マウス G-Tune H5(第10世代Coreモデル)の実機レビュー

更新日:2021年6月22日

後継機種が発売されました。

後継機種のレビューはこちらをご覧ください。

↓↓↓↓↓↓

マウス G-Tune H5(第11世代Coreモデル)の実機レビュー

CPU Core i7-10870H
GPU GeForce RTX 3070
メモリ 16GB ~ 64GB
ストレージ 最大2TB PCIe SSD
液晶サイズ 15.6インチ
液晶種類 FHD 非光沢 240Hz
質量 約2.23kg
バッテリー 約11.5時間
価格[税込] 24万円台~
メカニカルキーボードを搭載

G-Tune H5は、実際に使ってみて満足度の高いゲーミングノートPCです。

スペックが高く快適にゲームが動くのはもちろん、メカニカルキーボードを搭載することでタイピングしやすく、さらにゲーム中でも表面温度が上がりにくいため、長時間のゲームも快適にプレイできます。

sRGBカバー率 99.2%(当サイト計測)の液晶を搭載し、動画編集や画像編集などの用途にも使えるでしょう。

底面カバーを開けられれば、M.2 SSDの増設も可能です。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i7-10870H、16GBメモリ、GeForce RTX 3070、512GB NVMe SSD

 

本製品を安く買う3つの方法

その1当サイト向けオリジナルモデルを購入する

メーカーさんに特別に価格を下げてもらったオリジナルモデルなら、通常より安く購入できます。なお、通常モデルとは初期スペックが異なるだけで、製品自体は同じものです。

その2セール品を狙う

マウスコンピューターでは、定期的にセールを行っています。もし本製品がセール対象に入っていれば、安く購入できます。上のオリジナルモデルと比較して安い方をご購入下さい。

その3当サイト限定「Amazonギフト券プレゼント」を利用する

当サイト限定で、税込み130,000円以上のマウスコンピューター製PCを購入すると、5,000円分のAmazonギフト券がもらえます。なお、当サイト経由で購入されたものだけが対象となります。申請方法などの詳細は、以下のリンク先をご覧ください。

 

目次

お忙しい方は、「G-Tune H5の特徴」のみお読みください。

 

G-Tune H5の特徴

打ちやすいメカニカルキーボードを搭載

G-Tune H5は、メカニカルキーボードを搭載しており、一般的なノートPCよりもタイピングしやすいです。押し始めは適度な抵抗感があり、その後はストンとキーが落ち、キーストロークも2.0mmと最近のノートPCとしては深く、押しやすいです。また「カチッ」といったメカニカルキーボード特有の音が小気味よく、リズミカルにタイピングできます。

全キー同時押しに対応しており、ゲーム中でもすべての操作を取りこぼすことがありません。

テンキーは4列ではなく3列なので、「+」などのキーの位置が普通のテンキーとは異なり、打ちにくいですが、その代り、どのキーも十分なキーピッチが確保されています。

 また、左手のパームレストとWASDキーが、ゲームをしていても温度が上がりにくいため、長時間ゲームをしていても快適です。

メカニカルキーボード搭載

 

高い処理性能

G-Tune H5は、ゲーミングノートPCとしてのスペックも非常に高いです。CPU、GPUともにミドルハイクラスのパーツを搭載し、最大64GBメモリ、最大2TB SSDと、メモリ、ストレージ容量も十分です。

さらに、有線LANは1G BASE-Tではなく最大2.5G BASE-Tに対応。無線LANももちろん最大2.4GbbsのW-Fi 6に対応しています。

NVIDIAのシステム情報で確認した最大グラフィックスパワー

 

GeForce RTX 3070の最大グラフィックスパワーは140Wとなっており高めです。

NVIDIAのシステム情報で確認した最大グラフィックスパワー

 

3DMark Time Spyの結果を見てみると、RTX 3070の割にはやや低めのスコアでしたが、それでもゲーミングノートPC全体としてみると十分高めのスコアで、多くのゲームが快適にプレイできると思います。

