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ASUS TUF Gaming A15 FA507UVの実機レビュー

更新日:
CPU Ryzen 9 8945HS
GPU GeForce RTX 4060
メモリ 16GB / 32GB(最大)
ストレージ 1TB PCIe Gen4 SSD
液晶サイズ 15.6型
液晶種類 1920x1080 144Hz 非光沢
質量 約2.2kg
バッテリー 90Wh
価格[税込] 18万円台~
最新の「Ryzen 9 8945HS」搭載

ASUS TUF Gaming A15 FA507UVは、最新の「Ryzen 9 8945HS」に、GeForce RTX 4060を搭載したド定番スペックのゲーミングノートPCです。

144Hz、sRGBカバー率96.0%(当サイト計測)のFHD液晶を搭載しており、ゲームだけでなく、クリエイティブな作業にも使うことができるのもメリットです。

ただし、標準状態では、メモリがシングルチャネル構成です。後からメモリを増設してもいいでしょう。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。一部部材は量産品と違う可能性があります。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成(FA507UV-R9R4060S)

Ryzen 9 8945HS、16GBメモリ、GeForce RTX 4060、1TB SSD

 

目次

お忙しい方は、「 ASUS TUF Gaming A15 FA507UVの特徴」のみお読みください。

 

ASUS TUF Gaming A15 FA507UVの特徴

最新の「Ryzen 9 8945HS」搭載

ASUS TUF Gaming A15 FA507UVは、AMDの最新プロセッサー「Ryzen 9 8945HS」を搭載したゲーミングノートPCです。

ゲーミングノートPCが搭載する最新の「Ryzen 9」と言うと、爆速のプロセッサーというイメージを持つかもしれませんが、ここは誤解しないようにしてください。「Ryzen 9 8945HS」は、あくまでも「HSシリーズ」で、スリムタイプを含む一般ゲーミングノートPC向けのプロセッサーという位置付けです。

下表で比較していますが、現時点でノートPC向けのプロセッサーとしてはトップクラスの処理性能を誇る、「HXシリーズ」の「Ryzen 9 7945HX」とはコア数、キャッシュ容量、cTDPなど構成が大きく異なっているので、混同しないようにしてください。

Ryzenプロセッサーの仕様比較
  Ryzen 9 7945HX [本機器搭載]
Ryzen 9 8945HS
Ryzen 7 7840HS
アーキテクチャ Zen 4
コア数/スレッド数 16 / 32 8 / 16
ベースクロック 2.5GHz 4.0GHz 3.8GHz
最大ブーストクロック 5.4GHz 5.2GHz 5.1GHz
L2 + L3キャッシュ 80MB 24MB
cTDP 55-75W 35-54W
AMD Ryzen AI 対応
最大 16 TOPS
対応
最大 10 TOPS

 

ベンチマークの結果は、下のグラフのようになりました。「Ryzen 7 7840HS」の一般的なスコアよりも少し高い数値が出ているので、このぐらいが妥当なスコアだと思います。それでも「Core i7-13700H」の一般的なスコアと同程度の数値ですし、グラフィックスにGeForce RTX 4060 Latpopを搭載するゲーミングノートPCとしては、バランスがいいです。

CINEBENCH R23(マルチコア)
Ryzen 9 7945HX 33229
Core i7-13700H 17622
Ryzen 9 8945HS 17151
Ryzen 7 7840HS 16220
Core Ultra 7 155H 14073
CINEBENCH R23(シングルコア)
Ryzen 9 7945HX 1951
Core i7-13700H 1898
Core Ultra 7 155H 1810
Ryzen 9 8945HS 1788
Ryzen 7 7840HS 1736

 

なお、「Ryzen 9 8945HS」の最大の目玉は、CPU、GPUに加えて、NPUを搭載し、AMD Ryzen AIに対応していることです。「Ryzen 7040シリーズ」(「Ryzen 9 7940HS」や、「Ryzen 7 7840HS」など)では、AIエンジンの性能が「最大 10 TOPS」だったのに対して、「Ryzen 9 8945HS」では、「最大 16 TOPS」へとAI性能が強化されています。

まだ、AMD Ryzen AIに対応したアプリはほとんどありませんが、Adobe系のソフトなどで、AMD Ryzen AIの利用に向けた開発が行われています。アプリ側が対応していくことで、作業の簡略化や、作業時間の短縮などのメリットを今後享受できるようになるかもしれません。

 

色域広めのFHD液晶を搭載

ASUS TUF Gaming A15 FA507UVは、画面比16:9、解像度1920x1080と、標準的な15.6型液晶を搭載しています。

144Hzのハイリフレッシュレートに対応しているので、一般的なノートPCよりも滑らかな映像でゲームをプレイすることができます。

144Hz駆動の15.6型FHD液晶

 

また、当サイト計測で、sRGBカバー率96.0%と色域も広めでした。色鮮やかな表示でゲームの世界観を楽しむことができるだけでなく、クリエイティブな作業にも対応することができます。

