ドスパラ raytrek G5の実機レビュー

更新日:2020年11月11日
CPU Core i5-10300H
GPU GeForce GTX 1650Ti
メモリ 8GB / 16GB / 32GB
ストレージ PCIe SSD / SATA / HDD
液晶サイズ 15.6型
液晶種類 FHD 非光沢
質量 約2.1kg
バッテリー 約6.5時間
価格[税込] 9万円台~
安価なクリエイター向けノートPC

raytrek G5は、10世代CoreプロセッサーCore i5-10300Hに、GeForce GTX 1650Tiを搭載した、エントリー向けのクリエイター向けのノートPCです。

クリエイターノートPCとして、スペックは控えめかもしれませんが、その代わり価格は非常に安くなっています。

sRGBカバー率は約91%となっており、決して広い色域ではありませんが、Webへ掲載するための画像や動画を編集するのではあれば、ギリギリ使えると思います。

一般向けノートPCよりは高性能であるため、ワンランク性能の高いPCで、サクサク仕事をしたい方にもいいと思います。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i5-10300H、16GBメモリ、GeForce GTX 1650Ti、500GB NVMe SSD

 

目次

お忙しい方は、「raytrek G5の特徴」のみお読みください。

 

raytrek G5の特徴

エントリー向けクリエイター向けノート

raytrek G5は、クリエイター向けノートPCとしてはスペックは控えめですが、その分価格が安いエントリー向けの製品です。他の製品と比べて、特にCPU性能が見劣りしますが、ライトに動画編集や画像編集などができればいいという方には十分な性能ではないかと思います。また、sRGBカバー率は91.6%と、クリエイター向けノートPCとしては高い色域ではありませんが、Webページへ掲載する用や趣味用の画像・動画編集であれば、ギリギリ大丈夫かなと思います。

raytrek G5位置づけ位置づけ

 

マルチストレージ構成が可能

raytrek G5は、カスタマイズ画面で2台のストレージを選択できます。また、底面カバーを外すと、M.2スロットに空きがもう1つあります。ここにもM.2 SSDが増設でき、トリプルストレージ構成にすることも可能です。

動画編集や、RAW現像などをしていると、ディスク容量が足りなくなりがちなので、大容量ストレージを搭載でき、かつ後から増設する手段もあるのは便利だと思います。

マルチストレージ構成が可能

 

キーボードは大分癖があある

本製品は、英語キーボードに無理やり日本語のキーを割り当てたような、独特のキー配列・形状なので、慣れが必要になってくると思います。

まず、後ろの括弧(]など)やアンダーバー(_)の配置が通常とは異なります。矢印キーが微妙な位置にあります。また、テンキーも3列しかなく、「+」や「-」の位置が異なります。

Enterキーも、英語キーボードのように横長になっています。日本語キーボードを使っていて、Enterキーの上側を叩く方は、最初の頃はタイプミスするかもしれません。

ENTERキーなどは横長

 

他の機種との比較

ドスパラのノートPCでGTX 1650Ti搭載モデルのうち、本製品を含め、3製品を比較してみました。CPUやグラフィックスのスペックはGALLERIA GCL1650TGFとほぼ同じであるものの、raytrek G5はクリエイター向けというだけあって、色域がやや広い液晶パネルを採用しています。

ドスパラ GTX 1650Ti搭載機の比較
  ドスパラ
raytrek G5
ドスパラ
GALLERIA GCL1650TGF
ドスパラ
GALLERIA GR1650TGF-T
画像
サイズ 15.6型
GPU GeForce GTX 1650Ti
CPU Core i5-10300H Ryzen 5 4600H
メモリ 16GB
液晶種類 FHD 60Hz FHD 60Hz FHD 120Hz
色域 sRGBカバー率91.6%
sRGB比100.9%
(当サイト調べ)
sRGBカバー率62.2%
sRGB比63.5%
(当サイト調べ)
sRGBカバー率64.3%
sRGB比64.5%
(当サイト調べ)
ストレージ 500GB NVMe SSD 512GB NVMe SSD
価格[税別]※ 94,980円 95,980円 92,980円
レビュー記事 本記事 レビュー レビュー
※11月10日時点の価格