3DMark Time Spy(DX12) - Graphics score
RTX 3080 16GB 165W 12077
130W 11361
RTX 3080 8GB 105W 10258
RTX 3070 130W 10327
140W 9461
95W 9220
RTX 3060 130W 8302
95W 7519
75W 7047
RTX 3050Ti 60W 5292
40W 4560
 :レビュー機で計測したスコア
W(ワット)は最大グラフィックスパワー

 

落ち着いたデザイン

ゲーミングノートは派手なデザインが敬遠されがちですが、G-Tune H5は、割と落ち着いたデザインで、人目を気にせず、家族の前や、外で使うことができます。3辺狭額ベゼルで、スタイリッシュな見た目です。

落ち着いたデザイン

 

デュアルSSD構成が可能

G-Tune H5は、カスタマイズ画面では、最大2TBのSSDを搭載できます。

さらに、底面カバーを開けてみると、空いているM.2スロットが1つあり、ここにM.2 SSDを増設してデュアルSSD構成にすることも可能です。底面カバーは爪の引っ掛かりがほとんどないため外しやすく、オープナーなどを用意しなくても、プラスのドライバーのみ用意すれば作業できます。

試しにPCIe SSDを増設してみましたが、問題なく認識されました。ただ、SATA SSDは認識しませんでした。相性によるかもしれませんが、SATA SSDは認識しない可能性があります。

なお、パーツの換装については、メーカーも、当サイトもサポートしているわけではありませんので、自己責任でお願いします。

空のM.2スロットあり

 

安心のサポート

G-Tune H5は、標準で24時間365日対応の電話サポートに対応しており、初心者や、あまりパソコンのことが得意ではない方でも、安心して購入できます。

安心パックサービスに加入すれば、専用ダイヤルなので、通常のユーザーよりも電話の繋がりが早いです。また、初期不良時は、修理ではなく交換対応してくれます。初期不良のある個体は修理しても、原因不明で直らなかったりすることもあるので安心です。

選択できるサポートサービス

 

各用途の快適度

G-Tune H5の各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
快適に動きます。
動画鑑賞 綺麗な映像で視聴できます。
オンライン会議 問題なくオンラン会議ができます。スピーカー音は普通です。
RAW現像
画像編集
sRGB 100%クラスの液晶ですので画像編集などにも使えます。ただし、Adobe RGB 100%クラスの色域はありません。
動画編集 高いスペックで快適に動画編集ができます。
ゲーム 高いスペックに、高リフレッシュレート液晶を搭載し、快適にゲームが出来ます。

 

ゲームベンチマーク&フレームレート

G-Tune H5は、Control Centerというソフトから、動作モードを変更することが可能です。ここでは、「パフォーマンスモード」で、各ゲームの平均フレームレートを計測しました。
Control Center

 

eスポーツタイトルのフレームレート

国内で人気の高いeスポーツタイトルの平均フレームレートを掲載します。すべて同じバージョン、同じ状況で計測しているわけではないので、あくまで参考値としてご覧ください。

今回テストしたタイトルについては、いずれも150 fps以上の高い平均フレームレートが出ていました。液晶のリフレッシュレートも240Hzあり、快適にゲームをすることが出来るでしょう。

