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HP Pavilion 15-egの実機レビュー
【PR】【貸出機材提供:株式会社日本HP】
CPU | Core i5-1335U Core i7-1355U |
---|---|
メモリ | 8GB / 16GB |
ストレージ | 256GB / 512GB SSD |
液晶サイズ | 15.6インチ |
液晶種類 | FHD IPS タッチ 光沢 |
質量 | 約1.71kg |
バッテリー | 最大 約7.5時間 |
価格[税込] | 9万円台~ |
HP Pavilion 15-egは、初心者におすすめのノートPCです。
タッチパネルを搭載している点が特徴で、PCに不慣れな方も直感的に操作することができます。
また、PCのことなら何でも相談できるオプションサービスも安く提供されており、近くにPCに詳しい方がいない場合も心強いでしょう。
価格も比較的安く、コスパが高い機種です。毎週金、土、日で行われる週末限定セールなら、8万円台で販売されていることもあります。
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は以下の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Core i7-1355U、16GBメモリ、512GB PCIe SSD
当サイト向け特別クーポンで安く購入可能
当サイト向けの特別クーポンを利用することで、日本HPパソコンを、通常よりも安く購入することが可能です(132,000円以上の製品が対象)。
目次
お忙しい方は、「HP Pavilion 15-egの特徴」のみお読みください。
HP Pavilion 15-egの特徴
初心者でも使いやすタッチパネルを搭載
HP Pavilion 15-egは、タッチパネル液晶を搭載しています。
マウスの操作に慣れた方にはタッチパネルは不要かもしれませんが、スマホやタブレットしか操作したことがなく、マウスの操作に慣れていない子どもや、年配の方でも、直感的に指で操作することができます。家族みんなで使うファミリーPCに最適な液晶と言えるでしょう。
ただし、光沢液晶となっており、一見すると綺麗に見えるのですが、使う場所によっては映り込みがあります。
高めのコストパフォーマンス
HP Pavilion 15-egは、インテル第13世代Coreプロセッサーを搭載したノートPCにおいては、比較的コストパフォーマンスが高いです。
おすすめなのは、 Core i5-1335U、16GB、512GB SSDのモデルで、9万円台と比較的安いです。毎週末に開催されるセールだともっと安くなることがあります。
パソコンについてなんでも相談できるオプション
HP Pavilion 15-egは、パソコン関連のことならなんでも相談できる「パソコンなんでも相談」サービスがオプションで付けられます。身近にPCに詳しい人がいないような方には便利なサービスです。電話はもちろんLINEで質問することも出来ます。LINEだと電話のように順番を待つ必要がありません。
アルミ素材を採用し、オシャレなカラーのボディ
HP Pavilion 15-egは、天板と、キーボード面にアルミ素材を採用しています。
触れることが多い部分にアルミ素材が採用されているので、強度の面でも安心感があります。また、フルメタルボディ程ではないものの、質感もよいです。
なお、ボディカラーは、下の画像のような、セラミックホワイトと、フォグブルーの2色から選択することができます。よくあるブラックのカラーではなく、リビングにおいても違和感の無いおしゃれなカラーとなっています。
少し残念な部分
HP Pavilion 15-egは、タッチパネルに対応している代わりに、光沢液晶なので、画像に艶感がある代わりに、周囲の物や、蛍光灯の光、自分の顔などが画面に映り込みやすいです。人によっては気になるかもしれません。iPadのように低反射のディスプレイが良かったです。また、色域も広くないため、クリエイティブワークに適していません。
また、IRカメラを搭載していません。マスクをしていない宅内で家族と使うことが多そうな機種なので、顔認証にも対応していると、より便利だったと思います。ウェブカメラの物理的なカバーも付いていません。ただ、指紋認証装置は搭載しているので、そちらで生体認証をすることは可能です。
また、Thunderboltに非対応、SDカードリーダーが非搭載、バッテリー駆動時間はそこまで長くないといった点もやや残念です。
各用途の快適度
各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
用途 | 快適度 | コメント |
Web閲覧 Office作業 |
◎ | 十分なスペックで、快適に動きます。 |
---|---|---|
オンライン会議 | ○ | オンライン会議に特化した機能は特にありませんが、標準的な性能のマイク、Webカメラを搭載し、普通にオンライン会議ができます。 |
