ドスパラ GALLERIA GCR1660TNF-Eの実機レビュー
CPU | Core i7-9750H |
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GPU | GeForce GTX 1660Ti |
メモリ | 8~32GB |
ストレージ | SSD / HDD |
液晶サイズ | 17.3インチ |
液晶種類 | FHD 144Hz 非光沢 |
質量 | 約2.7kg |
バッテリー | 約4.4時間 |
価格[税込] | 17万円台~ |
GALLERIA GCR1660TNF-Eは、ミドルクラスのグラフィックス「GeForce GTX 1660Ti」を搭載した、17.3型のゲーミングノートPCです。
144Hz駆動の高リフレッシュレート液晶に対応し、PUBGやAPEX、フォートナイトなどの激しい動きのゲームも、滑らかな映像で快適にプレイすることができます。
ミドルクラスの中でも高性能なCPUとGPUを搭載しているので、ほとんどのゲームが高設定以上で快適に動作します。
価格も16万円台からと、性能と価格のバランスの良いゲーミングPCだと思います。
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Core i7-9750H、16GBメモリ、 GeForce GTX 1660Ti、512GB NVMe SSD
目次
お忙しい方は、「GALLERIA GCR1660TNF-Eの特徴」のみお読みください。
GALLERIA GCR1660TNF-Eの特徴
人気の「GeForce GTX 1660Ti」を搭載
17インチのGALLERIAゲーミングノートは、執筆時点で、次のようなラインナップになっています。GALLERIA GCR1660TNF-Eは、ノート用グラフィックスの中でもミドルクラスに当たる「GeForce GTX 1660Ti」を搭載しています。ミドルクラスと言っても性能は比較的高く、重いゲームでも高設定以上で快適に動作するほどです。また他製品と比べても比較的フレームレートが高く、その割にはPC本体価格が抑えられています。
144Hz駆動と17.3型の大画面液晶搭載
GALLERIA GCR1660TNF-Eは、144Hz駆動の高リフレッシュレート液晶に対応しています。144駆動を最大限発揮するには、144 fps近くの高いリフレッシュレートが出ることが望ましいです。「GeForce GTX 1660Ti」を搭載した本機は、144 fpsを出すのは難しいものの、グラフィックス設定を下げることで100 fps以上を出すことが可能で、比較的滑らかな映像でゲームができます。特にバトルフィールドVやPUBG、APEX、フォートナイトなどのシューティングにおいて発揮できると思います。
また、17.3型の大画面液晶を搭載しているので、画面が見やすく、迫力のある映像でゲームをプレイできます。
SteelSeries製キーボードを搭載
GALLERIA GCR1660TNF-Eは、有名なゲーミングデバイスのメーカーでも知られるSteelSeries製のキーボードを採用しています。実際にこのキーボードでゲームをいくつかプレイしてみましたが、変なクセがなく操作のしやすいキーボードだと思います。
内部はたくさんのヒートパイプ&ダブルストレージ構成が可能
GALLERIA GCR1660TNF-Eは、合計7本のヒートパイプを搭載しており、発熱の高いCPUおよびGPUを強力に冷却します。
また、ストレージについては、カスタマイズ画面では1台しか搭載できませんが、空きスロットが2つあります。自己責任となりますが、SSDを増設してみるのもいいでしょう。
各用途の快適度
GALLERIA GCR1660TNF-Eの各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
用途 | 快適度 | コメント |
Web閲覧 Office作業 |
◎ | 高いスペックで画面も見やすく快適です。 |
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動画鑑賞 | ◎ | こちらも快適です。 |
RAW現像 画像編集 |
○ | CPU性能は十分です。当サイトの計測では液晶のsRGBカバー率が約99%あるので、Web掲載用のRAW現像などに最適でしょう。ただし、Adobe RGBをカバーするような色域はないので、DTPなどの用途には向きません。 |
動画編集 | ◎ | 高性能CPU&グラフィックスを搭載し編集作業も快適です。液晶の色域も、YouTubeなどのWeb掲載用の動画編集なら問題ありません。 |
ゲーム | ◎ | ミドルスペックグラフィックスに、144Hz液晶を搭載しているので、ゲームも快適です。 |
ゲームベンチマーク
ゲームのベンチマークスコアを下の表に掲載します。目安として、おおよそ60 fpsを超えていれば、快適に動作すると思って下さい。
ミドルクラスの中でも高性能なグラフィックス「GeForce GTX 1660Ti」を搭載しているので、重いゲームでも最高設定で60fpsを超えることが多いです。動作しないゲームはまずありません。また、 本機種ではGTX 1660Tiを搭載した他の機種よりも平均フレームレートが少し高かったです。
ただ、高リフレッシュレート液晶144Hz駆動を得るために144fpsを安定して出すには、グラフィック設定を下げる必要があります。
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15
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1920x1080 | 軽量品質 | 10651 / 106 fps |
標準品質 | 8394 / 84 fps | |
高品質 | 6345 / 63 fps |
重い部類のゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー
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1920x1080 | 最低 | 111 fps |
中 | 86 fps | |
最高 | 72 fps |
中程度の重さのゲーム
バトルフィールドV
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1920x1080 | 低 | 140 fps |
高 | 96 fps | |
最高 | 86 fps |
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 漆黒のヴィランズ
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1920x1080 | 標準(ノート) | 16487 / 138 fps |
高(ノート) | 15128 / 119 fps | |
最高品質 | 13533 / 96 fps |
中程度の重さのゲーム
ファークライ ニュードーン
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1920x1080 | 低品質 | 102 fps |
高品質 | 88 fps | |
最高品質 | 80 fps |
中程度の重さのゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
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1920x1080 | 非常に低い | 170 fps |
中 | 153 fps | |
ウルトラ | 110 fps |
軽い部類のゲーム
Apex Legends
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1920x1080 | 高設定 | 113 fps |
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
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1920x1080 | 最高品質 | 20745(快適) |
上に掲載した以外のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。
液晶ディスプレイのチェック
液晶ディスプレイの詳細なチェックです。
144Hz駆動の液晶に対応し、大画面で色域も広く、見やすい液晶です。最大輝度は、当サイトの計測では335cd/m2と明るめです。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。
- 色域
- RGB
発色特性 - 視野角
- 画素・
ギラつき - 映り込み
- フリッカー
表示遅延
キーを押してから、メモ帳に文字が表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約36msでした。他の一般的なノートPCで計測したところ80ms前後が多かったので、遅延は少ないと思います。なおこれは、液晶だけでなくPC全体の遅延となります。
残像
「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを1/2000のシャッタースピードで撮影したところ、普通のノートPCは2フレーム前くらいまで残像が表示されているのに対し、本製品は144Hz駆動と、普通の液晶よりも2倍以上もフレームの切り替えが速いにも関わらず、2フレーム目までしか残像がありませんでした。そのため、残像は普通の液晶よりは少ないと言えます。
キーボードおよびタッチパッドのチェック
キーボードとタッチパッドのチェックです。
十分なキーピッチとキーストロークがあり、底付きの衝撃も少なく、指の負担も少ないキーボードです。Enterキーも大きく、押しやすいです。ただし、テンキーのキーピッチはやや狭くなっています。
タッチパッドの指の動かしやすさ、およびクリックボタンは普通の押しやすさです。
キーボードにはLEDバックライトも搭載しています。
バックライトのカラー調整は、SteelSeriesの専用ソフトウェア 「SteelSeries Engine」から行います。明るさは4段階で調整ができ、発光パターンは8種類あります。キーマクロも組むことができます。また、ゲーミングヘッドセットなどの、その他のSteelSeriesの製品を使用する場合は、このソフトウェアから一括管理することができます。
パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。
CPU
CPUには「Core i7-9750H」を搭載しており、ゲーミングノートしては標準的なCPUです。
~ CINEBENCH R20 マルチコア ~
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です
グラフィックス
グラフィックスにはミドルスペックのGeForce GTX 1660Tiを搭載しています。
~ 3DMark Time Spy - Graphics score ~
※[レビュー機で計測]と書かれたグラフィックス以外は、他のPCで計測した代表値です
GPU-Zで確認したGeForce GTX 1660Tiの情報は次の通りです。GPU Clockやメモリ等、普通の仕様だと思います。
ストレージ
ストレージには、512GBのNVMe SSDを搭載しています。高速で大容量なのでストレスはありません。
~ CrystalDiskMark ~
※[レビュー機で計測]と書かれたストレージ以外は、他のPCで計測した代表値です
その他のベンチマークスコア
以下、その他のベンチマーク結果を掲載します。
- SPECviewperf 13
- その他 3DMark