ゲームに限定せず、デジタル写真や動画の編集などを行うような方にも適しています。

色域広めのFHD液晶搭載

 

メモリは1枚挿しのシングルチャネル構成

ASUS TUF Gaming A15 FA507UVは、2つのメモリスロットを備えていますが、デフォルトでは1枚挿しのシングルチャネル構成となっています。

シングルチャネル構成の場合、メモリ帯域が狭くなるため、メモリとCPU間で頻繁にデータのやり取りをするような処理速度が遅くなるというデメリットがあります。

メモリスロット

 

実際に、シングルチャネル構成と、デュアルチャネル構成で、幾つかの処理にかかる時間を比較してみました。デュアルチャネル構成は、DDR5-5600 16GBメモリを1枚増設して、16GB x2としています。シングルチャンネル構成:16GB、デュアルチャネル構成:32GBと、メモリ容量が異なりますが、参考までにご覧ください。

Adobe系のクリエイター向けソフトを使った下記のような作業では、デュアルチャネルメモリの方が処理速度が速かったです。

Adobe Premiere Proによる4K動画の書き出し時間
シングルチャネルメモリ
[16GB x1]
4分27秒
デュアルチャネルメモリ
[16GB x2]
3分40秒
Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間
シングルチャネルメモリ
[16GB x1]
1分54秒 [CPUのみ]
シングルチャネルメモリ
[16GB x1]
1分09秒 [書き出しにGPUを使用をON]
デュアルチャネルメモリ
[16GB x2]
1分04秒 [CPUのみ]
デュアルチャネルメモリ
[16GB x2]
1分00秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Adobe Photoshop CC ニューラルフィルター(JPEGのノイズを削除)の処理
シングルチャネルメモリ
[16GB x1]
4分12秒
デュアルチャネルメモリ
[16GB x2]
3分27秒

 

また、ほとんどフレームレートが変わらないゲームも多いですが、一部のゲームでは、ご覧のようにデュアルチャネルメモリの方が、ゲームのフレームレートが少し高くなりました。

シャドウオブザトゥームレイダー(画質:最高)
シングルチャネルメモリ
[16GB x1]
127 fps
デュアルチャネルメモリ
[16GB x2]
141 fps
ファイナルファンタジー 14 暁月のフィナーレ
シングルチャネルメモリ
[16GB x1]
134 fps
デュアルチャネルメモリ
[16GB x2]
140 fps

 

底面カバーを開けることができるのであれば、購入後に自分でメモリを増設して、デュアルチャネル構成にしてもいいと思います。増設する場合は、同じ規格、同じ容量のメモリを準備するようにしましょう。

ただ、メモリの増設・換装時にパソコンを壊してしまうというリスクがあります。そのような時のために、メモリ増設前に、「ASUSのあんしん保証」に入っておきましょう。製品購入から30日以内にASUSメンバーサイトで会員登録と製品登録をすることで、無料で加入することができ、どんな故障でも修理にかかった部品代金の20%を負担するだけで、修理することができます(製品購入から12か月以内、1回のみ)。

また、より手厚く3年間の保証が受けられる「ASUSのあんしん保証プレミアム」(有償:14,800円)もあります。不安な方は、こちらへの加入も検討するといいです。詳しくは、こちらをご確認ください。

 

空きのM.2 SSDスロットあり

ASUS TUF Gaming A15 FA507UVには、メインストレージとは別に、空のM.2スロットが1つありました。止めるためのネジもついており、Type 2280 M.2 SSDを増設することができます。既存のストレージを交換するよりも、手軽にストレージの容量を増やすことができるのはメリットです。

ただし、M.2 SSDを含むパーツの増設・交換については、メーカーも当サイトも保証はできませんので、自己責任で行ってください。

メインストレージ
空のM.2スロット
空スロットに、WD_BLACK SN770のSSDを増設したときのベンチマークスコア

 

各用途の快適度

ASUS TUF Gaming A15 FA507UVの各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
十分な処理性能を備えており、快適に作業ができます。
動画鑑賞 色鮮やかな表示のディスプレイで、快適に動画視聴ができます。
RAW現像
画像編集
当サイト計測で、sRGBカバー率96.0%と色域が広めだったので、ウェブ用などの画像編集にも活用できます。なお、メモリをデュアルチャネル構成にした方が書き出し速度が上がります。また、印刷用途などには、Adobe RGBカバー率が100%に近い外部ディスプレイなどをつないだほうがいいでしょう。
動画編集 CPU、GPUともに高めの性能なので、動画編集も快適です。ただし、メモリをデュアルチャネル構成にした方が、動画の書き出し速度などはアップします。
ゲーム RTX 4060を搭載し、ディスプレイも144Hzのハイリフレッシュレートに対応しています。多くのゲームを快適にプレイすることができるでしょう。

