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ASUS Zenbook Pro 14 OLEDの実機レビュー

更新日:
CPU Core i7-13700H
Core i9-13900H
GPU GeForce RTX 4060
GeForce RTX 4070
メモリ 16GB / 32GB
ストレージ 512GB / 1TB SSD
画面サイズ 14.5インチ 16:10
画面種類 2880x1800 120Hz OLED
質量 約1.6kg
バッテリー 最大 約8.8時間(75Wh)
価格[税込] 24万円台~
持ち出しやすいハイスペックノートPC

Zenbook Pro 14 OLEDは、高い性能でありながら、約1.6kgと軽いノートPCです。

最大で第13世代Core i9 + GeForce RTX 4070を搭載し、移動先でも負荷の高い作業を快適に行えます。

ディスプレイは、2.8K、DCI-P3 100%クラスの有機ELを搭載しクリエイターも満足できる品質ですし、120Hzの高リフレッシュレートにも対応し、ゲームにも使えます。

公式サイト(購入ページ)はこちら

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i9-13900H、GeForce RTX 4070、32GBメモリ、1TB SSD

 

目次

お忙しい方は、「Zenbook Pro 14 OLEDの特徴」のみお読みください。

 

製品の特徴

容易に持ち運べる

Zenbook Pro 14 OLEDは、14.5型のコンパクトなボディに、高性能のCPUと外部GPUを搭載しながら、約1.6kgと軽いノートPCです。外に持ち出すことが多く、移動先でも負荷が高めの作業をするクリエイターにおすすめの機種です。出張先でゲームをしたいといった方にもいいでしょう。

持ち運びやすいハイスペック構成の14.5型ノートPC

 

2.8K・広色域の有機ELを搭載

Zenbook Pro 14 OLEDは、製品名にも「OLED」と入っている通り、有機ELディスプレイを搭載しています。有機ELということで、黒の表現力が高く、色域も広いです。

また、このディスプレイは、2.8K(2880x1800)と解像度も高いです。高精細な表示が可能なので、写真や動画の編集などにも使用しやすいです。

さらに、120Hzのハイリフレッシュレートにも対応しており、遅延や残像も抑えられていました。グラフィック性能も高いので、ゲーム用途としても使えます。

美しい表示が可能な有機ELディスプレイ

 

最大でCore i9-13900H + RTX 4070のハイクラス構成

Zenbook Pro 14 OLEDには、第13世代Core i7-13700H + GeForce RTX 4060のモデルと、第13世代Core i9-13900H + GeForce RTX 4070のモデルがあります。コンパクトかつスリムなノートPCとは思えないほどのハイスペック構成です。

今回は、Core i9-13900H + RTX 4070の上位モデルをチェックしました。ベンチマークのスコアを見ると、前世代のCore i9-12900Hよりも低いスコアで、CPUの処理性能はやや控えめではあるものの、Core i7-13620Hを超えるスコアで、持ち出しやすい機種としては十分高めの処理性能を備えていることが分かります。

また、GeForce RTX 4070は、ゲーミングノートPCに搭載される場合と比べても遜色のないパフォーマンスを発揮していました。RTX 3080(140W)に近いスコアが出ており、非常に高いグラフィックス性能です。

CINEBENCH R23 マルチコア
Core i9-12900H 19223
Core i9-13900H 15788 [本機器で計測]
Core i7-13620H 15109
3DMark -Time Spy- グラフィックススコア
RTX 4070 140W 11947
RTX 3080 140W 11552
RTX 4070 110W 11223 [本機器で計測]

 

スリムタイプながら安定した動作が可能

スリムなボディに、ハイクラスの性能を搭載した機種では、しっかりと放熱できているのかが気になります。放熱性能が低いと、高性能パーツを搭載していてもパフォーマンスを十分発揮できなかったり、動作が不安定になったりする可能性があるからです。

Zenbook Pro 14 OLEDは、デュアルファンで、側面と背面の計4か所から排気を行う構成となっています。FF15のベンチマークテストでも、CPU・GPU温度は、どちらも概ね70℃台に抑えられていました。CPU・GPUはしっかりと冷却されており、長時間の作業でも安定した動作が可能だと思います。

側面・背面の4か所から排気

 

ASUS DialPadを搭載

Zenbook Pro 14 OLEDは、タッチパッドの左上に「ASUS DialPad」を備えています。これは、仮想的なジョグダイヤルで、円を描くように指でなぞって、音量調整や各種ソフトのパラメータをコントロールするのに使うことができます。

例えば、Adobe Photoshopでブラシサイズを変更したり、Adobe Premiere Proでタイムラインの調整をすることができ、クリエイター向けアプリで効率よく作業するのに役立ちます。カスタマイズもでき、その他にも様々なアプリで使用することができます。日頃、ジョグダイヤルを使っている方などには便利だと思います。

ASUS DialPadを搭載

 

ASUSのあんしん保証への加入をおすすめ

Zenbook Pro 14 OLEDを購入したら、製品購入後30日以内に「MyASUS」への製品登録を行い、「ASUSのあんしん保証」に加入することをおすすめします。

