レノボ IdeaPad Slim 350 17 の特徴

更新日:2020年8月12日
CPU Ryzen 7 3700U
Ryzen 5 3500U
Ryzen 3 3250U
メモリ 4GB / 8GB
ストレージ PCIe SSD
液晶サイズ 17.3インチ
液晶種類 FHD IPS 非光沢
質量 約2.2kg
バッテリー 約7.8時間
価格[税込] 4万円台~
見やすく大きい液晶で、しかも安い

IdeaPad Slim 350 17は、大画面液晶を搭載したノートPCです。レノボでは数少ない17.3型液晶で、しかも、IPSパネルを使用しており、視野角が広く、視認性が高い点がポイントです。

プロセッサーには、AMD Ryzen 3000Uシリーズを搭載しています。一世代前にはなりますが、処理性能は十分高く、快適に使用できます。バッテリー駆動で使うことが少ない17型のスタンダード機種としてはちょうどいいと思います。

さらに、税込みでも5万円台からと非常に安いです。

公式サイトはこちら

IdeaPad Slim 350 17の特徴

17.3型のIPS液晶搭載

IdeaPad Slim 350 17は、ノートPCとしては大画面となる17.3型のフルHD IPS液晶を搭載しています。標準的なフルHD液晶なので、解像度は十分です。

価格を抑えた機種では、視認性に劣るTNパネルが採用されていることが多く、IdeaPad S300シリーズの他機種も一部を除き同様です。ただ、低品質の液晶を長時間使用していると目が疲れやすくなります。しかし、ディスプレイの見やすさを重視するユーザーが多いと思われる17型液晶を搭載したIdeaPad Slim 350 17は、IPS液晶なので、視野角が広く、画面の視認性も高いです。また、非光沢液晶なので映り込みが少なく、長い時間使用しても疲れにくいと思います。

最近細かい文字が見えにくくなってきて大画面と見やすさを必須条件とする方や、YouTube・Netflixなどのネット動画を大画面で楽しみたい方などに適した機種となります。

17.3型 FHD IPS液晶搭載

 

Ryzen 3000Uシリーズ搭載

IdeaPad Slim 350 17は、プロセッサーとして、AMD Ryzen 3000Uシリーズを搭載しています。現在、新しいRyzen 4000Uシリーズを搭載したノートPCの販売が始まっているので、1世代前となります。

下のグラフでは、代表的なノートPC用のプロセッサーの性能比較を行っています。IdeaPad Slim 350 17で搭載可能なプロセッサーを緑のバーで表示しています。また、新世代のRyzen 4000Uシリーズを、赤字で表示しています。

Ryzen 3 3250Uのベンチマークスコアが見つかりませんでしたが、仕様表を見るとRyzen 3 3200Uとほぼ同じ構成です。そのため、Ryzen 3 3200Uと似たような処理性能であると予想します。Ryzen 3 3250Uだと、インテルの第10世代Core i3よりもやや劣るレベルですが、ライトな作業であれば問題なく使用できるでしょう。

Ryzen 5 3500Uはインテルの第10世代Core i5と同程度、Ryzen 7 3700Uは第10世代Core i7と同程度のスコアなので、一般的な作業であれば十分快適に動作すると思います。

一方、大きくパフォーマンスが向上した新世代のRyzen 4000Uシリーズと比較すると、やや見劣りします。パフォーマンス的には、Ryzen 4000Uシリーズを搭載していれば、なおよかったです。

ただ、実用的には十分の性能でありながら、価格を抑えるという意味では、あえて旧世代Ryzenを搭載することに意味があるのかもしれません。

CPUの性能比較 ~ CINEBENCH R20(マルチコア) ~
Core i7-10750H 2965
Ryzen 7 4700U 2585
Core i7-10710U 2211
Ryzen 5 4500U 2180
Ryzen 3 4300U 1558
Ryzen 7 3700U 1526
Core i7-1065G7 1484
Core i7-10510U 1459
Core i5-1035G1 1424
Ryzen 5 3500U 1421
Core i5-10210U 1418
Core i3-1005G1 948
Core i3-10110U 922
Ryzen 3 3200U
[おそらく3250Uと同程度]
751
スコアは他のノートPCで測定した代表値です

 

価格が安い!

IPSパネルを搭載しているノートPCは、やや高めになってしまいますが、本製品はこのパネルを搭載していながら、税込みで5万円台からという安さです。大きな画面で、ある程度快適に使えるスペックで、かつ価格が安い製品をお探しの方に非常におすすめです。

価格

 

取り扱いしやすいサイズ

冒頭でも、IdeaPad Slim 350 17はスリムボディが特徴と書きましたが、実際に17.3型液晶を搭載した他機種とサイズ・質量の比較を行ってみました。

幅や高さが短く、質量も約2.2kgと、17.3型の割には軽量です。

17.3型ノートPCのサイズ・質量比較
  奥行 高さ 質量
IdeaPad Slim 350 17 [本機機] 402 281.3 19.9 約2.2kg
HP 17-by0000/2000 415 272 23.5-27 約2.4kg
デル Inspiron 17 3000(3793) 415.4 279.2 25 約2.79kg

 

また、下の画像で実際の外観を見てみても、17.3型ノートPCとは思えないほど、スリムな筐体です。

17.3型とは思えないスリムボディ

 

