルとSSD+HDD搭載モデルがあり、Optaneメモリを搭載したモデルもあります。
ただし、グラフィックスは最高でもGeForce GTX 1050Tiなので、ゲームなどの用途には不向きです。
また、光学ドライブはスリムタイプのため、通常の光学ドライブと比べると、アクセス速度はそれほど速くありません。
拡張性もそれほど高くないようです。
急いでPCが必要という方は、即納モデルを選択するとよいでしょう。
厳選! ミドルタワー・デスクトップパソコンの比較
サイズは大きいですが、拡張性には優れたデスクトップパソコンです。また、高性能なCPU、高性能なグラフィックスを搭載でき、電源容量も多く、メンテナンスもしやすいPCケースです。


CPU | ~Core i9-9900K |
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GPU | Radeon RX560 ~GeForce RTX 2060 ~Quadro P5000 |
価格 | 10万円台(税抜)~ |
動作音が非常に静かな"超静音"パソコンです。
パソコンの動作音が気にならず、作業に集中できます。
吸音材が貼られたPCケースに、動作音が非常に小さいNoctua製のファンを搭載し、静音性を高めています。
また、電源とグラフィックカードは、低負荷時はファンが停止し、高負荷時も回転音が小さい静音性の高いパーツを選択できます。
拡張性が高く、3.5インチベイは7つ備えています。エアフローもよさそうです。
裏面配線もされており、ケース内のエアフローを妨げません。
CPUは高性能なパーツを選択できますし、GPUは、GeForceだけでなく、 Quadroシリーズも選択できます。
高性能CPUと高性能GPUを必要とする、クリエイティブな仕事に使用される方にお勧めです。
詳細レビューは旧モデルですが、チップセットが変わっているだけなので、参考にご覧ください。なお、10万円台からの価格は、最小構成を選択した場合です。デフォルトでは、16万円台からとなっています。


CPU | ~Core i9-9900K ~Ryzen 7 |
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GPU | Radeon RX560 ~GeForce RTX 2070 ~Quadro P5000 |
価格 | 5万円台(税抜)~ |
同構成なら他社のミドルタワーよりも安いことが多いです。最小構成ならば5万円台で購入可能です。
2日の短納期も魅力です(一部モデルを除く)。
同じケースで、IntelのCPUを搭載したものはMonarch、AMDのプロセッサーを搭載したものはThunderstormと、異なるモデル名となっています。
ケースファンは、「静音ファン」、「LEDファン」などいくつかの種類から選択可能です。
静音CPUクーラーを選択することも可能です。
BTOパソコンの割には納期も早く、カスタマイズしても最短で翌日に出荷されます。
拡張性は高いです。フロントケースファンも備えており、エアフローもよさそうです。ただ、裏面配線ができないため、ケース内がごちゃごちゃして見えます。
ただし、(個人的意見ですが)ケースデザインはやや地味です。
価格が安いので、タワーパソコンの入門としておすすめです。


CPU | ~Core i7-8700K |
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GPU | ~GeForce RTX 2080Ti ~Quadro RTX 4000 |
価格 | 16万円台(税抜)~ |
HDDをフロントから取り外すことができ、ケースファンなども取り外しできるため、メンテナンスが非常に楽な製品です。
Quadroシリーズのグラフィックスを搭載することも可能です。
また、サポートが大変良いメーカーです。5年のメーカー保証や、誤って壊した場合の保証が選択可能です。また、訪問修理サービスも安価で選択できます。家庭用PCとしては、かなり珍しいです。
日経のパソコン満足度ランキングの「デスクトップ部門」では毎年総合満足度No.1 になっています。
メーカー系PCは電源をケチりやすいですが、1000Wの電源も搭載可能です。
4つの3.5インチベイをフロント部分に備えています。 写真のようにフロントベイには簡単にアクセスすることができ、大容量データの受け渡しや、ストレージの交換が簡単にできます。
ただし、価格が高いです。
ロースペックでの構成も可能ですが、このケースを選択するのであれば、ハイスペックCPU+外部グラフィックスカードをお勧めします。
さらにハイスペック構成が必要であれば、最大でCore i9-9980EXを搭載できるEndeavor Pro9000シリーズもあります。


CPU | ~Core i7-8700 ~Ryzen 7 |
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GPU | ~GeForce RTX 2080Ti |
価格 | 6万円台(税抜)~ |
Core i3を搭載した低価格モデルから、Core i7-8700を搭載したハイエンドモデルまで、選択の幅が広いデスクトップPCです。よくセールをやっていますが、セール対象のモデルは特に安いです。
多くの構成があるので、好みの構成を見つけやすいでしょう。
静音性の高い山洋製 SF12-S4のリアケースファンを選択することも可能です。 また、水冷CPUクーラーを選択することもできます。
フロントパネルは光沢で見た目は良いですが、ホコリが付着しやすそうです。
ケースには特に目立った特徴はなく、シンプルな作りとなっています。ストレージやPCI-Expressカードの増設などはしやすいでしょう。 後々、自分でパーツを増設してみたい方にもお勧めです。 後でCPUを交換するのは現実的でないので、予算に限りがあれば、CPUだけ高性能なものを購入しておいて、少しずつパーツを増設するというのもいいと思います。
パソコンにはセキュリティソフトが必須です
パソコンにはセキュリティソフトが必須です。自分の大切な画像やメールが流出したり、ネットバンクのID/パスワードが盗まれたり、詐欺に合ったりしないように、セキュリティソフトは必ずインストールしましょう。