「ASUSのあんしん保証」に入っておけば、破損・自損など理由を問わず、どんな故障でも部品代の20% +税のみの金額で修理(1年の間に1回のみ)してもらうことができます。外に持ち出していて、落として破損してしまったという場合もカバーされます。なお、パーツの増設・換装後に故障した場合は、最初のパーツの状態でないと修理が受けられないので、最初のパーツを取っておくようにしてください。

Zenbook Pro 14 OLEDのように外に持ち出すことが多い機種では、より手厚い保証が受けられる「ASUSのあんしん保証 Premium 3年パック」への加入をおすすめします。14,800円で加入でき、保証期間3年の間(修理は1年間に1回までで3年間)、破損・自損を問わず負担0円で修理対応してもらうことができるので、安心して外に持ち出すことができます。詳細はメーカーサイトをご確認下さい。

ASUSのあんしん保証

 

高負荷時の表面温度はやや高め

Zenbook Pro 14 OLEDのように、スリムで小さいボディに、高性能パーツを詰め込んだノートPCの宿命ですが、高負荷時の表面温度が高めです。ゲームをしたり、編集した動画の書き出しをしたりすると、手のひらがやや熱く感じてきます。こういったPCは、表面温度が熱くなることがほとんどなので、ここは妥協する必要があります。

スリムなボディ
高負荷時の表面温度はやや高め

 

ディスプレイのチェック

Zenbook Pro 14 OLEDのディスプレイのチェックです。

パネルは、「ATNA45AF04-0」でした。

2.8K(2880 x 1800)、120Hzの14.5型有機ELディスプレイを搭載しています。非常に色域が広く、有機ELらしくメリハリもあり、とても色鮮やかな表示が可能です。写真や動画の編集作業を行うのに適しています。メーカー仕様値のピーク輝度最大は、600nitsとなっています。当サイトで計測したSDRモードでの最大輝度は、374nitsでした。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

メーカー仕様では、100% DCI-P3となっていますが、Adobe RGBカバー率も高く、非常に色域の広いディスプレイです。

  カバー率
sRGBカバー率 100%
DCI-P3カバー率 100%
Adobe RGBカバー率 97.2%
ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、各色ほぼ1:1の直線になっており、自然な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。ぎらつきはほとんど感じません。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

光沢ディスプレイなので、画面への映り込みがあります。

画面への映り込み

PWM調光によるフリッカー(ちらつき)の有無の確認結果です。フリッカーが検出され、OLED フリッカーフリーディミングのソフトを使ってもあまり改善されませんでした。約240Hzとやや低めの周波数なので、敏感な方は目の疲れやすさなど影響を感じるかもしれません。

フリッカーを検出
フリッカーフリーディミング

 

遅延

キーを押してから、メモ帳に文字が表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約51msでした。他の一般的なノートPCで計測したところ80ms前後が多かったので、遅延は少ないと思います。なおこれは、ディスプレイだけでなくPC全体の遅延となります。

 

残像

「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを十分速い1/2000のシャッタースピードで撮影したところ、1秒間に120フレームを更新する120Hzのディスプレイで1フレーム前くらいまでの残像がありました。普通のノートPCの液晶は60Hzで、1秒間に60フレームしか更新しませんが、2~3フレーム前くらいまで残像がありました。このことから、一般的なノートPCの液晶よりもかなり残像が少ないことが分かります。非常に滑らかな表示が可能なディスプレイです。

「UFO Test」のサイトのGhosting Testを実行( 画面のリフレッシュレートに合わせてUFOが左から右へ移動)し、速いシャッタースピード(1/2000)で撮影したときの画像。

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

Zenbook Pro 14 OLEDのキーボードのチェックです。

実測で、キーピッチは横:約19mm、縦:約18.5mm、キーストロークは約1.4mmとなっています。ノートPCのキーボードとしては標準的な数値です。

文字入力に使用する主なキーのサイズが揃っていますし、「半角/全角」キーや、「Backspace」キーなのサイズも大きく、押しやすいです。「\」キーはかなり細いですが、プログラミングを行うユーザーや、NASへのアクセスのためにUNC形式のパスをよく入力するユーザーなどでなければ使用頻度が低いので、それほど気にならないでしょう。総合的には、普通の打ちやすさのキーボードだと思います。

タッチパッドの使いやすさも普通です。

キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
キーの拡大図

 

タッチパッドの左上にはASUS DialPadを備えています。特徴部分でも紹介している通り、円を描くようになぞることで、ブラシサイズの変更、音量の調整など、アプリに合わせて各種コントロールに使用することができます。

ASUS DialPad

 

キーボードバックライトも搭載しています。

キーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

Zenbook Pro 14 OLEDのパフォーマンスをチェックします。

Zenbook Pro 14 OLEDでは、MyASUSアプリでファンモードを変更することができます。ここでは、デフォルトの「スタンダードモード」と、最も高いパフォーマンスが出る「パフォーマンスモード」での計測を行いました。

MyASUSの設定画面

 

CPU

Zenbook Pro 14 OLEDは、第13世代Core Hシリーズプロセッサーを搭載しています。CPU電力が45Wクラスのプロセッサーで、ゲーミングノートPCなどにも多く採用されるようなCPUです。Core i7-13700HまたはCore i9-13900Hを搭載するモデルがあります。

