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サードウェーブ GALLERIA XL7C-R46の実機レビュー

CPU | Core i7-13700H |
---|---|
GPU | GeForce RTX 4060 |
メモリ | 16GB DDR4-3200 |
ストレージ | 500GB |
液晶サイズ | 15.6インチ |
液晶種類 | FHD 144Hz 非光沢 |
質量 | 約2.2kg |
バッテリー | 最大6.1時間(62Wh) |
価格[税込] | 19万円台~ |
GALLERIA XL7C-R46は、ミドルスペック性能の「GeForce RTX 4060」を搭載したゲーミングノートです。
最大グラフィックスパワーが高く、前世代のRTX 3070に匹敵するほどのパフォーマンスを持ち、最新のゲームも高い画質設定で快適に動作します。
液晶には144Hzの高リフレッシュレートに対応し、色域もそこそこ広いので、ゲームだけでなく、クリエイティブな作業にも適しています。
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Core i7-13700H、GeForce RTX 4060 Laptop 8GB、500GB SSD
目次
お忙しい方は、「GALLERIA XL7C-R46の特徴」のみお読みください。
GALLERIA XL7C-R46の特徴
最大グラフィックスパワーの高いGeForce RTX 4060を搭載
GALLERIA XL7C-R46に搭載されている「GeForce RTX 4060」は、GeForce RTX 40シリーズの中ではミドルクラスに位置しますが、他の機種に比べて、設定されている最大グラフィックスパワーの値が140Wと高く、前世代のRTX 3070に匹敵するほどのパワーを有しています。
「ホグワーツ・レガシー」のような負荷の高い最新のゲームも、平均60 fps以上で動作し、GeForce RTX 40シリーズの目玉機能であるフレーム生成機能を併用することで、さらにフレームレートを底上げすることも可能です。
また、CPU性能も高いので、RAW現像や動画エンコードなどのクリエイティブな作業も快適です。

高性能液晶を搭載
比較的安価なモデルだと、液晶パネルでコストを抑える製品が多いため、色域が狭くなりがちですが、GALLERIA XL7C-R46は、当サイトの計測でsRGBカバー率 94.2%と、そこそこ広く、ゲームや動画だけでなく、クリエイティブな作業にも使えます。
また、144 Hzの高リフレッシュレートにも対応し、競技性の高いゲームも、滑らかで残像の少ない映像で、優位にプレイすることができます。

普段使いでも違和感のないスマートなデザイン
高性能ゲーミングノートPCはゲーミングノートらしい派手なデザインが多い中、GALLERIA XL7C-R46はシンプルかつスマートなデザインなので、場所を選ばず使うことができます。派手なPCだと家族に嫌がられるケースでも、このPCなら大丈夫でしょう。職場で使っても悪目立ちすることがありません。


ストレージの増設が可能
自己責任にはなりますが、底面カバーを開いて、ストレージを増設することが可能です。

各用途の快適度
GALLERIA XL7C-R46の各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
用途 | 快適度 | コメント |
Web閲覧 Office作業 |
◎ | 十分なスペックでサクサク動くでしょう。 |
---|---|---|
動画鑑賞 | ◎ | 色鮮やかなディスプレイを搭載し、スピーカー音も悪くはなく、快適に動画が鑑賞できるでしょう。 |
RAW現像 画像編集 |
○ | sRGBカバー率が94.2%(当サイトの計測)となっており、ウェブコンテンツ用の画像編集なら問題ありません。ただし、Adobe RGBをカバーするような色域はないため、DTP用には色域不足です。 |
動画編集 | ◎ | スペックが高く、動画編集も快適です。 |
ゲーム | ◎ | ミドルスペックのGeForce RTX 4060 Laptopに、144Hzの高リフレッシュレートを搭載し、多くのゲームが快適です。 |
ディスプレイのチェック
ディスプレイの詳細なチェックです。
15.6型、FHD解像度、144Hzの高リフレッシュレートの液晶を搭載しています。色域はそこそこ広く、残像と遅延も比較的抑えられており、快適にゲームがプレイできる液晶だと思います。
最大輝度は、当サイトの計測では298cd/m2と普通です。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。
- 色域
- RGB
発色特性 - 視野角
- 映り込み・
ギラつき - フリッカー
当サイトの測定結果は、以下のとおりです。色域はそこそこ広めです。
カバー率 | |
sRGBカバー率 | 94.2% |
---|---|
DCI-P3カバー率 | 70.7% |
Adobe RGBカバー率 | 70.8% |

