ドスパラ VF-AD4の実機レビュー
CPU | Celeron N4000 |
---|---|
メモリ | 4GB |
ストレージ | 64GB eMMC |
液晶サイズ | 14型 |
液晶種類 | FHD 非光沢 |
質量 | 約1.28kg |
バッテリー | 約8.6時間 |
価格[税込] | 3万円台~ |
VF-AD4は、29,980円(税別)と非常に価格が安いノートパソコンです。
安い製品ですが、液晶の視野角が広く、価格の割には見やすい画面だと思います。
ストレージが64GBしかないのは欠点ですが、自分で簡単にM.2 SATA SSDを増設できます。
CPUがCeleronであるため、やや動作がもっさりし、負荷の高い作業もできませんが、バックグラウンドでWindowsの重めの処理が流れていなければ、ネットショッピング、動画視聴、年賀状作成くらいなら出来ると思います。
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は以下の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Celeron N4000、4GBメモリ、64GB eMMC
目次
お忙しい方は、「VF-AD4の特徴」のみお読みください。
VF-AD4の特徴
とにかく価格が安い
VF-AD4は、29,980円(税別)と非常に安いノートPCです。メインPCとして使うにはやや非力ですが、サブ的なPCとして使ったり、Web閲覧用など用途を限定して使ったり、小学生の子供へ買ってあげたりするにはちょうどいいかなと思います。
視野角が広いディスプレイ
この手の安いノートPCは、視野角の悪い液晶を搭載しているケースがほとんどですが、VF-AD4は視野角の広い液晶を搭載しており、比較的画面が見やすくなっています。また、安いPCは画面サイズが11.6型など小さいことも多いですが、本製品は14型とまずまずの大きさです。
外出先へも持ち運べる軽さ
VF-AD4の質量はメーカー公表値を確認すると約1.28kgとなっており、外出先へ持ち運べるくらいの軽さです。持ち運び用に特化した高級モバイルノートと比べると重いですが、十分持ち出せる範囲でしょう。
SSDの増設が簡単
VF-AD4のストレージは64GB eMMCと容量が少ないですが、底面の小さなカバーを開けると、M.2 SSDが増設できるようになっています。容量が不足する方は、Amazon等でSSDを購入し自分で増設するのもいいでしょう。なお、B&M keyのSATA SSDじゃないと増設できないため、ご注意下さい。
ディスプレイのチェック
ディスプレイのチェックです。パネルは、「TV140FHM-NH0」でした。
色域は狭く、ちらつきも感じますが、視野角は良く、映り込みは低減されており、一般ユーザーにはまずまずの品質ではないかと思います。最大輝度は、当サイトの計測では234cd/m2とやや低めです。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。
- 色域
- RGB
発色特性 - 視野角
- 画素・
ギラつき - 映り込み
- フリッカー
キーボードおよびタッチパッドのチェック
VF-AD4のキーボードのチェックです。
キーピッチとキーストロークは十分ですが、キーを押したときに"ストン"と落ちるような感覚が少なく、タイピング時にやや力を入れる必要があります。キー配列は普通で、特別小さいキーもありません。総じて普通の打ちやすさだと思います。
タッチパッドの操作性は普通です。クリックボタンも普通の力で押せます。ただし、クリック音はやや高めです。
パフォーマンスのチェック
VF-AD4のパフォーマンスのチェックです。
CPU
VF-AD4のCPUは、Celeron N4000を搭載しており、性能は低めです。使っていて「動きがもっさりしているな」と感じる部分はあります。「せっかくPCを買ったので、色々チャレンジしてみたい!」といった方には適していません。
特に開封後、最初にPCを使うときや、久しぶりにPCを使うときなどは、バックグラウンドでWindowsの色々な処理・更新が走るので、重たく感じるでしょう。
ただし、Web閲覧とメールチェックのみなど、軽い作業のみを行うのであれば、バックグラウンドで負荷の高い処理が流れていなければ、そこまで重くは感じないと思います。子供のタイピング練習用とか、ママのネットショッピング用くらいになら使えるでしょう。
~ CPU性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
ストレージ
ストレージには、64GB eMMCを搭載しています。SSDほどの速さはありませんが、HDDよりは速いです。容量は64GBしかありませんが、上で説明したように、SSDを増設しやすいのはメリットです。
~ ストレージ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
SDカードスロット
micro SDカードスロットを搭載しています。アクセス速度はそれほど速くありません。
カード挿入後の出っ張りは無いので、勝手に押されて飛び出る心配は少ないと思います。
質量のチェック
VF-AD4の質量の実測値はご覧の通りです。
質量 | |
PC本体 | 1.278kg |
ACアダプター+電源ケーブル | 156g |
バッテリー駆動時間のチェック
VF-AD4のバッテリー駆動時間はご覧の通りです。
バッテリー容量は38Whと少なめですが、Celeronのプロセッサーなので、バッテリーは長持ちします。
バッテリー駆動時間 | |
(1) JEITA2.0 | 約8.6時間 |
(2) PCMark 10 Modern Office | ― |
(3) 動画再生時 | 10時間15分 |
(4) PCMark 8 Work | ― |
(1) メーカー公表値
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
(3) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(4) ブラウザでのショッピング/画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャット等。やや重めの作業
静音性のチェック
VF-AD4の動作音(静音性)のチェック結果です。
ファンレスであるため、ほぼ無音です。
表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。
低い温度です。
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。
低めの消費電力です。
外観のチェック
VF-AD4の外観のチェックです。
シルバーの無難なデザインですが、液晶フレームの端が黒くなっているところや、タッチパッドが黒くなっているところはややチープさを感じます。
天板にはロゴなど入っていないので、自分の好きなステッカーなどを貼ることができます。
スピーカーはキーボードの上にあるようです。音質はあまり良くありません。ノートPC基準で、10点満点で採点すると3点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。
ボディは薄いです。
Webカメラの解像度は、1280x720でした。画質はノートPCとしては普通です。IRカメラはありません。
指紋認証装置は搭載しています。
側面のポート類です。USB-CはPowerDeliveryに対応しており、今回試した45W、30W、18WのPD充電器はいずれも充電できました。映像出力、Thunderbolt 3には対応していません。映像出力はMicro HDMIで行えます。
液晶が開く最大の角度です。
底面です。
底面カバーを外したときの画像です。メモリはオンボードです。
前述のようにM.2 SSDを増設することができます。また、固定器具の位置を変えることにより、Type 2242、2260、2280のSSDを搭載できます。ただし、搭載できるのはSATA SSDのみです。
ACアダプターは、USB Type-Cに接続します。
まとめ
VF-AD4は、価格が非常に安いノートPCです。
ネットショッピング用に使いたい、子供のタイピング練習用に使いたいなど軽めの作業のみを行う方には適しています。
ディスプレイの視野角が広く、安いノートPCにしては、画面も見やすいと思います。
ストレージは64GBしかなく、用途によっては足りなくなる可能性が大きいですが、M.2 SATA SSDを簡単に増設することができるので、そちらへデータを保存するのもいいと思います。
ただし、スペックは低いため、多少動きがモッサリと感じると思います。また、負荷の高い処理はかなり時間がかかります。万能な機種ではないためご注意下さい。
29,980円でも割と使えるノートPC
VF-AD4
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