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GALLERIA RL7C-R45-C5Nの実機レビュー

CPU | Core i7-13620H |
---|---|
GPU | GeForce RTX 4050 |
メモリ | 16GB ~ 64GB |
ストレージ | 1TB ~ 4TB SSD |
液晶サイズ | 15.6型 16:9 |
液晶種類 | 2560x1440 非光沢 165Hz |
質量 | 約2.1kg |
バッテリー | 60.8Wh |
価格[税込] | 15万円台~ |
GALLERIA RL7C-R45-C5Nは、WQHD液晶に、最新世代GPUのGeForce RTX 4050を搭載したクリエイター向けノートPCです。
(執筆時点で)16万円台から購入することができ、コスパも高いです。
メモリは最大64GB、SSDは最大4TBまで選択可能です。
動画編集用ソフトが快適に動いて、できるだけ価格を抑えたノートPCが欲しい方におすすめです。
レビュー機は、株式会社サードウェーブからの貸出機です。レビュー機の構成は次のようになっています。
レビュー機の構成
Core i7-13620H、GeForce RTX 4050、16GBメモリ、1TB SSD
目次
お忙しい方は、「GALLERIA RL7C-R45-C5Nの特徴」のみお読みください。
GALLERIA RL7C-R45-C5Nの特徴
WQHD液晶を搭載
ドスパラで販売されているGALLERIAのノートPCは、「ゲーミングPC」と「クリエイターPC」に分かれていると思います。どちらもスペックが似ていますが、違いが大きいのはディスプレイで、「クリエイターPC」は高い解像度・広めの色域であることが多いです。
GALLERIA RL7C-R45-C5Nは、2560x1440のWQHD液晶、sRGBカバー率95%(仕様値)のディスプレイを搭載しており、ペイン(枠)の多いクリエイター向けソフトが使いやすいです。
特に、RTX 4050を搭載したミドルロークラスのグラフィックスを搭載したノートPCの場合、sRGBカバー率が60%程度であることが多いので、本製品は貴重です。

なお、165Hzの高リフレッシュレートにも対応し、FPS/TPSゲームなども快適にプレイすることができます。

GeForce RTX 4050を搭載し動画編集も快適
GALLERIA RL7C-R45-C5Nは、GeForce RTX 4050を搭載し、動画編集も比較的快適です。GeForce RTX 40シリーズの中では、性能が低めのグラフィックスですが、旧世代のRTX 3060相当の性能はあり、動画編集も十分快適に使えます。

今回、以下のような4K動画を、本製品で作成してみましたが、ストレスなく作業ができました。バリバリ凝ったアニメーションを多用したり、動画をいくつも重ねたりしなければ十分編集できると思います。
4KではなくFHDの動画であれば、かなり快適に作業ができるでしょう。
動画編集用ソフトが快適に動くスペックを搭載しつつ、できるだけ価格を抑えたノートPCが欲しい方におすすめの製品です。
なお、Premiere Proで動画編集中に、プレビュー再生をすると、音の出だしにノイズが聞こえて少し気になりました。これは、「編集」>「環境設定」>「オーディオハードウェア」>デフォルト入力を"入力なし"にして、マイクからの入力をOFFにすることで改善されました。同様の現象が起きたときは試してみて下さい。

大容量メモリが搭載可能
動画編集ソフトなどのクリエイティブソフトを使う場合、メモリがたくさん必要なケースも多いでしょう。GALLERIA RL7C-R45-C5Nであれば、標準で16GB、最大で64GBのメモリにすることが可能です。

大容量SSDも搭載可能
動画ファイルやRAWデータをたくさん保存する場合、大容量のストレージが必要となりますが、本製品は最大4TBのSSDを搭載することができます。

さらに、空いているSSD用スロットがあるので、ここにM.2 SSDを増設することもできます。ここを動画ファイルなどの保存場所にしてもいいでしょう。

試しにKIOXIAのPCIe Gen4 1TB SSDを増設してみましたが、問題なく認識され、速度も十分出ていました。なお、パーツの増設は自己責任でお願いします。

