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Snapdragon X Elite搭載のASUS Vivobook S 15(S5507QA)の実機レビュー
CPU | Snapdragon X Elite X1E-78-100 |
---|---|
メモリ | 32GB |
ストレージ | 1TB SSD |
画面サイズ | 15.6インチ 16:9 |
画面種類 | 2880×1620 OLED 光沢 |
質量 | 約1.42kg |
バッテリー | 70Wh |
価格[税込] | 24万円台 |
ASUS Vivobook S 15は、Snapdragon X Eliteを搭載したCopilot+ PC準拠のノートPCです。
Copilot+ PC独自のAI機能が使え、人によってはこれまでのPCの使い方に、大きな変化を及ぼすでしょう。
また、Snapdragon X Eliteの性能が高く、ARM64にネイティブ対応したアプリであれば、非常に処理が高速です。
ARM版Windowsで動かないアプリはまだありますが、メインで使うアプリがARMに対応していればおすすめです。
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。一部部材は量産品と違う可能性があります。
目次
お忙しい方は、「ASUS Vivobook S 15の特徴」のみお読みください。
製品の特徴
今話題のCopilot+ PC
Vivobook S 15は、今話題の「Copilot+ PC」準拠のノートPCです。Copilot+ PCはマイクロソフトが定義したAI PCのことで、細かい定義はありますが、簡単に言えば、「AI専用プロセッサーのNPUを搭載し、パソコン上でAIアプリを利用することができるPC」のことです。
ごく簡単な絵と説明文を入力するだけで画像を生成してくれる「コクリエイター」や、あらゆる言語をリアルタイムで英語字幕に翻訳してくれる「ライブキャプション」など、Copilot+ PCでしか利用できない機能もあります。どんな機能が利用できるのかについては、「Snapdragon X搭載のCopilot+ PCで何ができるか試してみた!」の記事または、以下の動画に別途まとめていますので、こちらをご覧ください。
Snapdragon X Eliteを搭載!
Copilot+ PCの要件を満たしており、かつ出荷されているCPUは、今のところSnapdragon X EliteおよびPlusのシリーズしかありません。
今回は、Snapdragon X Elite X1E-78-100というSoCが搭載されており、その実力が気になる方も多いと思うので、下にベンチマークスコアを掲載します。
まずCPU性能を見ると、Snapdragon X Elite X1E-78-100のマルチコアのスコアは、かなり高いです。シングルコアもMacBook Airに搭載されているApple M3よりは低いものの、Core Ultra 7 155Hと同じくらいのスコアが出ています。
続いて、グラフィック性能を見てみます。Apple M3より劣るものの、Core Ultra 7 155Hとほぼ同じフレームレートが出ています。グラフィック性能も低くはありません。
また、AI性能については、NPU単体で、Core Ultra 7 155Hが11 TOPS、Apple M3が18 TOPSであるのに対し、Snapdragon X Elite X1E-78-100は45 TOPSです。
※TOPS : 整数演算を秒間何兆回できるかを示す値
ただし制限もある
このように、ARM64で動けば、Snapdragon X Elite X1E-78-100の処理性能は高いです。主に使用しているアプリがARM64にネイティブ対応していれば、非常に快適に動くので、ARM版のCopilot+ PCもアリかなと個人的には思います。
ただし、アプリがARM64にネイティブ対応しておらず、エミュレーションでの動作となった場合は、性能がやや落ちます。特にCPU性能が落ちるようです。アプリによっては遅く感じるかもしれません。
また、ハードウェアやシステムに深く関わっているセキュリティソフトやドライバーなどは、ARM対応版が用意されていない限り動作しません。また、ARM版が提供されていたとしても、一部機能が制限されている場合もあります。なお、ESETやマカフィーなどのセキュリティソフトはARM対応しているようです。
また、競技性の高いゲームなど、アンチチートプログラムを組み込んだゲームも動作しない可能性が高いです。例えば、フォートナイトやVALORANTは起動することが出来ませんでした。さらに、動いたとしてもゲームはエミュレーションで動く場合がほとんどなので、(エミュレーションでの動作の場合、GPU性能はあまり落ちないとも言われていますが、CPUも使っているので)フレームレートがやや落ちます。個人的にはゲームをするのであれば、現状ではインテルやAMDプロセッサーを搭載したPCのほうが、おすすめです。
ただ、ARM版Windows 11では64bitのアプリも動くようになっており、昔と比べると動くアプリは大分増えたかなという印象はあります。
15.6型ノートPCとしては軽くて薄い
Vivobook S 15は、15.6型のディスプレイを搭載したノートPCとしては、非常に軽くて薄いです。
このサイズのノートPCだと、約2kg、約20mmの高さくらいが普通ですが、本製品は約1.42kg、約14.7~15.9mmの高さしかありません。大きな画面のノートPCが持ち運びやすいです。
有機ELディスプレイを搭載し色鮮やか
Vivobook S 15は、ディスプレイに有機ELを搭載し、色鮮やかで黒の表現力が高いです。色域はDCI-P3 100%となっています。
省電力性能はそうでもない?