 

ディスプレイのチェック

ASUS TUF Gaming A15 FA507UVのディスプレイのチェックです。

画面比16:9、FHD解像度(1920x1080)の一般的な15.6型液晶を搭載しています。144Hzのハイリフレッシュレートに対応しているので、滑らかな映像でゲームを楽しむことができます。

その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域・輝度
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

当サイトの計測で、sRGBカバー率96.0%と広めの色域でした。また、当サイトで計測した最大輝度は、286cd/m2と普通でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、各色ほぼ1:1の直線になっており、自然な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶ですので、映り込みは抑えられています。ギラつきもほとんど感じません。

画面への映り込み

フリッカー(ちらつき)の有無のチェックです。波形が若干波打っている感じがありますが、気にならない程度です。どの輝度でもフリッカーは検出されませんでした。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

遅延

キーを押してから、メモ帳に文字が表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約56msでした。他の一般的なノートPCで計測したところ80ms前後が多かったので、遅延はやや少ないです。なおこれは、液晶だけでなくPC全体の遅延となります。

 

残像

「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを十分速い1/2000のシャッタースピードで撮影したところ、1秒間に144フレームを更新する144Hzの液晶で4フレーム前くらいまでの残像がありました。普通のノートPCの液晶は60Hzで、1秒間に60フレームしか更新しませんが、2~3フレーム前くらいまで残像があります。このことから、一般的なノートPCの液晶よりは残像がやや抑えられていると思います。ただ、ゲーミングノートPCとしては、そこまで残像感が少ないわけではありません。

「UFO Test」のサイトのGhosting Testを実行( 画面のリフレッシュレートに合わせてUFOが左から右へ移動)し、速いシャッタースピード(1/2000)で撮影したときの画像。

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

実測で、キーピッチは横:約19mm、縦:約18mm、キーストロークは約1.5mmでした。

「半角/全角」キーや、「BACKSPACE」キーなどのサイズも大きいですし、「スペース」キーの並びのキーは縦幅も長くなっており、押しやすいです。底付きの衝撃も少なく、比較的打ちやすいキーボードです。

ファンクションキーが4つごとに区切られているので、目的のファンクションキーが見つけやすいですし、その上には、音量ボタン、マイクミュートボタンなどのホットキーも配置されているので、マイクをミュートにしたり、音量を調整する時に便利です。また、標準的な配置のテンキーも付いているので、数字の入力もしやすいです。

タッチパッドや、クリックボタンの使いやすさは普通です。

キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
キーの拡大図

 

キーボードは、RGBイルミネート付きです。全キー同じですが、バックライトの色を変えることができます。

キーボードバックライト

 

RGBバックライトのエフェクトや色の変更は、ARMOURY CRATEで行うことができます。ただし、キー毎に色を変えることはできません。

ARMOURY CRATE

 

なお、下図のように、Windowsの設定から「自分のデバイスで動的照明を使用する」をオフにしないと、上のARMOURY CRATEの設定が有効にならないので、ご注意下さい。

ARMOURY CRATE

 

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

本製品では、動作モードを変更することができます。動作モードを変更するには、ホットキーかFn+F5を押す、または、「ARMOURY CRATE」のソフトから変更します。

ここでは、「パフォーマンス」モードと、最も高いパフォーマンスが出る「Turbo」モードで計測したベンチマークの結果を掲載します。

ARMOURY CRATE
動作モード

 

CPU

ASUS TUF Gaming A15 FA507UVは、AMD Ryzen 9 8945HSを搭載しています。

スリムタイプを含む一般的なゲーミングノートPCに採用されることが多い、Ryzen HSシリーズの最新版となるプロセッサーです。「Ryzen 7040シリーズ」のリフレッシュ版という位置付けとなっています。簡単な仕様については、特徴部分の表をご確認ください。