以下のゲームのフレームレートについて
グラフは、ノート用グラフィックスのみ掲載しています。
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー(max TGP)
軽い部類のゲーム
Apex Legends(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 284 fps
高設定 185 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、高設定)
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 239 fps
RTX 3080 16GB 140W 222 fps
RTX 3080 16GB 130W 196 fps
RTX 3070 130W 193 fps
RTX 3070 140W 185 fps
RTX 3080 8GB 105W 177 fps
RTX 3060 130W 175 fps
RTX 3070 95W 170 fps
RTX 3060 95W 159 fps
RTX 3060 75W 143 fps
GTX 1660Ti   113 fps
RTX 3050Ti 60W 113 fps
RTX 3050Ti 40W 95 fps
GTX 1650Ti   76 fps
GTX 1650   70 fps
※トレーニングモードで計測
軽い部類のゲーム
VALORANT
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 264 fps
高設定 233 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、高設定)
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 390 fps
RTX 3070 130W 300 fps
RTX 3080 16GB 130W 275 fps
RTX 3080 8GB 105W 272 fps
RTX 3080 16GB 140W 271 fps
RTX 3070 95W 270 fps
RTX 3060 130W 267 fps
RTX 3060 75W 260 fps
RTX 3060 95W 242 fps
RTX 3050Ti 60W 238 fps
RTX 3070 140W 233 fps
GTX 1650Ti   180 fps
RTX 3050Ti 40W 145 fps
※プラクティス 最大300fpsで計測
軽い部類のゲーム
フォートナイト
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 254 fps
高設定 176 fps
最高設定 155 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高設定)
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 191 fps
RTX 3080 16GB 140W 190 fps
RTX 3080 16GB 130W 159 fps
RTX 3070 140W 155 fps
RTX 3070 130W 150 fps
RTX 3080 8GB 105W 145 fps
RTX 3070 95W 142 fps
RTX 3060 130W 133 fps
RTX 3060 95W 127 fps
RTX 3060 75W 127 fps
RTX 3050Ti 60W 108 fps
RTX 3050Ti 40W 87 fps
GTX 1650Ti   78 fps
GTX 1650   74 fps
※バトルラボで計測
軽い部類のゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
解像度 品質 平均fps
1920x1080 非常に低い 177 fps
中型 173 fps
ウルトラ 168 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 229 fps
RTX 3080 16GB 140W 182 fps
RTX 3070 130W 186 fps
RTX 3080 8GB 105W 185 fps
RTX 3070 95W 183 fps
RTX 3080 16GB 130W 170 fps
RTX 3070 140W 168 fps
RTX 3060 130W 163 fps
RTX 3060 95W 158 fps
RTX 3060 75W 156 fps
RTX 3050Ti 60W 124 fps
GTX 1660Ti   110 fps
RTX 3050Ti 40W 96 fps
GTX 1650Ti   82 fps
GTX 1650   69 fps
※トレーニングモードで計測

 

