マウス DAIV 4N の実機レビュー

更新日:2021年6月1日

後継機種が発売されました。

詳細はこちら

↓↓↓↓↓↓↓

DAIV 4Nの実機レビュー

CPU Core i7-1165G7
GPU GeForce GTX 1650Ti
メモリ 16GB ~ 64GB
ストレージ 最大2TB NVMe SSD
液晶サイズ 14.0インチ
液晶種類 FHD 非光沢
質量 約1.43kg
バッテリー 約 11.0時間
価格[税込] 15万円台~
GTX 1650Tiを搭載しながら約1.43kg

DAIV 4Nは、GeForce GTX 1650Tiの外部グラフィックスを搭載しながら、約1.43kgと軽いクリエイター向けノートPCです。

持ち運びに便利なノートPCで、動画編集などをしたい方に適した製品です。

Thunderbolt 4も搭載しており、自宅や会社などでは、ドックやGPU BOXなどを繋いで使うこともできます。外出先はライトに動画編集を行い、自宅で本格的に動画を仕上げるといった使い方もいいでしょう。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i7-1165G7、16GBメモリ、GeForce RTX 1650Ti

 

このページをご覧の方だけに

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目次

お忙しい方は、「 DAIV 4Nの特徴」のみお読みください。

 

DAIV 4Nの特徴

約1.43kgのボディにGeForce GTX 1650Tiを搭載

DAIV 4Nの大きな特徴は、GeForce GTX 1650Tiの外部グラフィックスを搭載していながら、質量が約1.43kgと非常に軽い点です。

1.5kgを切る軽さで外部グラフィックスを搭載している製品はほとんどないため貴重です。

手軽に持ち運べる質量・サイズのノートPCで、動画編集をしたり、画像編集をしたり、ライトにゲームをしたりするような方に非常におすすめです。

外部GPUを搭載しながら、約1.43kgと軽い

 

Thunderbolt 4を搭載しGPU BOX等も接続OK

DAIV 4Nは、Thunderbolt 4を2ポート搭載している点も特徴です。

USB-Cケーブル1本つなぐだけで、ドック対応のカラーマネージメントモニターに接続したり、GPU BOXに接続したりすることができます。

外出先ではライトな編集、自宅(社内)ではGeForce RTXシリーズのグラボなどを接続したGPU BOXを繋いで本格的な編集をする、といった使い方が可能です。

GPU BOX経由でカラーマネージメントモニターに接続

 

試しに、GPU BOXにGeForce RTX 3060 12GBを装着し、DAIV 4Nに接続したときの3DMark Time Spyのベンチマークスコアを掲載します。デスクトップPCで計測したときよりはややスコアが落ちるものの、DAIV 4N単体よりはスコアがかなりアップします。

3DMark Time Spy - Graphics score
デスクトップPC
(RTX 3060)
8650
DAIV 4N + GPU BOX
(RTX 3060)
8024
DAIV 4N
(GTX 1650Ti)
3453

 

最大64GBメモリ、最大2TB SSD

クリエイター向けノートPCは、メモリおよびストレージ容量がたくさん必要となりますが、DAIV 4Nは最大64GBメモリ、最大2TB SSDを搭載することができ、十分な容量です。SSDはPCIe Gen 4の高速SSDを選択することも可能です。

最大64GBメモリ、最大2TB SSDへカスタマイズ可能

 

豊富なインターフェース

DAIV 4Nは、Thunderbolt 4ポートだけなく、それ以外のポートの種類も豊富です。有線LAN、フルサイズSDカードスロット、HDMIなどが付いています。

Thunderbolt 4ポートを搭載

 

フルサイズのSDカードスロットを搭載

最近、特に小さいノートパソコンは、フルサイズのSDカードスロットが搭載されていない、もしくはmicro SDカードスロットしかないケースが多いですが、DAIV 4NにはフルサイズのSDカードスロットが搭載されています。カメラで撮影した画像や動画をパソコンに取り込むときに、アダプターを必要としないので便利です。

フルサイズのSDカードスロットを搭載

 

安心のサポート

DAIV 4Nは、標準で24時間365日電話サポートに対応しています。

さらに、少ない価格で即日修理、専用ダイヤル対応の「安心パックサービス」に加入することができます。このサービスは、初期不良時の新品交換サービスも適用しているので、1年でもいいので加入しておくといいと思います。