ベンチマークの結果は以下の通りです。

基本的な仕様が近い「Ryzen 7 7840HS」の一般的なスコアを少し超える数値が出ているので、妥当なパフォーマンスを発揮しているようです。「Core i7-13700H」などに近いマルチコアスコアなので、ミドルクラスのゲーミングノートPCとしては不足のない処理性能を備えていると思います。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Ryzen 9 8945HS
他のCPUとの比較(マルチコア)
Ryzen 9 7945HX 33229
Core i9-14900HX 29314
Core i9-13980HX 28398
Core i9-13950HX 27983
Core i9-13900HX 24314
Core i9-13900H 19299
Core i7-13700HX 18283
Core i7-13700H 17622
Core i7-12800HX 17492
Ryzen 9 8945HS 17151 [Turbo]
16915 [パフォーマンス]
Ryzen 7 7840HS 16220
Core i5-13500H 15302
Core i7-12700H 14546
Core Ultra 7 155H 14073
Ryzen 7 7735HS 14068
Core i7-1370P 10449
Ryzen 5 7535HS 10356
Ryzen 7 7735U 10122
Ryzen 7 7730U 10051
Core i7-1360P 9720
Core i5-1340P 9688
Ryzen 5 7535U 8757
Ryzen 5 7530U 8403
Core i5-1335U 8249
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-14900HX 2196
Core i9-13950HX 2097
Core i9-13980HX 2061
Core i9-13900H 2016
Core i9-13900HX 1968
Ryzen 9 7945HX 1951
Core i7-13700H 1898
Core i7-1360P 1826
Core i7-12700H 1823
Core Ultra 7 155H 1810
Ryzen 9 8945HS 1788 [パフォーマンス]
1787 [Turbo]
Core i5-13500H 1785
Core i7-12800HX 1760
Ryzen 7 7840HS 1736
Core i5-1335U 1723
Core i5-1340P 1722
Core i7-1370P 1707
Ryzen 7 7735HS 1538
Ryzen 7 7735U 1476
Ryzen 5 7535U 1471
Ryzen 5 7535HS 1463
Ryzen 7 7730U 1440
Ryzen 5 7530U 1439
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

CINEBENCH 2024
Ryzen 9 8945HS
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-14900HX 1748
Ryzen 9 8945HS 919 [Turbo]
884 [パフォーマンス]
Core i7-13700H 855
Core Ultra 7 155H 825
Core i7-1370P 621
Ryzen 7 7730U 575
Core i7-1360P 568
Ryzen 5 7530U 477
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-14900HX 128
Core i7-13700H 114
Ryzen 9 8945HS 106 [Turbo]
102 [パフォーマンス]
Core Ultra 7 155H 103
Core i7-1370P 101
Ryzen 7 7730U 99
Core i7-1360P 85
Ryzen 5 7530U 84

 

なお、高負荷時のCPU電力、CPUクロック、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。

 

メモリ

メモリには、DDR5-5600メモリを搭載しています。メモリが1枚挿しのシングルチャネル構成なので、メモリの帯域幅は狭いです。メモリを増設して、デュアルチャネル構成にすると帯域幅はもっと広くなります。

SiSoftware Sandra 2020
~メモリ性能の評価 ~
16GBメモリ
他のメモリとの比較(帯域のベンチマーク)
DDR5-5600
デュアルチャネル
66.12GB/s
DDR5-5600
シングルチャネル
27.1GB/s
LPDDR5-6000
デュアルチャネル
64.52GB/s
DDR5-5200
デュアルチャネル
62.38GB/s
DDR5-4800
デュアルチャネル
52.25GB/s
LPDDR4X-4266
デュアルチャネル
51.65GB/s
DDR4-3200
デュアルチャネル
30.66GB/s
 :本製品で選択できるメモリ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※実際のノートPCで計測した実測値で、理論的な最大値ではありません

 

グラフィックス

ASUS TUF Gaming A15 FA507UVは、GeForce RTX 4060 Laptopを搭載しています。

メーカーにより設定される最大グラフィックスパワーは140Wで、高めの数値です。

NVIDIAのシステム情報で確認した最大グラフィックスパワー

 

ベンチマークの結果は以下のとおりです。

最大グラフィックスパワーが140Wと高く設定されているので、RTX 4060の中でも高めのスコアが出ています。

なお、「Turbo」モードの方がスコアが高くなります。ゲーム時や、クリエイター向けソフトで負荷の高い作業を行う場合などは、「Turbo」モードに切り替えるといいと思います。

3DMark Time Spy
~ グラフィックス性能の評価 ~
GeForce RTX 4060 Laptop
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
RTX 4090 175W 21897
RTX 4080 175W 18822
RTX 4070 140W 12254
RTX 4060 140W 10849 [Turbo]
9875 [パフォーマンス]
RTX 4060 140W 10665
RTX 4060 65W 8829
RTX 4050 105W 8469
RTX 3060 130W 8302
RTX 3050 Ti 95W 6063
RTX 3050Ti 60W 5292
RTX 3050 75W 5102
RTX 3050 65W 4560
Intel Arc Graphics
(Core Ultra 7 155H)
  3600
Intel Xe Graphics
(Core i7-1360P)
  1660
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー

 

GPU-Zで確認したGeForce RTX 4060 Laptopの情報は次の通りです。動作モードを「Turbo」にすると、GPUクロック、メモリ、ブーストクロックがわずかにアップします。

本製品のグラフィックカードのスペック

 

ストレージ

ストレージには、PCIe Gen4 SSDを搭載しており高速です。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
1TB PCIe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
4995
PCIe Gen3 SSD 3500
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

SDカードスロット

SDカードスロットは搭載しておりません。

 

ゲームベンチマーク&フレームレート

本製品は、GPUモードを変更することができます。「スタンダード」にするとiGPUとdGPUを切り替える「Optimus」と、常にdGPUから出力する「NVIDIA GPU」を、状況に応じて切り替えます。「Ultimate」にすると、常に「NVIDIA GPU」(いわゆるディスクリートモード)が有効になります。