ガンマ補正曲線を確認すると、明部になるにつれ青色がやや強めに発色していますが、ゲームをしている限りでは不自然さはそれほどありません。画像などを扱うクリエイティブ作業をするなら、キャリブレーションツールで色補正したほうがいいと思います。

視野角は広いです。
非光沢液晶ですので、映り込みは抑えられています。ギラつきはそこまで気になりません。

どの輝度でも、PWM調光によるフリッカー(ちらつき)はありませんでした。

※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測
遅延
キーを押してから、メモ帳に文字が表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約32msでした。他の一般的なノートPCで計測したところ80ms前後が多かったので、遅延は少ないと思います。なおこれは、液晶だけでなくPC全体の遅延となります。
残像
「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを十分速い1/2000のシャッタースピードで撮影したところ、1秒間に144フレームを更新する144Hzの液晶で2フレーム前くらいまでの残像がありました。普通のノートPCの液晶は60Hzで、1秒間に60フレームしか更新しませんが、2~3フレーム前くらいまで残像がありました。このことから、一般的なノートPCの液晶よりも残像が少ないことが分かります。動きの速いゲームでも、残像を気にせずにプレイできるでしょう。

キーボードおよびタッチパッドのチェック
キーボードとタッチパッドのチェックです。
実測でキーピッチは約19x19mm、キーストロークは約1.6mmで、十分なキーピッチおよびキーストロークです。「.」や「,」などのキーが小さくなっており、これらのキーがタイプしにくいですが、総合的に見て、普通のタイピングのしやすさかなと思います。
テンキーは一般的な4列ではなく3列となっており、通常のテンキーとは「+」や「ー」などの配列が異なります。4列のテンキーの位置を覚えている方は、打ちにくさを感じると思います。

※画像をクリックすると拡大できます

タッチパネル、クリックボタンの操作性は普通です。
タッチパッドの左上の光っている部分をダブルタップすることで、タッチパッドを無効化することもできます。これにより、ゲーム中に、手が触れて、意図せず視点が動くのを防ぐことができます。

キーボードライトも搭載しており、色を変えることもできます。ただし、キー毎に色を変えることは出来ません。なお、一定時間ごとに自動で色を変えることはできます。



パフォーマンスのチェック
動作モード
パフォーマンスのチェックです。
本製品は、「オフィス」、「スタンダード」、「ターボ」の3つのモードが用意されています。ここでは、デフォルトの「スタンダード」モードと、最も高いパフォーマンスが出る「ターボ」モードで計測したベンチマークの結果を掲載します。
また、外部GPUから直接映像ポートに出力する「ディスクリートGPU」に対応していますが、ここでは、外部GPUからの出力をCPU内蔵グラフィックス経由で映像出力する通常のディスプレイモードで計測しています。



CPU
GALLERIA XL7C-R46は、最新のインテル第13世代「Core i7-13700H」を搭載しています。ベンチマークの結果は、以下の通りです。
マルチコアのスコアは、別機種で計測したスコアよりやや低めでしたが、スタンダードモードでも約75WのCPU電力が出ていたため、決して低いスコアではありません。十分高いスコアです。
シングルコアは高いスコアが出ており、ゲームやクリエイター向けソフトなど、多くのソフトが快適に動作するでしょう。
~ CPU性能の評価 ~

