Dell G5 15 スペシャルエディション(SE)の実機レビュー

更新日:2020年8月20日
CPU Ryzen 5 4600H
Ryzen 7 4800H
GPU Radeon RX 5600M
メモリ 8GB / 16GB
ストレージ PCIe SSD
液晶サイズ 15.6型
液晶種類 FHD 非光沢 60Hz
FHD 非光沢 144Hz
質量 2.5 kg
バッテリー 51Wh
価格[税込] 12万円台~
AMDプロセッサー&グラフィックス

New Dell G5 15 スペシャルエディション(以下SE)は、Ryzen 4000シリーズおよびRadeon RX 5600Mを搭載し、AMDプロセッサー&グラフィックスで揃えたゲーミングノートです。

特にプロセッサーについては非常に高い性能で、CPUに負荷のかかる処理をする方に最適でしょう。

ゲームをしていると、しばしばPCが落ちるため、サポートに連絡し修理してもらいました。マザーボード、CPUファン、VGAファン、ヒートシンクを交換してもらい、落ちなくなりましたが、CPU温度は以前として高いままでした。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、当サイトの購入品です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Ryzen 5 4600H、8GBメモリ、Radeon RX 5600M、512GB PCIe SSD

 

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目次

お忙しい方は、「Dell G5 15 SEの特徴」のみお読みください。

 

New Dell G5 15 SEの特徴

AMDパーツで固めたゲーミングPC

Dell G5 15 SEは、AMDのプロセッサーに、AMDのグラフィックスを搭載したゲーミングノートPCです。プロセッサーには最新の第3世代Ryzen 4000 Hシリーズを、グラフィックスにはRadeon RX 5600Mを搭載しています。

AMDのプロセッサーに、AMDのグラフィックスを搭載

 

特にプロセッサーに関しては、Ryzen 5 4600HまたはRyzen 7 4800Hを搭載し、非常に高いパフォーマンスです。Ryzen 5 4600Hでも、マルチコアならCore i7-10750Hを超えるベンチマークスコアです。

ただし、シングルコアのベンチマークスコアについては、低くはないですが高いわけでもないため、ゲーム性能はそこまで高いわけでもありません。

CINEBENCH R20
マルチコア
Ryzen 9 4900HS 4250
Ryzen 7 4800H 3847
Core i9-10980HK 3713
Core i7-10875H 3557
Ryzen 5 4600H 3262 [レビュー機で計測]
Core i7-10750H 2965
シングルコア
Core i9-10980HK 507
Core i7-10875H 495
Ryzen 9 4900HS 488
Core i7-10750H 482
Ryzen 7 4800H 472
Ryzen 5 4600H 443
※緑色のバーが、本製品で選べるCPUです
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です

 

高くはないが安くもない

本製品は、最も安いモデルの場合、Ryzen 5 4600H、8GBメモリ、512GB SSDの構成で、127,483円となっています。本製品よりもスペックの高いASUS TUF Gaming A15が、Ryzen 7 4800H、GeForce GTX 1660Tiの構成で、126,182円(税別)であることを考えると、それほど安くはありません。

 

ゲームベンチマーク

以下にゲームのベンチマークスコアおよびフレームレートを掲載します。目安として、おおよそ60 fpsを超えていれば、快適に動作すると思って下さい。

後述する3D Markのベンチマークスコアは、GeForce RTX 2060並みの性能がありますが、実際のゲームでは、GeForce GTX 1660Ti Max-QとGTX 1650Tiの間くらいの性能です。高めのグラフィック設定でも60fps出るゲームが多いでしょう。ただ、本製品は144Hz液晶のモデルもありますが、144 fps近く出すには、グラフィック設定を低めにしても難しいゲームが多いかなと思います。

