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ASUS ROG Zephyrus G14 GA403シリーズの実機レビュー
CPU | Ryzen 7 8845HS Ryzen 9 8945HS |
---|---|
GPU | RTX 4060 / 4070 |
メモリ | 32GB |
ストレージ | 1TB SSD |
液晶サイズ | 14型 16:10 |
液晶種類 | 2880x1800 OLED 120Hz |
質量 | 約1.5kg |
バッテリー | 73Wh |
価格[税込] | 32万円台~ |
ROG Zephyrus G14 GA403シリーズは、ゲーミングノートPCでありながら、約1.5kgと軽い製品です。
最大で、CPUは最新のRyzen 9 8945HS、グラフィックスはGeForce RTX 4070を搭載。
ディスプレイには有機ELパネルを採用しDCI-P3の色域で、解像度も2880x1800と高いです。
外出先へPCを持って行き、ゲームをしたり、クリエイティブワークをしたりする方におすすめの製品です。
購入先(公式サイト)はこちら
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。一部部材は量産品と違う可能性があります。今回は次の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成(GA403UI-R9R4070W)
Ryzen 9 8945HS、32GBメモリ、GeForce RTX 4070、1TB SSD
目次
お忙しい方は、「 ROG Zephyrus G14 GA403シリーズの特徴」のみお読みください。
ROG Zephyrus G14 GA403シリーズの特徴
持ち運びやすい高性能ノートPC
ROG Zephyrus G14 GA403シリーズは、GeForce RTX 4070などの外部グラフィックスを搭載した高性能ノートPCでありながら、最薄部15.9mm、重さ約1.5kgと薄型・軽量で、持ち運びやすい製品です。
出張先のホテルでゲームをしたいゲーマー、出先で動画編集をしたいクリエイターなどにおすすめです。
軽くてもハイスペック
ROG Zephyrus G14 GA403シリーズは、最大で、CPUにはRyzen 9 8945HS、グラフィックスにはGeForce RTX 4070を搭載しており非常に高性能です。前述した薄さと軽さで、ここまで高い性能のPCは、他になかなかありません。
なお、「Ryzen 9」と聞くと、かなり性能が高いように感じるかもしれませんが、HSシリーズですので、HXシリーズのRyzen 9 7945HXのようなトップクラスの性能ではありません。それでも、Core i7-13700Hとほぼ同じ性能で、ゲームやクリエイティブワークをするにしても十分な性能を備えています。
また、GeForce RTX 4070の最大グラフィックスパワーは、90Wとなっています。140Wの同グラフィックスと比べると性能は落ちますが、140WのRTX 4060と同じくらいの性能はあるので、多くのゲームやクリエイティブ作業が快適です。ゲームであればDLSSが使えますし、クリエイティブソフトであればAIを使った処理も高速です。
DCI-P3 100%のディスプレイを搭載
ROG Zephyrus G14 GA403シリーズは、DCI-P3 100%クラスの色域のディスプレイを搭載しており、非常に色鮮やかな映像でゲームをすることができます。リフレッシュレートは120HzとゲーミングノートPCとしてはそこまで高いわけではありませんが、残像感が少なかったので、動きの速いゲームがしやすかったです。
また、色域が広いため、画像編集や動画編集などのクリエイティブ作業にも適しています。多くの用途に使えるディスプレイです。
3つのファンで冷却
ROG Zephyrus G14 GA403シリーズは、薄くて小型のボディなので、放熱面ではどうしても不利ですが、3つのファンを搭載することでそれをカバーしています。
後述しますが、ゲーム中のCPU温度およびGPU温度は、問題ない範囲で収まっていました。表面温度はやや高めで、少し気にはなりますが、14型クラスのゲーミングノートPCとしては、表面温度も抑えられているほうでした。
スラッシュイルミネーション
ROG Zephyrus G14 GA403シリーズの天板には、斜めの鏡面の模様が入っています。
この模様は、アニメーションで光らせることができます。CNC加工されたアルミニウムボディと相まって、かっこいいデザインです。
各用途の快適度
ROG Zephyrus G14 GA403シリーズの各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
用途 | 快適度 | コメント |
Web閲覧 Office作業 |
◎ | 快適です。 |
---|---|---|
動画鑑賞 | ◎ | 色鮮やかな映像で、快適に動画が視聴できます。 |
RAW現像 画像編集 |
◎ | 広色域ディスプレイで、外部GPUも搭載し、快適にRAW現像や画像編集などができます。 |
動画編集 | ◎ | RTX 4070の外部グラフィックスを搭載し、ディスプレイの色域も広く、快適に動画編集ができます。 |
ゲーム | ◎ | 綺麗な映像でゲームができます。 |
ディスプレイのチェック
ROG Zephyrus G14 GA403シリーズのディスプレイのチェックです。
