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HP Pavilion Gaming 15(2018年モデル)の実機レビュー
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CPU | Core i5+ 8300H Core i7-8750H |
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GPU | GTX 1050 GTX 1050Ti |
メモリ | 8GB / 16GB |
ストレージ | HDD(Optaneメモリー) PCIe SSD + HDD |
液晶サイズ | 15.6型 |
液晶種類 | フルHD IPS 非光沢 UHD(4K) IPS 非光沢 |
質量 | 約2.34kg |
バッテリー | 約7時間30分~ |
価格 | 9万円台~(税別) |
Pavilion Gaming 15は、GeForce GTX 1050またはGTX 1050Tiを搭載したエントリー向けのゲーミングノートPCです。
GeForce GTXシリーズの中では、低めの性能ですが、はじめてゲームをするような方には十分なスペックだと思います。
下位モデルなら10万円台(現在キャンペーン中で9万円台)から購入可能です。下位モデルはHDDを搭載していますが、Optaneメモリーを搭載することで、ゲームのロード時間などは短縮されます。上位モデルはPCIe SSD + HDDという構成になります。
また、クリエイターがゲーミングPCを購入することも多いため、本製品ではUHD(4K)液晶を搭載したクリエイターモデルもラインナップされています。
レビュー機は、1台がメーカーからの貸出機、1台が当サイトの購入品です。今回は次の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Core i7-8750H、16GBメモリ、GeForce GTX 1050Ti、128GB PCIe SSD+1TB HDD、FHD液晶
Core i7-8750H、16GBメモリ、GeForce GTX 1050Ti、256GB PCIe SSD+1TB HDD、4K液晶
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当サイト向けの特別クーポンを利用することで、日本HPパソコンを、通常よりも安く購入することが可能です(132,000円以上の製品が対象)。
目次
お忙しい方は、「Pavilion Gaming 15の特徴」のみお読みください。
Pavilion Gaming 15の特徴
エントリーモデルのゲーミングノートで、価格は9万円台~
Pavilion Gaming 15は、Hシリーズの第8世代CPUに、GeForce GTX 1050/1050Tiを搭載したゲーミングPCで、高いスペックというわけではないですが、ゲーム入門機としては必要十分なスペックになっています。ある程度グラフィック品質設定を落とす必要はあると思いますが、ライトにゲームを行う程度であれば十分でしょう。
エントリー向けということで、価格も抑えられています。特に現在キャンペーンをやっており、Optaneメモリーを搭載したCore i5+ 8300HプロセッサーおよびGeForce GTX 1050のモデルが、通常なら10万円台ですが、今回9万円台(税別)で購入することが可能です。
なお、Core i5+(プラス)とは聞きなれないかもしれませんが、OptaneメモリーをバンドルしたCPUを指します(詳細は次項目を参照)。
下位モデルはHDDだが、Optaneメモリーで高速化
Optaneメモリーとは、HDDを高速化するキャッシュ用SSDのことで、これを搭載しているとHDDなのに読み込み速度がPCIe SSDに近いくらい高速化されます。これにより、ゲームのロード時間などの短縮が期待されます。
ただし、シーケンシャル書き込み速度はそれほど高速化しないため、書き込みが多い作業をする方や、予算のある方は、上位モデルに搭載されているPCIe SSDのほうがいいでしょう。
クリエイター向けに4K液晶も用意
エントリー向けのゲーミングパソコンは、動画編集などを行うクリエイターも購入することが多く、Pavilion Gaming 15もそれを意識し、UHD(4K)液晶が搭載されたモデルが用意されています。色域などについては、「液晶ディスプレイのチェック」をご覧ください。
おとなしめのデザイン
ゲーミングPCには派手なデザインが多いですが、家族がいる場合にはあまりにも派手だと嫌がられるケースもあります。また、クリエイターの方は派手さを望んでいない方も多いです。
その点、Pavilion Gaming 15は、おとなしめの落ち着いたデザインになっており、いい意味でゲーミングPCらしさがありません。ただ、地味過ぎず、スピーカー周りはジオメトリックデザインにするなど個性的ではあると思います。
狭額ベゼルを採用しボディがコンパクトに
Pavilion Gaming 15は液晶ベゼルも細くなり、従来モデルよりもコンパクトになっています。狭い場所でも設置しやすいですし、持ち運ぶときもバッグなどへ入れやすいです。
冷却性能も従来モデルより向上
今回から製品名に「Gaming」という文字が入ったことで、冷却機構も改善されています。具体的には、従来モデルは2つの冷却ファンが近い位置で並んでいましたが、この冷却ファンの位置を離し、斜めに排熱することで、冷却性能を向上させています。
ゲームベンチマーク
Pavilion Gaming 15で計測したゲームのベンチマークスコアを下の表に掲載します。
今回は、GeForce GTX 1050Tiを搭載しています。他のGeForce GTX 1050Ti搭載PCよりも、わずかですが低めのスコアでした。フルHDなら中程度のグラフィック品質設定でプレイできるゲームが多いと思います。
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15