動画鑑賞 | ○ | ディスプレイの視野角はいいものの、鮮やかさに欠けます。スピーカー音は比較的良いです。 |
RAW現像 画像編集 |
△ | ディスプレイの色域が狭いので、画像編集向きの製品ではありません。 |
動画編集 | △~○ | FHD動画の編集なら出来ると思いますが、4K動画の編集をするなら、外部グラフィックスを搭載した製品がいいでしょう。また、ディスプレイの色域が狭いので、色調整までする方には適しません。 |
ゲーム | △ | グラフィック品質下げれば、プレイできるゲームもありますが、ゲーム向きの製品ではありません。 |
ディスプレイのチェック
HP Pavilion 15-egのディスプレイのチェックです。
視野角(どのくらい斜めから見ても正常に見えるか)は広いものの、色域(色の表現できる幅)は狭いディスプレイです。タッチパネルに対応している点はメリットですが、光沢液晶であるため映り込みがあります。最大輝度は、当サイトの計測では264cd/m2と普通です。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。
- 色域
- RGB
発色特性 - 視野角
- 映り込み・
ギラつき - フリッカー
キーボードおよびタッチパッドのチェック
HP Pavilion 15-egのキーボードは、キーピッチ : 約18.7×18.7mm、キーストローク : 約1.3mmとなっています。キートップは湾曲しており、底付きの衝撃も低減されています。軽めにタイピングする方は、打ちやすく感じるでしょう。強めにタイピングする方は、キーストロークがやや浅く感じるかもしれません。
タッチパッドについては、個体差があるように感じます。普通にクリックできる個体もあれば、接地点までの遊びが多く、1回クリックしただけなのに、2回カチッカチッと押されたような感触がある個体もあります。
キーボードバックライトも搭載しているため、ワンルームや寮などで共同生活している方が、隣で誰か寝ていて部屋を暗くしていても、キーボードの刻印が見えます。
パフォーマンスのチェック
HP Pavilion 15-egのパフォーマンスのチェックです。
CPU
CPUには、インテル第13世代Coreプロセッサーを搭載しています。従来のモデルは、第12世代Coreではあるものの、PBP:28Wのプロセッサーを搭載していましたが、今回のモデルは、CPUの世代が新しくなったものの、PBP:15Wになり、パフォーマンスが落ちました。
CPU電力は18W前後出ていたので、Core i7-1355Uとしては十分なパフォーマンスは出ています。
~ CPU性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
メモリ
DDR4-3200のデュアルチャネルメモリです。最近は、DDR5のメモリを搭載しているノートPCが多くなったので、それと比べると帯域は狭いですが、一般用途においては十分な帯域です。
~メモリ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア
グラフィックス
グラフィックス性能はご覧の通りで、CPU内蔵のグラフィックスとしては、高めのスコアが出ていました。
~ グラフィックス性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
ストレージ
ストレージには、PCIe-NVMe SSDを搭載しており、高速です。
~ ストレージ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
SDカードスロット
SDカードスロットはありません。
USB Type-C / HDMIの動作テスト
USB Type-Cの動作チェック
USB Type-Cポートは、Power DeliveryとDisplayPortに対応していますが、Thunderboltには対応していません。充電器は、今回試した中では、30W以上の充電器が使うことが出来ました。
充電 | モニター 出力 |
有線LAN | ||
ドック | ThinkPad USB Type-C ドック | ○ | ○ | ○ |
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック | ○ | × | × | |
PD充電器 ※1 |
61W RAVPower GaN充電器 | ○ | ― | ― |
45W Lenovoウルトラポータブル | ○ | ― | ― | |
30W RAVPower GaN充電器 | ○ | ― | ― | |
18W cheero充電器 | ○ | ― | ― | |
モニター ※2 |
EIZO ColorEdge CS2740 | ○ | ○ | ― |
Philips 258B6QUEB/11 | ○ | ○ | ○ |
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
HDMIの動作チェック
4KモニターへHDMIで接続したときの詳細です。4K、60Hz、8ビット、RGBで出力出来ていました。