SDカードスロットを搭載
GALLERIA RL7C-R45-C5Nは、フルサイズのSDカードスロットが搭載されているため、撮影した動画や画像データを、アダプターなどを使わずに、SDカードから読み込むことができます。ただ、読み込み速度はそこまで速くありません。約3GBの動画ファイルをSDカードからPCへコピーしたとき、約2分かかりました。

ディスプレイのチェック
GALLERIA RL7C-R45-C5Nのディスプレイは、15.6型、2560x1440(画面比16:9)、165Hzのディスプレイです。解像度が高く、リフレッシュレートも高く、色域も広めで、色々な用途に使えるディスプレイです。
詳細は、以下のタブをクリックしてご覧ください。
- 色域・輝度
- RGB
発色特性 - 視野角
- 映り込み・
ギラつき - フリッカー
色域はメーカー仕様表では「sRGBカバー率 約95%」となっています。当サイトの測定値は、それよりもやや広く、98%ありました。また、最大輝度は、当サイトの計測では350cd/m2と高めです。
カバー率 | |
sRGBカバー率 | 98% |
---|---|
DCI-P3カバー率 | 75% |
Adobe RGBカバー率 | 74% |

ガンマ補正曲線を確認すると、全体的にやや明るい発色ですが、わずかなので、ほぼ気になりません。

視野角は広いです。
非光沢液晶なので、映り込みは抑えられています。ギラつきもほとんど感じません。

フリッカー(ちらつき)もありません。

※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測
遅延
1つのキーを押してから、画面に表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約34msでした。一般的なノートPCは80ms前後が多かったので、本製品の表示遅延は少ないです。なおこれは、ディスプレイだけでなくPC全体の遅延となります。
残像
「UFO Test」のサイトにて、左から右へ移動するUFOを撮影したところ、本製品は1秒間に165フレーム更新するディスプレイで2フレームくらい前まで残像がありました。普通のノートPCは、1秒間に60フレームしか更新しないにも関わらず、同じ2フレームくらい前まで残像があったので、本製品の液晶は残像が少ないと言えます。

キーボードおよびタッチパッドのチェック
キーボードとタッチパッドのチェックです。
実測で、キーピッチは、横:約19mm、縦:約19mm、キーストロークは約1.5mmでした。キートップがほぼフラットなのでもう少し湾曲して欲しかったし、矢印キーの位置が分かりにくいですが、十分なキーピッチで、Enterキーも大きいです。総合的にみて、普通の打ちやすさだと思います。
テンキーは搭載されていますが、3列なので、「+」や「-」の位置が通常とは異なります。
タッチパッドの使いやすさは普通です。

※画像をクリックすると拡大できます

キーボードバックライトも搭載しています。

パフォーマンスのチェック
本製品は、「Control Center」のソフトから、以下のようにモードを変更することができます。ここではデフォルトの「スタンダード」モードおよび、高いパフォーマンスが出る「ターボ」モードで、各種ベンチマークを計測しました。

CPU
GALLERIA RL7C-R45-C5NのCPUは、Core i7-13620Hが搭載されています。1世代古いCPUではありますが、ミドルクラスのクリエイター向けノートPCとしては十分な性能でしょう。
~ CPU性能の評価 ~

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
~ CPU性能の評価 ~

なお、高負荷時のCPU電力、CPUクロック、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。
メモリ
メモリはDDR5-4800で、十分広い帯域です。
~メモリ性能の評価 ~

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※実際のノートPCで計測した実測値です。理論的な最大値ではありません
グラフィックス
GALLERIA RL7C-R45-C5Nのグラフィックスは、GeForce RTX 4050 Laptop GPUが搭載されています。最大グラフィックスパワーは140Wで、高めの数値です。

3DMarkのベンチマークスコアはご覧の通りです。最大グラフィックスパワーが高いので、65WのRTX 4060とほぼ同等のスコアが出ています。
~ グラフィックス性能の評価 ~

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー
新しく登場した3DMark Steel Nomadも計測してみました。まだ他のGPUで計測したことがないので比較はしていません。
~ グラフィックス性能の評価 ~