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
なお、高負荷時のCPU電力、CPUクロック、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。
メモリ
メモリには、標準で16GBのDDR4-3200を搭載しています。帯域幅は普通です。なお、オンボードメモリではないので、後から交換することもできます。
~メモリ性能の評価 ~


:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※実際のノートPCで計測した実測値で、理論的な最大値ではありません
グラフィックス
グラフィックスは、最新のGeForce RTX 40シリーズの中でもミドルクラスの「GeForce RTX 4060 Laptop」を搭載しています。メーカーの設定する最大グラフィックスパワーは140Wと高い設定値でした。

3DMark のベンチマークの結果は以下の通りです。前世代のGeForce RTX 3070と同等のスコアが出ており、ミドルクラスにしては非常に高いスコアです。
なお、「ターボ」モードだと、「スタンダード」モードよりもわずかに高いスコアが出ていますが、差はそれほど大きくはありませんでした。
~ グラフィックス性能の評価 ~

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー
~ グラフィックス性能の評価 ~

GPU-Zで確認したGeForce RTX 4060の情報は次の通りです。「ターボ」モードでは、GPU Clockが100MHzアップしていることが分かります。

ストレージ
ストレージには、500GBのPCIe Gen4 SSDを搭載しています。Gen4 SSDにしてはそれほど高速ではありませんが、十分な速度だと思います。
~ ストレージ性能の評価 ~

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
SDカードスロット
右側面にフルサイズのSDカードスロットを搭載しています。アクセス速度は普通です。
~ SDカードスロット性能 ~