その他のゲームタイトルのフレームレート

その他のゲームのベンチマークスコアを下の表に掲載します。

サイバーパンク2077やウォッチドックスのような重いゲームでも、60 fpsの平均フレームレートを超えており、快適にゲームができるでしょう。

以下のゲームのフレームレートについて
グラフは、ノート用グラフィックスのみ掲載しています。
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー(max TGP)
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
解像度 品質 DLSS 平均fps
1920x1080 オフ 113 fps
オフ 78 fps
ウルトラ オフ 66 fps
自動 88 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ、DLSS:オフ)
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 83 fps
RTX 3080 16GB 140W 82 fps
RTX 3070 130W 72 fps
RTX 3080 16GB 130W 71 fps
RTX 3070 140W 66 fps
RTX 3080 8GB 105W 65 fps
RTX 3070 95W 62 fps
RTX 3060 130W 58 fps
RTX 3060 95W 53 fps
RTX 3060 75W 50 fps
RTX 3050Ti 60W 32 fps
RTX 3050Ti 40W 23 fps
重い部類のゲーム
ウォッチドッグス レギオン(DX12)
解像度 品質 DLSS 平均fps
1920x1080 オフ 79 fps
オフ 72 fps
最大 オフ 66 fps
高性能 67 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最大、DLSS:オフ)
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 78 fps
RTX 3080 16GB 130W 75 fps
RTX 3070 130W 74 fps
RTX 3080 16GB 140W 73 fps
RTX 3080 8GB 105W 73 fps
RTX 3070 140W 66 fps
RTX 3070 95W 65 fps
RTX 3060 130W 63 fps
RTX 3060 95W 58 fps
RTX 3050Ti 60W 31 fps
重い部類のゲーム
ボーダーランズ3(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 118 fps
94 fps
ウルトラ 82 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 101 fps
RTX 3080 16GB 130W 99 fps
RTX 3080 16GB 140W 92 fps
RTX 3070 130W 88 fps
RTX 3080 8GB 105W 84 fps
RTX 3070 140W 82 fps
RTX 3070 95W 78 fps
RTX 3060 95W 70 fps
RTX 3060 75W 62 fps
RTX 3050Ti 60W 45 fps
RTX 3050Ti 40W 35 fps
GTX 1650Ti   29 fps
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 軽量品質 132 fps
標準品質 118 fps
高品質 91 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、高品質)
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 116 fps
RTX 3080 16GB 140W 108 fps
RTX 3080 16GB 130W 102 fps
RTX 3070 130W 99 fps
RTX 3080 8GB 105W 95 fps
RTX 3070 140W 91 fps
RTX 3070 95W 87 fps
RTX 3060 130W 85 fps
RTX 3060 95W 77 fps
RTX 3060 75W 73 fps
GTX 1660Ti   63 fps
RTX 3050Ti 60W 55 fps
RTX 3050Ti 40W 47 fps
GTX 1650Ti   43 fps
GTX 1650   40 fps
重い部類のゲーム
ファンタシースターオンライン ニュージェネシス
解像度 品質 平均fps
1920x1080 最低 159 fps
121 fps
108 fps
ウルトラ 89 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 127 fps
RTX 3080 16GB 140W 114 fps
RTX 3070 100W 91 fps
RTX 3070 140W 89 fps
RTX 3050Ti 40W 48 fps
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 最低 121 fps
111 fps
最高 107 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高)
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 130 fps
RTX 3070 130W 119 fps
RTX 3080 8GB 105W 115 fps
RTX 3080 16GB 130W 108 fps
RTX 3070 95W 108 fps
RTX 3070 140W 107 fps
RTX 3060 130W 95 fps
RTX 3060 75W 92 fps
RTX 3080 16GB 140W 91 fps
RTX 3060 95W 91 fps
GTX 1660Ti   72 fps
RTX 3050Ti 60W 69 fps
RTX 3050Ti 40W 54 fps
GTX 1650Ti   50 fps
GTX 1650   46 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 漆黒のヴィランズ(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 標準(ノート) 172 fps
高(ノート) 159 fps
最高品質 132 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 153 fps
RTX 3080 16GB 140W 144 fps
RTX 3070 130W 138 fps
RTX 3080 8GB 105W 137 fps
RTX 3080 16GB 130W 135 fps
RTX 3070 140W 132 fps
RTX 3070 95W 129 fps
RTX 3060 130W 118 fps
RTX 3060 75W 111 fps
RTX 3060 95W 108 fps
GTX 1660Ti   96 fps
RTX 3050Ti 60W 96 fps
RTX 3050Ti 40W 78 fps
GTX 1650Ti   73 fps
GTX 1650   64 fps
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
解像度 品質 平均fps
1920x1080 最高品質 21030(すごく快適)
※約5500で60fps

 

レイトレーシング&DLSS有効時のフレームレート

リアルタイムレイトレーシングを有効にし、さらにDLSSを有効にしたときのフレームレートを下に掲載します。

サイバーパンク2077では、DLSSを有効にすれば、最も高い画質の「ウルトラ」設定でも60 fps以上出ています。ウォッチドッグス レギオンは60fpsを下回っていますが、低いフレームレートではないため、そこまでストレスなくゲームができると思います。