 

各用途の快適度

raytrek G5の各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
一般的ノートPCよりも高いスペックでサクサク動くでしょう。非光沢の広視野角液晶を搭載し見やすいです。ただし、キーボードが独特なので、文書作成などをするときは慣れが必要です。
動画鑑賞 一般ユーザー向けのノートPCと比べると、色域がやや広く、スペックも十分です。ただし、スピーカー音はそこまで良くありません。
RAW現像
画像編集
CPUやメモリなどのスペック面は問題ありません。液晶の色域はもう少し広ければと思いますが、Web掲載用としてならなんとか使えると思います。
動画編集 十分、動画編集に使えるスペックです。なお、Premiere Proによる書き出しは、MacBook Pro 16インチより速いです。ただし、予算があるなら、もう一回り高いCPU、グラフィックス、液晶品質のPCがいいかなと思います。
ゲーム グラフィック設定を下げれば、重いゲームも比較的高いフレームレートが出ます。ただし、本格的にやるなら、もう少しスペックが高く、高リフレッシュレート対応液晶を搭載したノートPCがいいかと思います。

 

ディスプレイのチェック

ディスプレイの詳細なチェックです。

色域の広い液晶パネルを搭載しています。公式ではsRGBカバー率約91% (sRGB比約98%)と記載されており、当サイト計測でもほぼ同様の数値でした。最大輝度は、当サイトの計測では255cd/m2と普通です。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 画素・
    ギラつき
  • 映り込み
  • フリッカー

色域は広いです。当サイトの計測ではsRGBカバー率は91.6%、sRGB比は100.9%でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、やや青と緑が強く発色しています。この製品を購入する方は、それほど正確な色を求めていないかもしれませんが、気になるならキャリブレーションするといいと思います。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

画素形状です。ギラつきは特に感じません。

画面拡大

非光沢液晶ですので、映り込みは低減されています。

画面への映り込み

PWM調光によるフリッカー(ちらつき)の有無の確認結果です。輝度100%ではフリッカーは発生していませんでしたが、それより下げるとフリッカーが発生していました。ただし、約21kHzと高い周波数です。高い周波数の場合は、それほど眼に害はないと考えられています。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

遅延

キーを押してから、メモ帳に文字が表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約76msでした。他の一般的なノートPCで計測したところ80ms前後が多かったので、遅延は普通だと思います。なおこれは、液晶だけでなくPC全体の遅延となります。

 

残像

「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを十分速い1/2000のシャッタースピードで撮影したところ、3フレーム目くらいまで残像がありました。普通のノートPCは、2フレーム前くらいまでの残像だったので、本製品のディスプレイは残像が多めに残っているかなと思います。

「UFO Test」のサイトのGhosting Testを実行( 画面のリフレッシュレートに合わせてUFOが左から右へ移動)し、速いシャッタースピード(1/2000)で撮影したときの画像。

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

十分なキーピッチとキーストロークがあり、押しやすさは普通です。

ただ、前述したようにキー配列が特殊です。

キーボード全体図
キーの拡大図1

 

タッチパッドの操作性は普通です。


タッチパッド

 

キーボードにはLEDバックライトも搭載しています。明るさは4段階で調整できます。


LEDキーボードバックライト

 

LEDキーボードバックライトは、前述したプリインストールされている「Gaming Center」から「Lighting」を選択します。キーごとに色を変えることはできず、発光パターンも少ないです。


LEDキーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

本製品は、「Office Mode」と「Game Mode」の2つの動作モードが用意されていますが、ここでは「Game Mode」にして計測しています。動作モードの変更は、プリインストールされている「Gaming Center」か、キーボード上部のショートカットキーから行えます。

モード変更可能

 

CPU

第10世代Coreプロセッサー(Comet Lake-H)のCore i5-10300Hを搭載しています。一般ノート向けのCore i5-1135G7やRyzen 5 4500Uとあまり変わらない性能なので、クリエイター向けノートPCとしてはそれほど高い性能ではありません。