ゲームベンチマーク&フレームレート
いくつかのゲームで計測した平均フレームレートを掲載します。
他のグラフィックスとも比較していますが、すべて同じバージョン、同じ状況で計測しているわけではないので、あくまで参考値としてご覧ください。なお、ここでは、動作モードは「ターボ」モード、「ディスクリート GPU」はオフで計測していますが、一部のゲームは、最高設定のみ「ディスクリート GPU」をオンにした場合でも計測しています。
本製品は、ミドルクラスに位置する「GeForce RTX 4060 Laptop」を搭載していますが、設定されている最大グラフィックスパワーが140Wと標準より高いため、パフォーマンスは高めです。
そのため、「ホグワーツ・レガシー」などの負荷の重い最新のゲームでも、最高設定で平均60 fpsを超えています。負荷の重い「サイバーパンク2077」でも、ウルトラ設定で平均94 fpsと、高いフレームレートが出ています。
さらに、対応しているゲームならDLSSや「フレーム生成」によってフレームレートを飛躍的に向上させることができるので、高いグラフィック設定であってもほとんどのゲームが快適に動作するでしょう。
オンラインゲームである「ブループロトコル」や「FF14」では、最高設定で120 fpsを超える高いフレームレートを維持しており、こちらも快適にプレイすることができます。
144Hzの高リフレッシュレート液晶を活かして優位にシューティングゲームをプレイする場合、「フォートナイト」はパフォーマンスモードにする必要がありますが、「APEX」や「PUBG」、「VALORANT」では、高いグラフィック設定でも、144 fps以上を維持することが可能です。
また、ディスプレイモードを「ディスクリート GPU」にすることで、フレームレートが多少向上するので、こちらも活用するといいと思います。
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー
![]() 重い部類のゲーム
ホグワーツ・レガシー(DX12)
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||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低 | 110 fps |
高 | 76 fps | |
最高 | 63 fps(64 fps) | |
最高 DLSS:オフ フレーム生成:オン |
97 fps |
![]() 重い部類のゲーム
FORSPOKEN(DX12)
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低 | 141 fps |
高 |
72 fps | |
最高 |
47 fps(48 fps) |
![]() 重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低 | 130 fps |
高 | 114 fps | |
ウルトラ | 94 fps(98 fps) | |
ウルトラ フレーム生成:オン |
127 fps |
![]() 重い部類のゲーム
Forza Horizon 5(DX12)
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低 | 244 fps |
最高 | 118 fps | |
エクストリーム | 101 fps(103 fps) |
![]() 重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 軽量品質 | 177 fps |
標準品質 | 145 fps | |
高品質 | 103 fps(104 fps) |
![]() 中程度の重さのゲーム
ブループロトコル
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低 | 253 fps |
高 | 158 fps | |
最高 | 123 fps(131 fps) |
![]() 中程度の重さのゲーム
PSO2 ニュージェネシス
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低 | 161 fps |
高 | 125 fps | |
ウルトラ | 107 fps(115 fps) |
![]() 中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 最低 | 165 fps |
中 | 148 fps | |
最高 | 137 fps(143 fps) |
![]() 中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 暁月のフィナーレ(DX11)
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低 | 215 fps |
高 | 186 fps | |
最高 | 156 fps(160 fps) |
![]() 中程度の重さのゲーム
フォートナイト [チャプター4 シーズン2]
|
---|
フォートナイトについては、レンダリングモードを「DirectX 12」にしたときと、「パフォーマンス - 低グラフィック忠実度」にしたときの平均フレームレートを掲載しました。
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低設定 | 187 fps |
高設定 | 85 fps | |
最高設定 | 65 fps |
※テンポラルスーパー解像度:ネイティブ
※バトルロワイヤル ソロで計測
解像度 | その他設定 | 平均fps |
1920x1080 | 3D解像度:100% メッシュ:高 描画距離:最高 |
218 fps |
![]() 軽い部類のゲーム
Apex Legends(DX11)
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | MSHybrid |
1920x1080 | 低 | 270 fps |
高 | 180 fps |
![]() 軽い部類のゲーム
VALORANT
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 高設定 | 403 fps |
![]() 軽い部類のゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 非常に低い | 279 fps |
中型 | 269 fps | |
ウルトラ | 243 fps |
![]() 軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均スコア |
1920x1080 | 最高品質 | 24146(すごく快適) |
レイトレーシングとDLSS3のベンチマーク
「Ada Lovelace」アーキテクチャを採用したGeForce RTX 40シリーズでは、第4世代「Tensorコア」とフレーム生成技術が追加された「DLSS3」機能を利用することができます。
対応したタイトルであれば、「DLSS SR」や「フレーム生成」を有効にすることで、飛躍的にフレームレートを向上させることが可能です。
下記の表は負荷の重いレイトレーシング環境において、DLSSオフ、DLSS2、DLSS3にしたときの平均フレームレート比較です。
下記の通り、グラフィックス性能が高い本製品なら、DLSSやフレーム生成技術を利用することで、「レイトレーシング:ウルトラ」設定でも、高いフレームレートでプレイすることができます。
![]() 重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
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||||
---|---|---|---|---|
解像度 | 品質 | DLSS:オフ | DLSS2 | DLSS3 |
1920x1080 | レイトレ:ウルトラ | 33 fps | 68 fps | 102 fps |
レイトレ:中 | 44 fps | 77 fps | 112 fps |
※DLSS3は「DLSS Frame Generation」を有効
クリエイターソフトの処理時間
以下、各クリエイターソフトの処理時間を掲載します。ここでは、動作モードはすべて「ターボ」モード、「ディスクリート GPU」はオフで計測しています。

Lightroomで100枚のRAWデータを書き出したときの時間を下に掲載します。思ったほど速くはありませんでしたが、十分な速さです。1枚1枚、マスク処理や露光量や色を変えたときの処理は快適です。
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

高い性能のCPUとGPUにより、4K動画の書き出しは非常に高速です。編集作業もとても快適に行えます。
※ グラフィックスは全てノートPC用
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