今回は、Core i9-13900Hを搭載した上位モデルをチェックしており、ベンチマークの結果は以下のとおりです。

シングルコア、マルチコアともに、Core i9-13900Hとしてはやや低めのスコアです。14.5型とコンパクトで、スリムなボディなので、安定して動作するように放熱性とのバランスを考えて、ゲーミングノートPCなどの場合よりもCPU電力がやや抑えられているようです。それでも、持ち運びがしやすいノートPCとしては十分な処理性能を備えていると思います。

なお、動作モードを「パフォーマンスモード」にすると、処理性能がアップしています。負荷が高めの作業を行う場合は、「パフォーマンスモード」に切り替えるといいでしょう。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Core i9-13900H
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-13980HX 28398
Core i9-13950HX 27983
Core i9-12950HX 21617
Core i9-12900HX 21233
Core i9-12900H 19223
Core i7-12800HX 17492
Core i9-13900H 15788 [パフォーマンスモード]
13161 [スタンダードモード]
Core i7-13620H 15109
Core i7-12700H 14546
Ryzen 7 7735HS 14068
Ryzen 7 6800H 13999
Core i5-12500H 13213
Core i7-12650H 12674
Core i7-1280P 11801
Ryzen 7 6800U 10830
Ryzen 5 6600H 10470
Core i5-12450H 10260
Ryzen 7 7735U 10122
Ryzen 7 5825U 10040
Core i7-1360P 9720
Core i5-1340P 9688
Core i7-1260P 9032
Core i5-1240P 8409
Core i5-1335U 8404
Ryzen 5 7530U 8403
Core i7-1255U 8300
Ryzen 5 5625U 8107
Core i5-1235U 7589
Core i7-1250U 7435
Core i5-1230U 6273
Core i3-1215U 4969
Ryzen 3 7320U 4887
Core i7-1165G7 4720
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-13950HX 2097
Core i9-13980HX 2061
Core i9-12950HX 1981
Core i9-12900H 1920
Core i9-12900HX 1916
Core i9-13900H 1892 [パフォーマンスモード]
1880 [スタンダードモード]
Core i7-1360P 1826
Core i7-12700H 1823
Core i7-12650H 1808
Core i7-1260P 1802
Core i7-1255U 1776
Core i7-12800HX 1760
Core i7-1280P 1751
Core i5-12500H 1727
Core i5-1340P 1722
Core i7-13620H 1718
Core i5-1335U 1685
Core i5-1235U 1675
Core i5-1240P 1666
Core i5-12450H 1663
Core i3-1215U 1592
Core i5-1230U 1532
Ryzen 7 6800H 1522
Ryzen 7 6800U 1504
Core i7-1250U 1495
Ryzen 7 7735U 1476
Ryzen 5 6600H 1476
Ryzen 7 5825U 1460
Core i7-1165G7 1447
Ryzen 5 7530U 1439
Ryzen 5 5625U 1383
Ryzen 3 7320U 1115
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

なお、高負荷時のCPU電力、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。

 

メモリ

メモリはLPDDR5-4800を搭載しており、メモリ帯域幅は広かったです。オンボード(16GB)+ スロットメモリの構成です。16GBメモリのモデルの場合は、オンボードメモリのみとなり、メモリスロットが空いているようです。スロットメモリの増設・換装はできそうです。

SiSoftware Sandra 2020
~メモリ性能の評価 ~
32GBメモリ
他のメモリとの比較(帯域)
LPDDR5-6000
デュアルチャネル
64.52GB/s
DDR5-5200
デュアルチャネル
62.38GB/s
LPDDR5-5200
デュアルチャネル
58.49GB/s
DDR5-4800
デュアルチャネル
52.25GB/s
LPDDR5-4800
デュアルチャネル
51.68GB/s
51.6GB/s
LPDDR4X-4266
デュアルチャネル
51.65GB/s
DDR4-3200
デュアルチャネル
30.66GB/s
 :本製品で選択できるメモリ
 :レビュー機で計測したスコア

 

グラフィックス

グラフィックスには、GeForce RTX 4060を搭載したモデルと、ハイクラスのGeForce RTX 4070を搭載たモデルがあります。今回チェックしているのは、RTX 4070搭載の上位モデルです。メーカーの設定する最大グラフィックスパワーは110Wでした。RTX 4070 LaptopのGPUサブシステム電力は35-115Wなので、スリムタイプのノートPCですが、比較的高めの電力設定となっていることが分かります。

NVIDIAのシステム情報で確認した最大グラフィックスパワー

 

3DMark のベンチマークの結果は以下の通りです。前世代のGeForce RTX 3070 Ti(150W)とほぼ同じスコアが出ており、コンパクトかつスリムなノートPCとは思えないグラフィックス性能を備えています。

なお、「スタンダードモード」でも、RTX 4060(60W)と同程度のスコアが出ているので、そこまで重くない作業であれば「スタンダードモード」でも十分なグラフィックス性能だと思います。「パフォーマンスモード」にすると、一段とグラフィックス性能がアップするので、処理を速く終わらせたい場合などは、動作モードを切り替えるといいでしょう。