「スタンダード」モードにしていても、ゲームを起動すると、自動的に「NVIDIA GPU」になるゲームが多いため、平均フレームレートの計測においては、いずれも「Ultimate」モードにしています。

GPUモード

 

以下、各ゲームの平均フレームレートを掲載します。

GeForce RTX 4060 Laptopを搭載し、最大グラフィックスパワーも140Wと高いので、重い部類のゲームでも高めの画質で60 fps以上出るゲームが多かったです。かなり重いARK: Survival Ascendedでも、画質を下げて、DLSSを有効にすると問題なくプレイすることができました。

なお、シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)や、ファイナルファンタジー 14 暁月のフィナーレ(DX11)など、一部のゲームではGeForce RTX 4060 Laptop(最大グラフィックスパワー:140W)としてはフレームレートが少し低い場合がありました。これは、メモリがシングルチャネルであることが関係しています。メモリを増設してデュアルチャネルにすると、これらのゲームでもフレームレートが少しアップしました。自分でメモリの増設ができる方は、メモリをデュアルチャネルにするといいと思います。

以下のゲームのフレームレートについて
平均フレームレートを掲載しています
グラフは、ノート用グラフィックスのみ掲載しています
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー
劇的に重い部類のゲーム
ARK: Survival Ascended
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 63 fps(98 fps)
ノーマル 33 fps(64 fps)
最高 21 fps(42 fps)
※括弧内のフレームレートは、DLSS(Ultra Performance)有効時
重い部類のゲーム
Starfield(スターフィールド)
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 68 fps(122 fps)
57 fps(92 fps)
ウルトラ 42 fps(76 fps)
※括弧内は、アップスケーリング:DLSS(バランス)+フレーム生成:オンの時
重い部類のゲーム
パルワールド(DX11)
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 128 fps(155 fps)
106 fps(120 fps)
88 fps(110 fps)
最高 86 fps(110 fps)
※括弧内は、DLSS:パフォーマンスの時
重い部類のゲーム
Forza Motorsport
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 106 fps
96 fps
ウルトラ 65 fps
※括弧内は、NVIDA DLSS:バランスの時
重い部類のゲーム
FORSPOKEN(DX12)
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 136 fps
70 fps
最高 52 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 110 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 95 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
145W 85 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
120W 61 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
140W 53 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
140W 52 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
140W 52 fps
RTX 4060 45W 44 fps
RTX 4050
※ディスクリートモード
105W 41 fps
RTX 4050 45W 36 fps
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 114 fps
105 fps
ウルトラ 91 fps
レイトレ:ウルトラ 55 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 121 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 101 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
140W 93 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
140W 91 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
90W 90 fps
RTX 4050
※ディスクリートモード
105W 76 fps
RTX 4060 55W 66 fps
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 軽量品質 167 fps
標準品質 144 fps
高品質 104 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、高品質)
RTX 4090 175W 192 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 166 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
145W 149 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 117 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
140W 106 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
140W 104 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
140W 102 fps
RTX 4050
※ディスクリートモード
105W 84 fps
RTX 3060 130W 84 fps
RTX 3050Ti 60W 54 fps
RTX 3050 75W 53 fps
GTX 1650   36 fps
中程度の重さのゲーム
ブループロトコル
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 202 fps
152 fps
最高 128 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高)
RTX 4080
※ディスクリートモード
145W 169 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 147 fps
RTX 4070 140W 141 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
140W 131 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
140W 128 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
140W 128 fps
RTX 4050 140W 86 fps
RTX 3050 40W 53 fps
中程度の重さのゲーム
PSO2 ニュージェネシス
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 最低 170 fps
154 fps
ウルトラ 110 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 163 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 157 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
150W 131 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
140W 116 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
140W 114 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
140W 110 fps
RTX 4060 140W 107 fps
RTX 3060 140W 97 fps
RTX 4060 60W 90 fps
RTX 4050 140W 86 fps
RTX 3050 75W 62 fps
GTX 1650   44 fps
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 最低 151 fps
137 fps
最高 127 fps(134 fps)
※括弧内は、DLLS:クオリティ
他のGPUとの比較(1920×1080、最高)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 217 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 189 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 173 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
140W 151 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
140W 140 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
140W 127 fps
RTX 4050 105W 110 fps
RTX 3060 115W 107 fps
RTX 3050 75W 66 fps
GTX 1650   42 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 暁月のフィナーレ(DX11)
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 標準(ノート) 150 fps
高(ノート) 142 fps
最高品質 134 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 222 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 215 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
145W 185 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
140W 177 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 168 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
140W 152 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
140W 134 fps
RTX 4050 105W 134 fps
RTX 3060 115W 132 fps
RTX 3050 95W 89 fps
GTX 1650   65 fps
中程度の重さのゲーム
フォートナイト [チャプター5 シーズン1]
DirectX 12
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 低設定 178  fps
中設定 144  fps
最高設定 87 fps
※アンチエイリアス&スーパー解像度:TSR低
※テンポラルスーパー解像度:ネイティブ
※バトルロワイヤル ソロで計測
パフォーマンス - 低グラフィック忠実度
解像度 その他設定 平均 fps
1920x1080 3D解像度:100%
メッシュ:高
描画距離:最高
203 fps
※バトルロワイヤル ソロで計測
軽い部類のゲーム
Apex Legends(DX11)
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 低設定 262 fps
高設定 197 fps
※トレーニングモードで計測
軽い部類のゲーム
VALORANT
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 低設定 354 fps
高設定 309 fps
※プラクティスモードで計測
軽い部類のゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
解像度 品質 平均 fps
1920x1200 非常に低い 217 fps
中型 202 fps
ウルトラ 171 fps

