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マウスコンピューター m-Book B504Hの実機レビュー
乃木坂46CM公開記念モデル!10万台で手に入る第8世代CPU搭載ノート
m-Book B504Hは、乃木坂46出演のCM公開記念モデルとなっているハイスペックな15.6型ノートPCです。
高性能な第8世代のCore i7-8550Uプロセッサーを搭載しており、ストレージも512GB SSDと大容量でありながら、99,800円(税抜)という安さで購入可能です。
なお、ストレージは初期構成時はSATA SSDですが、PCIeのSSDへ変更することも可能です。
ボディはホワイトとなっており清潔感があります。
質量が約2.0kg、厚みが約22.8mmで、「日々の持ち歩きに便利」と紹介されており、15.6型ノートPCとしては比較的軽量です。
CPU | Core i7-8550U |
メモリ | 8GB~32GB |
ストレージ | M.2 SSD /
HDD 【同時搭載可能】 |
液晶サイズ | 15.6型 |
液晶種類 | FHD 光沢 |
質量 | 約2.0kg |
バッテリー | 最大 約4.4時間 (32Wh) |
光学ドライブ | 非搭載 |
価格 | 99,800円(税別) |
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。
- Core i7-8550U、8GBメモリ、512GB SATA SSD
目次
お忙しい方は、「1」の特徴のみお読みください。
1 m-Book B504Hの特徴 | |
2 液晶ディスプレイのチェック | 3 キーボードおよびタッチパッドのチェック |
4 パフォーマンスのチェック | 5 USB Type-C 充電器 / ドックの動作テスト |
6 質量のチェック | 7 バッテリー駆動時間のチェック |
8 静音性のチェック | 9 パーツの温度のチェック |
10 表面温度のチェック | 11 消費電力のチェック |
12 外観のチェック | 13 まとめ |
m-Book B504Hの特徴
第8世代CPUに512GB SSDを搭載して、99,800円(税別)の安さ
m-Book B504Hの特徴は、高性能な第8世代インテルCoreプロセッサーの「Core i7-8550U」に、大容量の512GB SATA SSDを搭載しながら、99,800円(税別)という安さでしょう。コストパフォーマンスは非常に高いです。
最近、何度も書いていますが、第8世代インテルCoreプロセッサーは、第7世代と比較して、コア数が2倍になり、当サイトによる計測のベンチマークスコアは、1.5倍以上も伸びています。CPUに負荷のかかる編集系の作業もしたいならおすすめです。
第8世代CPU
ダブルストレージ構成可能&PCIe SSDも選択OK
m-Book B504Hは、初期構成時で512GBのSSDを搭載していますが、HDDも追加で搭載することが可能です。
さらにSSDは、より高速なPCIe SSDへと変更することも可能で、大容量の1TB SSDも用意されています。
ダブルストレージ構成が可能
15.6型のグレア液晶
m-Book B504Hは、15.6型のフルHDと高解像度ではありますが、映り込みのあるグレア(光沢)液晶となっています。
また、最近はIPS方式を採用した広視野角のディスプレイが多くなっていますが、m-Book B504Hのディスプレイは広視野角な液晶ではありません。
15.6型グレア液晶
インターフェースは、USB Type-Cポートなど多彩にあるが、光学ドライブはなし
m-Book B504Hは、インターフェイスとして、USB Type-Cを1ポート、通常のUSB Type-Aポートを3ポート備えています。既存の周辺機器を問題なく接続できますし、最新のType-C USB機器にも対応できます。
他にも、HDMI出力やVGA端子も備えており、インターフェイスに不足を感じることはなさそうです。
ただし、光学ドライブは搭載していません。ここはデメリットに感じる方もいると思います。
左右のインターフェイス構成
リフトアップ構造で、快適なキー入力が可能に
m-Book B504Hは、ディスプレイを大きく開くと本体後部が約4.8mmせり上がるようなリフトアップ構造となっています。このため、キーボードに自然な傾斜がつき、快適なキーボード入力が可能となっています。
リフトアップ構造
他社のライバル機種との比較
15.6型液晶、Core i7-8550Uを搭載し、なおかつ価格の安いライバル機種と言えば、DELLのInspiron 15 5000と、レノボのideapad 520の2機種が思いつくので、これらとスペックと価格を比較してみます。なおこの2機種は、各メーカーのかなりの売れ筋商品となっています。
マウス m-Book B504H |
デル Inspiron 15 5000 (5570) |
レノボ ideapad 520 (81BF00AAJP) |
|
---|---|---|---|