前述の通り、広色域で120Hzの有機EL(OLED)ディスプレイを搭載し、ゲームにもクリエイティブワークにも使える品質です。2880x1800ドットと解像度も高いです。
その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。
- 色域・輝度
- RGB
発色特性 - 視野角
- 映り込み・
ギラつき - フリッカー
当サイトで計測した色域は、下表の通りです。最高輝度は、仕様では500nitとなっています。
カバー率 | |
sRGBカバー率 | 100% |
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DCI-P3カバー率 | 100% |
Adobe RGBカバー率 | 96.9% |
遅延
キーを押してから、メモ帳に文字が表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約40msでした。他の一般的なノートPCで計測したところ80ms前後が多かったので、遅延は少ない方です。なおこれは、液晶だけでなくPC全体の遅延となります。
残像
「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを十分速い1/2000のシャッタースピードで撮影したところ、120Hzの液晶で1フレーム前くらいまでの残像がありました。普通のノートPCの液晶は60Hzで、2~3フレーム前くらいまで残像があります。このことから、一般的なノートPCの液晶よりも、残像感が少ないことが分かります。
キーボードおよびタッチパッドのチェック
キーボードとタッチパッドのチェックです。
実測で、キーピッチは横:約19mm、縦:約18mm、キーストロークは約1.4mmでした。普通の数値です。
キーサイズは、「半角/全角」、「Backspace」、「\」のキーがやや小さいです。キートップは若干湾曲していますが、フラットに近いです。
実際にタイピングしてみた感覚としては、普通の打ち心地です。
テンキーは搭載されていません。
タッチパッドの使いやすさは、普通です。
キーボードバックライトが搭載されています。
バックライトの色は変更可能で、「ブレス」や「ストロボ」など点滅方法を変更することもできます。
パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。
本製品では、動作モードを変更することができます。動作モードは、Fn+F5(または、ホットキーの「M4」キー)を押すか、「ARMOURY CRATE」のソフトから変更が可能です。
ここでは、「パフォーマンス」モードと、最も高いパフォーマンスが出る「Turbo」モードで計測したベンチマークの結果を掲載します。
CPU
CPUには、Ryzen7 8845HSまたはRyzen 9 8945HSが搭載されています。今回、後者のベンチマークスコアを計測してみましたが、ゲーミングノートPCとしては標準的な性能です。
~ CPU性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
なお、高負荷時のCPU電力、CPUクロック、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。
メモリ
メモリには、LPDDR5X-6400の32GBです。オンボードメモリなので、換装はできません。
~メモリ性能の評価 ~
今回、正常にソフトが動かなかったため、帯域の計測は省略します。
グラフィックス
ROG Zephyrus G14 GA403シリーズには、GeForce RTX 4070 Laptop、または、RTX 4060 Laptopを搭載するモデルがあります。最大グラフィックスパワーはどちらも90Wとやや低めです。
GeForce RTX 4070 Laptop搭載モデルのベンチマークスコアは次の通りです。薄型・小型ボディの製品ですが、性能は高めです。
~ グラフィックス性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー
GPU-Zで確認したGeForce RTX 4070 Laptopの情報は次の通りです。「Turbo」モードにすると、GPUクロック、メモリ、ブーストクロックが少しアップします。
ストレージ
ストレージには、PCIe Gen4 SSDを搭載しており高速です。
~ ストレージ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
SDカードスロット
micro SDカードスロットの速度も高速です。
ゲームベンチマーク&フレームレート
本製品は、GPUモードを変更することができます。「スタンダード」にすると、iGPUとdGPUを切り替える"Optimus"と、常にdGPUから出力する"NVIDIA GPU"を、状況に応じて切り替えます。「Ultimate」にすると、常に"NVIDIA GPU"(いわゆるディスクリートモード)が有効になります。
「スタンダード」モードにしていても、ゲームを起動すると、自動的に"NVIDIA GPU"になるゲームが多いため、平均フレームレートの計測においては、いずれも「Ultimate」モードにしています。
以下、各ゲームの平均フレームレートを掲載します。
1920x1080または1920x1200の解像度であれば、最高のグラフィック品質設定でも、ほとんどのゲームが快適にプレイできます。
2880x1800の解像度でも、中または高のグラフィック品質設定で、快適にプレイできるゲームが多いです。
劇的に重い部類のゲーム
ARK: Survival Ascended
