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ASUS VivoBook S15(S531FA)の実機レビュー
CPU | Core i7-10510U Core i5-10210U |
---|---|
メモリ | 8GB / 16GB |
ストレージ | 512GB PCIe SSD +1TB HDD |
液晶サイズ | 15.6型 |
液晶種類 | FHD 広視野角 非光沢 |
質量 | 約1.85kg |
バッテリー | 最大約7.7時間 |
価格[税別] | 11万円台~ |
VivoBook S15(S531FA)は、一般ユーザーに最適なスタンダード・ノートパソコンです。
第10世代Coreプロセッサーに、大容量ストレージ、広視野角FHD液晶を搭載し、必要十分なスペックです。
また、ベゼルがとても狭く、他の15.6型ノートよりもコンパクトです。また、質量も比較的軽いです。別の部屋などへPCを移動することがある方は、持ち運びやすいと思います。
また、5色のカラーバリエーションがあり、ピンクやグリーンなど最近ではあまりないカラーも取りそろえています。
今回は、以下の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Core i7-10510U、16GBメモリ、512GB PCIe SSD + 1TB HDD
レビュー機はメーカーからの貸出機ですが、記事を書くことに対する報酬はいただいておりません。記事内の評価・感想も自由に書いています。ただし、公式サイトへのリンクはアフィリエイトリンクとなっています。
目次
お忙しい方は、「VivoBook S15(S531FA)の特徴」のみお読みください。
VivoBook S15(S531FA) の特徴
15.6型ノートの割には軽量・コンパクト
VivoBook S15(S531FA)は、15.6型液晶を搭載したノートPCとしては、軽量・コンパクトです。
質量は約1.85kgとなっています。極端に軽いわけではありませんが、一般的な15.6型ノートは2.0kg程度が多いため、本製品は軽いほうだと思います。
液晶のベゼルは上下左右が狭く、15.6型液晶を搭載した他のノートPCと比較すると、サイズが非常に小さいことが分かります。
幅 | 奥行 | 高さ | |
VivoBook S15(S531FA) | 357.2 | 230.3 | 18.5 |
VivoBook S15(S530UA)旧モデル | 361.4 | 243.5 | 18 |
レノボ IdeaPad S540 | 358 | 245 | 16.9 |
デル Inspiron 15 5000 | 363.96 | 249 | 18~19.9 |
HP Pavilion 15-cs3000 | 361 | 246 | 18~20.0 |
豊富なカラーバリエーション
VivoBook S15(S531FA)は、5色ものカラーバリエーションがあるノートPCです。具体的には「トランスペアレントシルバー」、「ガンメタル」、「パンクピンク」、「コバルトブルー」、「モスグリーン」の個性的なカラーがラインナップされています。最近はシルバーのみや、ブラックのみという製品も増えており、5色から自分好みのカラーを選べるというのは珍しいです。
しっかりした基本性能
VivoBook S15(S531FA)は、第10世代Coreプロセッサー(Comet Lake)に、512GB PCIe SSD+1TB HDDの大容量ストレージを搭載。さらに、Core i7モデルに関しては16GBのメモリを搭載しています(Core i5モデルは8GB)。十分なスペックで一般ユーザーであれば、困ることなく使用できると思います。
ただし、液晶の色域は広くないので、クリエイターには向かないと思います。
その他 Wi-Fi 6や顔認証にも対応
VivoBook S15は、最新の無線LAN技術「Wi-Fi 6」に対応しています。(対応ルーターを用いば)高速で、ユーザーが多い場所でも繋がりやすくなっています。
また、顔認証にも対応し、外出先で使うときに、パスワードの入力を盗み見られる心配がありません。キーボードにあるボタン1つでWebカメラを隠すことも可能です。
各用途の快適度
VivoBook S15の各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
用途 | 快適度 | コメント |
Web閲覧 Office作業 |
◎ | CPU、メモリ、ストレージとも十分です。 |
---|---|---|
動画鑑賞 | 〇 | 液晶の色鮮やかさはやや物足りないですが、スペックは十分です。 |
RAW現像 画像編集 |
△ | 液晶の色域が狭いので、画像を扱う用途には向いていません。外部モニターに接続したほうがいいと思います。 |
動画編集 | △ | 動画編集をするにはCPUおよびグラフィックス性能が性能不足です。YouTuberになりたい方も、もう少しスペックの高いPCがおすすめです。ただし、家庭向け動画編集ソフトでライトに編集するくらいなら問題ないです。 |
ゲーム | △ | 外部グラフィックスを搭載していないためゲーム向きのPCではありません。ただし、軽めのPCゲームやブラウザゲームならプレイ可能です。 |
液晶ディスプレイのチェック
VivoBook S15(S531FA)は、フルHDの非光沢液晶を搭載しています。
普通の液晶です。最大輝度は当サイトの計測では264cd/m2と普通です。以下詳細を記載します。
- 色域
- RGB
発色特性 - 視野角
- 画素・
ギラつき - 映り込み
- フリッカー
キーボードおよびタッチパッドのチェック
VivoBook S15(S531FA)のキーボードのチェックです。