レイトレーシングをONにしても楽しめるタイトルが多いでしょう。

以下のゲームのフレームレートについて
グラフは、ノート用グラフィックスのみ掲載しています。
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー(max TGP)
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077
解像度 品質 DLSS 平均fps
1920x1080 レイトレ:中 パフォーマンス 70 fps
レイトレ:ウルトラ パフォーマンス 68 fps
他のGPUとの比較(1920x1080、"レイトレ:ウルトラ"、DLSS:パフォーマンス)
RTX 3080 16GB 165W 74 fps
RTX 3080 16GB 130W 72 fps
RTX 3070 130W 72 fps
RTX 3070 140W 68 fps
RTX 3080 8GB 105W 65 fps
RTX 3070 95W 62 fps
RTX 3060 130W 59 fps
RTX 3060 95W 54 fps
RTX 3060 75W 53 fps
RTX 3050Ti 60W 30 fps
RTX 3050Ti 40W 20 fps
重い部類のゲーム
ウォッチドッグス レギオン
解像度 品質 レイトレ DLSS 平均fps
1920
x
1080
最大 最大 高性能 50 fps

 

その他のゲーム

上に掲載していない他のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。

 

ディスプレイのチェック

ディスプレイの詳細なチェックです。

パネルは、「LQ156M1JW26」でした。なお、異なるパネルが搭載される可能性もあります。

FHD(1920x1080)の240Hz液晶を搭載しています。最大輝度は、当サイトの計測では304cd/m2と普通でした。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

色域は広めです。当サイトの計測で、sRGBカバー率は99.2%でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、各色ほぼ揃っており、自然な発色となっています。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶ですので、映り込みは低減されています。ギラつきもほとんど感じません。

画面への映り込み

輝度を24%以下にすると、フリッカーが発生していました。ただ、24%以下というのはかなり低めの輝度ですし、周波数も約24kHzと高いので、それほど気にする必要はないと思います。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

遅延

キーを押してから、メモ帳に文字が表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約49msでした。他の一般的なノートPCで計測したところ80ms前後が多かったので、遅延は少ないと思います。なおこれは、液晶だけでなくPC全体の遅延となります。

 

残像

「UFO Test」のサイトで、左から右へ移動するUFOを、十分速い1/2000のシャッタースピードで撮影したところ、1秒間に240フレームを更新する本製品の液晶で2~3フレーム前くらいまで残像がありました。普通のノートPCは、1秒間に60フレームを更新する液晶で2フレームくらい前までの残像が見えていることを考慮すると、本製品の残像は少ないと思います。エイムなどがしやすいです。

「UFO Test」のサイトのGhosting Testを実行( 画面のリフレッシュレートに合わせてUFOが左から右へ移動)し、速いシャッタースピード(1/2000)で撮影したときの画像。

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

実測で、キーピッチは横:約19mm、縦:約19mm、キーストロークは約2mmとなっています。前述したように、メカニカルキーボードを搭載しており、タイピングしやすいです。

キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
キーの拡大図

 

LEDバックライトも搭載しています。WASDキーのみ色を変えたり、波打つように色を変えていったりすることも出来ます。

キーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。ここでは、デフォルトのバランスモードと、高いパフォーマンスを出せるパフォーマンスモードで計測を行いました。

Control Center

 

CPU

G-Tune H5は、旧世代のインテルCoreプロセッサーではありますが、8コア、45W TDPのCore i7-10870Hを搭載しており、高い性能です。なお、バランスモードより、パフォーマンスモードのほうがかなりスコアが高かったです。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Core i7-10870H
他のCPUとの比較(マルチコア)
Ryzen 9 5900HX 13382
Core i9-11900H 13266
Ryzen 7 5800H 12604
Core i7-11800H 10593
Core i7-10875H 10579
Core i9-11980HK 10083
Core i7-10870H 9991 [パフォーマンス]
9592
7241 [バランス]
Ryzen 7 5700U 8445
Core i7-11370H 7123
Core i7-10750H 6839
Core i5-10500H 6805
Ryzen 5 5500U 6250
Core i7-1185G7 6229
Core i7-1165G7 4720
Core i5-1135G7 4424
Core i3-1115G4 3149
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-11900H 1570
Core i7-11370H 1519
Core i7-1185G7 1517
Core i7-11800H 1507
Ryzen 9 5900HX 1463
Core i9-11980HK 1450
Core i7-1165G7 1447
Ryzen 7 5800H 1435
Core i7-10875H 1306
Core i5-1135G7 1294
Core i7-10750H 1277
Ryzen 7 5700U 1264
Core i7-10870H 1223 [パフォーマンス]
1198 [バランス]
1176
Core i3-1115G4 1217
Ryzen 5 5500U 1185
Core i5-10500H 1162
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