Vivobook S 15は、基本的には省電力です。
ディスプレイが全く異なるので、正確な比較にはなっていませんが、Vivobook S 15および、Core Ultra 7 155H搭載のAcer Swift Go、Apple M3搭載のMacBook Airで計測した消費電力を下に掲載します。
Vivobook S 15は、ディスプレイのサイズが大きく、解像度も高いこともあり、アイドル時の消費電力はCore Ultra 7 155Hを搭載したAcer Swift Goよりも高かったです。しかし、YouTubeの動画を再生させたときの消費電力は、逆にAcer Swift Goよりも若干低い数値でした(誤差程度ですが・・・)。アプリや操作内容によってはやや省電力だと思います。
ただし、Premiere ProでFHD動画をプレビュー再生させた場合は、Acer Swift Goよりも高い消費電力になりました。これはPremiere ProはARM64にネイティブ対応しておらず、エミュレーターで動作していることが原因の1つとしてあると思います。動かすアプリによってはそこまで省電力ではありません。
Macbook Airと比較した場合は、画面サイズが小さいということを差し引いても、Macbook Airのほうが消費電力は低いと言えます。Macbook Airの省電力性能はちょっと異次元です。
アイドル時 | YouTube再生 | Premiere Pro 動画編集 |
|
Vivobook S 15 Snapdragon X Elite 15.6型 2880×1620 OLED |
7W | 12W | 34W |
---|---|---|---|
Acer Swift Go Core Ultra 7 155H 14型 2240x1400 液晶 |
6W | 13W | 15W |
MacBook Air Apple M3 13.6型 2560x1664 液晶 |
4W | 5W | 7W |
続いて、YouTubeの動画再生時のバッテリー駆動時間を比較します。MacBook Airと比較すると、約半分のバッテリー駆動時間です。Vivobook S 15のほうが画面が大きく、解像度も高いですが、バッテリー容量は多いです。このことを総合的に考慮しても、MacBook Airのほうがバッテリー駆動時間は大分長いです。
Acer Swift Goと比較した場合は、Vivobook S 15のほうが若干長いかなといった程度です。
YouTube再生 | |
Vivobook S 15 70Wh |
9時間43分 |
---|---|
Acer Swift Go 65Wh |
9時間21分 |
MacBook Air 52.6Wh |
19時間55分 |
各用途の快適度
各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
用途 | 快適度 | コメント |
Web閲覧 Office作業 |
◎ | 画面サイズが大きく、色域も広く快適いので、Web閲覧は快適です。また、マイクロソフト Officeは、ARM64版Windowsにネイティブ対応しているので、快適に動きます。 |
---|---|---|
動画鑑賞 | ◎ | 有機ELディスプレイを搭載し映像が綺麗で、スピーカー音も悪くはありません。快適に動画鑑賞をすることができるでしょう。 |
RAW現像 画像編集 |
○ | 100% DCI-P3の有機ELを搭載しており、画像編集系の作業にも使うことができます。Lightroom(Classicは不可)やPhotoshopであれば、ARM64で実行できます。 |
動画編集 | △~○ | Davinci Resolveであれば一部機能をNPUで実行させることができ、ARM64(x64互換)で動作するのである程度使えますが、書き出しは若干遅かったです。Premiere ProはまだARM非対応ですが、今夏には対応版がリリースされる予定だそうです。 |
ゲーム | △ | 動かないゲームもありますし、動いてもエミュレーターで動くので、そこまで高いフレームレートが出ないケースもあります。ゲームをするなら、インテル版やAMD版のPCがおすすめです。 |
ディスプレイのチェック
Vivobook S 15のディスプレイは、2,880×1,620ドットの有機ELディスプレイを搭載しており色鮮やかです。120Hzのリフレッシュレートにも対応しています。その他特性の詳細は、下のタブをクリックしてご覧ください。
- 色域・輝度
- 視野角
- 映り込み・
ギラつき - フリッカー
キーボードおよびタッチパッドのチェック
