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レノボ Yoga 7i Gen 8 16型の実機レビュー

CPU | Core i5-1340P Core i7-1360P |
---|---|
メモリ | 16GB LPDDR5 |
ストレージ | 512GB / 1TB SSD |
液晶サイズ | 16.0インチ タッチ |
液晶種類 | 2560x1600 IPS 光沢 |
質量 | 約1.98kg |
バッテリー | 約21.5時間 (71Wh) |
価格[税込] | 14万円台~ |
Yoga 7i Gen 8 16型は、16型と大きめの液晶を搭載したマルチモードPCです。自在に変形できるので、宅内の色々な場所で使うことができます。
液晶は画面が大きいだけでなく、解像度も高く、色域も広めで、デジタルペンも使用できます。効率よく作業ができますし、写真や動画を見るのにも適しています。
バッテリーの容量も大きいので、バッテリー駆動でも長めの使用が可能です。
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は以下の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Core i5-1340P、16GBメモリ、512GB SSD、WQXGA IPS液晶
セール情報
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目次
お忙しい方は、「Yoga 7i Gen 8 16型 の特徴」のみお読みください。
Yoga 7i Gen 8 16型の特徴
16型のホーム用マルチモードPC
Yoga 7i Gen 8 16型は、約360度回転するヒンジを備えたコンバーチブル型ノートPCです。このタイプのノートPCとしては大きめの16型液晶を搭載しているのが一つの特徴となっています。
マルチモードPCとも言われ、下の画像のように、使用する場所や用途に合わせて変形し、色々なモードで使うことができます。大きめの画面を生かして、宅内のいろいろな場所で、快適に使用できるでしょう。

例えば、テントモードだと、ラップトップ形状よりも狭いスペースに置くことができます。パソコンの画面には動画等の教材を表示しながら、手前にノートを置いてメモを取るといった使い方もしやすいです。また、ソファやベッドの上に置いても、この形状であれば放熱の妨げになりにくいので、寝転がって動画を見るのにもいいと思います。
机の上での作業だけでなく、宅内のいろいろな場所で使用したいという方におすすめです。

解像度高めのWQXGA液晶を搭載
Yoga 7i Gen 8 16型は、画面比16:10のWQXGA液晶(2560x1600)を搭載しています。
標準的なFHD(1920x1080)や、WUXGA(1920x1200)の液晶よりも解像度が高く、100%スケールで表示すると、画面を広く使うことができます。下の画像のように、画面の半分でもブラウザで普通に表示できますし、縦方向にも広いので、縦長のページも見やすいです。Wordを隣に並べて、調べ物をしながらまとめるなど、複数のウィンドウを同時に表示して作業をするのにも適しています。16型と大きめの画面なので、100%スケールでも作業できないこともありません。
ただし、光沢液晶で、周りのものなどが映り込みやすいのは好みが分かれる部分です。

また、Yoga 7i Gen 8 16型の搭載する液晶は、100% sRGBクラスと色域が広めです。高解像度であることも相まって、画像や動画を綺麗な表示で見ることができます。趣味で写真や動画を軽く編集したい方や、ネット動画を視聴することが多い方などにもおすすめです。
スリムなラウンドエッジボディ
Yoga 7i Gen 8 16型は、厚みが約16.99mm(最薄部)と比較的スリムなボディです。下の画像のように、エッジ部分やコーナーが丸みを帯びたデザインになっており、持ちやすいです。質量は約1.98kgとそこまで軽くはありませんが、宅内での移動はしやすいです。
アルミボディで質感がよく、ミリタリーグレードのMIL-STD-810Hに準拠しているので、堅牢性が高く、安心して取り扱うことができます。


デジタルペンでの手書き入力に対応
Yoga 7i Gen 8 16型では、アクティブペンを使った手書き入力が可能です。16型と大きめで、色域も広めの画面なので、ちょっと本格的なお絵描きもできそうです。ただし、光沢液晶なので、周りの物や照明が映り込みやすい点が、やや気になりました。また、液タブの代わりになるかというと、そこまでではありません。

なお、現在販売されているモデルでは、基本的にペンが同梱されています。カスタマイズモデルでは、「ペンなし」を選択できますが、デフォルトでは「Lenovoデジタル・ペン あり」になっています。
同梱されていたのは、下の画像のような「Lenovoデジタル・ペン」です。単6型電池で動作し、4096段階の筆圧検知に対応しているペンでした。ペンの書きやすさは普通でした。