GPU-Zで確認したGeForce RTX 4050の情報は次の通りです。ターボモードにすると、GPU Clockなどがやや上がります。

ストレージ
ストレージは、PCIe NVMe Gen 4のSSDが搭載されており高速です。なお、カスタマイズ画面から、2TBや4TBのSSDを選択することもできます。
~ ストレージ性能の評価 ~

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
SDカードスロット
フルサイズのSDカードスロットを搭載しています。アクセス速度はそこまで速くありません。
~ SDカードスロット性能 ~

ゲームベンチマーク&フレームレート
GALLERIA RL7C-R45-C5Nは、クリエイター向けノートPCという位置づけですが、グラフィック性能が高く、ディスプレイが高リフレッシュレートに対応しているので、ゲームもできます。
当サイトで計測した平均フレームレートは下表の通りです。
重いゲームでも、解像度やグラフィック品質設定を調整することで、十分なフレームレートが出ています。
シューティングゲームも、解像度などを調整することで、165 fpsをほぼ切らないようなフレームレートで遊ぶことができます。
動画編集などのクリエイティブ作業もするし、ゲームもするといった方に適した製品です。
グラフは、ノート用グラフィックスのみ掲載しています
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー
![]() 重い部類のゲーム
パルワールド
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||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | 最高 | 66 fps(88 fps) |
2560x1440 | 中 | 63 fps(90 fps) |
最高 | 46 fps(72 fps) |
![]() 重い部類のゲーム
Forza Motorsport
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | ウルトラ | 73 fps |
2560x1440 | 高 | 98 fps |
ウルトラ | 56 fps |
![]() 重い部類のゲーム
FORSPOKEN
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | 最高 | 33 fps |
2560x1440 | 低 | 89 fps |
標準 | 48 fps | |
高 | 30 fps | |
最高 | 22 fps |
![]() 重い部類のゲーム
サイバーパンク2077
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | ウルトラ | 78 fps |
2560x1440 | 高 | 66 fps |
ウルトラ | 46 fps |
![]() 重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | 高品質 | 88 fps |
2560x1440 | 標準品質 | 83 fps |
高品質 | 64 fps |
![]() 中程度の重さのゲーム
ブループロトコル
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | 最高 | 112 fps |
2560x1440 | 高 | 100 fps |
最高 | 73 fps |
![]() 中程度の重さのゲーム
PSO2 ニュージェネシス
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | ウルトラ | 85fps |
2560x1440 | 高 | 101 fps |
ウルトラ | 64 fps |
![]() 中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | 最高 | 117 fps(133 fps) |
2560x1440 | 中 | 91 fps |
最高 | 76 fps(92 fps) |
![]() 中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 黄金のレガシー
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||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | 最高品質 | 102 fps |
2560x1440 | 高(ノート) | 96 fps |
最高品質 | 64 fps |
![]() 中程度の重さのゲーム
フォートナイト [チャプター5 シーズン3]
|
---|
解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | 低設定 | 172 fps |
中設定 | 148 fps | |
最高設定 | 82 fps | |
2560x1440 | 低設定 | 95 fps |
中設定 | 116 fps | |
最高設定 | 51 fps |
※テンポラルスーパー解像度:ネイティブ
※バトルロワイヤル ソロで計測
解像度 | その他設定 | 平均 fps |
1920x1080 | 3D解像度:100% メッシュ:高 描画距離:最高 |
258 fps |
2560x1440 | 238 fps |
![]() 軽い部類のゲーム
Apex Legends
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | 高設定 | 180 fps |
2560x1440 | 低設定 | 193 fps |
高設定 | 130 fps |
![]() 軽い部類のゲーム
VALORANT
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | 高設定 | 339 fps |
2560x1440 | 高設定 | 306 fps |
![]() 軽い部類のゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | ウルトラ | 233 fps |
2560x1440 | 中型 | 222 fps |
ウルトラ | 157 fps |
その他のゲーム
上に掲載していない他のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。
クリエイターソフトの処理時間
以下、各クリエイターソフトの処理時間を掲載します。ここでは「ターボ」モードで実行した結果を掲載しています。