このようなサイズ・質量であれば、据え置きでなくても、使用するときだけ取り出して、使い終わったら収納する、という使い方もしやすいです。また、別の部屋に運んで使用するといった使い方にも適しています。

リビングで行うテレワーク用のPCとしてもいいかもしれません。

 

各構成の紹介

ここで、IdeaPad Slim 350 17の各構成をご紹介します。下表のように、とてもシンプルです。

Ryzen 3モデルは、メモリ容量、ストレージ容量ともに少なめなので、長く使用するのであれば、Ryzen 5モデルぐらいがいいと思います。

なお、仕様表では、Ryzen 5モデルと、Ryzen 7モデルは、オンボードメモリ4GB + メモリスロット4GBとなっています。

IdeaPad Slim 350 17の各構成
  Ryzen 3モデル Ryzen 5モデル Ryzen 7モデル
プロセッサー Ryzen 3 3250U Ryzen 5 3500U Ryzen 7 3700U
メモリ 4GB 8GB 8GB
ストレージ 128GB SSD 256GB SSD 512GB SSD

 

テンキー付きキーボード

IdeaPad Slim 350 17は、テンキー付きキーボードを搭載しています。テンキーは一般的な4列配置なので、数字の入力もしやすいです。

仕様表を見る限りでは、キーボードにバックライトは付いていないようです。薄暗い場所に運んで使用するということがなければ、それほど気にする必要はないと思います。

下の画像は英字キーボード(参考)ですが、国内モデルでは日本語キーボードを搭載します。

テンキー付きキーボード(英字)

 

光学ドライブやUSB-Cは非搭載

IdeaPad Slim 350 17は、17.3型の大型ノートPCですが、スリムボディのため、光学ドライブは搭載していません。最近は、光学ドライブは不要だという方も増えているので、問題はないと思います。

また、搭載が一般的になってきたUSB-Cポートも非搭載です。USB-Cポートがあれば、対応したUSB-Cドックを使用して手軽に拡張性をアップすることなどが可能なので、少し残念です。

その他、インターフェイスとして、USB 3.0 x2、USB 2.0、HDMI出力、SDカードリーダーを備えています。

インターフェイス

 

その他の特徴

IdeaPad Slim 350 17は、最新の無線規格であるWi-Fi 6には対応せず、Wi-Fi 5対応となります。Wi-Fi 5でも実用的に大きく困ることはないと思いますが、高速、かつ混雑に強いWi-Fi 6に非対応なのは、新しいノートPCとしては少し残念です。

また、IRカメラや、指紋センサーも搭載していません。そのため、顔認証や指紋認証を使用したWindowsへのログインはできません。

価格を抑えるためかもしれませんので、このあたりは仕方ないと思います。

 

IdeaPad Slim 350 17のウェブカメラには、プライバシーシャッターという物理シャッターが付いています。意図しない覗き見を防ぐことができます。

 

ボディーカラーは、プラチナグレーで、デザインもシンプルです。パーソナル用としても、仕事用としても使用できそうです。

正面からの姿
プラチナグレーのボディ

 

ライバル機種の紹介

17.3型液晶を搭載した他機種を、ライバル機種として簡単にご紹介します。(上でサイズ・質量の比較を行った機種です。)

1機種目は、デルのInspiron 17 3000 (3790)です。

第10世代Coreプロセッサー(Ice Lake)、光学ドライブを搭載し、6万円台からと価格も安めです。ただし、安いモデルはストレージがHDDです。また、質量も約2.79kgと重いです。

外部グラフィックスとしてMX230を搭載したモデルもあるので、簡単な動画編集なども行いたい場合や、据え置きで使用する場合などに適しています。

デルのInspiron 17 3000 [ライバル機種]

 

2機種目は、HP 17-by0000/2000です。

IdeaPad Slim 350 17と同じくIPS液晶を搭載しています。第10世代Core(Comet Lake)に、光学ドライブも搭載し、上のInspiron 13 7000よりも軽量です。また、16GBの大容量メモリ搭載モデルもあります。ただし、最適価格は7万円台からとやや高くなってしまいます。

サポートを重視する方や、大容量メモリを希望される方におすすめです。

HP 17-by0000/2000 [ライバル機種]

 

これらの2機種と比較すると、IdeaPad Slim 350 17は、光学ドライブは搭載しないものの、軽量で扱いやすいです。さらにRyzenを搭載することで、価格が最も安くなっています。

 

まとめ

IdeaPad Slim 350 17は、17.3型の大画面液晶を搭載したノートPCです。液晶にはIPSパネルを採用しており、一般的な格安ノートPCよりも視認性が高いです。大きくて見やすいディスプレイを必要とする方に適しています。

光学ドライブを搭載せず、大画面ノートPCとしては約2.2kgと軽いので、使用するときだけ取り出したり、別の部屋に移動したり、といった使い方にも対応できます。

プロセッサーは一世代前のRyzen 3000Uシリーズになりますが、一般的な用途には十分のスペックです。

なにより価格が安く大画面ノートPCを、リーズナブルな価格で購入したい方であれば、要チェックです。

見やすく大きい液晶で、しかも安い

IdeaPad Slim 350 17

特徴

  • 17.3型の大画面
  • 見やすいIPSパネル
  • 価格が安い

こんなあなたに

  • 見やすくて大きな画面のノートPCが欲しい
  • 適度なスペックをリーズナブルに入手したい
  • 価格4万円台[税込]~
公式サイトはこちら

 

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