CPU | Core i7-8550U | Core i7-8550U | Core i7-8550U |
メモリ | 8GB | 8GB | 16GB |
ディスプレイ | FHD 光沢 | FHD 非光沢 | FHD IPS 非光沢 |
ストレージ | 512GB | 256GB | 256GB |
グラフィックス | CPU内蔵 | Radeon 530 | CPU内蔵 |
光学ドライブ | 非搭載 | DVDスーパー | DVDスーパー |
外形寸法 [mm] | 377x259x22.8 | 380x258x22.7 | 378x260x22 |
質量 | 約2.0kg | 約2.28kg | 約2.2kg |
価格 | 99,800円(税別) | 114,980円(税別) | 131,000円(税別) |
クーポン適用後 | - | 100,033円(税別) | 98,250円(税別) |
m-Book B504Hは、安いデルやレノボの機種と比較しても、同等の価格帯になっています。しかも、512GB SSDを搭載してこの価格です。
ideapad 520はIPS 非光沢の液晶を搭載しており、コストパフォーマンスも最も良いですが、レノボという中国メーカーに抵抗感を持つ人もいると思います。そういった方には、純国産のマウスコンピューターの製品は良いのではないかと思います。
デルのInspiron 15 5000は、クーポンを適用してもm-Book B504Hより高いです。Radeon 530を搭載していますが、中途半端なグラフィックスなので、CPU内蔵グラフィックスでもなんら問題ありません。
ただし、m-Book B504Hは光学ドライブを搭載していない点がデメリットです。光学ドライブが必要な方は、他の製品が良いでしょう。
乃木坂46出演のCMに出ているよ
下の乃木坂46出演のCMで、最後の方に出てくるPCが、本製品です。
乃木坂46マウスバンド(?)がマウスコンピューターのパソコンを紹介している特設サイトはこちらです。
液晶ディスプレイのチェック
液晶ディスプレイのチェックです。
液晶型番は「AUO_B156HTN03_7」です。
視野角は、あまり良くありません。
視野角(斜めから見たときの見やすさ)
カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線です。寒色系の画面になっています。
色域は狭いです。
ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成
画素形状は下図の通りです。ギラつきはありません。
画素の拡大図
光沢液晶であるため、画面への映り込みはあります。
画面への映り込み
キーボードおよびタッチパッドのチェック
キーボードとタッチパッドのチェックです。
メーカーサイトを確認すると、キーピッチは18mm、キーストロークは1.8mmとなっており、十分な数値だと思います。
キートップはフラットですが滑りにくい素材です。軽い力で押せるキーで、底付きの衝撃も少ないです。
配列は特に変わったところはありません。
普通に打てるキーボードだと思います。
キーボードバックライトも搭載されています。
キーボードバックライト搭載
タッチパッド&クリックボタン共に普通に使えます。
タッチパッド
パフォーマンスのチェック
m-Book B504Hのパフォーマンスのチェックです。
CPU
前述したように第8世代CoreプロセッサーのCore i7-8550Uを搭載しており、高い性能です。動画編集などの用途にも使えるでしょう。
なお、兄弟機種のm-Book B504Eは、Celeron N3450を搭載していますが、Core i7-8550Uのほうが3倍以上も性能が高いです。
CPUの選び方(筆者の独自判断)
※灰色のバーのパーツは、本製品では選択できません
ストレージ
初期構成時で大容量・高速な512GB SSDを搭載しています。一般の方ならこれで十分だと思いますが、HDDを増設したり、もっと高速なSSDを選択することも可能です。
ストレージの選び方(筆者の独自判断)
※灰色のバーのパーツは、本製品では選択できません
m-Book B504Hで計測したベンチマーク
以下、Core i7-8550U、8GBメモリ、512GB SSDの構成の実機で計測したベンチマークスコアを掲載します。ノートPCとしては高めのスコアです。
(CPU性能の評価)
Core i7-8550U
(CPU性能の評価)
Core i7-8550U
(主にグラフィックス、CPU性能の評価)
Core i7-8550U、インテル UHD グラフィックス 620
(x265がCPU性能の評価、NVENC、QSVが主にグラフィックス性能評価)
Core i7-8550U | |
---|---|
x265でエンコード (※1) | 28分25秒 |
NVENCでエンコード (※2) | ー |
QSVでエンコード (※3) | 3分51秒 |
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
(ストレージの評価)
512GB SATA SSD(HFS512G39MND-3510A)