3DMark -Time Spy-
~ グラフィックス性能の評価 ~
GeForce RTX 4070 Laptop
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
RTX 4090 175W 21897
RTX 4090 150W 20027
RTX 3080 Ti 175W 12614
RTX 4070 140W 12254
RTX 4070 140W 11947
RTX 3080 140W 11552
RTX 3070 Ti 150W 11262
RTX 4070 110W 11223 [パフォーマンスモード]
8227 [スタンダードモード]
RTX 3070 140W 11015
RTX 4060 75W 9069
RTX 3070 95W 9220
RTX 4060 65W 8829
RTX 4050 105W 8469
RTX 3060 130W 8302
RTX 4060 60W 8263
RTX 3060 95W 7519
RTX 4060 45W 7441
RTX 3060 75W 7047
RTX 3050 Ti 95W 6063
RTX 3050 75W 5102
RTX 3050Ti 40W 4560
RTX 3050 65W 4560
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー

 

GPU-Zで確認したGeForce RTX 4070 Laptopの情報は次の通りです。「パフォーマンスモード」でも、GPU Clockや、Boost Clockに変化はありませんでした。

本製品のグラフィックカードのスペック

 

ストレージ

ストレージにはPCIe Gen4 SSDを搭載しており、非常に速いです。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
1TB PCIe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
6553
PCIe Gen3 SSD 3500
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

SDカードスロット

フルサイズのSDカードスロットを搭載しており、速度も速いです。

CrystalDiskMark
~ SDカードスロット性能 ~
最大300MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

クリエイターソフトの処理時間

次に、クリエイターソフトを使って、重い処理を実行したときにかかった時間を掲載します。なお、いずれも、他に重いソフトは起動しないでテストしています。

ここでは、全て「パフォーマンスモード」で計測しています。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

高性能のCPUとGPUを搭載しているだけあり、RAW現像の書き出し速度は速いです。ただし、アプリ側がまだ最適化されていないのか、GPUを使った書き出しよりも、CPUのみでの書き出しの方が短い時間で書き出しできていました。

Core i9-13950HX
RTX 4090 (175W)
29秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-12900HX
RTX 3080 Ti (175W)
32秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-13950HX 37秒
Core i9-13980HX 40秒
Core i9-12900HX 47秒
Core i7-12800HX
RTX 3070 Ti (150W)
52秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-12700H
RTX 3060 (130W)
53秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-13900H 58秒
Core i5-12500H
RTX 3060 (140W)
58秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-12700H 60秒
Core i7-1280P 64秒
Core i9-13900H
RTX 3070 (110W)
65秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i5-12500H 69秒
Core i7-1260P 81秒
Ryzen 7 6800U 89秒
Core i7-1360P 91秒
Core i5-1340P 93秒
Core i7-1255U 112秒
Ryzen 5 7530U 115秒
Ryzen 7 5825U 117秒
Ryzen 5 5625U 120秒
※2022年6月より、GPUを使用した書き出しも出来るようになったので、この機能が使えるPCは、機能をONにしたときの書き出し時間も掲載しています。
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Adobe Photoshop CCによる各種処理時間

処理に時間のかかるニューラルフィルターを実行しましたが、外部GPUを搭載しているため、「スーパーズーム(x2)」のような処理が速かったです。

  本製品 参考
Core i7-1260P
ニューラルフィルター(肌をスムーズに) 約2秒 約3秒
ニューラルフィルター(スーパーズーム(x2)) 約1分21秒 約4分28秒
ニューラルフィルター(JPEGのノイズを削除) 約2分37秒 約2分48秒
※ 6000x4000のRAWデータを編集
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

Premiere Proでの4K動画の書き出し速度は速いです。編集作業も快適に行えます。

4K動画の書き出し
Core i9-13980HX
RTX 4090 (175W)
2分47秒
Core i9-12900HX
RTX 4080 (175W)
2分51秒
Core i9-13900H
RTX 4090 (150W)
3分00秒
Core i9-13900HX
RTX 4080 (175W)
3分01秒
Core i7-13700H
RTX 4070 (140W)
3分08秒
Core i9-12900HX
RTX 3080 Ti (175W)
3分14秒
Core i7-13700H
RTX 4060 (140W)
3分20秒
Core i7-12700H
RTX 3080 (175W)
3分24秒
Apple M1 Max
10CPU/32GPU
3分26秒 (MacBook Pro 16)
Core i9-13900H
RTX 4060 (65W)
3分29秒
Core i9-13900H
RTX 4070 (110W)
3分36秒
Core i7-12900H
RTX 3070Ti (120W)
3分49秒
Ryzen 9 7940HS
RTX 4060 (60W)
3分52秒
Core i7-12650H
RTX 4050 (45W)
4分03秒
Core i7-13620H
RTX 4050 (105W)
4分11秒
Core i7-11800H
RTX 3050Ti (60W)
5分08秒
Apple M1 Pro
10CPU/16GPU
5分51秒 (MacBook Pro 14)
Core i5-11400H
RTX 3050 (65W)
5分59秒
Core i7-12700H
GTX 1650
6分21秒
Apple M2
8CPU/10GPU
6分41秒 (MacBook Pro 13)
Core i7-1260P
Intel Iris Xe
14分10秒
Core i7-1165G7
Intel Iris Xe
14分12秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
DaVinci Resolve Studio 18による書き出し時間