重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15
1920x1080 軽量品質 9333 / 93 fps
標準品質 7455 / 74 fps
高品質 4895 / 48 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、高品質)
RTX 2080 Max-Q 83 fps
RTX 2070 80 fps
RTX 2070 Max-Q 70 fps
RTX 2060 65 fps
GTX1660Ti 63 fps
RTX 2060 Max-Q 62 fps
GTX1660Ti Max-Q 50 fps
Radeon RX 5600M 48 fps [レビュー機で計測]
GTX 1650Ti 43 fps
GTX1060 41 fps
GTX 1650 40 fps
GTX1050Ti 26 fps
重い部類のゲーム
ボーダーランズ3
1920x1080 101 fps
56 fps
バッドアス 40 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、バッドアス)
RTX 2060 48 fps
Radeon RX 5600M 40 fps [レビュー機で計測]
GTX1650Ti 29 fps
GTX 1650 28 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 漆黒のヴィランズ
1920x1080 標準(ノート) 12941 / 107 fps
高(ノート) 11925 / 92 fps
最高品質 10695 / 77 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 2080 Max-Q 117 fps
RTX 2070 114 fps
RTX 2070 Max-Q 98 fps
RTX 2060 98 fps
GTX 1660Ti 95 fps
RTX 2060 Max-Q 91 fps
GTX 1660Ti Max-Q 80 fps
Radeon RX 5600M 77 fps [レビュー機で計測]
GTX1650Ti 73 fps
GTX1650 64 fps
中程度の重さのゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
1920x1080 非常に低い 122 fps
109 fps
ウルトラ 89 fps
他のグラフィックスとの比較(解像度:1920×1080、ウルトラ)
RTX 2080 160 fps
RTX 2080 Max-Q 145 fps
RTX 2070 134 fps
RTX 2060 Max-Q 120 fps
RTX 2060 116 fps
GTX 1660Ti 110 fps
Radeon RX 5600M 89 fps [レビュー機で計測]
GTX 1650Ti 82 fps
GTX 1660Ti Max-Q 74 fps
GTX 1650 69 fps
※トレーニングモードで計測
軽い部類のゲーム
フォートナイト
1920x1080 低設定 122 fps
高設定 98 fps
最高設定 78 fps
他のグラフィックスとの比較(解像度:1920×1080、最高設定)
RTX 2060 119 fps
Radeon RX 5600M 78 fps [レビュー機で計測]
GTX 1650Ti 78 fps
GTX 1650 74 fps
※バトルラボで計測
軽い部類のゲーム
Apex Legends
1920x1080 高設定 88 fps
他のグラフィックスとの比較(解像度:1920×1080、高設定)
RTX 2080 190 fps
RTX 2080 Max-Q 148 fps
RTX 2070 138 fps
RTX 2070 Max-Q 120 fps
RTX 2060 116 fps
RTX 2060 Max-Q 113 fps
GTX 1660Ti 113 fps
GTX 1660Ti Max-Q 89 fps
Radeon RX 5600M 88 fps [レビュー機で計測]
GTX 1650Ti 76 fps
GTX 1650 70 fps
※トレーニングモードで計測
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
1920x1080 最高品質 7939(とても快適)
※約5500で60fps
[以上のゲームのベンチマークスコアおよびフレームレートについて]
※表示しているのは平均フレームレートです
※グラフは、ノート用グラフィックスのみで比較しています
※緑色のバーが、本製品で選べるグラフィックスです
※[レビュー機で計測]と書かれたグラフィックス以外は、他のPCで計測した代表値です

 

ディスプレイのチェック

ディスプレイのチェックです。

パネルの型番は、Dell G3 15(3500)と同じ「T1WD3 NV15N3D」です。液晶の詳細は、下のリンク先をご覧ください。

Dell G3 15(3500) - ディスプレイのチェック

 

カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線を確認すると、どの色も1:1の直線に近く、自然な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は良いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

画素形状です。ギラつきはそれほど感じません。

画面拡大

非光沢液晶ですので、映り込みは低減されています。

画面への映り込み

下図のように輝度100%でもフリッカーが発生しています。肉眼ではわからないと思いますが、長時間画面を見続けていると、人によっては眼が疲れるかもしれません。

フリッカーのテスト
※カメラのシャッタースピードを1/2000秒にして撮影したときの画面

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

Dell Gシリーズのキーボードは、ゲーミングノートにしては簡素な作りになっています。

実測で、キーピッチは横:約19mm、縦:約18mm、キーストロークは約1.5mmです。1つの枠に複数のキーが入っている箇所があり、見た目が悪く、一部のキーは一般的なノートPCよりもやや小さくなっています。実際に打つと、「Backspace」のタイプミスが多かったです。キーボードバックライトは搭載しています。

キーボード全体図
キーの拡大図

 

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

CPU

Ryzen 4000シリーズを搭載しており、非常に高い性能です。

CINEBENCH R20
~ CPU性能の評価 ~
Ryzen 5 4600H
他のCPUとの比較(マルチコア)
Ryzen 9 4900HS 4250
Ryzen 7 4800H 3847
Core i9-10980HK 3713
Core i7-10875H 3557
Ryzen 5 4600H 3262 [レビュー機で計測]
Core i7-10750H 2965
Core i7-9750H 2640
Core i7-10710U 2211
Core i5-10300H 2113
Core i7-10510U 1459
Core i5-10210U 1418
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i7-10875H 495
Ryzen 9 4900HS 488
Core i7-10750H 482
Core i5-10300H 464
Core i7-9750H 448
Ryzen 7 4800H 443 [レビュー機で計測]
※緑色のバーが、本製品で選べるCPUです
※[レビュー機で計測]と書かれていないCPUは、他のPCで計測した代表値です