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1920x1080 | 軽量品質 | 4759 / 47 fps |
標準品質 | 3675 / 36 fps | |
高品質 | 2612 / 26 fps |
重い部類のゲーム
ゴーストリコン ワイルドランズ
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1920x1080 | 軽量品質 | 56 fps |
高品質 | 37 fps | |
ウルトラ | 20 fps |
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 紅蓮のリベレーター
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1920x1080 | 標準(ノート) | 12215 / 87 fps |
高(ノート) | 9968 / 68 fps | |
最高品質 | 6465 / 44 fps |
中程度の重さのゲーム
ライズオブトゥームレイダー
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1920x1080 | 最低品質 | 87 fps |
中品質 | 57 fps | |
最高品質 | 40 fps |
中程度の重さのゲーム
ファークライ 5
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1920x1080 | 低品質 | 53 fps |
高品質 | 43 fps | |
最高品質 | 40 fps |
軽い部類のゲーム
モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐)
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1920x1080 | ― | 16917 ※約6000で60fps |
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
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1920x1080 | 最高品質 | 17376 (すごく快適) ※約5500で60fps |
グラフィックカードのスペックは次の通りです。
液晶ディスプレイのチェック
Pavilion Gaming 15の液晶ディスプレイのチェックです。
フルHD液晶と、UHD(4K)液晶のモデルがあります。各液晶の特性を、以下に掲載します。
フルHD液晶
当サイトの計測で、最大輝度は245cd/m2とやや低めでした。
液晶については、高リフレッシュレートに対応していませんが、視野角の良いIPSパネルを搭載しています。
カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線です。どの色も1:1の直線に近く、自然な発色であることが分かります。
色域はやや狭いです。
画素形状です。ギラつきはほぼ感じません。
非光沢液晶ですので、映り込みは低減されています。よりゲームに没頭できるでしょう。
4K(UHD)液晶
当サイトの計測で、最大輝度は301cd/m2とやや高めでした。
視野角も良いです。
カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線です。やや中間部が暗めに発色していることが分かりますが、わずかですので、それほど気にはなりません。
色域はノートパソコンとしてはやや広いです。当サイトの計測では、sRGBカバー率が94.9%、sRGB比が104.8%でした(計測ミスがあったので初稿時から修正しました)。ただし、「クリエイターモデル」ということなので、sRGBカバー率は100%であって欲しかったですが、厳密な色の再現性を求めなければ、十分使えると思います。
画素形状です。気になる方は少ないと思いますが、わずかにギラつきを感じます。
非光沢液晶ですので、映り込みは低減されています。
フリッカー(ちらつき)は発生していません。
キーボードおよびタッチパッドのチェック
キーボードとタッチパッドのチェックです。
キーピッチは約18.7×18.7mm、キーストロークは約1.5mmとなっており、標準的な数値です。普通にタイピングできると思います。
「ゴーストホワイト」と呼ばれる白色に光るキーボードバックライトが搭載されています。
タッチパッドの操作性は普通です。
パフォーマンスのチェック
Pavilion Gaming 15のパフォーマンスのチェックです。
CPU
Core i5+8300HまたはCore i7-8750Hを搭載可能です。各CPU性能については下表をご覧ください。なお、Core i5+(プラス)8300Hは、OptaneメモリーをバンドルしたCPUのことで、CPU性能はCore i5-8300Hと同じであるため、下表にはCore i5-8300Hのスコアを掲載しています。
Core i5-8300Hでも、旧世代のCore i7-7700HQより性能が高いです。ゲーム目的ならCore i5+8300Hでも十分でしょう。RAW現像やエンコードなどCPUに負荷のかかる作業をする方は、Core i7-8750Hのほうがおすすめです。
グラフィックス
グラフィックスには、ゲーム用としては、エントリー向けのGeForce GTX 1050またはGTX 1050Tiを選択できます。ゲーム目的ならGeForce GTX 1050Tiがおすすめです。
レビュー機で計測したベンチマーク
以下、レビュー機で計測したベンチマーク結果を掲載します。他社の同等構成のノートPCと比べると、全体的に、わずかですが低めのスコアです。
高性能なCPUに、外部グラフィックスを搭載しているため、高速です。
Core i7-8750H GTX 1050Ti |