DaVinci Resolove Studio 18による書き出し時間です。こちらも高速でした。

Core i9-13980HX
RTX 4090 (175W)
2分18秒 (NVIDIA)
Core i9-13900HX
RTX 4080 (175W)
2分36秒 (NVIDIA)
Core i9-12900HX
RTX 4080 (175W)
2分40秒 (NVIDIA)
Core i7-13700H
RTX 4070 (140W)
3分09秒 (NVIDIA)
Core i9-13900H
RTX 4070 (110W)
3分13秒 (NVIDIA)
Apple M1 Max
10CPU/32GPU
3分16秒 (MacBook Pro 16)
Core i9-13900H
RTX 4060 (65W)
3分16秒 (NVIDIA)
Ryzen 9 7940HS
RTX 4060 (60W)
3分17秒 (NVIDIA)
Core i7-12650H
RTX 4060 (45W)
3分23秒 (NVIDIA)
Core i7-13620H
RTX 4050 (105W)
3分34秒 (NVIDIA)
Core i9-12900HX
RTX 3080 Ti (175W)
3分51秒 (NVIDIA)
Core i7-12700H
RTX 3060 (130W)
3分53秒 (NVIDIA)
Core i7-12650H
RTX 4050 (45W)
3分54秒 (NVIDIA)
Apple M2
8CPU/8GPU
6分24秒 (MacBook Air)
Apple M2
8CPU/10GPU
6分25秒 (MacBook Pro 13)

DaVinci Resolove Studio 18による、「AV1 NVIDIA」での書き出し時間です。こちらも速いです。

Core i9-13980HX
RTX 4090 (175W)
2分35秒 (AV1 NVIDIA)
Core i9-12900HX
RTX 4080 (175W)
2分48秒 (AV1 NVIDIA)
Core i9-13950HX
RTX 4090 (175W)
2分52秒 (AV1 NVIDIA)
Core i7-13700H
RTX 4070 (140W)
3分13秒 (AV1 NVIDIA)
Core i9-13900H
RTX 4070 (110W)
3分17秒 (AV1 NVIDIA)
Ryzen 9 7940HS
RTX 4090 (150W)
3分22秒 (AV1 NVIDIA)
Ryzen 9 7940HS
RTX 4060 (60W)
3分23秒 (AV1 NVIDIA)
Core i7-13620H
RTX 4060 (45W)
3分25秒 (AV1 NVIDIA)
Core i7-13620H
RTX 4050 (105W)
3分33秒 (AV1 NVIDIA)
Core i7-13620H
RTX 4050 (45W)
4分03秒 (AV1 NVIDIA)
Core i7-12700H
インテル Arc A730M
5分31秒 (AV1 Intel)
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「明るさ(カーブ)の変更」+「彩度の変更」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、MP4、AV1 Intel、2160p 4K Ultra HD、29.97 fpsで書き出したときの時間
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるx265エンコード時間
ソフトウェアエンコード

CPUのみで実行するx265エンコードですが、十分速い部類に入る処理時間でした。

Core i9-13980HX 4分34秒
Core i9-13950HX 4分35秒
Core i9-12900HX 5分28秒
Core i9-13900H 6分13秒
Core i7-12800HX 6分18秒
Core i9-12900HK 7分12秒
Core i9-13900H 7分32秒
Core i7-12700H 7分50秒
Ryzen 9 6900HX 8分23秒
Core i5-12500H 8分36秒
Core i7-12700H 8分43秒
Ryzen 7 6800U 10分47秒
Core i7-1280P 10分59秒
Ryzen 7 5825U 11分15秒
Core i7-1260P 12分43秒
Core i5-1240P 14分19秒
Core i7-1165G7 24分17秒
Core i5-1135G7 26分03秒
ハードウェアエンコード
Ryzen 7 6800H 43秒 (AMD Media SDK)
Core i9-13900H
RTX 4070 (110W)
45秒 (NVENC)
Ryzen 7 6800U 45秒 (AMD Media SDK)
Ryzen 5 6600H 45秒 (AMD Media SDK)
Ryzen 7 6800H
RTX 3050 Ti
55秒 (NVENC)
Ryzen 5 6600H
RTX 3050
56秒 (NVENC)
Core i7-1280P
RTX 3060
1分05秒 (NVENC)
Ryzen 7 5825U 1分07秒 (AMD Media SDK)
Core i7-1260P 1分28秒 (Intel Media SDK Hardware)
Core i7-1280P 1分34秒 (Intel Media SDK Hardware)
Core i7-1255U 1分39秒 (Intel Media SDK Hardware)
Core i5-1240P 1分42秒 (Intel Media SDK Hardware)
Core i5-1235U 1分47秒 (Intel Media SDK Hardware)
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
NMKD Stable Diffusion GUI 1.9.1によるAIイラスト生成時間

NMKD Stable Diffusion GUIによるAIイラスト生成時間は下表の通りです。10枚のイラスト生成にかかった時間は148秒でした。比較的速いです。

