HP OMEN Obelisk Desktop 875(インテル)空冷モデルの実機レビュー

更新日:2019年7月2日

【PR】【貸出機材提供:株式会社日本HP】

CPU Core i7-8700
GPU GTX 1060
RTX 2070 / 2080
メモリ 16GB(最大32GB)
ストレージ PCIe SSD + HDD
価格 19万円台(税抜)~
GeForce RTX 2080を搭載可能なゲーミングPC

OMEN Obelisk Desktop 875(インテル)は、GeForce RTX 2080やRTX 2070を搭載可能なゲーミングPCです。

正面には、名前の通りオベリスク(古代エジプトで制作されたモニュメント)のようなデザインが施されています。サイドパネルは、強化ガラス製のシースルーパネルとなっており、ライティングカラーもカスタマイズでき、ゲーミングPCらしいかっこいいデザインです。

ツールレスで内部にアクセスでき、カスタマイズやメンテナンスがしやすいです。筐体はコンパクトなので、狭い場所でも設置可能です。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i7-8700、GeForce GTX 1060、メモリ16GB、512GB PCIe SSD+1TB HDD

 

OMEN Obelisk Desktop 875(インテル)の特徴

GeForce RTX 2080を搭載可能

OMEN Obelisk Desktop 875(インテル)空冷モデルは、最新のGPUであるGeForce RTX 20シリーズを搭載可能です。

GeForce RTX 2080の性能について確認してみましょう。下のグラフは、NVIDIAが公表している、GeForce GTX 1080とRTX 2080の性能の比較です。GTX 1080も現時点でハイスペックなゲーミングPCに搭載されるグラフィックスボードですが、RTX 2080はGTX 1080の1.5倍ほどの性能を示しています。

また、RTX 2080は、DLSS(Deep Learning Super Sampling)有効時には、GTX 1080の最大2倍程度の性能を示しています。ちなみに、DLSSとは、AIを使ってアンチエイリアス処理を行うものですが、サポートしていないゲームもあります。

GeForce RTX 2080とGTX 1080の性能比較

 

左側面がシースルーパネルでかっこいい

OMEN Obelisk Desktop 875(インテル)の左パネルは、シースルーパネルとなっており、本体内部が見えています。このシースルーサイドパネルにはEMIプロテクティブコーティングと呼ばれる電磁波防止効果のある処理が施されています。また、フロントベゼルとサイドパネル内部の2か所にライトが設けられており、ライティングのカラーもカスタマイズすることができます。

特徴的なフロントデザインに、ライティングされたシースルーパネルが、ゲーミングPCらしくかっこいいです。

ライティングは好みの色に設定可能

 

奥行きが短い

本製品は、GeForce RTX20シリーズを搭載していながら、奥行きが短いのも特徴です。ドスパラやマウスコンピューターのBTOパソコンは奥行きが長いので、設置スペースが狭い方には、本製品はいいと思います。

奥行きが短い

 

メンテナンス性も高い

OMEN Obelisk Desktop 875(インテル)の筐体は、背面のボタンを押すだけで左サイドパネルが開き、ツールを使用せずに内部にアクセスすることができます。また、底面の吸気口には取り外し可能なダストフィルターが装着されており、メンテナンス性も高いです。

ツールレスでアクセス可能
ダストフィルター

 

GAME STREAMに対応

OMEN Obelisk Desktop 875は、GAME STREAMに対応しています。これは、OMEN Obelisk Desktop 875が備える高い性能を、他の低性能なWindows10のパソコンからリモートで使える機能です。

例えば、OMEN Obelisk Desktop 875を自室に置いて、リビングにあるノートパソコンからネットワーク経由で接続し、OMEN Obelisk Desktop 875のリソースを利用してゲームができます。ノートパソコンをリビングの液晶テレビに繋げれば、大画面でゲームをすることができます。また、4G LTEなどの通信環境があれば、外出先でもOMEN Obelisk Desktop 875(インテル)のパワーでゲームをすることができます。

こちらのデモを見たことがありますが、驚くべきことに、遅延はほとんどありませんでした。

 

Ryzen 7 2700を搭載したモデルもあり

兄弟機種として、Ryzen 7 2700を搭載したコストパフォーマンスの高いモデル「OMEN Obelisk Desktop 875(AMD)」もあります。

CPU性能を示すCINEBENCHのベンチマークスコアは次のようになっています。Core i7-8700と比較すると、シングルコアはCore i7-8700のスコアのほうが高いですが、マルチコアはRyzen 7 2700のスコアのほうが高くなっています。

CPU性能の比較
~ CINEBENCH R15 シングルコア ~
Core i7-8700 461
Ryzen 7 2700 403
CPU性能の比較
~ CINEBENCH R15 マルチコア ~
Core i7-8700 2916
Ryzen 7 2700 3448
※ Ryzen 7 2700のスコアはCPU-MONKEY様のサイトから参照
※ Core i7-8700のスコアは、別のPCで計測した数値を記載

 

Ryzen 7 2700は使ったことがありませんが、ゲームの場合、シングルコアの性能の高いCore i7-8700のほうがフレームレートは出やすいと思われます(ゲームにもよります)。ただ、マルチコアのベンチマークスコアはRyzen 7 2700のほうが高いので、ゲーム以外にもCPUに負荷のかかる作業をするのであれば、Ryzen 7 2700がいいでしょう。価格はRyzen 7 2700を搭載したモデルのほうが安いです。

 