DaVinci Resolve Studio 18による書き出し時間です。こちらも非常に高速でした。
「AV1 NVIDIA」での書き出し時間はこちらです。

CPUのみで実行するx265エンコードです。こちらも非常に速いエンコード速度です。


NMKD Stable Diffusion GUIによるAIイラスト生成時間は下表の通りです。10枚のイラスト生成にかかった時間は155秒でした。比較的速いです。
※プロンプト(呪文)は内容や長さによって生成時間にそれほど影響がないため「Cat」のみ
※ステップ数は100、10枚のイラストを生成し、3回計測して最も速かった時間で比較
質量のチェック
質量のチェックです。
メーカーサイトには「2.2kg」と記載されており、当サイトで計測した質量は次の通りで、公表値とほぼ同じでした。高い性能を備えた15.6型のゲーミングノートPCとしては普通の軽さです。
質量 | |
PC本体 | 2.185kg |
ACアダプター | 652g |
バッテリー駆動時間のチェック
バッテリー容量は62.32Whと、ゲーミングノートとしては普通の容量です。

当サイトにて計測したバッテリー駆動時間は次のようになります。動画再生のような負荷の軽い作業であれば、ある程度のバッテリー駆動が可能です。
ゲーム時は1時間ほどしか持ちませんが、ほとんどのゲーミングノートPCはこのくらいのバッテリー駆動時間です。またバッテリー駆動時はフレームレートも制限されるので、ゲームをするときはいつでもACアダプターをつないで使いましょう。
バッテリー駆動時間 | |
(1) JEITA2.0 | 最大6.1時間 |
(2) 動画再生時 | 5時間26分 |
(3) FF14ベンチ | 1時間16分 |
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) FF14ベンチをループ実行
Webカメラ・スピーカーのチェック
Webカメラ
HD画質のWebカメラに、顔認証のためのIRカメラを搭載しています。画質はそれほどいいわけではありませんが、Web会議くらいになら使えるでしょう。なお、カメラを物理的に隠すプライバシーシャッターは付いていません。

スピーカー
スピーカーは背面にあります。音質は低音が薄いものの、最大音量はそこそこ大きめで、聞き取りやすいサウンドです。ノートPC基準で10点満点で採点すると、5~6点くらいです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

パーツの温度のチェック
各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。なお、動作モードは「スタンダード」と「ターボ」モードで計測しています。
Prime95実行時のCPU温度
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPUクロック、CPU温度およびCPU電力の推移を確認します。
「スタンダード」モードの場合、CPU電力は75W前後、CPU温度は90℃前後と高めです。
「ターボ」モードにすると、CPU電力が80W前後まで上がり、パフォーマンスが向上しますが、CPU温度は94℃前後と高めになります。
基本的には、「バランス」モードで動かしたほうが無難だと思います。
- スタンダード
- ターボ




ゲーム時のCPU温度、GPU温度
ファイナルファンタジー15のゲームベンチマーク実行中の大まかなCPU温度と、GPU温度の推移は下図の通りです。
「スタンダード」モードだと、CPU温度が90℃前後と高いのがやや気になりますが、GPU温度は最大で75℃前後と問題ありません。
「ターボ」モードの場合も、「スタンダード」モードとほぼ変わらない温度です。
- スタンダード
- ターボ




静音性のチェック
動作音(静音性)のチェック結果です。
アイドル時はファンが動作していないとほぼ無音です。FF15ベンチマークを実行したときは、「スタンダード」モードと「ターボ」モード、どちらもそれほど差はなく、やや高めの騒音値です。

部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
左から1番目:アイドル時
左から2番目:FF15 ベンチマーク実行(高品質、1920x1080、ウィンドウ)
左から3番目:同上 (ターボ時)
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手のひらを置くパームレストの温度変化は重要です。
高負荷時はキーボード中央周辺の温度が上がります。WASDキー付近も多少温度が上がりますが、パームレスト周辺はそれほど温度が高くないので、ゲーム中はそれほど気になりません。