RAW現像時間は比較的速いです。現像処理自体もサクサク動いて快適です。
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

外部グラフィックスを搭載しているので、スーパーズームのような処理も高速です。快適にPhotoshopが使えるでしょう。
本製品 | 参考 Core i7-1360P |
|
ニューラルフィルター(肌をスムーズに) | 約2秒 | 約3秒 |
ニューラルフィルター(スーパーズーム(x2)) | 57秒 | 約4分16秒 |
ニューラルフィルター(JPEGのノイズを削除) | 約1分48秒 | 約2分41秒 |

RTX 4060搭載モデルには劣るものの、RTX 4050でも書き出し速度は十分速いです。このPCで4K動画の編集をしてみましたが、アニメーションを多用するなど凝った動画でなければ、快適に作業ができました。
※ グラフィックスは全てノートPC用
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

CPUのみで実行するx265エンコードを実行しましたが、こちらも比較的速かったです。
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)


USB Type-C / HDMIの動作テスト
USB Type-Cの動作チェック
GALLERIA RL7C-R45-C5NのUSB-Cポートは、データ転送のみに対応しています。PowerDeliveryやDisplayPort出力には対応していません。
充電 | モニター 出力 |
有線LAN | ||
ドック | ThinkPad USB Type-C ドック | × | × | ○ |
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック | × | × | × | |
PD充電器 ※1 |
100W Anker PowerPort III | × | ― | ― |
65W Lenovo GaN充電器 | × | ― | ― | |
45W Lenovoウルトラポータブル | × | ― | ― | |
モニター ※2 |
EIZO ColorEdge CS2740 (4Kモニター) |
× | × | ― |
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
HDMIの動作チェック
HDMIポートはHDMI2.1に対応しています。モニター側が対応していれば、4K、120Hz、10ビットで表示させることが可能です。

質量のチェック
GALLERIA RL7C-R45-C5Nの質量は、メーカー仕様値では「約2.1kg」となっています。当サイトによる実測値はそれよりもやや重く下表の通りでした。
クリエイター向けのミドルスペックのノートPCとしては、普通の重さです。
質量 | |
PC本体 | 2.245kg |
ACアダプター | 625g |
バッテリー駆動時間のチェック
GALLERIA RL7C-R45-C5Nのバッテリー容量は60.8Whとやや大きいです。

バッテリー駆動時間はご覧の通りです。性能が高いので、一般向けのノートPCのように長い駆動時間ではありません。基本的には、ACアダプターに繋いで使ったほうがいいでしょう。
バッテリー駆動時間 | |
(1) JEITA3.0(アイドル時) | 7.2時間 |
(2) JEITA3.0(動画再生時) | 4.6時間 |
(3) 動画編集ソフトでプレビュー再生 | 2時間06分 |
(3) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生させたとき。画面輝度は約120cd/m2
Webカメラ・スピーカーのチェック
Webカメラ
Webカメラは720pのHDの解像度で、画質はやや青みが強いです。
Webカメラを隠すシャッターなどはありません。


※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows標準のカメラアプリで撮影
スピーカー
スピーカーは、最大音量は大きめですが、音質は普通です。勝手に採点すると、ノートPC基準で10点満点で5~6点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。ただ、クリエイター向けノートPCとして見た場合、そこまで音質がいいわけではありません。

パーツの温度のチェック
Prime95実行時のCPU温度
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU電力およびCPU温度およびの推移を確認します。
CPU電力については、プロセッサーベースパワー(PBP)が45WのCPUにしては高めの数値が出ています。
CPU温度については、「スタンダード」モードの場合は、70℃台で推移しており、問題無い範囲です。「ターボ」モードの場合は、90℃前後と高めです。


ゲーム時のCPU、GPU温度の詳細
ファイナルファンタジー15のゲームベンチマークを実行したときのCPU/GPU温度を計測した結果は下図の通りです。
どちらのモードも同じくらいの温度で、CPU温度、GPU温度ともに、ほぼ80℃以下で推移しているので、問題ありません。