- SDカード
実際のソフトで計測した処理時間
高速です。
※「Lightroomにおすすめノートパソコン」の記事も興味があればご覧ください。
こちらも高速です。
※ グラフィックスは全てノートPC用
エンコード時間 | |
x265でエンコード (※1) | 14分48秒 |
NVENCでエンコード (※2) | 1分00秒 |
QSVでエンコード (※3) | 2分46秒 |
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 Intel CPU内蔵のハードウェアエンコーダー(Intel Media SDK)
質量のチェック
質量のチェックです。
メーカーサイトには「約2.70kg」と記載されています。当サイトで計測した質量は次の通りで、メーカー仕様値よりもやや軽かったです。ただし、17.3型とサイズが大きく、質量も割とあるので、持ち運びには不向きです。
質量 | |
PC本体 | 2.486kg |
ACアダプター | 691g |
バッテリー駆動時間のチェック
バッテリー駆動時間のチェックです。
ソフトを使ってバッテリー容量を確認したところ、約50Whでした。普通の容量です。
この製品をバッテリー状態で使う方は少ないと思いますが、バッテリー駆動時間を計測してみました。長い駆動時間ではありません。
バッテリー駆動時間 | |
(1) JEITA2.0測定方法 | 約4.4時間 |
(2) 動画再生時 | 3時間32分 |
(3) PCMark 8 Work テスト | ー |
(4) PCMark 10 Battery (Gaming) | 1時間07分 |
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャットなどを実行
(4) PCMark 10 Battery内のゲームを実行。NVIDIAの設定で最大30fpsに制限
以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。
静音性のチェック
動作音(静音性)のチェック結果です。
アイドル時はほぼ動作音はしませんが、ゲームをすると高めの騒音値になります。ヘッドホンの着用をおすすめします。
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。
パーツの温度のチェック
各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。
エンコード時のCPU温度が高めです。ゲーム時のGPU温度は問題ない温度です。
エンコード時の温度の詳細
下図は、CPU使用率がほぼ100%になるエンコード時のCPU温度の詳細です。90℃前後で推移しており高めの温度です。
FF XIVベンチ(fps制限なし)実行時の温度の詳細
下図は、FF XIVベンチマーク(fps制限なし)実行時のGPU温度の詳細です。70℃後半で推移しており、問題ない温度だと思います。
表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。
普通の表面温度です。
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。
アイドル時は、Optimus対応の製品であるため、低めの消費電力です。ゲーム時は、高性能パーツを搭載していることにより、消費電力はそれなりにあります。
外観のチェック
GALLERIA GCR1660TNF-Eの外観のチェックです。
派手さはなくシンプルな外観です。ベゼル枠も薄く、画面が大きく見えます。キーボードのLEDを光らせることで、ゲーミングPCっぽい見た目になります。
天板です。
電源ボタンとファンブーストボタン、タッチパッド無効ボタンです。
液晶を閉じたときの画像です。
スピーカーは背面にあるため、ややこもった感じの音がします。ノートPC基準で、10点満点で採点すると5~6点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。
USB3.1ポート、USB Type-C、SDカードスロットなど主要なポートは揃っています。
液晶が開く最大の角度です。
底面です。
底面カバーを開けたときの画像です。2つのファンでCPUとGPUを冷却しています。
今回搭載されていたメモリとM.2 SSDです。また、空きのM.2スロットも1つあります。
今回搭載されていませんが、2.5インチベイもあります。
ACアダプターは薄型です。
ACアダプターの詳細は以下の通りです。
まとめ
以上が、GALLERIA GCR1660TNF-Eのレビューです。
17.3型大画面に、144Hz駆動の高リフレッシュレート液晶、ミドルクラスグラフィックスの「GeForce GTX 1660Ti」を搭載したゲーミングノートPCです。
重いゲームでも最高設定で60fpsは出ているので、プレイをしていて困るゲームはまずありません。100 fps以上で安定させるためにはグラフィック設定を下げる必要があるタイトルが多いですが、PUBGやAPEX、フォートナイトなら、十分高いフレームレートが出ると思います。
価格と性能のバランスも良いので、幅広いゲームを高性能で快適にプレイするのであれば、本機がおすすめです。最高設定で100fps以上で安定させたい場合は、RTX 2080を搭載した「GALLERIA GCR2080RNF-E」がおすすめです。
コスパに優れたミドルレンジゲーミングノート
ドスパラ GALLERIA GCR1660TNF-E
特徴
- 17.3型大画面液晶
- GeForce GTX 1660Tiのミドルスペック
- 144Hz駆動の高リフレッシュレート液晶対応
こんなあなたに
- ノートでも大きく見やすい画面でゲームをしたい方
- ミドルレンジ帯の性能・価格の製品が欲しい方
- 価格17万円台[税込]~
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