実測で、キーピッチは横:約19mm、縦:約18.5mmと十分な間隔です。キーストロークは1.4mmと普通です。キートップはやや湾曲しており、底付きの衝撃も少なく、比較的押しやすいキーボードです。
テンキーも搭載されていますが、3列しかなく、「+」や「-」などの位置も独特なので、使いやすくはありません。
タッチパッドは普通の使いやすさです。
バックライトも付いています。
パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。
CPU
第10世代Coreプロセッサーを搭載し、性能は標準的です。一般ユーザーであれば十分な性能です。
~ CINEBENCH R20 マルチコア ~
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です
ストレージ
ストレージは、PCIe SSDを搭載しており高速です。さらにHDDも搭載しており、多くのデータを保存できます。
~ CrystalDiskMark ~
※[レビュー機で計測]と書かれたストレージ以外は、他のPCで計測した代表値です
実際のソフトで計測した処理時間
次に、実際のソフトウェアで計測した各種処理時間を掲載します。
※「Lightroomにおすすめノートパソコン」の記事も興味があればご覧ください。
※ グラフィックスは全てノートPC用
エンコード時間 | |
x265でエンコード (※1) | 28分32秒 |
NVENCでエンコード (※2) | ー |
QSVでエンコード (※3) | 2分52秒 |
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
質量のチェック
メーカー仕様値では約1.85kgです。当サイトの計測値は下表の通りです。
ACアダプターは軽いです。
質量 | |
PC本体 | 1.812kg |
ACアダプター | 146g |
バッテリー駆動時間のチェック
VivoBook S15(S531FA)のバッテリー容量は、約42Whです(ソフトウェア上で確認したので誤差がある可能性があります)。
バッテリー駆動時間は普通です。
バッテリー駆動時間 | |
(1) JEITA2.0測定方法 ※1 | 最大約7.7時間 |
(2) 動画再生時 ※2 | 7時間07分 |
(3) PCMark 8 Work テスト ※3 | 5時間49分 |
※1 メーカー公表値
※2 ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
※3 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャットなどを実行
以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。
静音性のチェック
動作音(静音性)のチェック結果です。
アイドル時でもやや動作音が聞こえます。全体的に普通の騒音値です。
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。
パーツの温度のチェック
各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。
普通の温度です。
エンコード時の温度の詳細
下図は、CPU使用率がほぼ100%になるエンコード時のCPU温度の詳細です。CPUクロックが落ち着いたときは60~70℃で推移しており、問題ない温度です。
表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。
低めの温度なので、快適に使えます。
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。
比較的低めの消費電力です。
外観のチェック
VivoBook S15(S531FA)の外観のチェックです。
今回は、「ガンメタル」のカラーを掲載します。
天板はアルミニウム合金で、底面はプラスチックの素材で出来ています。
harman/kardonの認定を受けたスピーカーが底面に配置されています。音質は普通で、10点満点で5点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。
エルゴリフトヒンジを採用しており、液晶を開くと、キーボードの後方が持ち上がって、少し傾くようになっています。
液晶が開く最大の角度です。
インターフェースは、一般的なポートは揃っていますが、SDカードはmicro SDのみ対応です。
底面です。
ACアダプターは小型で持ち運びやすいです。容量は45Wです。
まとめ
VivoBook S15(S531FA)は、スタンダードな性能の15.6型ノートパソコンで、一般ユーザーにちょうどいいスペックです。
4辺のベゼルが狭くコンパクトで、15.6型液晶ノートPCにしては軽量です。室内での移動が手軽にできるでしょう。
カラーバリエーションも多く、好みにあったカラーを選べます。
ストレージが高速のSSDの他に、大容量の1TB HDDも搭載しているため、多くのファイルを保存する方でも安心でしょう。
ただ、液晶の色域がやや狭いです。一般ユーザーはこの液晶でも十分かと思いますが、クリエイターには物足りない色域だと思います。
5色の個性的なカラーをラインナップ
VivoBook S15(S531FA)
特徴
- 豊富なカラーバリエーション
- 第10世代CPUに大容量ストレージ搭載
- 15.6型ノートの割にはコンパクトで軽量
こんなあなたに
- 多くの一般ユーザー
- 室内でPCを持ち運ぶことがある方
- 価格11万円台[税別]~
1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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