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解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | 最高 | 76 fps |
2880x1800 | 高 | 72 fps |
最高 | 42 fps |
重い部類のゲーム
Starfield(スターフィールド)
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解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | ウルトラ | 48 fps(88 fps) |
2880x1800 | 高 | 48 fps(73 fps) |
ウルトラ | 35 fps(63 fps) |
重い部類のゲーム
パルワールド(DX11)
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解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | 最高 | 103 fps(136 fps) |
2880x1800 | 中 | 80 fps(117 fps) |
最高 | 59 fps(100 fps) |
重い部類のゲーム
Forza Motorsport
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | ウルトラ | 64 fps |
2880x1800 | 高 | 35 fps |
ウルトラ | 14 fps |
重い部類のゲーム
FORSPOKEN(DX12)
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | 最高 | 48 fps |
2880x1800 | 高 | 61 fps |
最高 | 45 fps |
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
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解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | ウルトラ | 90 fps |
2880x1800 | 高 | 65 fps |
ウルトラ | 42 fps | |
レイトレ:ウルトラ | 38 fps |
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
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解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | 高品質 | 110 fps |
2560x1440 | 標準品質 | 106 fps |
高品質 | 82 fps |
中程度の重さのゲーム
ブループロトコル
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | 高 | 124 fps |
2880x1800 | 高 | 101 fps |
最高 | 74 fps |
中程度の重さのゲーム
PSO2 ニュージェネシス
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | ウルトラ | 109 fps |
2880x1800 | 高 | 130 fps |
ウルトラ | 70 fps |
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
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解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | 最高 | 137 fps(148 fps) |
2880x1800 | 中 | 91 fps |
最高 | 78 fps(104 fps) |
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 暁月のフィナーレ(DX11)
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | 最高品質 | 133 fps |
2880x1800 | 高(ノート) | 104 fps |
最高品質 | 85 fps |
中程度の重さのゲーム
フォートナイト [チャプター5 シーズン1]
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解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | 低設定 | 198 fps |
中設定 | 152 fps | |
最高設定 | 121 fps | |
2880x1800 | 低設定 | 120 fps |
中設定 | 92 fps | |
最高設定 | 63 fps |
※テンポラルスーパー解像度:ネイティブ
※バトルロワイヤル ソロで計測
解像度 | その他設定 | 平均 fps |
1920x1080 | 3D解像度:100% メッシュ:高 描画距離:最高 |
205 fps |
2880x1800 | 195 fps |
軽い部類のゲーム
Apex Legends(DX11)