ゲームベンチマーク

本機でのゲームベンチマーク結果を下に記載します。

今回は、GeForce GTX 1060でのベンチマークです。また、他のPCで計測したものですが、RTX 2070と2080のスコアも掲載しておくので、購入時の参考にしてください。

重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15
1920x1080 軽量品質 8434 / 84 fps
標準品質 6488 / 64 fps
高品質 4857 / 48 fps
ベンチマークスコアの比較(1920x1080、高品質)
RTX 2080Ti 129 fps
RTX 2080 109 fps
RTX 2070 91 fps
RTX 2060 79 fps
GTX 1660Ti 67 fps
GTX 1660 56 fps
GTX 1060 48 fps [レビュー機で計測]
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 漆黒のヴィランズ
1920x1080 標準(ノート) 18234 / 140 fps
高(ノート) 14091 / 94 fps
最高品質 12493 / 83 fps
ベンチマークスコアの比較(1920x1080、最高品質)
RTX 2080Ti 156 fps
RTX 2080 138 fps
RTX 2070 126 fps
RTX 2060 116 fps
GTX 1660Ti 105 fps
GTX 1660 83 fps
GTX 1060 83 fps [レビュー機で計測]

 

GPU-Zで確認した各グラフィックカードの情報は次の通りです。GPU Clockやメモリ等、普通の仕様だと思います。

GeForce GTX 1060 6GB

 

上に掲載した以外のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。他のPCでの計測値ではありますが、ほとんど変わらないと思います。

 

クリエイター向けソフトのパフォーマンス

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

現像時間は高速ですが、Core i7-9750Hとほぼ変わりませんでした。

Core i7-8700
16GBメモリ
82秒 [レビュー機で計測]
Core i7-9750H
16GBメモリ
82秒
Core i7-8750H
32GBメモリ
99秒
Core i7-8565U
16GBメモリ
130秒
※プロファイル補正を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測。
※「Lightroomにおすすめノートパソコン」の記事も興味があればご覧ください。
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

デスクトップPCということで、Optimusに対応していません。Adobe Premiere Proの書き出しは、外部グラフィックスを搭載していても、Optimusに対応していればインテル UHD グラフィックスも同時に使って処理します。しかし、本製品はインテル UHD グラフィックスが使えないため、Optimus対応のノートPCよりも書き出しが遅くなっています。

Core i7-9750H/16GB
RTX 2060
41秒
Core i7-9750H/16GB
GTX 1660Ti
43秒
Core i7-8750H/32GB
GTX 1050
78秒
Core i7-8700/16GB
GTX 1060
88秒 [レビュー機で計測]
Core i7-8565U/16GB
GeForce MX250
147秒
Core i7-8650U/16GB
Intel UHD 620
473秒
※ 4K動画(約2分)に、「テキスト(ブラー付)」+「RGBカーブ補正」+「シャープ」+「自然な彩度」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 1080p HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるエンコード時間

速いエンコード時間です。

  エンコード時間
x265でエンコード (※1) 13分41秒
NVENCでエンコード (※2) 4分5秒
QSVでエンコード (※3)
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
x265でのエンコード時間
Core i7-8700 13分37秒 [レビュー機で計測]
Core i7-9750H 15分31秒
Core i7-8565U 31分50秒
Core i5-8265U 32分07秒
Core i3-8130U 45分24秒
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です

 


 

以下、静音性、パーツの温度、消費電力の計測結果を掲載していますが、パーツの構成が異なる場合、結果が変わります。

静音性のチェック

本機の動作音(静音性)のチェック結果です。

やや低めの動作音です。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)
左から3番目:FF XIV ベンチマーク ループ実行(60fps制限)(標準品質、1920x1080)
左から4番目:FF XIV ベンチマーク fps制限なし(標準品質、1920x1080)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

ゲーム時のGPU温度がやや高めですが、あとは問題ないです。

各パーツの温度
測定環境:室内温度 約26℃、 測定ソフト:HWMonitor
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※FF14ベンチ実行時の温度は、温度が高めになる最後のシーン

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。

ゲーミングPCなので、一般的なデスクトップPCよりも消費電力は高いです。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

外観のチェックです。左サイドパネルはシースルーになっています。

 

天面にはUSBポートや電源ボタンがあります。

 

背面です。

 

底面です。

 

ケースの内部のチェック

ケース内部です。

ミニタワーではありますが、拡張性はそれほど高くありません。その分、内部がすっきりしており、また裏面配線出来ているので、エアフローはよいと思います。

 

マザーボードの画像です。CPUファンはトップフローです。

 

メモリは2スロットです。M.2スロットは1つです。

 

グラフィックカードです。

 

フロント部分には、縦に2つの3.5インチベイがあります。5インチベイはなく、光学ドライブは搭載していません。

 

電源ユニットはモジュラー式ではないため、余っているケーブルがあまり美しくありません。

 

まとめ

以上が、HP OMEN Obelisk Desktop 875(インテル)空冷モデルのレビューです。

GeForce RTX 20シリーズを搭載できる高性能デスクトップの割には、奥行きが短くコンパクトです。

イルミネーションも美しいですし、メンテナンス性もいいです。

拡張性はあまりありませんが、最近はあまり増設などをしない方が増えたので、特に問題ないかなと思います。

また、AMDモデルや、最近では水冷モデルも発売しています。

省スペースでもGeForce RTX20シリーズ搭載

HP OMEN Obelisk Desktop 875(インテル)空冷モデル

特徴

  • 奥行きが短く省スペース
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