CPU性能の目安
~ CINEBENCH R20 マルチコア ~
Core i5-10300H
他のCPUとの比較(マルチコア)
Ryzen 9 4900HS 4250
Ryzen 7 4800H 3944
Core i9-10980HK 3860
Core i7-10875H 3557
Core i9-10885H 3516
Ryzen 5 4600H 3260
Core i7-10750H 2965
Ryzen 7 4700U 2908
Core i7-10710U 2211
Ryzen 5 4500U 2180
Core i5-10300H 2181
Core i7-1165G7 1923
Core i5-1135G7 1922
Core i7-1065G7 1484
Core i7-10510U 1459
Core i5-1035G1 1424
Core i5-10210U 1418
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-10980HK 507
Core i7-10750H 506
Core i7-10875H 495
Ryzen 9 4900HS 488
Ryzen 7 4800H 477
Core i5-10300H 463
Ryzen 5 4600H 454
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

グラフィックス

グラフィックスには、エントリー向けのGeForce GTX 1650Tiを搭載しています。

3DMark Time Spy
~ グラフィックス性能の評価 ~

GeForce GTX 1650Ti
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
デスクトップ用
RTX 2080Ti
12388
デスクトップ用
RTX 2080 SUPER
10674
デスクトップ用
RTX 2070 SUPER
9583
RTX 2080 9456
RTX 2070
SUPER
8322
RTX 2080
Max-Q
8068
RTX 2070 7778
RTX 2070 SUPER Max-Q 7425
RTX 2080
SUPER Max-Q
7302
RTX 2070
Max-Q
7216
RTX 2060 6163
RTX 2060 Max-Q 5676
GTX 1660Ti 5667
Radeon RX 5500M 4342
GTX 1650Ti 3700
3627
GTX 1650 3494
GTX 1050Ti 2201
GTX 1050 1689
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

GPU-Zで確認したGeForce GTX 1650Tiの情報は次の通りです。

本製品のグラフィックカードのスペック

 

ストレージ

初期構成のストレージには、500GBのNVMe SSDを搭載しています。高速で、容量も比較的多いのでストレスはありません。ストレージはカスタマイズして、容量を増やしたり、もう1台増設したりすることも可能です。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
500GB NVMe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe-NVMe SSD 1500 ~ 3600
2479
SATA-AHCI SSD 550
HDD 140
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

その他のベンチマークスコア

以下、その他のベンチマーク結果を掲載します。

  • SPECviewperf 13
  • Blender Benchmark
  • SDカード
SPECviewperf 13
~ グラフィック(プロフェッショナル向け)性能の評価 ~
GeForce GTX 1650Ti
Blender Benchmark
GeForce GTX 1650Ti (OptiXで実行)
CrystalDiskMark(SDカード)
~ SDカードスロット性能の評価 ~

SDカードスロットの速度は遅いです。

最大300MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

クリエイターソフトの処理時間

各クリエイターソフトの処理時間を掲載します。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

現像時間は非常に速いというわけではありませんが、十分待てる時間です。現像作業(露光量を変えたり彩度を変えたり)自体はスムーズで特に問題なく動きます。

Core i9-10980HK
32GBメモリ
68秒
Core i7-10875H
16GBメモリ
70秒
Core i7-10750H
16GBメモリ
76秒
Core i7-9750H
16GBメモリ
85秒
Ryzen 9 4900HS
16GBメモリ
87秒
Ryzen 7 4700U
16GBメモリ
91秒
Core i5-10300H
16GBメモリ
92秒
Ryzen 7 4800H
16GBメモリ
94秒
Core i7-10710U
16GBメモリ
96秒
Core i7-10510U
16GBメモリ
109秒
Ryzen 5 4600H
8GBメモリ
156秒
※プロファイル補正を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測。
※「Lightroomにおすすめノートパソコン」の記事も興味があればご覧ください。
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