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解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | 高設定 | 217 fps |
2880x1800 | 低設定 | 173 fps |
高設定 | 133 fps |
軽い部類のゲーム
VALORANT
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | 高設定 | 321 fps |
2880x1800 | 高設定 | 247 fps |
軽い部類のゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
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解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1200 | ウルトラ | 195 fps |
2880x1800 | 中型 | 165 fps |
ウルトラ | 122 fps |
その他のゲーム
上に掲載していない他のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。
クリエイターソフトの処理時間
次に、クリエイターソフトを使って、重い処理を実行したときにかかった時間を掲載します。なお、動作モード:「Turbo」、GPUモード:「スタンダード」で計測しています。
他のゲーミング/クリエイターノートPCと比べて、まずまずの書き出し時間です。現像処理自体は快適です。
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
GPUを使うような処理は高速です。「JPEGのノイズを削除」のようなCPUのみで行う処理もまずまずの時間です。
本製品 | 参考 Core Ultra 7 155H |
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ニューラルフィルター(肌をスムーズに) | 約2秒 | 約2秒 |
ニューラルフィルター(スーパーズーム(x2)) | 約62秒 | 約4分6秒 |
ニューラルフィルター(JPEGのノイズを削除) | 約3分33秒 | 約3分13秒 |
十分速い書き出し時間です。
※ グラフィックスは全てノートPC用
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
CPUのみで実行するx265エンコードも、比較的速いです。
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
USB Type-C / HDMIの動作テスト
USB Type-Cの動作チェック
USB Type-Cのポートとしては、USB4とUSB3.2 Gen2のポートが搭載しています。今回、USB4のポートの動作チェックをしました。
PowerDeliveryについては100W以上のPD充電器だと、警告が出ずに使えました。Thunderbolt3ドックについては相性が悪いせいか、充電以外は機能しませんでした。
充電 | モニター 出力 |
有線LAN | ||
ドック | ThinkPad USB Type-C ドック | ○ ※3 | ○ | ○ |
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック | ○ ※3 | × | × | |
PD充電器 ※1 |
140W アドテック PD3.1充電器 | ○ | ― | ― |
100W Anker PowerPort III | ○ | ― | ― | |
65W Lenovo GaN充電器 | ○ ※3 | ― | ― | |
45W Lenovoウルトラポータブル | ○ ※3 | ― | ― | |
モニター ※2 |
EIZO ColorEdge CS2740 (4Kモニター) |
○ ※3 | ○ | ― |
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
※充電が減ってきているとの警告が表示
HDMIの動作チェック
HDMI経由で、問題なく4Kモニターに接続できています。
質量のチェック
質量のチェックです。
外部GPUを搭載しているノートPCとしては非常に軽いです。ACアダプターを含めても約2kgです。
質量 | |
PC本体 | 1.473kg |
ACアダプター | 553g |
バッテリー駆動時間のチェック
バッテリー容量は、73Whです。
バッテリー駆動時間は、ご覧の通りです。動画再生程度の軽い負荷であれば、割りとバッテリーでも駆動します。ただし、動画編集など負荷のかかる作業をする場合は、3時間程度しかバッテリーは持たないと思います。
なお、ゲームをした場合はさらに駆動時間が短くなり、フレームレートも制限されるので、ゲーム時はACアダプターに繋いだほうがいいです。これは他のゲーミングノートPCも一緒です。
バッテリー駆動時間 | ||
(1) JEITA2.0 | 約13.1時間 | |
(2) JEITA3.0 | 動画再生 | 約11.2時間 |
アイドル時 | 約12.7時間 | |
(3) CPU10%、iGPU5%、dGPU7%の負荷 | 3時間41分 |
(1)~(2) メーカー公表値
(3) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生(リピート)させたとき