Vivobook S 15のキーボードの打ちやすさは普通です。
実測で、キーピッチは、横:約19mm、縦:約18mm強、キーストロークは約1.5mmでした。標準的な数値です。キートップは若干湾曲しており、指がフィットしやすいです。
「半角/全角」キーや、「Backspace」や「\」などが小さい点は気になります。矢印キーも小さいです。
テンキーが搭載されており、数字の入力はしやすいですが、「+」などの位置は標準的なテンキーとは異なる位置にあるので押しにくいです。
タッチパッドは大きめのサイズで、左寄りに配置されているので使いやすいです。
RGBバックライトを搭載しており、色などを変更することができます。
パフォーマンスのチェック
Vivobook S 15のパフォーマンスをチェックします。
Vivobook S 15では、MyASUSアプリでファンモードを変更することができます。ここでは、デフォルトの「スタンダードモード」と、高いパフォーマンスが出る「フルスピードモード」で計測した結果を掲載します。
CPU
前述した通り、CPUには、ARMベースのSnapdragon X Elite X1E-78-100が搭載されています。
CINEBENCH 2024
まずは、ARM64でネイティブ動作するCINEBENCH 2024のスコアを見ていきます。
マルチコア性能は非常に高く、Core Ultra 7 155Hの約30%も高いスコアで、Macbook Air搭載のApple M3よりも約80%も高いスコアでした。
シングルコアに関しては、Apple M3よりは劣るものの、Core Ultra 7 155Hとほぼ同等のスコアが出ていました。
なお、「フルスピードモード」にすると、スコアが少しアップしています。
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Geekbench 6
続いて、Geekbench 6のスコアを掲載します。こちらもARM64で動作します。先のCINEBENCHは、処理を開始してから10分経過後にスコアを計測するのに対し、Geekbenchはすぐにスコアを計測し始めるので、最初のブースト時のCPU電力が高めのプロセッサーのほうがスコアが出やすくなっています。
マルチコアのスコアは、Snapdragon X Elite X1E-78-100のほうがCore Ultra 7 155Hより16%も高く、Apple M3より18%も高かったです。
シングルコアのスコアは、Apple M3よりは低いものの、Core Ultra 7 155Hとはほぼ同等でした。
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
CINEBENCH R23
CINEBENCH R23は、ARM64に対応していないので、エミュレーターで動作します。そのため、CINEBENCH 2024では大きく勝っていたCore Ultra 7 155Hより、低いマルチコアのスコアになりました。ただ、Core i7-1360Pよりは高いスコアです。
シングルコアのスコアについては、Core Ultra 7 155Hより大分低くなっています。場合によっては、体感で遅く感じることもあるかもしれません。
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
グラフィックス
続いて、グラフィックス性能を確認します。
3DMark Night Raid
まずはARM64での動作に対応した3DMark Night Raidのスコアを掲載します。Snapdragon X Elite X1E-78-100は、Core Ultra 7 155Hよりも20%ほど低いスコアです。
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
3DMark Wild Life Extreme
続いて、Apple M3と比較するために、マルチプラットフォーム対応の3DMark Wild Life Extremeのスコアを掲載します。こちらはCore Ultra 7 155Hと同等のスコアが出ていましたが、Apple M3よりは低いスコアでした。
ストレージ
ストレージには、PCIe Gen4 SSDを搭載しており、高速です。
~ ストレージ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
SDカードスロット
micro SDカードスロットが搭載されていますが、アクセス速度はあまり速くありません。
クリエイターソフトの処理時間