GeForce GTX 1650Tiの外部グラフィックスを搭載しているため、そこそこ速い書き出し時間です。編集作業自体も比較的快適に行えます。

Core i9-10980HK/16GB
GeForce RTX 2070 SUPER
4分04秒
Core i9-10980HK/32GB
RTX 2080 Super Max-Q
4分18秒
Core i7-10750H/16GB
GeForce RTX 2060
4分51秒
Ryzen 7 4800H/16GB
GeForce RTX 2060
4分59秒
Core i5-10300H/16GB
GeForce GTX 1650Ti
6分09秒
Core i7-10750H/16GB
GeForce GTX 1650
6分34秒
Ryzen 5 4600H/8GB
GeForce GTX 1650Ti
7分04秒
Core i9-9980HK/16GB
Radeon Pro 5500M(8GB)
8分15秒 (MacBook Pro 16)
Core i5-10300H/8GB
GeForce GTX 1650
8分21秒
Core i7-1068NG7/32GB
Intel Iris Plus
19分35秒 (MacBook Pro 13)
Core i7-1060NG7/16GB
Intel Iris Plus
26分57秒 (MacBook Air)
Core i7-10510U/16GB
Intel UHD
49分32秒
※テストに使う元動画およびエフェクト内容を変更しました
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるエンコード時間

まずまずのエンコード速度です。NVENCを使えば高速です。

  エンコード時間
x265でエンコード (※1) 17分47秒
NVENCでエンコード (※2) 1分01秒
QSVでエンコード (※3) 3分09秒
VCEでエンコード(※4)
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
※4 AMD APU内蔵のハードウェアエンコーダー(AMD Media SDK)
x265でのエンコード時間
Ryzen 7 4800H 10分09秒
Ryzen 9 4900HS 10分55秒
Ryzen 7 4800H 11分00秒
Core i9-10980HK 11分11秒
Core i7-10875H 11分54秒
Ryzen 5 4600H 12分48秒
Core i7-10750H 13分29秒
Ryzen 7 4700U 15分44秒
Core i5-10300H 17分47秒
Core i7-10710U 19分05秒
Ryzen 5 4500U 19分49秒
Ryzen 3 4300U 25分22秒
Core i7-10510U 28分32秒
Core i5-10210U 28分53秒
Core i3-10110U 42分20秒
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
x265でエンコード時間中のCPUクロック

 

ゲームベンチマーク&フレームレート

ゲームのベンチマークスコアを下の表に掲載します。

ゲームベンチマーク&フレームレート

ゲームのベンチマークスコアを下の表に掲載します。各ゲームのフレームレートは、目安として、おおよそ60 fpsを超えていれば、快適に動作すると思って下さい。

軽いゲームなら最高設定、重いゲームでも中設定で快適に動作することができます。特にApex LegendsやPUBG、フォートナイトなど現在人気のバトルロワイヤルをプレイするには十分な性能を持っています。