71Whの大容量バッテリーを搭載
Yoga 7i Gen 8 16型は、71Whバッテリーを搭載しています。この手のノートPCとしては、かなり大きめの容量です。そのため、仕様値で約21.5時間と長いバッテリー駆動が可能です。コンバーチブル型ノートPCは、バッテリー駆動で使うことが多いので、バッテリー駆動時間が長めなのはメリットとなります。
なお、当サイトのチェックでは、CPU:10%、GPU:5%ぐらいのやや高めの負荷を連続してかけた状態で、5時間58分のバッテリー駆動が可能でした。解像度が高めの16型液晶を搭載した機種としては、長めの時間だと思います。
各用途の快適度
各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
用途 | 快適度 | コメント |
Web閲覧 Office作業 |
◎ | 十分な処理性能です。画面比16:10の16型WQXGA液晶で、この用途に快適に使用できるでしょう。ただし、光沢ディスプレイなので、画面への映り込みが気になるかもしれません。 |
---|---|---|
オンライン会議 | ○ | マイク、カメラ、スピーカーを搭載しており、オンライン会議に普通に参加できます。 |
動画鑑賞 | ◎ | 16型液晶は、100% sRGBクラスと色域が広めで、解像度も高く、色鮮やかな表示が可能です。また、スピーカー音も比較的よく、快適に動画鑑賞ができます。 |
RAW現像 画像編集 |
○ | 100% sRGBクラスの液晶を搭載しており、画像編集などの用途にも適しています。ただし、外部GPUを搭載していないので、複雑な処理を行うとやや時間がかかることもあります。 |
動画編集 | △~○ | FHD動画の簡単な編集であれば、ある程度使えると思います。ただし、4K動画の編集をしたり、動画編集を行う頻度が高いのであれば、外部GPUを搭載したPCがおすすめです。 |
ゲーム | △ | 軽いゲームであれば、できるものもあります。ただし、ゲームがメインであれば、GeForce RTXシリーズなどの外部GPUを搭載した機種がおすすめです。 |
ディスプレイのチェック
Yoga 7i Gen 8 16型のディスプレイのチェックです。
搭載されていたパネルは「LEN160WQXGA」でした。
コンバーチブル型としては大きい16型液晶を搭載しています。画面比16:10のWQXGA液晶(2560x1600)と解像度が高めなので、1画面に表示できる情報量が多く、作業がしやすいです。また、色域が広めなので、画像・動画を色鮮やかな表示で見たり、ライトな編集を行うのにも適しています。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。なお、最大輝度は、当サイトの計測では347cd/m2とやや高めです。
- 色域
- RGB
発色特性 - 視野角
- 映り込み・
ギラつき - フリッカー
色域は広めです。当サイトの計測では、sRGBカバー率96.8%でした。

ガンマ補正曲線を確認すると、どの色もほぼ1:1の直線になっており、自然な発色であることが分かります。

視野角は広いです。

光沢液晶なので、周りの物の映り込みがあります。ギラつきはほとんど感じませんでした。

輝度を下げても、PWM調光によるフリッカー(ちらつき)は検出されませんでした。

※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測
キーボードおよびタッチパッドのチェック
Yoga 7i Gen 8 16型のキーボードのチェックです。
実測値で、キーピッチは、横:約18.5mm、縦:約18mm、キーストロークは約1.4mmでした。
文字入力に使用する主要なキーのサイズは揃っています。やや小さいキーもありますが、総合的にみて、普通の打ちやすさのキーボードだと思います。標準的な4列テンキーも付いており、数字の入力もしやすいです。
タッチパッドの使いやすさや、クリックボタンの押しやすさは普通です。

※画像をクリックすると拡大できます

キーボードバックライトも搭載しています。

パフォーマンスのチェック
Yoga 7i Gen 8 16型のパフォーマンスをチェックします。
「Lenovo Vantage」というアプリの「電源およびパフォーマンス」で、動作モードを変更することができます。ここでは、デフォルトの「インテリジェント・クーリング」と、高いパフォーマンスが出る「エクストリーム・パフォーマンス」で、ベンチマークを計測しました。