 

その他のゲーム

上に掲載していない他のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。

 

クリエイターソフトの処理時間

次に、クリエイターソフトを使って、重い処理を実行したときにかかった時間を掲載します。なお、動作モード:「Turbo」、GPUモード:「スタンダード」(MSHybridモード)で計測しています。

本機器は、デフォルト状態ではメモリがシングルチャネル構成になっています。そのため、幾つかの処理においてやや長めの時間がかかりました。クリエイティブな作業を行う場合は、メモリをデュアルチャネル構成にした方がいいです。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

思ったほどの速度ではありませんでした。特に、CPUのみの場合が時間がかかりました。これは、メモリがシングルチャネル構成だからです。メモリをデュアルチャネル構成にすると、もっと速くなります。

Core i9-13900H
RTX 4090 (150W)
38秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-14900HX 39秒
Core i9-13900HX
RTX 4080 (175W)
39秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-13700HX
RTX 4080 (145W)
43秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-12900HX
RTX 4080 (175W)
47秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-14900HX
RTX 4060 (140W)
53秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-13900H
57秒
Ryzen 9 8945HS
RTX 4060 (140W)
16GB x2 メモリ
59秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-13700H
RTX 4070 (140W)
60秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-13900H
RTX 4070 (120W)
62秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-13700H
RTX 4060 (140W)
63秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Ryzen 9 8945HS
16GB x2 メモリ
64秒
Core i7-13700H 68秒
Ryzen 9 8945HS
RTX 4060 (140W)
16GB x1 メモリ
69秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-12650H
RTX 4050 (45W)
76秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i5-13500H 80秒
Ryzen 7 6800H 82秒
Core i7-1360P 88秒
Ryzen 9 8945HS
16GB x1 メモリ
114秒
Ryzen 5 7530U 115秒
Core i5-1335U 128秒
※2022年6月より、GPUを使用した書き出しも出来るようになったので、この機能が使えるPCは、機能をONにしたときの書き出し時間も掲載しています。
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Adobe Photoshop CCによる各種処理時間

処理に時間のかかるニューラルフィルターを実行しましたが、RTX 4060を搭載しているので、スーパーズームのような処理が非常に速かったです。一方、JPEGのノイズ削除は、デュアルチャネルメモリでも、やや時間がかかりました。

  16GB x1 メモリ 16GB x2 メモリ
ニューラルフィルター(肌をスムーズに) 約2秒 約2秒
ニューラルフィルター(スーパーズーム(x2)) 約54秒 約54秒
ニューラルフィルター(JPEGのノイズを削除) 約4分12秒 約3分27秒
生成AI 約12秒 約12秒
※ 6000x4000のRAWデータを編集
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

動画の書き出し速度は速いです。なお、メモリをデュアルチャネルにするともっと速くなります。

4K動画の書き出し
Core i9-13980HX
RTX 4090 (175W)
2分47秒
Core i9-13900H
RTX 4090 (150W)
3分00秒
Core i9-13900HX
RTX 4080 (175W)
3分01秒
Core i7-13700H
RTX 4070 (140W)
3分08秒
Core i7-13700H
RTX 4060 (140W)
3分20秒
Core i9-14900HX
RTX 4060 (140W)
3分29秒
Core i9-13900H
RTX 4060 (65W)
3分29秒
Ryzen 9 8945HS
RTX 4060 (140W)
16GB x2 メモリ
3分40秒
Core i7-12650H
RTX 4050 (45W)
4分03秒
Core i7-13620H
RTX 4050 (105W)
4分11秒
Ryzen 9 8945HS
RTX 4060 (140W)
16GB x1 メモリ
4分27秒
Core i7-11800H
RTX 3050Ti (60W)
5分08秒
Core i5-11400H
RTX 3050 (65W)
5分59秒
Core i7-12700H
GTX 1650
6分21秒
Apple M2
8CPU/10GPU
6分41秒 (MacBook Pro 13)
Core i7-1260P
Intel Iris Xe
14分10秒
Core i7-1165G7
Intel Iris Xe
14分12秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるx265エンコード時間
ソフトウェアエンコード