重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15
1920x1080 軽量品質 7350 / 73 fps
標準品質 5678 / 56 fps
高品質 4078 / 40 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、高品質)
RTX 2070 SUPER 88 fps
RTX 2080 Max-Q 83 fps
RTX 2070 80 fps
RTX 2080 SUPER Max-Q 78 fps
RTX 2070 Max-Q 70 fps
RTX 2060 66 fps
GTX1660Ti 63 fps
RTX 2060 Max-Q 62 fps
GTX 1650Ti 43 fps
40 fps
GTX 1650 40 fps
Radeon RX 5500M 39 fps
GTX1050Ti 26 fps
重い部類のゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー
1920x1080 最低 94 fps
60 fps
最高 50 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高)
RTX 2070 SUPER 104 fps
RTX 2080 SUPER Max-Q 94 fps
RTX 2080 Max-Q 90 fps
RTX 2070 88 fps
RTX 2070 Max-Q 79 fps
RTX 2060 77 fps
RTX 2060 Max-Q 71 fps
GTX 1660Ti 69 fps
Radeon RX 5500M 53 fps
GTX 1650Ti 50 fps
GTX 1650 46 fps
GTX 1050Ti 30 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 漆黒のヴィランズ
1920x1080 標準(ノート) 15905 / 123 fps
高(ノート) 14043 / 98 fps
最高品質 10653 / 71 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 2070 SUPER 127 fps
RTX 2080 SUPER Max-Q 118 fps
RTX 2080 Max-Q 117 fps
RTX 2070 114 fps
RTX 2060 99 fps
RTX 2070 Max-Q 98 fps
GTX 1660Ti 95 fps
RTX 2060 Max-Q 91 fps
Radeon RX 5500M 73 fps
GTX 1650Ti 73 fps
71 fps
GTX1650 64 fps
中程度の重さのゲーム
ファークライ ニュードーン
1920x1080 低品質 76 fps
高品質 65 fps
最高品質 59 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 2070 SUPER 95 fps
RTX 2080 SUPER Max-Q 93 fps
RTX 2080 Max-Q 91 fps
RTX 2070 84 fps
RTX 2070 Max-Q 83 fps
RTX 2060 78 fps
RTX 2060 Max-Q 75 fps
GTX 1660Ti 73 fps
Radeon RX 5500M 68 fps
GTX 1650Ti 61 fps
59 fps
GTX 1650 56 fps
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
1920x1080 最高品質 19607(すごく快適)
※約5500で60fps
軽い部類のゲーム
Apex Legends
1920x1080 低設定 154 fps
高設定 83 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、高設定)
RTX 2080 190 fps
RTX 2070 SUPER 163 fps
RTX 2080 Max-Q 148 fps
RTX 2080 SUPER Max-Q 144 fps
RTX 2070 138 fps
RTX 2060 123 fps
RTX 2070 Max-Q 120 fps
RTX 2060 Max-Q 113 fps
GTX 1660Ti 113 fps
GTX 1650Ti 83 fps
76 fps
Radeon RX 5500M 82 fps
GTX 1650 70 fps
※トレーニングモードで計測
軽い部類のゲーム
フォートナイト
1920x1080 低設定 159 fps
高設定 100 fps
最高設定 72 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高設定)
RTX 2070 SUPER 151 fps
RTX 2080 SUPER Max-Q 136 fps
RTX 2060 110 fps
Radeon RX 5500M 103 fps
GTX 1650Ti 78 fps
72 fps
GTX 1650 74 fps
※バトルラボで計測
軽い部類のゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
1920x1080 非常に低い 153 fps
105 fps
ウルトラ 82 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 2070 SUPER 167 fps
RTX 2080 SUPER Max-Q 163 fps
RTX 2080 160 fps
RTX 2080 Max-Q 145 fps
RTX 2070 134 fps
RTX 2060 122 fps
RTX 2060 Max-Q 120 fps
GTX 1660Ti 110 fps
RTX 2070 Max-Q 107 fps
Radeon RX 5500M 86 fps
GTX 1650Ti 82 fps
GTX 1650 69 fps
※トレーニングモードで計測
[以上のゲームのベンチマークスコアおよびフレームレートについて]
※表示しているのは平均フレームレートです
※グラフは、ノート用グラフィックスのみで比較しています
 :レビュー機で計測したフレームレート(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

上に掲載していない他のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。

 

質量のチェック

質量のチェックです。

メーカーサイトには「約2.1kg」と記載されています。当サイトで計測した質量は次の通りです。グラフィックスを搭載したゲーミングPCにしては、比較的軽量です。ACアダプターも薄型で軽いので、カバンに入れての持ち運びもしやすいです。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 1.951kg
ACアダプター 569g

 

バッテリー駆動時間のチェック

バッテリー駆動時間のチェックです。

本機のバッテリー容量は46.74Whです。ゲーミングノートとしては普通の容量です。

バッテリー容量は46.74Wh

 