グラフィックス

グラフィックスは、最新世代のGeForce RTX 3070を搭載しており、ノートPC用のグラフィックスとしては高い性能です。

3DMark Time Spy
~ グラフィックス性能の評価 ~
GeForce RTX 3070(140W)
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
デスクトップ用
RTX 3080
  17064
デスクトップ用
RTX 3070
  13393
RTX 3080 16GB 140W 11552
RTX 3080 16GB 130W 11357
RTX 3070 130W 10432
RTX 3080 8GB 105W 10258
RTX 3070 140W 9461 [パフォーマンス]
9392 [バランス]
RTX 2080   9456
RTX 3070 95W 9220
RTX 2070
SUPER
  8322
RTX 3060 130W 8302
RTX 2080
Max-Q
  8068
RTX 2070   7778
RTX 3060 95W 7519
RTX 2070
Max-Q
  7216
RTX 3060 75W 6984
RTX 2060   6163
RTX 2060 Max-Q   5676
GTX 1660Ti   5667
GTX 1650Ti   3700
GTX 1650   3436
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

GPU-Zで確認したGeForce RTX 3070の情報は次の通りです。

本製品のグラフィックカードのスペック

 

ストレージ

ストレージには、PCIe-NVMe SSDを搭載しています。PCIe-NVMe SSDとしては、それほど速くはありませんが、実用上は十分な速度です。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
512GB NVMe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
PCIe Gen3 SSD 3500
2187
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

SDカードスロット

フルサイズのSDカードスロットを搭載しています。カードを挿すと、出っ張りがあります。読み込み速度は普通です。

CrystalDiskMark
~ SDカードスロット性能 ~
最大300MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