CPUのみで実行するx265エンコードの速度です。

Ryzen 9 7945HX 3分48秒
Core i9-14900HX 4分22秒
Core i9-13980HX 4分34秒
Core i9-13950HX 4分35秒
Core i9-13900H 6分13秒
Core i7-13700H 6分39秒
Ryzen 9 8945HS 6分56秒
Core i7-13620H 7分56秒
Ryzen 7 6800U 10分47秒
Ryzen 7 7735U 11分43秒
Core i5-1340P 12分03秒
Core i7-1360P 12分03秒
Core i5-1335U 13分31秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Blender Benchmarkによるレンダリング時間
GeForce RTX 4060 Laptopで実行
SPECviewperf 2020

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

本製品は、USB4ポートと、USB3.2 Type-Cポートを備えています。動作チェックの結果は下表の通りです。

USB4ポートは、データ転送と映像出力をサポートしています。Thunderboltドックも使用することができましたが、本機への給電には対応していません。

USB3.2 Type-Cポートは、データ転送、映像出力、本機への給電をサポートしていますが、Thunderboltには対応していません。PD充電器による給電もできますが、ゲームなど負荷の高い作業を行う場合は、付属のACアダプターを接続することをおすすめします。

USB4
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック ×
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック ×
PD充電器
※1
140W アドテック PD3.1充電器 ×
100W Anker PowerPort III ×
45W Lenovoウルトラポータブル ×
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740
(4Kモニター)
×
USB3.2 Type-C
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック × ×
PD充電器
※1
140W アドテック PD3.1充電器
100W Anker PowerPort III
45W Lenovoウルトラポータブル
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740
(4Kモニター)
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター

 

HDMIの動作チェック

HDMI経由で、4Kモニターへ問題なく出力できています。

4Kモニター(BenQ EX3210U)へ接続したときの詳細

 

質量のチェック

質量のチェックです。

メーカーサイトでは「約2.2kg」となっていました。実測値は下表の通りで、仕様値に近い質量でした。15.6型のゲーミングノートPCとしては普通の質量です。ACアダプターを含めても3kgないので、持ち出せないこともないと思います。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 2.151kg
ACアダプター 720g

 

バッテリー駆動時間のチェック

バッテリー容量は、90Whと大容量です。

バッテリー容量

 

バッテリー駆動時間は、ご覧の通りです。高性能パーツを搭載していますが、動画再生のような負荷の軽い作業であれば、バッテリー駆動でも割ともちます。少し負荷のかかる作業を連続して行うと、(3)ぐらいの駆動時間になります。

ゲーム時はさらにバッテリー駆動時間は短くなります。バッテリー駆動だと、パフォーマンスを十分発揮できず、フレームレートも制限されてしまうので、ゲーム時はACアダプターに接続することをおすすめします。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA2.0 約11.2時間
(2) JEITA3.0 動画再生 約9.1 時間
アイドル時 約10.4時間
(3) CPU8%、iGPU5%、dGPU3%の負荷 3時間31分
※画面輝度は約120cd/m2
(1)~(2) メーカー公表値
(3) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生(リピート)させたとき

 

Webカメラ・スピーカーのチェック

Webカメラには、物理的にカメラを覆うシャッターは付いていません。また、IRカメラも非搭載なので、Windows Helloの顔認証は使用することができません。

Webカメラは、約92万画素の普通のカメラです。色味も自然な感じでした。オンラインミーティングなどに問題なく使用することができます。

Webカメラ
本製品のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows標準のカメラアプリで撮影

 

スピーカー

スピーカーは、底面に2W x2のステレオスピーカーを搭載しています。音質はやや良いです。ノートPC基準で点数をつけると、10点満点で6点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

スピーカー

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

 

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときの、CPUの大体の温度を確認しました。

「パフォーマンス」モードでは、60W前後のCPU電力をキープして動作しています。CPU温度は、約93℃と高めです。

「Turbo」モードでは、CPU電力がアップし、70~75Wで推移しています。CPU電力の上昇に伴い、CPU温度も約95℃前後と少し高くなります。

どちらのモードでも、CPU温度は高めではありますが、サーマルスロットリングは発生していないので、問題ないと思います。CPU温度が気になる場合は、放熱しやすい環境で使用するといいでしょう。

  • パフォーマンス時
  • Turbo時
CPU電力&CPUクロック
CPU温度
CPU電力&CPUクロック
CPU温度

 

ゲーム時のCPU温度、GPU温度

ファイナルファンタジー15のゲームベンチマーク実行中の大まかなCPU温度と、GPU温度の推移は下図の通りです。

どちらのモードでも、問題ない温度に保たれています。

  • パフォーマンス時
  • Turbo時

 