当サイトにて計測したバッテリー駆動時間は次のようになります。

バッテリー駆動時間の計測結果(当サイトによる実測値)
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA2.0測定方法 約6.5時間
(2) 動画再生時 4時間58分
(3) PCMark 8 Work テスト
(4) PCMark 10 Battery (Gaming) 1時間17分
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャットなどを実行
(4) PCMark 10 Battery内のゲームを実行。NVIDIAの設定で最大30fpsに制限

 

 


 

 

以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時はファンが動作していないとほぼ無音です。ゲーム時もそれほど高くない動作音です。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)
左から3番目:FF14 紅蓮ベンチマーク ループ実行 60fpsに制限(標準品質(デスク)、1920x1080)
左から4番目:FF14 紅蓮ベンチマーク ループ実行 60fps制限なし(最高品質、1920x1080)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

エンコード時のややCPU温度が高めです。その他は普通の温度です。

各パーツの温度
測定環境:室内温度 約26℃、 測定ソフト:HWMonitor
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※FF14ベンチ実行時の温度は、温度が高めになる最後のシーン

 

エンコード時の温度の詳細

下図は、CPU使用率がほぼ100%になるエンコード時のCPU温度の詳細です。80℃後半で推移しており、やや高めの温度です。

CPU温度
x265でエンコード中のCPU温度

 

FF XIVベンチ(fps制限なし)実行時の温度の詳細

下図は、FF XIVベンチマーク(fps制限なし)実行時のGPU温度の詳細です。60℃前半で推移しており、普通の温度です。

GPU(グラフィックス)温度
FF XIVベンチ(最高品質、fps制限なし)実行中のGPU温度

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。

右手はマウスを使うときもありますが、左手はパームレストに置きっぱなしにすることが多いと思います。高い負荷をかけても、左パームレストはほとんど温度が上昇しなかったため、快適に使えると思います。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。確認できた最も高い数値を掲載していますが、数値は変動するため参考程度にご確認下さい。

一般ユーザー向けノートPCと比べると高い消費電力ですが、クリエイター向けPCとしては低めの消費電力です。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

raytrek G5の外観のチェックです。

全体的にツヤのないブラックカラーで、非常にシンプルな見た目のデザインです。


 

天板は、凹凸やロゴが一切ありません。ステッカーなどを貼ってデコレーションするのもありだと思います。

 

キーボード上部にraytrekのロゴマークが印字されています。

 

スピーカーは底面にあり、ややこもった感じがして、最大音量も小さめですが、音質は一般的なノートPCと同等でしょう。ノートPC基準で、10点満点で採点すると4点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

 

側面のポートです。主要なポートは揃っています。

 

液晶が開く最大の角度です。

 

底面です。

 

底面カバーを開けたときの画像です。2つのファンでCPUとGPUを冷却しています。

 

今回搭載されていたメモリです。スロットは2つです。

 

今回搭載されていたM.2 SSDです。上にも、空きのM.2スロットがあります。

 

2.5インチベイです。カスタマイズ画面で2.5インチHDDやSSDを追加することも可能です。

 

ACアダプターは薄型で、それほど大きくありません。

 

ACアダプターの詳細は以下の通りです。

 

まとめ

以上が、raytrek G5のレビューです。

第10世代CoreプロセッサーにCore i5-10300Hに、GeForce GTX 1650Tiを搭載した、エントリー向けクリエイター向けノートPCです。価格も9万円台(税別)からと安いです。

もっと高価なクリエイター向けノートPCと比較すると、CPU性能、液晶品質などが劣りますが、複雑な編集をしなければ、このスペックでも、動画編集や画像編集を比較的快適に行えます。例えば、Premiere Proの現像時間は、20万円以上するMacBook Pro 16インチよりも高速です(ただし液晶品質などはMacBook Proのほうがいいです)。

気になるのは、キーボード配列です。英語キーボードに無理やり日本語キーを割り当てたような形になっており、慣れるには時間がかかるでしょう。

 

安価なクリエイター向けノートPC

raytrek G5

特徴

  • 一般向けノートPCよりは高性能
  • 安い価格

こんなあなたに

  • 画像編集や動画編集にチャレンジしたい方
  • 高性能PCでサクサク仕事などをしたい方
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