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富士通 LIFEBOOK WA3/C2、WA2/C2のレビュー
CPU | Core i3-7020U Core i3-7100U Core i5-8250U Core i7-8550U |
---|---|
メモリ | 4~32GB |
ストレージ | HDD / SSD+HDD |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチ / ブルーレイ |
液晶サイズ | 15.6型 |
液晶種類 | FHD 広視野角 光沢 |
質量 | 約2.3kg |
バッテリー | 約7.5時間~ |
価格 | 約9万円~(税別) ※クーポン適用時 |
LIFEBOOK WA3/C2、WA2/C2は、第8世代インテルCoreプロセッサーを選択することが可能な15.6型ノートPCです。
他のノートパソコンに比べて、キーボードが打ちやすい点が大きな特徴で、文章をよく書く方に適した製品と言えます。
液晶には、広視野角のフルHD液晶を搭載しており、画面も比較的見やすいです。
ストレージを2台搭載することが可能で、Core i7モデルはハイレゾスピーカーを搭載しています。
※ Core i7またはCore i5を選択すると「LIFEBOOK WA3/C2」という製品名となり、Core i3を選択すると「LIFEBOOK WA2/C2」という製品名となります。
2019年2月 本記事の後継機種が発売開始
本製品の後継機種「WA3/D1、WA2/D1」が発売されました。CPUにWhiskey Lake-Uの「Core i7-8565U」が選択できるようになりました。ただ、ほとんど処理性能は変わりません。また、ボディはこの記事と一緒です。個人的にはWA3/C2、WA2/C2でもいいと思います。
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Core i7-8550U、16GBメモリ、約128GB SSD+約1TB HDD、メタリックブルー
Core i7-8550U、32GBメモリ、約256GB SSD+約1TB HDD、プレミアムホワイト
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目次
お忙しい方は、「LIFEBOOK WA3/C2、WA2/C2の特徴」のみお読みください。
LIFEBOOK WA3/C2、WA2/C2の特徴
2.5mmもあるキーストロークで打ちやすい
筆者が考えるLIFEBOOK WA3/C2、WA2/C2の最も大きな特徴は、キーストロークが2.5mmもあり、キーボードが非常に打ちやすい点です。通常のノートPCのキーストロークは2mm、もしくはそれ以下の場合がほとんどで、キーを押したときに浅いと感じることが多いです。一方、本製品は、デスクトップ用のキーボードの打鍵感に近いです。
また、キーによって重さを変えている点も非常に珍しいです。例えば、親指で押すキーは重く、小指で押すキーは軽くすることで、スムーズにタイピングできるようになっています。おかしな配列のキーもないですし、矢印キーが一段下がったところにある点も良いです。
さらにテンキーも搭載しています。今回のモデルから、狭額縁液晶が採用されボディサイズがやや小さくなっていますが、ボディの端ギリギリまでキーを配置することで、テンキーを搭載しても、キーのサイズが小さくならずに済んでいます。
また、海外メーカーの個人用PCは、タッチパッドがボディの中央に配置されることが多いのですが、本製品は、手をホームポジションに置いたときの左右の手の中間に配置されています。これにより、手が誤ってタッチパッドに触れて、マウスポインターが意図せず動くことが少ないです。
また、CPU使用率が100%近くになるような負荷をかけても、表面温度があまり上がらず、特にパームレストはアイドル時とほぼ同じ温度で、タイピングしていて快適です。
このように、タイピングすることが多いユーザーに、LIFEBOOK WA3/C2、WA2/C2はおすすめのノートパソコンです。
狭額縁液晶を採用で見た目がスッキリ
上でも少し書きましたが、LIFEBOOK WA3/C2、WA2/C2は、狭額縁液晶を採用しています。見た目がスッキリとし、ボディサイズもややコンパクトになっています。
最近発売されるノートPCは狭額縁液晶が多く、これからの主流になっていくと思います。逆に狭額縁ではない液晶は、今後ダサく見えてくるかもしれません。
底面はレザー調テクスチャー
LIFEBOOK WA3/C2、WA2/C2は、レザー調テクスチャーの底面になっています。パソコンではあまり見ないデザインです。一見、柔らかそうな素材に見えますが、プラスチックを採用しており、普通の固さです。
底面カラーはモカブラウンとなっており、ボディカラーとは異なる色であるため、横から見るとツートンカラーのデザインになっており素敵です。
ハイレゾ対応スピーカー搭載
Core i7を選択した場合、ハイレゾ対応 ODMD(ONKYOの新開発振動板)採用スピーカーが搭載されます。従来モデルよりも、スピーカーBOX容量を16%アップしたそうで、ノートパソコンとしては音の品質が良いです。
ダブルストレージ対応
本製品は、SSD + HDDの構成が可能です。OS領域とデータ領域を分けたり、メイン領域とバックアップ領域を分けたりできるため、結構便利です。また、底面の下側のカバーはねじ1本外すだけで簡単に取れるので、ハードディスクの換装は楽です。
WA3/C2、WA2/C2の注意点
LIFEBOOK WA3/C2、WA2/C2は、選択するパーツやボディカラーによって、やや仕様が異なります。下に、筆者が確認できた仕様の違いを記載します。ただ、他にも違いがあるかもしれません。
Core i7 | Core i5 / i3 | ||
メタリックブルー | それ以外のカラー | 全カラー | |
スピーカー | ハイレゾ対応 | ハイレゾ非対応 | |
キーボード | プリズムクリアキー | 単色キー | |
パームレスト | ヘアライン模様 | マット塗装 | |
Webカメラ | 顔認証対応FHD | HD |
プリズムクリアキーとは?