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

ゲーム時は騒音値が上がりますが、「パフォーマンス」モードであれば、動作音をそれほど気にせずプレイできると思います。「Turbo」モードだと、ゲーム時は高めの騒音値になります。うるさく感じる場合は、ヘッドホンなどを使用するといいです。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時
左から2番目:FF15 ベンチマーク実行(高品質、1920x1080、ウィンドウ)
左から3番目:同上 (Turbo時)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手のひらを置くパームレストの温度変化は重要です。

キーボード部の中央から上部にかけて温度が上がっています。それでも、パームレスト部や、「WASD」キーの周辺は低めの温度に保たれており、不快感なくゲームをプレイすることができます。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。確認できた最も高い数値を掲載していますが、数値は変動するため参考程度にご覧下さい。

ゲーム時は消費電力が上がりますが、ゲーミングノートPCとしては標準的な消費電力だと思います。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

ASUS TUF Gaming A15 FA507UVの外観のチェックです。

ディスプレイ面の下部がカットされていたり、タッチパッドの右上にTUF Gamingのロゴマークが入っているなど、ゲーミングノートPCらしいデザインです。

ボディカラーは、メカグレーです。

 

天板には、「TUF」の文字をデザインしたTUF Gamingのロゴが入っています。

 

液晶面を閉じた状態です。ボディの高さは、約22.45~24.95mmです。ゲーミングノートPCとしては、標準的な厚みです。

 

インターフェイスは、以下の通りです。USB3.2 Gen1 Type-A x2、USB4 Type-C、USB3.2 Gen2 Type-C、HDMI、LANポートを備えています。ほとんどのポートが左側に配置されているので、ACアダプターやLANケーブルをつないでも、外付けマウスを使うときの邪魔になりません。

 

液晶面が開く角度はご覧の通りです。テーブルの上にPCを置いてゲームをする分には十分だと思います。

 

底面です。

 

底面カバーを開けたときの画像は下の通りです。なお、今回は貸出機ですので、一部部材は量産品と違う可能性があります。

2基の冷却ファンと、5本のヒートパイプでCPUとGPUを冷却しています。

 

メモリスロットが2つあります。本機器はシングルチャネル構成なので、1つは空きスロットになっています。メモリの増設や交換が可能です。

 

ストレージには、Type 2280のM.2 SSDを搭載しています。

 

空のM.2スロットもあります。

 

ACアダプターの容量は240Wです。

 

まとめ

以上が、ASUS TUF Gaming A15 FA507UVのレビューです。

プロセッサーに、最新の「Ryzen 9 8945HS」を搭載した、15.6型のゲーミングノートPCです。

「Ryzen 9」と言っても、「HSシリーズ」のプロセッサーなので、「HXシリーズ」と混同しないようにしてください。今回のチェックでは、「Ryzen 9 8945HS」としては妥当な性能を発揮していました。「AMD Ryzen AI」の性能が強化されているので、今後ソフト側が対応していくことで、メリットを感じることができるでしょう。ベンチマークテストでは、インテルのCore i7-13700Hの一般的なスコアと同程度の数値が出ており、GeForce RTX 4060 Laptopを搭載するミドルクラスのゲーミングノートPCとしてはバランスのいい構成だと思います。

RTX 4060の最大グラフィックスパワーが140Wと高く設定されていることもあり、画質を調整することで多くのゲームを楽しむことができます。

ディスプレイは、FHD解像度の15.6型サイズです。144Hzのハイリフレッシュレートに対応していますし、当サイト計測でsRGBカバー率96.0%と、色域も広めでした。ゲームだけでなく、クリエイティブな作業にも使用することができそうなのはメリットとなっています。

やや気になる点を一つ挙げるとすると、標準状態ではメモリが1枚挿しのシングルチャネル構成となっていたことです。デュアルチャネル構成のメモリの場合と比べると、RAW現像や、動画の書き出しに少し時間がかかったり、ゲームによってはフレームレートが少し落ちる場合がありました。底面カバーを開けられる方は、メモリを増設してデュアルチャネル構成にしてもいいと思います。空きのM.2スロットもあるので、セルフカスタマイズで、ストレージを増設することもできます。

なお、メモリやストレージの増設・換装などは自己責任となります。ただ、ASUS TUF Gaming A15 FA507UVは、「ASUSのあんしん保証」に無料で加入できるので、セルフカスタマイズのハードルは少し下がるかと思います。より安心して使いたい方は、「ASUSのあんしん保証 プレミアム」(14,800円)に加入しておくといいです。

 

最新の「Ryzen 9 8945HS」搭載

ASUS TUF Gaming A15 FA507UV

特徴

  • 最新の「Ryzen 9 8945HS」搭載
  • 色域広めの液晶を搭載
  • 標準状態ではシングルチャネルのメモリ構成

こんなあなたに

  • ミドルクラスのゲーミングノートPCが欲しい方
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