質量のチェック
HP Pavilion 15-egの質量のチェックです。
メーカーサイトには「約1.71kg」とあり普通です。当サイトの計測値は下表の通りで、ほぼ同じ質量です。15インチクラスのノートPCとしては、比較的軽いと思います。
質量 | |
PC本体 | 1.704kg |
ACアダプター+電源ケーブル | 272g |
バッテリー駆動時間のチェック
HP Pavilion 15-egのバッテリー駆動時間のチェックです。
バッテリー容量は約41Whと、そこまで多くはありません。
バッテリー駆動時間は下の通りで、やや短めです。
バッテリー駆動時間 | |
(1) JEITA2.0 | 最大 7時間30分 |
(2) 動画再生時 | 8時間18分 |
(3) CPU15%、GPU5%の負荷 | 3時間30分 |
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生(リピート)させたとき
Webカメラ・スピーカーのチェック
Webカメラ
約92万画素のWebカメラが搭載されており、画質は普通です。物理的にカメラを隠す機能はありません。またIRカメラも非搭載です。
スピーカー
スピーカーは底面と側面の間の斜めになっている部分に配置されています。音質はやや良く、ノートPC基準で、10点満点で採点すると6点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。
パーツの温度のチェック
Prime95実行時のCPU温度
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。
安定動作時のCPU電力は、約18Wで推移しており、このときのCPU温度は70℃です。問題ない温度なので安心して使えるでしょう。
静音性のチェック
HP Pavilion 15-egの動作音(静音性)のチェック結果です。
アイドル時はほぼ無音です。負荷をかけたときの騒音値も、他のノートPCと比較してやや低めです。
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。
表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手の平を置くパームレストの温度変化は重要です。
やや低めの温度です。高めの負荷をかけると左パームレストの部分がやや暖かく感じてきます。高めの負荷をかけた状態で長時間使用していると手のひらが暖かくなって気になってきますが、短時間なら問題ないでしょう。また、低めの負荷であればそれほど気になりません。
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。
モバイル向けのプロセッサーなので、低めの消費電力です。
外観のチェック
HP Pavilion 15-egの外観のチェックです。
セラミックホワイトのカラー
セラミックホワイトのカラーは下図のようになっています。パームレストはシルバー、ベゼル部分はブラックです。キーボード面には、アルミニウム素材を使用しており、安っぽさはありません。
天板はホワイトになっており、清潔感のあるカラーです。天板もアルミニウム素材です。
閉じた時の画像です。高さは20.0mmと薄型です。
指紋認証装置も搭載しています。
側面のポート類はご覧の通りです。LANポートやSDカードスロットはありません。
液晶が開く最大の角度はご覧の通りです。
底面のカラーはシルバーです。
今回、底面カバーは外していませんが、もし外す場合、ゴム足の下にある4つのネジを外す必要があります。さらに、爪も外れにくいため、外すときはやや面倒です。
ACアダプターは45Wで、サイズは小さめです。
フォグブルーのカラー
フォグブルーのカラーの場合、キーボード面も天板も同色です。
派手過ぎず地味すぎず、どなたでも合うカラーだと思います。
底面はシンプルなデザインです。
まとめ
以上が、HP Pavilion 15-egのレビューです。
この手の15.6型ノートPCとしては珍しく、タッチ液晶を搭載しているので、PC操作に慣れていない子どもや年配の方にも使いやすいです。家族みんなで使うファミリーPCとしても、最適だと思います。
PCのことなら何でも相談できるオプションサービスも提供されており、パソコン初心者におすすめの製品です。
おすすめなのは、Core i5、16GBメモリ、512GB SSDの構成で、9万円台となっており、コストパフォーマンスが比較的高いです。毎週開催される週末セールなら、8万円台で売られていることもあります。
Thunderbolt 4非対応である点や、顔認証装置が無い点、SDカードスロットが無い点など、価格を抑えるために省かれている部分もありますが、一般ユーザーであればそれほど困らない方も多いでしょう。リーズナブルな価格で購入できる実用的なノートPCです。
1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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