さらに、頻繁に持ち運んで使用するのであれば、落下破損などもカバーできる、破損盗難保証サービスに入るのもいいでしょう。

充実したサポート内容

 

残念なポイント

DAIV 4Nのやや残念なポイントは、液晶の青色がやや強めに発色している点です。画像編集などをしようと思っている方は、i1 Display Proなどのキャリブレーションツールで色補正したほうがいいと思います。液晶はちらつき(フリッカー)もあります。

また、DAIV 4Nは、高めの負荷をかけると動作音がうるさいです。動画編集などをしていると、やや気になるかもしれません。

 

各用途の快適度

各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
十分なスペックです。
オンライン会議 Zoomなど問題なく出来ます。
動画鑑賞 映像は比較的綺麗ですが、スピーカー音はそれほど良くはありません。
RAW現像
画像編集
青色が強く発色しているので、画像編集用途で使用するならキャリブレーションすることをおすすめします。また、当サイトの計測では、sRGB比は100%近くありますが、sRGBカバー率は88.7%と思ったほど高くありませんでした。
動画編集 GeForce GTX 1650Tiの外部グラフィックスを搭載しており、負荷のかかるエフェクトをかけなければ、比較的快適に動画の編集ができます。
ゲーム 外部グラフィックスを搭載しており、ややグラフィック品質を下げれば、60fpsを越すゲームが多いです。

 

ディスプレイのチェック

DAIV 4Nのディスプレイのチェックです。

一般的なノートPCよりは高い品質ですが、クリエイター向けノートPCとしては、そこまで高い品質でもありません。最大輝度は、当サイトの計測では288cd/m2と普通です。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

色域はやや広いです。当サイトの計測ではsRGBカバー率は88.7%、sRGB比は98.7%でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、青色が強く発色していることが分かります。肉眼でも画面が青白く感じます。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶であるため、画面への映り込みは低減されています。

画面への映り込み

輝度を99%以下にすると、PWM調光によるフリッカー(ちらつき)が発生していました。周波数も低めなので、眼が敏感な方は気になるかもしれません。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

DAIV 4Nのキーボードの打ちやすさは普通だと思います。

実測で、キーピッチは横:19mm、縦:18.5mm、キーストロークは約1.4mmと普通の数値です。キー配列も特におかしな部分はありません。「Backspace」や「半角/全角」などの一部キーがやや小さいですが、極端に小さいわけでもありません。ただ、もう少しキートップが湾曲していると良かったかなと思います。

キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
キーの拡大図

 

キーボードバックライトも搭載しています。

キーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

DAIV 4Nのパフォーマンスのチェックです。

CONTROL CENTERのアプリより、モードを変更することができます。

CONTROL CENTER

 

デフォルトの「エンターテイメント」と、最も高い性能が出る「パフォーマンス」のモードのPL1などの設定値は次のようになっており、「パフォーマンス」モードのほうが高い設定です。

エンターテイメント
パフォーマンス

 

CPU

CPUには、モバイル向けプロセッサーの「Core i7-1165G7」を搭載しており標準的な性能です。

ただし、「エンターテイメント」モードだと結構スコアが下がります。画像や動画の書き出しなどを行うときは、「パフォーマンス」モードのほうがいいかもしれません。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Core i7-1165G7
他のCPUとの比較(マルチコア)
Ryzen 9 5900HX 13382
Ryzen 7 5800H 12604
Core i7-11800H 10593
Core i7-10875H 10579
Core i7-10870H 10139
Ryzen 7 5700U 8445
Core i7-11370H 7123
Core i7-10750H 6839
Ryzen 5 5500U 6250
Core i7-1185G7 6229
Core i7-1165G7 5229 [パフォーマンス]
4720
3327 [エンターテイメント]
Core i5-1135G7 4424
Core i3-1115G4 3149
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i7-11370H 1519
Core i7-1185G7 1517
Core i7-11800H 1507
Ryzen 9 5900HX 1463
Core i7-1165G7 1468 [パフォーマンス]
1447
1304 [エンターテイメント]
Ryzen 7 5800H 1435
Core i7-10875H 1306
Core i5-1135G7 1294
Core i7-10750H 1277
Ryzen 7 5700U 1264
Core i3-1115G4 1217
Core i7-10870H 1212
Ryzen 5 5500U 1185
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

高負荷時のCPU電力、CPUクロック、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。

 