Vivobook S 15の各クリエイターソフトの処理時間を下に掲載します。
Lightroomは、ARM64でネイティブ動作するため、比較的速いです。100枚のRAWデータの書き出しは、Core Ultra 7 155Hよりも高速でした。
なお、Lightroom Classicには対応していないのでご注意下さい。
PhotoshopもARM64に対応しているため、比較的速いです。時間のかかるAIを使った以下のニューラルフィルター処理は、Core Ultra 7 155Hよりも高速でした。
Premiere Proは、まだARM64に対応しておらず、エミュレーションでの動作となるため、遅いです。今夏に対応するということなので、待ち遠しいです。
DaVinci Resolove Studio 19 Betaによる書き出し時間です。こちらも高速でした。
USB Type-C / HDMIの動作テスト
USB Type-Cの動作チェック
Vivobook S 15は、USB4ポートを2つ搭載しており、USB-C周辺機器の動作テスト結果は次のようになります。いずれの機器も使用することができましたが、Power Deliveryによる充電は、90W以上じゃないと警告が表示されます。
充電 | モニター 出力 |
有線LAN | ||
ドック | ThinkPad USB Type-C ドック | ○ ※3 | ○ | ○ |
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック | ○ ※3 | ○ | ○ | |
PD充電器 ※1 |
140W アドテック PD3.1充電器 | ○ | ― | ― |
100W Anker PowerPort III | ○ | ― | ― | |
90W RAVPower GaN充電器 | ○ ※3 | ― | ― | |
65W Lenovo GaN充電器 | ○ ※3 | ― | ― | |
45W Lenovoウルトラポータブル | ○ ※3 | ― | ― | |
モニター ※2 |
EIZO ColorEdge CS2740 (4Kモニター) |
○ ※3 | ○ | ― |
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
※3 低速充電中であるとの警告が表示
HDMIの動作チェック
HDMIポート経由で、4Kモニターに映像を出力してみましたが、4K、60Hz、8ビット、RGBで表示することができました。
質量のチェック
Vivobook S 15の質量のチェックです。
メーカー仕様値では「約1.42kg」となっています。当サイトの計測値は以下の通りで、仕様値とほぼ同じでした。ACアダプターも、小型で軽いです。どちらも持ち運びやすいです。
質量 | |
PC本体 | 1.432kg |
ACアダプター+電源ケーブル | 369g |
バッテリー駆動時間のチェック
Vivobook S 15のバッテリー駆動時間のチェックです。
バッテリー容量は約70Whと大容量です。
バッテリー駆動時間ですが、JEITA3.0についてはまだ公開されていません。
当サイトにて、ローカル上に保存した低解像度の動画を、ARM64対応のメディアプレイヤーで再生したテストでは、約17時間も駆動しました。YouTubeでのFHD動画の再生時でも9時間43分でした。
ARM版Windowsということで比較的長いバッテリー駆動時間ではありますが、ディスプレイが大きめで高解像度であることもあり、期待したほどではありませんでした。
バッテリー駆動時間 | |
(1) JEITA3.0(アイドル時) | 未公開 |
(2) JEITA3.0(動画再生時) | 未公開 |
(3) ローカルの480p動画の再生時 | 17時間47分 |
(4) YouTubeでFHD動画の再生時 | 9時間43分 |
(1)~(2) メーカー公表値
(3) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生。画面輝度は約120cd/m2
Webカメラ・スピーカーのチェック
Webカメラ
Vivobook S 15のウェブカメラには、207万画素のフルHDカメラを搭載しています。やや彩度が低いですが、オンライン会議では問題なく使えます。
また、IRカメラを搭載しており、顔認証にも対応しています。カメラを物理的に隠すシャッターも搭載しています。
スピーカー
底面の左右サイドに1W x2のステレオスピーカーが配置されています。音質はやや良く、ノートPC基準で10点満点で6点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。
