ThinkPad X1 Carbon 2019のLTEモデルで通信テスト

更新日:2018年8月15日

ThinkPad X1 CarbonのLTE対応モデルで、「トラブルは出ないか?」や「通信速度がどのくらい出るのか?」を確認しました。

なお、ThinkPadシリーズのLTEはモデルやBIOS、ドライバーなどによって挙動が割と異なります。他のモデル等では別のテスト結果になることが多いのでご注意下さい。

今回のテストでは、UQ mobileのMVNO SIMがトラブルフリーで、通信速度も速く快適でした。

ThinkPad X1 Carbonの本体のレビュー記事はこちら

 

対応バンド

ThinkPad X1 Carbonに搭載されているLTEモジュールは「Fibocom L850-GL」です。

LTEモジュール

 

このLTEモジュールの対応バンドは下表の通りです。ドコモ、au、ソフトバンクの重要なバンド(下のピンク色のセル)に対応しています。

対応しているLTEバンド
1 2 3 4 5 6 7 8 11 12
13 17 18 19 20 21 25 26 28 29
30 38 39 40 41 42 66      
     
参照:Fibocom
特に重要なバンドは次の通り
ドコモ回線の重要なバンド・・・バンド1、3、19
au回線の重要なバンド・・・バンド1、18(26)
ソフトバンク回線の重要なバンド・・・バンド1、3、8

 

対応SIMカードサイズ

ThinkPad X1 Carbonが対応しているSIMカードサイズは「nano SIM」です。

SIMカードなnano SIM

 

通常のシムピンでは長さが足りず、付属のピンも無いため、筆者はゼムクリックを伸ばしてSIMトレイを取り出しました。この辺りは不親切です。

通常のシムピンは長さが足りず届かないので注意

 

LTE接続できるかのテスト

SIMカードを挿入しLTE接続が問題なくできるかをテストします。なお、OSやBIOS、ドライバーバージョンによって挙動が変わるので、今回テストした環境を下に掲載しておきます。

テスト時の環境

Windows 10 Home May 2019 Update 1903 ビルド 18362.239

BIOS V.1.14

Intel XMM7360-P WWAN ドライバーバージョン 0.9.4.200

 

UQ mobileは問題なし

まず、UQモバイル(au回線)のMVNO SIMでテストしたところ、問題なく接続できました。外出先で長時間ネットサーフィンをしたり、YouTubeを見たりしても、特に問題ありませんでした。

 

IIJmioはたまに切断される

次に、IIJmio(ドコモ回線)のMVNO SIMでテストしたところ、接続はできますが、たまに切断されることがありました。このとき、LTEサービスが自動で再起動してまた繋がるときもあれば、下図のようにLTEマークが消えて、LTEに接続できなくなることもありました。今後のBIOSやドライバーアップデートで改善して欲しいところです。

IIJmioは突然LTEマークが消えることも

 

BiglobeもIIJmioと同様

BiglobeのSIMでもテストしてみたところ、IIJmioと同様の減少が発生しましたが、IIJmioよりは起こる頻度がとても低いような気がしました。ドコモ系のSIMは同様の可能性が高いです。

 

通信テスト結果

2019年8月8日(木)、今回、ThinkPad X1 Carbonと相性が良かったUQ mobileのMVNO SIMカードで、高崎から都内のいくつかの地点で、速度を計測してみました。

高い評判通り、UQ mobileは非常に高い通信速度が出ていました。特に、一般的なMVNO SIMだと0.5Mbps位しか速度が出ないお昼の時間帯でも、UQ mobileでは10Mbpsを超える速度が出ており、全く遅さを感じることなくネット閲覧が出来ていました。

新幹線内

午前11時45分頃 高崎駅の新幹線内
午前12時10分頃 大宮駅付近の新幹線内
午前12時30分頃 上野駅付近の新幹線内
午前12時35分頃 東京駅の新幹線内

 

渋谷のカフェ「CAFE de CRIE」

午後13時10分頃 九段下のカフェ「CAFE de CRIE」

 

渋谷のカフェ「珈琲館」

午後13時10分頃 渋谷のカフェ「珈琲館」

 

スリープ復帰後、LTE接続するまでの時間

スリープ復帰後、LTEに接続するまでの時間がやたら遅い機種もあるので、この時間を確認しようとしましたが、ThinkPad X1 Carbonはモダンスタンバイに対応しているようで、スリープになっても通信が切れることがありませんでした。スリープ復帰後でもすぐに通信できるので、非常に快適でした。

モダンスタンバイの設定

 

また、デフォルトの設定では、300分(5時間)後に休止状態へ移行しますが、休止から復帰させてログイン画面が出てから、8秒程度でLTEに接続できていました。非常に速いです。UQ mobileで2~3日間使ってみましたが、トラブルなく非常に快適に使えました。

 

まとめ

今回、UQモバイルのMVNO SIMカードを装着し、都内などを回って速度を計測しつつ、ネットサーフィンをしてみましたが、非常に快適でした。接続が切れることもなく動作も安定していました。UQmobileはネットでも速い速度が出ると評判が高く、2019モデルのThinkPad X1 Carbonを使用するなら、UQ mobileがおすすめです。

一方、ドコモ回線のIIJmioを使用したところ、たまに接続が切れて繋がらなくなる現象が発生しました。ThinkPad X1 Carbonとの相性が悪いのかよくわかりませんが、今後のアップデートで改善して欲しいところです。

 

ThinkPad X1 Carbonのレビュー記事

ThinkPad X1 Carbonの特徴や、ベンチマーク、温度、騒音値などを計測した結果については下のページをご覧ください。

ThinkPad X1 Carbon 2019本体のレビュー記事

 

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