メモリ

メモリはDDR4-3200のデュアルチャネルです。スロット式なので換装することもできます。

SiSoftware Sandra 2020
~メモリ性能の評価 ~
16GB(8GBx2)メモリ
他のメモリとの比較(帯域)
LPDDR4X-4266
デュアルチャネル
最大 約68.2GB/s (34.1GB/s x2)
DDR4-3200
デュアルチャネル
最大 約51.2GB/s (25.6GB/s x2)
30.4GB/s
DDR4-2666
デュアルチャネル
最大 約42.6GB/s (21.3GB/s x2)
DDR4-3200
シングルチャネル
最大 約25.6GB/s
 :本製品で選択できるメモリ
 :レビュー機で計測したスコア

 

グラフィックス

グラフィックスには、GeForce GTX 1650Tiを搭載しています。

Core i7-1165G7のみの場合(内蔵グラフィックのみの場合)と比べると、2倍近い性能差があります。

3DMark Night Raid
~ グラフィックス性能の評価 ~
GeForce GTX 1650Ti
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
GeForce GTX 1650 45149
GeForce GTX 1650Ti 38573 [パフォーマンス]
38083 [エンターテイメント]
Core i7-1165G7
メモリLPDDR4X-4266
20052
Ryzen 7 5700U
メモリDDR4-3200
14368
Core i7-1165G7
メモリDDR4-3200
14247
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

ただし、GeForce GTX / RTXシリーズの中ではローエンドの性能です。また、他のPCで計測したときよりもやや低めのスコアでした。

3DMark Time Spy
~ グラフィックス性能の評価 ~
GeForce GTX 1650Ti
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
デスクトップ用
RTX 3080
  17064
デスクトップ用
RTX 3070
  13393
デスクトップ用
RTX 3060Ti
  11526
RTX 3080 16GB 130W 11361
RTX 3070 130W 10327
RTX 3080 8GB 105W 10258
RTX 3070 95W 9220
RTX 3060 130W 8302
RTX 3060 95W 7519
RTX 3060 75W 7047
RTX 2060   6163
GTX 1660Ti   5667
RTX 3050Ti 60W 5292
GTX 1650Ti   3700
3453 [パフォーマンス]
3450 [エンターテイメント]
GTX 1650   3494
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー

 

GPU-Zで確認したGeForce GTX 1650Tiの情報は次の通りです。標準的な仕様です。

本製品のグラフィックカードのスペック

 

ストレージ

ストレージには、PCIe-NVMe SSDを搭載しており高速です。PCIe Gen4のSSDも選択可能です。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
512GB PCIe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
 PCIe Gen3 SSD 3500
2114
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

SDカードスロット

フルサイズのSDカードスロットを搭載しているのはメリットです。アクセス速度は普通です。

CrystalDiskMark
~ SDカードスロット性能 ~
最大300MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

クリエイターソフトの処理時間

以下、実際のソフトウェアで計測した各種処理時間です。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

HシリーズのCore i7-11370Hなどよりは速度が落ちますが、実用上は十分な速さです。彩度を変えたり、変形させたりといった作業は快適です。

Core i9-10980HK
32GBメモリ
68秒
Core i7-10875H
16GBメモリ
70秒
Core i7-11370H
16GBメモリ
72秒
Ryzen 9 5900HX
32GBメモリ
76秒
Core i9-9980HK
16GBメモリ
77秒 (MacBook Pro 16)
Core i7-1165G7
16GBメモリ
79秒
Core i7-10750H
16GBメモリ
80秒
Apple M1 (Rosetta 2)
16GBメモリ
80秒 (MacBook Pro 13 M1)
Core i7-1165G7
16GBメモリ
89秒
Ryzen 7 4700U
16GBメモリ
91秒
Ryzen 5 4500U
32GBメモリ
91秒
Ryzen 7 5800H
16GBメモリ
93秒
Core i7-10710U
16GBメモリ
96秒
Ryzen 7 5700U
16GBメモリ
100秒
Core i7-10510U
16GBメモリ
109秒
※プロファイル補正を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Lightroomにおすすめノートパソコン」の記事も興味があればご覧ください
Adobe Photoshop CCによる各種処理時間

いずれも比較的速い処理です。ニューラルフィルター(JPEGのノイズを削除)は時間がかかっていますが、先日のPhotoshopのアップデートからどのPCで計測しても遅くなってしまったので、まあこんなものでしょう。一部のフィルター処理をのぞけば、十分快適に操作できます。