(SDカードスロットの評価)
UHS-Ⅰ対応カード
USB Type-C 充電器 / ドックの動作テスト
USB Type-Cポートを利用して、他の充電器やドックで充電などができるかを試しましたが、充電や映像出力はできませんでした。
充電できるか? | 外部ディスプレイ、 LANの拡張 |
|
---|---|---|
ThinkPad USB Type-C ドック | NG | LANだけOK |
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック | NG | NG |
Helper 充電器(60W) | NG | ― |
ZHOULX 充電器(65W) | NG | ― |
質量のチェック
m-Book B504Hの質量は下表の通りです。
メーカー仕様値は約2.0kgで、当サイトの計測値はさらに軽い1.911kgでした。ACアダプターも208gと軽量でした。
モバイルノートパソコンのように軽くはないですが、15.6型ノートPCとしては比較的軽く、ACアダプターも軽いので、持ち運びには割と便利だと思います。
質量 | |
---|---|
PC本体 | 1.911kg |
ACアダプター | 208g |
バッテリー駆動時間のチェック
バッテリー駆動時間をチェックします。
メーカー仕様表を確認すると、約4.4時間と書かれています(JEITA2.0測定法)。
バッテリー容量は32Whです。一般的には40Wh台のバッテリーが多く搭載されているので、やや少なめのバッテリー容量かなと思います。
バッテリー容量
以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。
静音性のチェック
m-Book B504Hの動作音(静音性)のチェック結果です。
アイドル時はほぼ無音ですし、負荷をかけても動作音は低めでした。
ただ、動画再生時は、なぜか「システムの割り込み負荷」のプロセスのCPU使用率が高くなり、そのせいで全体的なCPU使用率が高くなっています。
騒音値の計測結果
計測機器:リオン NL-42K、部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
パーツの温度のチェック
m-Book B504Hの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。
CPU温度も低めでした。安心して使用できると思います。
表面温度のチェック
表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。
問題ない温度です。
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。
やや低めの消費電力です。
外観のチェック
外観のチェックです。
ボディに高級な素材は使用していませんが、キーボード面と天板はホワイトになっており、清潔感のあるモデルになっています。つや消しの素材であるため、指紋なども目立ちにくいです。
ただし、ホワイトのキーボードは、年月が経つとやや黄ばんでくる可能性があります。
天板です。「mouse」ブランドのチーズのロゴが刻印されており、かわいいです。
スピーカーは底面に配置されています。スピーカーの音質を、ノートPC基準で点数をつけると、10点満点で4点です(普通が5点で、筆者の独断の評価です)。それほどいい音ではありません。
液晶を閉じたときの画像です。
液晶が開く最大の角度です。
インターフェース類の画像です。
底面です。バッテリー部分がやや出っ張っています。ただし、バッテリーは交換可能です。
底面カバーを開けたときの画像です。
M.2 SSDの画像です。
2.5インチベイです。
メモリスロットは2つで、換装可能です。
バッテリーは32Whです。
ACアダプターの画像です。
まとめ
以上が、m-Book B504Hのレビューです。
第8世代インテルCoreプロセッサーに、初期構成で512GBのSSDを搭載しており、非常に性能の高いノートPCです。
SSDについては、容量を増やしたければHDDを増設できますし、スピードを上げたければより高速なPCIe SSDを選択することも可能です。
ボディは樹脂製だと思われ高級な素材ではありませんが、清潔感のあるホワイトのカラーで、乃木坂のイメージにピッタリです。
また、高い負荷をかけても、CPU温度や表面温度がそれほど熱くならず、安心して使えると思います。なお、マウスコンピューターの製品は、標準で24時間365日の電話サポートに対応しており、サポート面でも安心です。
ただし、光学ドライブは搭載されていません。また、液晶はフルHDと高解像度ですが、視野角は悪いです。
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1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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