 

グラフィックス

グラフィックスには、Radeon RX 5600Mを搭載しています。下のグラフの通り、3DMark Time Spyのスコアは、GeForce RTX 2060と同じくらいとなっています。ただし、前述したように実際のゲームでのフレームレートは、GTX 1660Ti Max-QとGTX 1650Tiの間くらいになります。

3DMark Time Spy
~ グラフィックス性能の評価 ~

Radeon RX 5600M
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
デスクトップ用RTX 2080Ti 12388
デスクトップ用RTX 2080 10674
RTX 2080 9456
RTX 2080 Max-Q 8068
RTX 2070 7778
RTX 2070 SUPER Max-Q 7425
RTX 2070 Max-Q 7216
Radeon RX 5600M 5911 [レビュー機で計測]
RTX 2060 5686
GTX 1660Ti 5667
GTX 1660Ti Max-Q 5030
GTX 1650Ti 3700
GTX 1650 3523
GTX 1050Ti 2201
GTX 1050 1689
※緑色のバーが、本製品で選べるグラフィックスです
※[レビュー機で計測]と書かれていないグラフィックスは、他のPCで計測した代表値です

 

本製品のRadeon RX 5600Mのスペックは次の通りです。

本製品のグラフィックカードのスペック

 

ストレージ

ストレージには、PCIe-NVMe SSDを搭載しています。両方搭載してデュアルストレージにすることも可能です。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
512GB M.2 PCIe-NVMe SSD
他のストレージとの比較(Seq Q32T1 Read [MB/s] )
PCIe-NVMe SSD 2361 [レビュー機で計測]
SATA-AHCI SSD 550
HDD 140
※緑色のバーが、本製品で選べるストレージです
※[レビュー機で計測]と書かれていないストレージは、他のPCで計測した代表値です

 

SDカードスロット

SDカードスロットの速度は遅いです。

CrystalDiskMark
~ SDカードスロット性能の評価 ~
最大300MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

クリエイターソフトの処理時間

以下、実際のソフトウェアで計測した各種処理時間です。

Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

遅くはないですが、GeForce GTXシリーズを搭載したノートPCと比べると、速くはないです。

Core i7-9750H/16GB
GeForce RTX2070 Max-Q
4分01秒
Core i7-10750H/16GB
GeForce RTX 2060
4分51秒
Core i5-10300H/16GB
GeForce GTX 1650Ti
5分18秒
Core i7-10750H/16GB
GeForce GTX 1650
6分34秒
Ryzen 5 4600H/8GB
Radeon RX 5600M
7分58秒 [レビュー機で計測]
Core i9-9980HK/16GB
Radeon Pro 5500M(8GB)
8分15秒
Core i5-10300H/8GB
GeForce GTX 1650
8分21秒
Core i7-1068NG7/32GB
Intel Iris Plus
19分35秒
Core i7-1060NG7/16GB
Intel Iris Plus
26分57秒
Core i7-10510U/8GB
Intel UHD
58分06秒
※テストに使う元動画およびエフェクト内容を変更しました
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
※[レビュー機で計測]と書かれていないものは、他のPCで計測した代表値です
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるエンコード時間

こちらは非常に速いです。

  エンコード時間
x265でエンコード (※1) 13分31秒
QSVでエンコード (※2)
VCEでエンコード (※3) 1分12秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
※3 AMD APU内蔵のハードウェアエンコーダー(AMD Media SDK)
x265でのエンコード時間
Core i7-10875H 11分54秒
Core i9-9980HK 12分25秒
Core i7-10750H 13分29秒
Ryzen 5 4600H 13分31秒 [レビュー機で計測]
Core i7-9750H 15分37秒
Core i5-10300H 18分13秒
Core i7-10710U 19分05秒
Core i7-10510U 28分32秒
Core i5-10210U 28分53秒
Core i7-8565U 31分50秒
Core i5-8265U 32分07秒
Core i3-10110U 42分20秒
Core i3-8130U 45分24秒
※[レビュー機で計測]と書かれていないものは、他のPCで計測した代表値です
x265でエンコード時間中のCPUクロック