Ryzen 9 7940HS/16GB
RTX 4090
80秒
Core i7-13700H/32GB
RTX 4070
143秒
Core i9-13900H/32GB
RTX 4070
148秒
Core i9-13900H/16GB
RTX 4060
182秒
Ryzen 9 7940HS/16GB
RTX 4060
196秒
Core i7-12650H/16GB
RTX 4060
200秒
Core i7-13620H/32GB
RTX 4050
209秒
※モデルとVAEはデフォルトの「sd-v1-5-fp16」、「vae-ft-mse-840000-ema-pruned」を使用
※プロンプト(呪文)は内容や長さによって生成時間にそれほど影響がないため「Cat」のみ
※ステップ数は100、10枚のイラストを生成し、3回計測して最も速かった時間で比較
Blender Benchmarkによるレンダリング時間
GeForce RTX 4070 Laptopで実行
Blender Benchmark Score
RTX 4090 150W 8067
RTX 4090 175W 7917
RTX 4080 175W 6072
RTX 4070 110W 3908
RTX 4060 65W 3034
RTX 4050 105W 2775
RTX 4050 45W 2575
SPECviewperf 2020

 

ゲームベンチマーク&フレームレート

動作モード

ゲームに付属のベンチマーク機能のスコア、または実際にゲームをプレイし、Afterburnerで計測したフレームレートを掲載します。

なお、本製品は、「MyASUS」で動作モードを変更することができます。ここでは「パフォーマンスモード」にしてゲームのフレームレートを計測しています。

 

各ゲームの平均フレームレート

いくつかのゲームの平均フレームレートを掲載します。他のグラフィックスとも比較していますが、すべて同じバージョン、同じ状況で計測しているわけではないので、あくまで参考値としてご覧ください。

2880x1800の解像度の場合、グラフィック品質設定を落とす必要がありますが、1920x1080または1920x1200の解像度であれば、高いグラフィック品質設定でも、高いフレームレートが出ます。

以下のゲームのフレームレートについて
グラフは、ノート用グラフィックスのみ掲載しています。
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー(max TGP)
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 ウルトラ 91 fps
2880x1800 ウルトラ 44 fps
※ベンチマークで計測
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 136 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 112 fps
RTX 4090 150W 110 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 105 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 94 fps
RTX 4070 110W 91 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
130W 83 fps
RTX 3070Ti
※ディスクリートモード
150W 81 fps
RTX 3070Ti 130W 78 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 78 fps
RTX 3070 140W 77 fps
RTX 4050
※ディスクリートモード
105W 77 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
65W 76 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
60W 69 fps
RTX 4060 45W 67 fps
RTX 3060 140W 63 fps
RTX 3060 115W 61 fps
RTX 3050 75W 46 fps
RTX 3050Ti 40W 29 fps
重い部類のゲーム
Forza Horizon 5(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 エクストリーム 106 fps
2880x1800 エクストリーム 75 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、エクストリーム)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 171 fps
RTX 4090 150W 167 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 157 fps
RTX 4080 175W 157 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 111 fps
RTX 4070 110W 106 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
130W 97 fps
RTX 3070Ti 130W 90 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
65W 83 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
60W 81 fps
RTX 4060 45W 77 fps
RTX 3070 145W 74 fps
RTX 4050
※ディスクリートモード
105W 61 fps
RTX 3060 130W 57 fps
RTX 3060 140W 55 fps
RTX 3060 115W 48 fps
RTX 3050 75W 31 fps
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 高品質 104 fps
2560x1440 高品質 79 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、高品質)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 192 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 166 fps
RTX 4080 175W 165 fps
RTX 4090 150W 151 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 127 fps
RTX 3080
※ディスクリートモード
175W 121 fps
RTX 3070Ti
※ディスクリートモード
150W 117 fps
RTX 4070 140W 116 fps
RTX 3080
※ディスクリートモード
135W 113 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 108 fps
RTX 4070 110W 104 fps
RTX 3070 95W 87 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
65W 85 fps
RTX 4050
※ディスクリートモード
105W 84 fps
RTX 3060 130W 84 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
60W 80 fps
RTX 4060 45W 77 fps
RTX 3060 75W 73 fps
RTX 3050Ti 60W 54 fps
RTX 3050 75W 53 fps
RTX 3050Ti 40W 47 fps
RTX 3050 60W 46 fps
GTX 1650Ti   43 fps
GTX 1650   36 fps
重い部類のゲーム
BLUE PROTOCOL
解像度 品質 平均fps
1920x1080 最高画質 17748 / 121fps
2880x1800 最高画質 9841 / 66 fps
中程度の重さのゲーム
PSO2 ニュージェネシス
解像度 品質 平均fps
1920x1080 ウルトラ 21579 / 107 fps
2880x1800 ウルトラ 7061 / 61 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 163 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 157 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 152 fps
RTX 4080 175W 144 fps
RTX 4090 150W 141 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 131 fps
RTX 3080
※ディスクリートモード
175W 127 fps
RTX 3070Ti
※ディスクリートモード
150W 113 fps
RTX 4070 110W 107 fps
RTX 3070 145W 107 fps
RTX 3060 140W 97 fps
RTX 3070Ti 105W 94 fps
RTX 4050
※ディスクリートモード
105W 94 fps
RTX 3070 100W 91 fps
RTX 4060 60W 90 fps
RTX 4060 45W 87 fps
RTX 3060 90W 82 fps
RTX 4050 45W 78 fps
RTX 3050Ti 95W 70 fps
RTX 3050Ti 60W 63 fps
RTX 3050 75W 62 fps
RTX 3050 60W 53 fps
GTX 1650Ti   46 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 暁月のフィナーレ(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 最高品質 160 fps
2880x1800 最高品質 44 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 222 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 215 fps
RTX 4080 175W 205 fps
RTX 4090 150W 193 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 176 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
150W 169 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 168 fps
RTX 4070 110W 160 fps
RTX 3080
※ディスクリートモード
175W 160 fps
RTX 3070Ti 150W 158 fps
RTX 3070 140W 139 fps
RTX 4050 105W 134 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
65W 133 fps
RTX 3060 115W 132 fps
RTX 4060 45W 126 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
60W 118 fps
RTX 3060 90W 114 fps
RTX 3050Ti 60W 94 fps
RTX 3050Ti 95W 92 fps
RTX 3050 95W 89 fps
RTX 3050 60W 84 fps
GTX 1650Ti   68 fps
GTX 1650   65 fps
中程度の重さのゲーム
フォートナイト [チャプター4 シーズン2]