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書き出し時間 | 1分48秒 |
Core i7-8750H GTX 1050Ti(4GB) |
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x265でエンコード (※1) | 18分16秒 |
NVENCでエンコード (※2) | 実行できず |
QSVでエンコード (※3) | 3分15秒 |
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
質量のチェック
Pavilion Gaming 15の質量のチェックです。
PC本体の質量は、15.6型のゲーミングノートとしては普通です。
質量 | |
PC本体 | 2.386kg |
ACアダプター | 436g |
バッテリー駆動時間のチェック
バッテリー駆動時間のチェックです。
Pavilion Gaming 15は、52Whのバッテリーを搭載しており、普通の容量です。
バッテリー駆動時間は次の通りです。ゲーミングノートPCとしては普通だと思います。
駆動時間 | |
PCMark 8 Home テスト ※1 | ― |
PCMark 8 Work テスト ※2 | 3時間27分 |
動画再生時 ※3 | 4時間47分 |
FF14 ベンチ ループ実行 ※4 | 1時間29分 |
※1 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、画像編集、ビデオチャット、軽いゲームなどを実行
※2 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャットなどを実行
※3 ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
※4 標準設定・フルHDで実行。NVIDIAの設定で最大30fpsに制限
以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。
静音性のチェック
動作音(静音性)のチェック結果です。
普通の騒音値です。
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。
パーツの温度のチェック
各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。
CPU温度およびGPU温度はやや高めです。
エンコード時の温度の詳細
下図は、エンコード時のCPU温度の詳細です。85℃前後で推移しており、やや高めのCPU温度です。
FF XIVベンチ(fps制限なし)実行時の温度の詳細
下図は、FF XIVベンチマーク(fps制限なし)実行時のCPU、GPU温度の詳細です。
負荷の高いベンチマーク後半は、CPUもGPUも80度を越えてきており、やや高めの温度です。
表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。
FF14をfps制限なしで実行したときは、キーボード面が熱くなっていますが、それ以外の状態のときは、それほど高くはありません。普通に使えると思います。
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。
ゲーミングノートだけあって、やや高めの消費電力です。ただし、Optimusに対応しているため、アイドル時の消費電力は低めです。
外観のチェック
Pavilion Gaming 15の外観写真を掲載します。
ボディはブラックでシンプルなデザインですが、スピーカー周りは幾何学的デザインになっており個性的です。
天板もシンプルです。
Pavilion Gaming 15は、BANG & OLUFSENのスピーカーを配置しています。音質は比較的良く、勝手に点数をつけると、10点満点で6点といったところです(音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。
液晶は、次の角度まで開きます。
排気口は一般的なサイズです。
背面のヒンジには「PAVILION」の文字が入っています。
側面のインターフェースは次のようになっています。光学ドライブはありませんが、一般的なポートは揃っていると思います。
ただし、LANポートは、口が開くような構造になっており、やや抜き差ししづらいです。
底面の画像です。OMEN by hp 15に比べると、吸気口の面積はやや狭いかなと思います。
ACアダプターです。角が丸くなっており薄型なので持ちやすいです。
まとめ
以上が、Pavilion Gaming 15のレビューです。
グラフィックスにGeForce GTX 1050 / GTX 1050Tiを搭載したエントリー向けのゲーミングノートです。
しかも、下位モデルなら、9万円台(税別)という安さです。下位モデルの場合、低速のHDDを搭載していますが、OptaneメモリーをバンドルしたCore i5+なので、ゲームのロード時間などは高速です。
落ち着いたデザインで、普段使うPCとしても目立ちすぎることはありません。ベゼル幅も狭くスタイリッシュで、狭い場所にも設置できて実用的です。
クリエイター向けにUHD(4K)液晶のモデルもラインナップされており、色域が広めになっています。sRGBカバー率は100%ありませんでしたが、この液晶を搭載したPCが12万円台で購入できるのはかなりお得だと思います。
詳細・購入はこちら
HP ダイレクト
当サイト向け特別クーポンで安く購入可能
当サイト向けの特別クーポンを利用することで、日本HPパソコンを、通常よりも安く購入することが可能です(132,000円以上の製品が対象)。
1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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