CPUクロックは安定しておらず、かなり上下しています。

 

バッテリー駆動時間のチェック

バッテリー駆動時間のチェックです。

バッテリー容量は51Whです。当サイトの計測値は下表の通りで、やや短めの駆動時間です。

バッテリー駆動時間の計測結果(当サイトによる実測値)
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA2.0測定方法
(2) 動画再生時 4時間36分
(3) PCMark 8 Work テスト
(4) PCMark 10 Battery (Gaming) 1時間5分
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャットなどを実行
(4) PCMark 10 Battery内のゲームを実行。NVIDIAの設定で最大30fpsに制限

 

 


 

 

以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

"普通~やや高め"の動作音です。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)
左から3番目:FF14 紅蓮ベンチマーク ループ実行 60fpsに制限(標準品質(デスク)、1920x1080)
左から4番目:FF14 紅蓮ベンチマーク ループ実行 60fps制限なし(最高品質、1920x1080)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。ここでは、エンコード時とFF XIVベンチ(fps制限なし)実行時の温度を掲載します。

エンコード時のCPU温度の詳細

 CPU使用率がほぼ100%になるエンコード時は、CPU温度が100℃まで達しており非常に高いです。

CPU温度
x265でエンコード中のCPU温度

 

FF XIVベンチ(fps制限なし)実行時のGPU温度の詳細

下図は、FF XIVベンチマーク(fps制限なし)実行時のCPUおよびGPU温度の詳細です。GPU温度は80℃前後ですが、CPU温度は100℃を超えることがあり、高い温度です。

CPU温度
FF XIVベンチ(最高品質、fps制限なし)実行中のCPU温度
GPU(グラフィックス)温度
FF XIVベンチ(最高品質、fps制限なし)実行中のGPU温度

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。

キーボード面、右パームレスト部分が熱く感じます。ゲーム中はやや不快です。また、背面からの排気熱が、液晶部分に当たって、かなり熱くなっているのが分かります。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。

一般向けのノートPCと比較すると、高い消費電力です。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

外観のチェックです。

液晶ベゼルやパームレスト部分はブラックのカラーです。

 

天板はシルバーっぽい色ですが、ラメっぽいものが入っており、光の加減で虹色に輝きます。特にロゴ部分が、角度によって色鮮やかに変化します。

 

スピーカーは、最大音量は大きいですが、音質は普通です。ノートPC基準で、10点満点で採点すると5点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

 

液晶が開く最大の角度です。

 

左右のインターフェースです。DP、HDMI、LAN、USB-C、フルサイズSDカードスロットなど主要なものは揃っています。

 

底面です。吸気口はゲーミングノートにしてはやや小さめです。

 

底面カバーを開けたときの画像です。カバーの開けやすさは普通です。2つのファンでCPUとGPUを冷却していますが、排気は背面からのみ行われます。

 

メモリスロットは2つあり、DDR4-3200のメモリが搭載されています。

 

搭載されたM.2 SSDは、長さが30mmですが、一般的な80mmのものへも換装できると思います。なお、シリコンパッドとヒートシンクも取り付けられていました。また、空きのM.2スロットがあるので、増設もできると思います。

 

ボディに「For 7mm HDD」という文字がありますが、マウンターもケーブルも付属していないので、増設は難しいかなと思います。

 

ACアダプターは大きいですが薄型なので収納はしやすいと思います。容量は240Wです。

 

まとめ

以上が、Dell G5 15 SEのレビューです。

Ryzen 4000シリーズのプロセッサーおよび、Radeon RX 5600Mを搭載し、AMDパーツで揃えたゲーミングノートです。プロセッサー性能の高い製品が欲しい方にいいでしょう。

グラフィックス性能は、3DMarkだとGeForce RTX 2060並みの性能がありますが、実際のゲームのフレームレートででは、GeForce GTX 1660Ti Max-QとGTX 1650Tiの間くらいの性能です。

デメリットとしては、Dell G5 15 SEの冷却性能ではRyzen 5 4600Hを冷やしきれず、エンコード処理を実行するとCPU温度が100℃に達します。

本製品よりもコスパの高いRyzen搭載ゲーミングノートはあるので、特にこの製品を選ぶ理由は見当たらないかなと思います。

 

AMDプロセッサー&グラフィックスのゲーミングノート

Dell G5 15 SE

特徴

  • AMD Ryzen 4000シリーズ搭載
  • グラフィックスもAMD製

こんなあなたに

  • CPU性能の高い製品が欲しい方
  • 価格12万円台[税込]~
公式サイトはこちら

 

 

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