※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。確認できた最も高い数値を掲載していますが、数値は変動するため参考程度にご覧下さい。
性能が高めのCPUとグラフィックスを搭載しているので、消費電力はやや高めです。ただ、デスクトップPCと比べると大分低い消費電力です。昨今、電気代がかなり上昇しているので、低消費電力のノートPCを使うのも、電気代を節約するいい方法ではないかと思います。

※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています
外観のチェック
GALLERIA XL7C-R46の外観のチェックです。
高い性能のCPUとGPUを搭載したゲーミングノートにしてはシンプルなデザインです。シルバーの筐体で、ゲーミングノート独特の派手さはなく、オフィスやカフェなど普段使いでも違和感のない外観だと思います。



天板にはGALLERIAのロゴが印字されています。また、天板のエッジ部分にはダイヤモンドカット加工が施され、高級感があります。



天板を閉じた時の厚みは約20mmです。高い性能のCPUとGPUを搭載しているにしては、薄いです。

インターフェイスは、以下のとおり、非常に充実しています。右側面にはSDカードリーダー、USB3.2 Gen1 Type-A×2が搭載されています。
左側面にはUSB2.0 Type-A、マイク・ヘッドホン端子が搭載されています。
背面にはminiDP1.4a、USB3.2 Gen2 Type-C、HDMI2.1、1GbpsのLANポート、電源コネクタが搭載されています。
なお、USB Type-Cポートはデータ転送のみ対応しています。PowerDeliveryや映像出力には非対応です。

液晶が開く最大の角度はご覧の通りです。


底面です。

底面カバーを外すと、内部はこのようになっています。2基の冷却ファンと4本のヒートパイプで、4方向から排気することでCPUとGPUを冷却しています。

搭載されているM.2 SSDはSamsung製でした。下に1つ空きスロットがあるので、SSDを増設することもできます。

搭載されているメモリもSamsung製でした。

内部の熱は左右側面と背面の4ヶ所から排気します。

ACアダプターは薄型です。



ACアダプターの容量は230Wです。

まとめ
以上が、GALLERIA XL7C-R46のレビューです。
インテル第13世代Core i7-13700Hに、GeForce RTX 4060を搭載した、多くのゲームが快適にプレイできるゲーミングノートPCです。
搭載されているGeForce RTX 4060は、最大グラフィックスパワーが高く、前世代のRTX 3070並のパフォーマンスが出ています。DLSSとフレーム生成を活用することで、さらにフレームレートを上げることが可能で、負荷の重いゲームも快適にプレイすることが可能です。
液晶は144Hzの高リフレッシュレートに対応しているので、APEXなどのシューティングゲームも、滑らかで残像の少ない映像で優位にプレイすることができます。
色域もそこそこ広く、画像や動画編集などのクリエイティブな作業にも使えます。CPUとGPUの性能も高いので、RAW現像や動画のエンコードも高速です。
デザインも普段使いでも違和感のないスマートな見た目で、場所を選びません。また、高性能パーツを搭載しているにしては薄型かつ軽量で、持ち運びもしやすいです。
ミドルスペックのRTX 4060搭載
GALLERIA XL7C-R46

特徴
- RTX 4060搭載で多くのゲームが快適
- Core i7-13700HとCPU性能も高め
- 144Hz / 広めの色域のディスプレイ
こんなあなたに
- ミドルクラスのゲーミングノートが欲しい方
- 動画編集などもしたい方
- 価格19万円台[税込]~

三度の飯よりゲームが好き。 面白ければどんなゲームもプレイするが、中でも好きなジャンルは2D格闘ゲーム。2009年からSteamでPCゲーム漁りを始めてからゲーミングPCに興味を持ち、ライター業を経てレビュアーへ。これまで300台以上のゲーミングPCを実機でテストし、レビュー記事を執筆。おじいちゃんになってもPCゲーマーでありたい。

1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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