Webカメラ・スピーカーのチェック
Webカメラは、約207万画素のFHDカメラを搭載しており、高解像度で色合いも良く、綺麗な映像です。また、IRカメラも搭載し、顔認証でログインすることも可能です。
スピーカー
スピーカーには、0.8W x2、1W x4の6スピーカーを内蔵しており、音質はいいです。ノートPC基準で点数をつけると、10点満点で7点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。
パーツの温度のチェック
各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。今回は、デフォルトの「パフォーマンスモード」での計測結果を掲載します。
Prime95実行時のCPU温度
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU電力およびCPU温度の推移を掲載します。
CPU電力は、最初は45W、6~7分後からは35Wで推移しています。Ryzen 9 8945HSのcTDPは35-54Wなので、標準的なCPU温度で推移していると思います。
このときのCPU温度は、70℃前後なので、問題ない範囲に収まっていると思います。
なお、「パフォーマンス」モードでも、「Turbo」モードでも、数値はほとんど変わりませんでした。
ゲーム時のCPU温度、GPU温度
ファイナルファンタジー15のゲームベンチマーク実行中の大まかなCPU温度と、GPU温度の推移を下に示します。
CPU温度は60℃台、GPU温度は70℃台で推移しており、どちらも問題ない温度です。
静音性のチェック
動作音(静音性)のチェック結果です。
「パフォーマンス」モードでは、ゲーム時の動作音はゲーミングノートPCとしては普通レベルだと思います。「Turbo」モードの場合は、動作音が上がるので、うるさく感じます。
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。
表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手の平を置くパームレストの温度変化は重要です。
ゲームなど、高い負荷のかかる作業をすると、パームレスト部分がやや熱く感じてきますが、14型の薄型ノートPCとしては、まだマシなほうです。
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。確認できた最も高い数値を掲載していますが、数値は変動するため参考程度にご覧下さい。
ゲーミングノートPCなので消費電力は高めですが、ゲーミングノートの中では低めなほうです。
外観のチェック
ROG Zephyrus G14 GA403シリーズの外観のチェックです。
エクリプスグレーとプラチナホワイトの2つのカラーがあり、今回はエクリプスグレーのカラーです。
アルミニウム素材をCNC加工したボディで、高級感があります。
天板には斜めの鏡面のラインが入っており、洗練されたデザインです。前述したように、アニメーションパターンで点灯させることも可能です。
高さは15.9~16.3mmとなっており、ゲーミングノートPCとしては非常に薄いです。
インターフェイスは、以下の通りで、USB-C、フルサイズUSB、microSDカード、HDMIなどがあります。USB-Cは、USB4とUSB3.2 Gen2です。
液晶面が開く角度はご覧の通りです。テーブルの上にPCを置いてゲームをする分には十分な角度です。
底面には通気口がたくさんあります。
底面カバーを開けたときの画像は下の通りです。なお、今回は貸出機ですので、一部部材は量産品と違う可能性があります。
排熱は背面からのみ行いますが、3つのファンを搭載し、ヒートパイプの数も多く、薄型ゲーミングノートPCとしては高い冷却性能です。
メモリはオンボードで換装することはできません。
SSDは、Type 2280です。
ACアダプターの容量は180Wです。
まとめ
以上が、ROG Zephyrus G14 GA403シリーズのレビューです。
最大でGeForce RTX 4070の高性能外部グラフィックスを搭載しながら、約1.5kgと軽く、最薄具15.9mmと薄いゲーミングノートPCです。
ディスプレイには、2880x1800ドットの有機ELディスプレイを搭載し、高精細で色鮮やかな映像でゲームやクリエイティブワークをすることが可能です。
出張先のホテルでゲームをしたい方、外出先で動画編集など負荷のかかる作業をしたい方などに適しています。
アルミニウム+CNCユニボディで高級感があり、天板の斜めの模様も個性的です。
薄型のボディに高性能パーツを詰め込んでいるので、どうしても表面から熱を感じやすいですが、14型のゲーミングノートPCとしては、熱さは抑えられているほうだと思います。
持ち運べるゲーミングノートPC
ROG Zephyrus G14 GA403シリーズ
特徴
- RTX 4070の高性能GPU搭載
- 高いスペックで重さ1.5kg、最薄部15.9mm
- DCI-P3 100%のディスプレイ
こんなあなたに
- 外出先でもゲームをしたい方
- 外出先でもクリエイティブワークをしたい方
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1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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