プリズムクリアキーは、キーの下が半透明になっており、角度によっては光るのが特徴です。またキーキャップは、天板と同一塗装になっており色の統一感があります。
メタリックブルーの金属調のヘアラインの模様
「Core i7」および「メタリックブルー」のみ、パームレストは金属調のヘアラインの模様(実際の素材はプラスチック)が入っています。
液晶ディスプレイのチェック
液晶ディスプレイのチェックです。
視野角は非常に良いです。
カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線です。どの色も揃っており優秀です。
色域はノートパソコンとしては、やや狭いです。
Core i3のモデルもCore i7のモデルも色域は狭かったです。この点はやや残念でした。
画素形状は下図の通りです。ギラつきは感じません。
光沢液晶であるため、画面への映り込みがあります。
キーボードおよびタッチパッドのチェック
キーボードとタッチパッドのチェックです。
キーピッチは約18.4mm、キーストロークは約2.5mmです。前述した通り、キーストロークが深く、打ちやすいキーボードです。
Core i7を選択したときのキーボード
Core i7を選択したときのみ、キーの側面が半透明なプリズムクリアキーとなっており、キーキャップは天板と同一塗装となります。なお、以下の画像は旧モデルです。現在は指紋認証装置は搭載されていませんので、ご注意下さい。
Core i3、Core i5を選択したときのキーボード
Core i3、Core i5を選択した場合、下図のように、単色のキーキャップとなります。打ちやすさについては、Core i7モデルと変わりません。
Core i7のタッチパッド
Core i7のタッチパッドは、やや凹凸があり、少しザラっとした肌触りです。指が汗ばんでいても操作しやすいと思います。
クリックボタンは独立していて打ちやすいですが、クリック音はやや大きいです。
Core i3、Core i5を選択したときのタッチパッド
Core i3、Core i5を選択した場合、タッチパッド表面がつるっとしていて普通の操作性です。
パフォーマンスのチェック
本製品のパフォーマンスのチェックです。
CPU
前述した通り、第8世代インテルCPUまたは第7世代インテルCPUを選択できます。用途によってCPUをお選びください。ただ、Core i7-8550Uにしてはややスコアが低めでした。その代わり、パーツ温度や表面温度は低めなので安心して使えると思います。
~ CINEBENCH R15 マルチコア ~
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です
グラフィックス
外部グラフィックスは搭載していませんが、一般的なユーザーの用途なら問題ありません。動画編集やゲームなどをしたい場合は、外部グラフィックスを搭載した製品がいいでしょう。
~ 3D Mark Time Spy - Graphics score ~
※[レビュー機で計測]と書かれたグラフィックス以外は、他のPCで計測した代表値です
ストレージ
ストレージは、HDDまたはSSD+HDDを選択可能ですが、できるだけSSDが搭載されたモデルを選びましょう。体感速度がまるで違います。
~ CrystalDiskMark Seq Q32T1 Read [MB/s] ~
※[レビュー機で計測]と書かれたストレージ以外は、他のPCで計測した代表値です
レビュー機で計測したベンチマーク
以下、レビュー機で計測したベンチマーク結果を掲載します。
Core i7-8550U Intel UHD 620 |
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x265でエンコード (※1) | 30分03秒 |
NVENCでエンコード (※2) | ― |
QSVでエンコード (※3) | 3分32秒 |
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
バッテリー駆動時間のチェック
LIFEBOOK WA3/C2、WA2/C2のバッテリー駆動時間のチェックです。
バッテリー容量は、当サイトで確認したところ約45Whでした。まずまずの容量だと思います。一般的なノートPCと変わりありません。
バッテリー駆動時間は、メーカー仕様表を確認すると、約7.5~10.5時間となっています。
当サイトで計測したバッテリー駆動時間は下表の通りです。普通の駆動時間です。
Core i7-8550U | |
PCMark 8 Home テスト ※1 | ― |
PCMark 8 Work テスト ※2 | 4時間52分 |
動画再生時 ※3 | 6時間03分 |
※1 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、画像編集、ビデオチャット、軽いゲームなどを実行
※2 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャットなどを実行
※3 ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生