フォートナイトについては、レンダリングモードを「DirectX 12」にしたときと、「パフォーマンス - 低グラフィック忠実度」にしたときで、通常マッチ平均フレームレートを掲載します。

DirectX 12
解像度 品質 平均fps
1920x1080 最高設定 48 fps
2880x1800 最高設定 30 fps
※アンチエイリアス&スーパー解像度:TSR低
※テンポラルスーパー解像度:ネイティブ
※バトルロワイヤル ソロで計測
パフォーマンス - 低グラフィック忠実度
解像度 その他設定 平均fps
1920x1080 3D解像度:100%
メッシュ:高
描画距離:最高
178 fps
2880x1800 141 fps
※バトルロワイヤル ソロで計測
軽い部類のゲーム
Apex Legends(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 高設定 194 fps
2880x1800 高設定 115 fps
※トレーニングモードで計測
軽い部類のゲーム
VALORANT
解像度 品質 平均fps
1920x1080 高設定 348 fps
2880x1800 高設定 220 fps
※プラクティスモードで計測

 

その他のゲーム

上に掲載していない他のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

USB Type-Cポートを利用して、純正以外の充電器やドックが使えるかを試しました。

Zenbook Pro 14 OLEDは、USB Type-C形状のポートを2つ備えており、下表のような結果となりました。

Thunderbolt 4ポートでは、今回試した全ての機器が使用できました。

USB 3.2 Gen 2 Type-Cポートでは、Thunderboltドック以外の機器の使用が可能でした。

どちらのポートもPower Deliverに対応しており、USB-Cアダプターでの給電もできました。ただし、USB-Cアダプターでの給電の場合は、低速充電ケーブルの警告が表示されます。負荷の高い作業をするときは、付属のACアダプターを挿した方がいいと思います。負荷の軽い作業や、充電するだけなら、他社製のUSB-Cアダプターでも問題ないでしょう。

Thunderbolt4ポート
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック △ ※3
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック △ ※3
PD充電器
※1
140W アドテック GaN充電器 △ ※3
45W Lenovoウルトラポータブル △ ※3
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740 △ ※3
USB 3.2 Gen 2 Type-Cポート
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック △ ※3
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック △ ※3 × ×
PD充電器
※1
140W アドテック GaN充電器 △ ※3
45W Lenovoウルトラポータブル △ ※3
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740 △ ※3
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
※3 低速充電ケーブルであるとの警告が表示

 

HDMIの動作チェック

申し訳ございません。弊社の計測ミスで、正常に計測できていなかったので、割愛します。

 

質量のチェック

Zenbook Pro 14 OLEDの質量のチェックです。

メーカーサイトには「約1.6kg」とあります。当サイトの計測値は以下の通りで、仕様値とほぼ同じでした。14型クラスで、高い性能を備えたノートPCとしては軽く、ハイスペック環境を容易に持ち運ぶことができます。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 1.598kg
ACアダプター+電源ケーブル 549g

 

バッテリー駆動時間のチェック

Zenbook Pro 14 OLEDのバッテリー駆動時間のチェックです。

バッテリー容量は、約76Whです。14型ノートPCとしては大容量です。

バッテリー容量

 

高性能パーツを搭載したノートPCなので、メーカー仕様値のバッテリー駆動時間は短めです。

当サイトで計測したバッテリー駆動時間は以下のとおりです。負荷の軽い、動画再生のような作業であれば、(2)ぐらいの駆動時間になります。もう少し負荷のかかる作業をすると、(3)ぐらいの駆動時間になります。ゲームや動画編集など負荷の高い作業をすると、(3)よりもさらに短い駆動時間になるでしょう。

本格的にクリエイティブな作業を行う場合は、付属のACアダプターをつないで使った方がいいでしょう。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA2.0 約8.8時間
(2) 動画再生時 8時間19分
(3) CPU6%、GPU7%の負荷 2時間22分
※画面輝度は約120cd/m2
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生(リピート)させたとき

 

Webカメラ・スピーカーのチェック

Webカメラ

Webカメラは、「F10」キーを押すことでON/OFFすることができます。なお、IRカメラも搭載しており、Windows Helloの顔認証を使用できます。

Webカメラには、約207万画素のFHDカメラを搭載しています。一般的なHDカメラよりも精細で、色味も自然な感じの画像でした。

Webカメラ
本製品のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows標準のカメラアプリで撮影

 

スピーカー

スピーカーは、底面の左右に1W x2のステレオスピーカーが配置されています。音質は比較的よく、ノートPC基準で10点満点で6点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