静音性のチェック
Vivobook S 15の動作音(静音性)のチェック結果です。
アイドル時はほぼ無音です。YouTubeの動画再生くらいの負荷であればほとんど動作音は聞こえません。高めの負荷をかけるとややうるさく感じてきますが、他のノートPCと同等程度の騒音値です。
アイドル時 | 低負荷時 [YouTube再生] |
中負荷時 [動画編集] |
高負荷時 [エンコード] |
約20dB | 約24dB | 約37dB | 約41dB |
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
アイドル時:アイドル時
低負荷時:1080pのYouTube動画再生時
中負荷時:Premiere Proで、編集中の1080pの動画をプレビュー再生した時
高負荷時:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコード(x265)した時
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。
表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手の平を置くパームレストの温度変化は重要です。
負荷をかけると、キーボードの中央の上部がやや熱くなってきますが、常時手が触れている場所ではないので、それほど気になりません。快適に作業ができると思います。
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。
大きめのサイズで、高い解像度のディスプレイを搭載しているので、それなりに消費電力はあります。また、下表の中負荷、高負荷時のように、エミュレーターで動作するものはやや消費電力が高めになっているように思われます。
アイドル時 | 低負荷時 [YouTube再生] |
中負荷時 [動画編集] |
高負荷時 [エンコード] |
7W | 12W | 34W | 55W |
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています
外観のチェック
Vivobook S 15の外観のチェックです。
ボディはシルバーで、指紋などが目立ちにくいです。
天板には、小さい文字で「ASUS VIVOBOOK」と印字されています。
ボディは非常に薄いです。
インターフェースはご覧の通りで、割とポート類は揃っています。
ディスプレイは約180度開くので扱いやすいです。
底面はシンプルなデザインです。
ACアダプターは90Wと大きめの容量です。高負荷時は消費電力が高くなることが想定されているのだと思います。
まとめ
以上が、ASUS Vivobook S 15のレビューです。
今回、初めてSnapdragon X Elite X1E-78-100を搭載したAMR版WindowsのCopilot+ PCを触ってみましたが、処理性能は割と高い印象を受けました。ARM64にネイティブ対応したアプリであれば快適に使うことが出来ます。
エミュレーターで動作するアプリは動作が遅くはなりますが、負荷の低いものであれば、そこまでストレスなく使えるでしょう。
まだARM版Windowsで動かないアプリもあります。そういったアプリを使う場合、今夏にインテル版およびAMD版のCopilot+ PCが発売予定なので、それまで待ちましょう。
その他、ディスプレイは色鮮やかで綺麗ですし、15.6型と大きめの画面&ボディの割には軽量・薄型です。
価格が249,800円と高めである点や、動かないアプリもある点から、多くの人におすすめする機種ではありませんが、Copilot+ PC独自の機能を使ってみたい方や、MS Office、Adobe Photoshop、ブラウザなどARM64にネイティブ対応したアプリを主に使う方には、割とおすすめです。
Snapdragon X Elite搭載のCopilot+ PC
ASUS Vivobook S 15
特徴
- Snapdragon X Elite搭載のARM版Windowsノート
- Copilot+ PC準拠
- 有機ELディスプレイ搭載
こんなあなたに
- Copilot+ PC独自の機能を使ってみたい方
- ARM64にネイティブ対応したアプリを主に使う方
- 価格24万円台[税込]~
1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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