CPU
プロセッサーには、ベース電力が28Wの第13世代Core (P)を搭載しています。Yoga 7i Gen 8 16型で実際に選択できるのは、Core i7-1360PもしくはCore i5-1340Pを搭載するモデルとなります。今回は、Core i5-1340P搭載モデルをチェックしており、ベンチマークの結果は以下のとおりです。
マルチコア、シングルコアのどちらも、同じCore i5-1340Pを搭載した他機種で計測した時よりもやや低めのスコアでした。28Wクラスのプロセッサーですが、スリムなボディなのでCPU電力が少し抑えられて動作していました。 なお、高負荷時のCPU電力については「パーツの温度のチェック」をご覧ください。
それでも、第12世代Core i5-1240Pを超えるスコアは出ているので、多くの作業に快適に使用することができるでしょう。
~ CPU性能の評価 ~

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
メモリ
メモリはLPDDR5-5200で、メモリ帯域は広めでした。なお、オンボードメモリなので、購入後に自分で増設・換装することはできません。
~メモリ性能の評価 ~


:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※実際のノートPCで計測した実測値で、理論的な最大値ではありません
グラフィックス
Yoga 7i Gen 8 16型のグラフィックスは、CPU内蔵グラフィックスで、ベンチマークの結果は以下のとおりです。
CPU内蔵グラフィックスとしては普通のグラフィック性能です。特に高いスコアではありませんが、このぐらいの性能があれば、写真やFHD動画の簡単な編集ぐらいであれば、そこそこ使えると思います。
~ グラフィックス性能の評価 ~

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
ストレージ
ストレージには、PCIe Gen4 SSDを搭載しており、速いです。
~ ストレージ性能の評価 ~

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
SDカードスロット
microSDカードスロットを搭載しています。アクセス速度は普通です。
~ SDカードスロット性能 ~


クリエイターソフトの処理時間
Yoga 7i Gen 8 16型で計測した各クリエイターソフトの処理時間を掲載します。ここでは、「エクストリーム・パフォーマンス」モードで計測しました。

RAW現像の速度はそこまで速くはありませんが、極端に遅いわけでもなく、十分使用できます。1枚1枚現像するような方は、すぐに終わります。
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

FHD動画の書き出し速度は比較的速いです。複雑な編集作業ではなく、ファミリームービーのカット編集ぐらいであれば十分使用できると思います。
※ グラフィックスは全てノートPC用
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
USB Type-C / HDMIの動作テスト
USB Type-Cの動作チェック
Yoga 7i Gen 8 16型は、Thunderbolt4ポートを2つ備えており、動作テストの結果は次の通りです。Power Deliveryと、DisplayPortにも対応しており、USB-Cドックや、Thunderboltドックも使用できました。USB-Cアダプターでの充電に関しては、18W / 30Wの低出力の物でも充電できていましたが、警告が表示されます。USB-Cアダプターを使用する場合は、45W以上の出力のものがおすすめです。
充電 | モニター 出力 |
有線LAN | ||
ドック | ThinkPad USB Type-C ドック | ○ | ○ | ○ |
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック | ○ | ○ | ○ | |
PD充電器 ※1 |
61W RAVPower GaN充電器 | ○ | ― | ― |
45W Lenovoウルトラポータブル | ○ | ― | ― | |
30W RAVPower GaN充電器 | △ ※3 | ― | ― | |
18W cheero充電器 | △ ※3 | ― | ― | |
モニター ※2 |
EIZO ColorEdge CS2740 | ○ | ○ | ― |
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
※3 低速ケーブルであるとの警告が表示されるものの充電は可能
HDMIの動作チェック
4KモニターへHDMIで接続したときの詳細です。4K、8ビット、60Hzでの表示が出来ていますが、色の形式がYCbCr420でした。

質量のチェック
Yoga 7i Gen 8 16型の質量は、メーカーの仕様表では「約1.98kg」となっています。当サイトの計測値も、ほぼ同じ質量です。片手持ちで使うには重いですが、16型のノートPCとしては普通の質量だと思います。ACアダプターは軽いです。
質量 | |
PC本体 | 1.993kg |
ACアダプター+電源ケーブル | 175g |
バッテリー駆動時間のチェック
バッテリー駆動時間のチェックです。
バッテリー容量は71Whと大きい容量です。
当サイトでチェックしたバッテリー駆動時間は下表の通りです。動画再生のような負荷の軽い作業であれば、(2)のように長い時間のバッテリー駆動が可能です。複数のアプリを立ち上げ、タイピングやドローイングを続けるなど、少し負荷のかかる状態が続く場合は、(3)ぐらいの時間になると思います。このぐらいの時間使えれば、バッテリー駆動で使用し、使い終わったら充電しておく、という使い方もしやすいと思います。
バッテリー駆動時間 | |
(1) JEITA2.0 | 約21.5時間 |
(2) 動画再生時 | 15時間17分 |
(3) CPU10%、GPU5%の負荷 | 5時間58分 |
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生(リピート)させたとき
今回、付属の65WのACアダプターの充電速度を計測してみましたが、比較的速かったです。
Webカメラ・スピーカーのチェック
Webカメラ
Webカメラには、プライバシーシャッターが付いており、カメラを使用しないときは閉じておくことができ、安心です。なお、IRカメラも搭載しており、Windows Helloの顔認証が使用できます。
Webカメラは、1080pのFHDカメラです。細部まで比較的きれいに映っています。また、明るめで、自然な色味の画像でした。