クリエイターソフトの処理時間

以下、実際のソフトウェアで計測した各種処理時間です。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間
Core i9-11900H
16GBメモリ
44秒
Core i9-11980HK
64GBメモリ
46秒
Core i7-11800H
16GBメモリ
53秒
Apple M1
16GBメモリ
66秒 (MacBook Pro 13 M1)
Core i9-10980HK
32GBメモリ
68秒
Core i7-10875H
16GBメモリ
70秒
Core i7-11370H
16GBメモリ
72秒
Ryzen 9 5900HX
32GBメモリ
76秒
Core i9-9980HK
16GBメモリ
77秒 (MacBook Pro 16)
Core i7-10850H
16GBメモリ
80秒
Core i7-1165G7
16GBメモリ
89秒
Ryzen 7 4700U
16GBメモリ
91秒
Ryzen 5 4500U
32GBメモリ
91秒
Ryzen 7 5800H
16GBメモリ
93秒
Core i7-10710U
16GBメモリ
96秒
Ryzen 7 5700U
16GBメモリ
100秒
Core i7-10510U
16GBメモリ
109秒
※プロファイル補正を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Lightroomにおすすめノートパソコン」の記事も興味があればご覧ください
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間
4K動画の書き出し
Core i9-11900H
RTX 3080(140W)
3分36秒
Core i9-11980HK
RTX 3080 (165W)
3分45秒
Core i7-10870H
RTX 3070 (130W)
4分36秒
Core i7-10850H
RTX 3070 (140W)
4分43秒
Core i7-10750H
RTX 2060
4分51秒
Ryzen 9 5900HX
RTX 3080 16GB
4分55秒
Core i7-10870H
RTX 3060 (130W)
5分04秒
Core i7-11800H
RTX 3050Ti (60W)
5分08秒
Core i5-10300H
GTX 1650Ti
5分18秒
Core i7-10750H
GTX 1650
6分34秒
Core i9-9980HK
Radeon Pro 5500M
8分15秒 (MacBook Pro 16)
Core i5-10300H
GTX 1650
8分21秒
Apple M1 (Rosetta 2) 11分3秒 (MacBook Pro 13 M1)
Core i7-1165G7 14分12秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Blender Benchmarkによるレンダリング時間
OptiXでの実行したときのランキング
他のスペックとの比較
Core i9-11900H
RTX 3080 16GB(140W)
5分48秒
Core i7-10870H
RTX 3070 (130W)
6分45秒
Core i7-11800H
RTX 3070 (100W)
7分04秒
Core i7-10870H
RTX 3070 (95W)
7分15秒
Core i9-11980HK
RTX 3080 16GB (165W)
7分19秒
Core i7-10870H
RTX 3070 (140W)
8分38秒
Core i7-10875H
RTX 3060(130W)
8分58秒
Ryzen 9 5900HS
RTX 3080(100W)
9分28秒
Core i7-10750H
RTX 3060 (75W)
10分06秒
Xeon W-10885M
RTX 2080 Max-Q
10分56秒
Ryzen 7 5800H
RTX 3060(95W)
12分53秒
Core i7-10875H
Quadro RTX 3000
15分38秒
Core i7-10875H
RTX 2060
15分53秒
SPECviewperf 2020

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

USB Type-Cポートの動作チェックです。

Power DeliveryおよびThunderboltには対応していませんが、映像出力には対応しています。

USB Type-C充電器/ドックの動作テスト
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック ×
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック × × ×
PD充電器
※1
61W RAVPower GaN充電器 ×
45W Lenovoウルトラポータブル ×
30W RAVPower GaN充電器 ×
18W cheero充電器 ×
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740 ×
Philips 258B6QUEB/11 ×
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター

 

HDMIの動作チェック

4KテレビへHDMIで接続したときの詳細です。4K、RGB、8ビットでの表示ができており、RTX 3070からの出力になっています。

4Kテレビ(ビエラ TH-55CX800)へ接続したときの詳細

 

質量のチェック

質量のチェックです。

メーカーサイトには「約2.23kg」と記載されており、15型のゲーミングノートPCとしては普通の質量です。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 2.230kg
ACアダプター 851g

 

バッテリー駆動時間のチェック

G-Tune H5のバッテリー駆動時間のチェックです。

バッテリー容量は、93.48Whとなっており、大容量です。

バッテリー容量

 

当サイトにて計測したバッテリー駆動時間は次のようになります。スペックが高いのでバッテリーはそれほど持ちませんが、軽めの作業なら、ある程度もちます。

バッテリー駆動時間の計測結果(当サイトによる実測値)
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA2.0測定方法 約11.5時間
(2) PCMark 10 Modern Office 5時間53分
(3) 動画再生時
(4) PCMark 10 Gaming 2時間24分
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
(1) メーカー公表値
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
(3) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(4) PCMark 10 Battery内のゲームを実行。NVIDIAの設定で最大30fpsに制限

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU電力およびCPU温度の推移を確認します。

バランスモード時は、ターボブースト時の除くと、約45WのCPU電力で推移しており、CPU温度は普通です。

パフォーマンスモード時は、約90Wの高めのCPU電力で推移し、高いパフォーマンスが出るものの、CPU温度は90℃以上の高い温度になります。

  • バランスモード時
  • パフォーマンスモード時
CPU電力
CPU温度
CPU電力
CPU温度

 