スピーカー

 

パーツの温度のチェック

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度などの推移を確認します。

「スタンダードモード」では、CPU電力は最初60W超で動作しますが、少し時間が経つと25~48Wぐらいの間を変動しながら推移しています。ベースパワーが45Wのプロセッサーなので、若干低めのCPU電力かなと思います。CPU温度は、最初90℃前後とやや高めの温度ですが、少し時間が経つと70℃台以下をキープしています。

「パフォーマンスモード」では、ターボブーストの期間が終了すると、CPU電力は60W前後を保ちながら推移しており、パフォーマンスが上がっていることが分かります。CPU温度は、ターボブースト時で95℃前後、ターボブースト終了後は85℃前後となっています。やや高めのCPU電力ですが、常時このような高い負荷をかけ続けなければ、問題ない範囲だと思います。

作業の負荷に合わせて、「スタンダードモード」と、「パフォーマンスモード」を切り替えて使用するといいと思います。

  • スタンダードモード時
  • パフォーマンスモード時
CPU電力&CPUクロック
CPU温度
CPU電力&CPUクロック
CPU温度

 

ゲーム時のCPU温度、GPU温度

CPUとGPUの両方に高めの負荷がかかった時の温度の参考として、ファイナルファンタジー15のゲームベンチマーク実行中の大まかなCPU温度と、GPU温度の推移を紹介します。

「スタンダードモード」では、CPU温度、GPU温度ともに概ね60℃台に保たれており、心配のない温度です。
「パフォーマンスモード」では、CPU温度、GPU温度はどちらも上がりますが、それでもほぼ70℃台に抑えられていました。長い時間クリエイティブな作業や、ゲームをプレイするような場合でも、安定した動作で使用できるでしょう。

  • スタンダードモード時
  • パフォーマンスモード時
CPU温度
GPU温度
CPU温度
GPU温度

 

静音性のチェック

Zenbook Pro 14 OLEDの動作音(静音性)のチェック結果です。

「スタンダードモード」では、アイドル時はほぼ無音です。負荷のかかる作業をすると騒音値が上がりますが、Premiere Proでの書き出しのようなGPUに高い負荷がかかる作業でも、同じような高性能パーツを搭載したゲーミングノートPCと比べると、騒音値はそれほど高くはありません。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
※約10分経過後に計測しています
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:Adobe Premiere Proで4K動画にエフェクトをいくつかかけてプレビューした時
左から3番目:Adobe Premiere Proによる4K動画の書き出し時

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手の平を置くパームレストの温度変化は重要です。

高い負荷をかけると、パームレスト部がやや暖かく感じ、タイピング時は少し不快感があります。ただ、14.5型のスリムなボディに、高性能パーツを搭載しているので、表面温度が上がるのは仕方がありません。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。

高性能なCPUとGPUを搭載していますが、「スタンダードモード」では電力設定が抑えられていることもあり、ハイスペックのゲーミングノートPCのような高い消費電力ではありませんでした。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後から確認できた中で最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

Zenbook Pro 14 OLEDの外観のチェックです。

有機ELディスプレイの色鮮やかな表示が非常に美しいです。一見すると普通のモバイルノートPCと同じように見えます。堅牢性が高いボディなので、外に持ち出す時でも安心です。

ボディカラーは、テックブラックです。

 

天板には、ASUSのロゴマークが入っています。マットな感じですが、指紋などの油脂汚れがやや目立ちやすいです。頻繁に持ち運ぶタイプのノートPCとしては少し残念でした。

 

ボディの高さは約18.54~20.2mmです。外部GPUを搭載した機種としてはスリムです。

 

インターフェースはご覧の通りです。USB3.2 Gen2 Type-A、USB3.2 Gen2 Type-C、Thunderbolt 4、HDMI、SDカードリーダーを備えています。

 

ディスプレイ面の開く角度です。フラットにはなりませんが、机の上で使う分には十分な角度だと思います。

 

底面には、吸気口が設けられています。

 

ACアダプターは200Wです。電源ケーブルが太く、持ち運ぶにはややかさばります。

 

まとめ

以上が、ASUS Zenbook Pro 14 OLEDのレビューです。

14.5型で、約1.6kgと容易に持ち出せるボディに、高い性能と、美しい表示の有機ELディスプレイを搭載した、ハイスペックノートPCです。

スリムボディなボディで、一見すると普通のノートPCのように見えますが、最大で、第13世代Core i9-13900H + GeForce RTX 4070 Laptopを搭載しており、4K動画編集などにも快適に行うことができる性能です。

有機ELディスプレイは、2.8Kと解像度が高く、色域も非常に広かったので、精細で色鮮やかな美しい表示が可能です。また、120Hz駆動で、遅延や残像も少ないので、高い性能を生かして、滑らかな映像でゲームを楽しむこともできます。

ただ、高い負荷をかけると、表面温度が高くなり、手のひらがやや熱く感じてきます。スリムで小型のボディに高性能パーツを搭載した機種は、いずれもそうなるので、ここは妥協しましょう。

 

持ち出しやすいハイスペックノート

ASUS Zenbook Pro 14 OLED

特徴

  • 約1.6kgで14.5型と、軽量・小型ボディ
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