※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows標準のカメラアプリで撮影
スピーカー
スピーカーは、キーボード面の上部に2W x2のステレオスピーカーを搭載しています。音質は比較的よく、ノートPC基準で勝手に採点すると、10点満点で採点すると6点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

パーツの温度のチェック
Prime95実行時のCPU温度
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。
「インテリジェント・クーリング」では、CPU電力は20W前後で推移し、CPU温度はほぼ60℃台に収まっています。
「エクストリーム・パフォーマンス」では、CPU電力が25W前後までアップしますが、28WクラスのCPUの割りにCPU電力は抑えめです。CPU温度は70℃台前半と、心配のない温度を保っています。
どちらのモードでも、CPU温度を心配することなく使用できます。
- インテリジェント・クーリング時
- エクストリーム・パフォーマンス時




静音性のチェック
Yoga 7i Gen 8 16型の動作音(静音性)のチェック結果です。
アイドル時でも少し音がします。負荷がかかると、動作音が少し上がりますが、それでも低めの騒音値です。

部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
※約10分経過後に計測しています
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:Filmora 9 の動画編集ソフトでプレビュー再生
左から3番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手の平を置くパームレストの温度変化は重要です。
高めの負荷がかかると、キーボード部の温度が少し上がります。タイピング時は、左手に少し温かさを感じますが、不快になるほどではありません。

※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。
低めの消費電力です。

※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後から確認できた中で最も高い消費電力を掲載しています
外観のチェック
Yoga 7i Gen 8 16型の外観のチェックです。
4辺狭額縁ベゼルの液晶なので、スッキリした見た目です。ボディ全体にアルミ素材が使用されており、耐久性が高いですし、質感もいいです。
ボディカラーは、アークティックグレーです。無難なカラーなので、プライベートにも仕事にも使いやすいです。

天板には、「YOGA」のロゴが入っていますが、それほど主張せずいい感じです。

約360度回転するヒンジを備えたコンバーチブル型ノートPCなので、通常のラップトップ形状だけでなく、テントモード、スタンドモード、タブレットモードなど、使う場所や用途に合わせて変形することができます。




最薄部は、16.99mmとなっており、スリムです。


インターフェースは下図のとおりです。USB3.2 Gen1 Type-A x2、Thunderbolt4(Power Delivery、DisplayPort対応)x2、HDMI、microSDカードリーダーを備えています。周辺機器との接続でポート類の不足を感じることは少ないと思います。


底面には、吸気口が設けられています。

ACアダプターは65Wとなっており、大容量です。ただ、サイズはやや大きめです。外へ持ち運ぶときは、別途PD充電器を用意するといいと思います。


まとめ
以上が、Yoga 7i Gen 8 16型のレビューです。
16型のマルチモードPCです。約360度回転するヒンジを備えており、使う場所や用途に合わせて自在に変形できるので、宅内で広く活用できます。
大きめの16型液晶は、WQXGA(2560x1600)と解像度が高く、色域も広めです。複数のウィンドウを表示して効率よく作業ができますし、写真や動画を色鮮やかな表示で見ることもできます。デジタルペンも使えるので、手書きメモや、ドローイングなどにも使えます。
CPUには、インテルの第13世代Core (P)を搭載しています。スリムタイプのボディに合わせて、CPU電力はやや抑えられていましたが、一般用途には十分な性能で、RAW現像や、FHD動画のライトな編集などにも対応できる性能を発揮していました。
その他に、ラウンドエッジのアルミボディは質感がいいですし、71Whの大容量バッテリーで比較的長めのバッテリー駆動が可能なのも良かったです。
映り込みが目立つ光沢液晶であることが気にならなければ、宅内での仕事にも趣味にもフリースタイルに使うことができて、便利な機種だと思います。

1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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