ゲーム時のGPU温度

ファイナルファンタジー15のゲームベンチマーク実行中のCPU/GPU温度は下図の通りです。

どちらのモードも、大きく温度は変わりません。CPU温度はやや高めかなと思います。

  • バランスモード時
  • パフォーマンスモード時
CPU温度
GPU温度
CPU電力
CPU温度

 

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時は、ファンが動作していないとほぼ無音です。どちらのモードでも、FF15のような高い負荷がかかるゲームをプレイすると、高めの騒音値となります。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時
左から2番目:FF15 ベンチマーク実行(高品質、1920x1080、ウィンドウ)
左から3番目:同上 (パフォーマンス時)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。

騒音値がやや高めである代わりに、ゲームをしていても、左パームレストやWASDキー周りの表面温度がそれほど上がりません。比較的快適にゲームが出来ると思います。ただし、キーボードの中央はやや温度が高くなるため、両手でタイピングすると、右手の指先がやや熱く感じます。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。確認できた最も高い数値を掲載していますが、数値は変動するため参考程度にご確認下さい。

アイドル時の消費電力は低いですが、ゲーム時の消費電力はノートパソコンの中では高めです。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

G-Tune H5の外観のチェックです。

狭額ベゼルの液晶で、キーボードも横幅いっぱいまで配置されており、モダンな見た目です。派手さはないですが、"最新"のPCだと感じさせるデザインです。

 

天板には、G-Tuneのロゴマークが入っていますが、光るわけではないので、悪目立ちすることなく使えます。

 

ボディの高さは約26.8mmとなっており、そこまで厚いわけではありません。

 

スピーカーは、底面側に配置されています。最大音量はやや大きいですが、音質は普通かなと思います。ノートPC基準で10点満点で採点すると、5~6点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

 

720pのウェブカメラを搭載しています。画質はそこまでいいとは思いませんでした。

 

ポート類はご覧の通りです。前述しましたが、2.5GBASE-Tの有線LANポートを搭載している点がユニークです。

 

液晶が開く最大の角度はご覧の通りです。

 

底面には十分な高さのゴム足が取り付けられています。

 

底面カバーを外したときの画像です。爪の引っ掛かりがあまりないので、底面カバーは外しやすいです。2基の冷却ファンで4方向から冷却していることが分かります。

 

メモリスロットは2つで、自分で換装することもできるでしょう。

 

ストレージには、Type 2280のM.2 SSDが搭載されています。前述しましたが、M.2スロットが1つ空いているので、ここにSSDを自分で増設することが出来ます。

 

試しに、SAMSUNG 970 EVO PlusのM.2 SSDを増設してみましたが、問題なく認識されました。ただし、WD BLUE SATA SSDは認識しませんでした。SATA SSDは認識しない可能性があります。

 

底面カバーの裏側には、熱伝導シートが取り付けられています。

 

ACアダプターの容量は230Wです。

 

まとめ

以上が、G-Tune H5のレビューです。

CPUやGPUが高めのスペックであることに加えて、全キー同時押しに対応したメカニカルキーボードを搭載し、左手側の表面温度が低めであるため手が熱くならず、長時間のゲームも快適に楽しめます。

 液晶は、240Hzの高リフレッシュレートに対応しており、色域も比較的広く、ゲームはもちろん、動画編集などにも使えるスペックです。

底面カバーが外しやすく、M.2 SSDの増設や、メモリの換装が容易なのも嬉しいです。

同等構成のゲーミングノートPCと比べると、やや価格が高いかもしれませんが、総合性能は高く、買って後悔しない機種だと思います。

 

メカニカルキーボードを搭載したゲーミングノート

G-Tune H5

特徴

  • GeForce RTX 3070搭載で高い性能
  • メカニカルキーボード搭載
  • 左手側の表面温度が低めでゲームがしやすい

こんなあなたに

  • 買って後悔しないゲーミングノートが欲しい方
  • キーボードの性能を重視したい方
公式サイトはこちら

 

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