静音性のチェック
静音性のチェックです。「スタンダード」モードでの計測結果を掲載しています。
アイドル時はほぼ無音です。動画編集作業(下表の中負荷時)をしているときも静かでした。動画の書き出し時(下表の高負荷時)はやや騒音値が上がりますが、それでもそれほどうるさくないです。
なお、下の表には書いていませんが、ゲーム時の騒音値は約48dBまで上がり、ややうるさいです。
アイドル時 | 中負荷時 [動画編集] |
高負荷時 [動画の書き出し] |
約20dB | 約31dB | 約37dB |
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
アイドル時:アイドル時
中負荷時:Premiere Proで、編集中の4Kの動画をプレビュー再生した時
高負荷時:Premiere Proで、4K動画の書き出し
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手のひらを置くパームレストの温度変化は重要です。
動画編集時(下図の中負荷時)もキーボード面はそこまで温度は上がっておらず、快適に使えます。動画の書き出し時(下表の高負荷時)は、キーボードの中央付近の温度があがりますが、常時手が触れる場所ではないので、それほど気になりません。

※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。
性能が高めのCPUに、外部グラフィックスを搭載しているので、一般向けのノートPCよりは高い消費電力です。
アイドル時 | 中負荷時 [動画編集] |
高負荷時 [動画の書き出し] |
11W | 41W | 102W |
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています
外観のチェック
GALLERIA RL7C-R45-C5Nの外観のチェックです。
シルバーの無難なカラーのボディです。指紋などが目立ちにくいので実用的です。

天板には、GALLERIAのロゴが入っています。

ボディの高さは24mmで、そこまで薄くありませんが、その分放熱面では有利です。


側面のポート類はご覧のようになっており、フルサイズSDカードスロット、フルサイズUSB、Mini DisplayPort、USB-C、HDMI、LANなどがあります。



ディスプレイは、下図の角度まで開きます。

CPUファンは2つ、ヒートパイプは4本あり、合計4方向から放熱しており、冷却性能は高いです。

メモリは、スロット式なので、後から換装することも可能です。

ストレージには、Type 2280 M.2 SSDが搭載されていました。その下に空いているスロットもあり、もう1台SSDを装着することができます。

天板側に、サーマルパッドと熱伝導シートも搭載されており安心です。

ACアダプターは、薄型ですが、サイズはそれなりにあります。容量は230Wです。



まとめ
以上が、GALLERIA RL7C-R45-C5Nのレビューです。
WQHD(2560x1440)の高解像度液晶に、GeForce RTX 4050を搭載したクリエイター向けノートPCです。RTX 4050クラスのグラフィックスを搭載したノートPCの場合、色域が狭いケースが多いですが、本製品は、sRGBカバー率 95%と広めの色域なので、画像編集や動画編集などにも使いやすいです。
今回、このPCで、4K動画を作成してみましたが、特にストレスなく作業をすることができました。動画をカットして繋げて、色を変えて、テロップ入れて、少しエフェクトやアニメーションを入れる程度の簡単な編集ではありますが、多くのユーザーはこの程度の編集だと思われるので、十分使えると思います。
メモリが最大64GBまでカスタマイズできる点も嬉しいです。複数のクリエイター向けソフトを起動するような方は、メモリは32GB以上あったほうが安心でしょう。
SSDも4TBまでカスタマイズすることができますし、底面カバーを開けられる方であれば、自分でSSD
を増設することも可能です(ただし、パーツの増設は自己責任でお願いします)。
記事執筆時点では、169,980円とスペックの割には価格も安いです。動画編集用などのクリエイティブワークに使うノートPCを、できるだけ安く購入したい方におすすめの製品です。
はじめての動画編集用ノートにおすすめ
GALLERIA RL7C-R45-C5N

特徴
- 高解像度で、広めの色域のディスプレイ
- GeForce RTX 4050の外部GPU搭載
- 大容量メモリ、大容量SSDが搭載可能
こんなあなたに
- 動画編集をしたい方
- クリエイティブ作業用PCを安く購入したい方
- 価格15万円台~

1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
関連ページ