  処理時間
ニューラルフィルター(肌をスムーズに) 約4秒
ニューラルフィルター(JPEGのノイズを削除) 約3分40秒
ニューラルフィルター(スタイルの適用) 約8秒
スーパー解像度 約16秒
コンテンツに応じた塗りつぶし 約5秒
被写体を選択 約3秒
※ 6000x4000のRAWデータを編集
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

動画の書き出し時間は、GeForce RTXシリーズと比べると遅いですが、MacBook Pro 16インチよりも速く、十分な速度でしょう。編集中も特にストレスなく作業できますが、やや動作音が高いかなと思います。

4K動画の書き出し
Core i7-10870H
RTX 3070 (130W)
4分36秒
Core i7-10870H
RTX 3060 (130W)
5分04秒
Core i7-11800H
RTX 3050Ti (60W)
5分08秒
Core i5-10300H
GTX 1650Ti
5分18秒
Core i7-10750H
GTX 1650
6分34秒
Core i7-1165G7
GTX 1650Ti
6分58秒
Core i9-9980HK
Radeon Pro 5500M
8分15秒 (MacBook Pro 16)
Core i5-10300H
GTX 1650
8分21秒
Apple M1 (Rosetta 2) 11分3秒 (MacBook Pro 13 M1)
Core i7-1165G7 14分12秒
Core i5-1135G7 20分00秒
Core i7-1065G7 27分23秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

ゲームベンチマーク&フレームレート

クリエイター向けノートPCなので、あまりゲームをする方はいないかもしれませんが、一応、いくつかのゲームでフレームレートを計測してみました。

重いゲームじゃなければ、最高設定でも60fps以上のフレームレートが出ていました。ただし、 FF15などの重いゲームはグラフィック品質を下げないと、高めのフレームレートは出ません。

以下のゲームのフレームレートについて
グラフは、ノート用グラフィックスのみ掲載しています。
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー(max TGP)
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 軽量品質 63 fps
標準品質 52 fps
高品質 35 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、高品質)
RTX 3080 16GB 130W 102 fps
RTX 3070 130W 99 fps
RTX 3080 8GB 105W 95 fps
RTX 2080   95 fps
RTX 3070 95W 87 fps
RTX 3060 130W 85 fps
RTX 2070   81 fps
RTX 3060 95W 77 fps
RTX 3060 75W 73 fps
GTX 1660Ti   63 fps
RTX 2060   61 fps
RTX 3050Ti 60W 55 fps
GTX 1650Ti   43 fps
  35 fps
GTX 1650   40 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 漆黒のヴィランズ(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 標準(ノート) 100 fps
高(ノート) 81 fps
最高品質 64 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 3070 130W 138 fps
RTX 3080 8GB 105W 137 fps
RTX 3080 16GB 130W 135 fps
RTX 3070 95W 129 fps
RTX 3060 130W 118 fps
RTX 3060 75W 111 fps
RTX 2070   110 fps
RTX 3060 95W 108 fps
GTX 1660Ti   96 fps
RTX 3050Ti 60W 96 fps
RTX 2060   95 fps
GTX 1650Ti   73 fps
  64 fps
GTX 1650   64 fps
軽い部類のゲーム
Apex Legends(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 118 fps
高設定 72 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、高設定)
RTX 3080 16GB 130W 196 fps
RTX 3070 130W 193 fps
RTX 2080   190 fps
RTX 3080 8GB 105W 177 fps
RTX 3060 130W 175 fps
RTX 3070 95W 170 fps
RTX 3060 95W 159 fps
RTX 3060 75W 143 fps
RTX 2070   138 fps
RTX 2060   123 fps
GTX 1660Ti   113 fps
RTX 3050Ti 60W 113 fps
GTX 1650Ti   76 fps
  72 fps
GTX 1650   70 fps
※トレーニングモードで計測
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
解像度 品質 平均fps
1920x1080 最高品質 15050(すごく快適)
※約5500で60fps

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

USB Type-Cポートは、Thunderbolt 4、PowerDelivery、DisplayPortに対応しており、ドックなどが使いやすいです。なお、充電器は、今回試した限りでは61W以上の充電器でなければ、使用できませんでした。外部グラフィックスを搭載していることですし、容量が大きめの充電器を使うほうがいいでしょう。

USB Type-C充電器/ドックの動作テスト
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック
PD充電器
※1
90W RAVPower GaN充電器
61W RAVPower GaN充電器
45W Lenovoウルトラポータブル ×
30W RAVPower GaN充電器 ×
18W cheero充電器 ×
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740
Philips 258B6QUEB/11
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター

 

HDMIの動作チェック

4KテレビへHDMIで接続したときの詳細です。4Kで表示は出来ていますが、色の形式がYCbCr420になってしまいました。

4Kテレビ(ビエラ TH-55CX800)へ接続したときの詳細

 

質量のチェック

DAIV 4Nの質量のチェックです。

メーカーサイトには「約1.43kg」とあります。外部グラフィックスを搭載したノートPCとしては軽いです。当サイトの実測値は次のようになっています。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 1.423kg
ACアダプター+電源ケーブル 436g

 

バッテリー駆動時間のチェック

DAIV 4Nのバッテリー駆動時間のチェックです。

バッテリー容量は約49Whでした。普通の容量です。

バッテリー容量

 

バッテリー駆動時間は下の通りです。スペックが高いので、やや短めの駆動時間です。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA2.0 約 11.0時間
(2) PCMark 10 Modern Office 7時間8分
(3) 動画再生時
(4) PCMark 8 Work
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
(1) メーカー公表値
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
(3) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(4) ブラウザでのショッピング/画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャット等。やや重めの作業

 

当サイトで計測した1時間あたりの充電容量は次の通りで、速いです。

1時間あたりの充電容量
純正ACアダプター
アイドル時
83%(約40Wh)
※PCの充電残量が10%から充電を開始し、1時間でどのくらい充電残量が増えたかを計測

 

パーツの温度のチェック

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。

「エンターテイメント」モードでは、70℃以下のCPU温度に抑えられており、問題ないでしょう。「パフォーマンス」モードはCPU温度が90℃に達しており、高めの温度です。

  • パフォーマンス時
  • Turbo時
CPU電力
CPU温度
CPU電力
CPU温度

 

静音性のチェック

DAIV 4Nの動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時はほとんど動作音は聞こえません。ただ、高い負荷をかけると動作音は高めになります。特に「パフォーマンス」モードにするとかなりうるさく感じます。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
※約10分経過後に計測しています
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:Filmora 9 の動画編集ソフトでプレビュー再生
左から3番目:Premiere Proで4K動画を書き出し
左から4番目:同上

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手の平を置くパームレストの温度変化は重要です。

キーボード面の温度はそれほど上がらないため、特に不快感なく使えると思います。裏面はそれなりに高めの温度になるので、膝の上にPCを置いて作業をするときは気を付けましょう。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※約10分経過後に計測しています
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:Filmora 9 の動画編集ソフトでプレビュー再生
左から3番目:Premiere Proで4K動画を書き出し

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。

外部グラフィックスを搭載しているため、負荷が高いときは高めの消費電力になります。それでも、GeForce RTXシリーズを搭載したゲーミングノートPCほどの消費電力にはなりません。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「表面温度のチェック」のときと同じです
※約10分経過後から確認できた中で最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

DAIV 4Nの外観のチェックです。

キーボード面は薄いブルーで、液晶の周りはブラックです。

 

天板もキーボードと同一色です。

 

スピーカーは左右の底面にあります。音質はそれほど良くはなく、ノートPC基準で、10点満点で採点すると4点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

 

720pの普通のWebカメラを搭載しています。

 

インターフェースは豊富です。LANやThunderbolt 4、HDMI、SDカードスロットなどがあります。

 

液晶が開く最大の角度はご覧の通りです。デスクに座って作業をするなら十分な角度でしょう。

 

底面は樹脂製のブラックのカラーです。

 

底面カバーを外したときの画像です。

 

メモリはスロット式で、自分で交換することもできるでしょう。

 

Type 2280のM.2 SSDが搭載されています。なお、他に空いているM.2スロットはありません。

 

ACアダプターは90Wで、サイズはやや大きめです。

 

まとめ

以上が、DAIV 4Nのレビューです。

GeForce GTX 1650Tiの外部グラフィックスを搭載していながら、約1.43kgと持ち運びに便利なクリエイター向けノートPCです。現行製品で、外部グラフィックスを搭載していながら、このくらいの質量の製品はほとんどありません。

頻繁に外出先に持ち歩く方で、動画編集や画像編集などを行うような方に最適です。

Thunderbolt 4ポートを2つ搭載しているため、自宅(会社)に帰ってきてから作業をするときは、カラーマネージメントモニターやGPU BOX、ドックなどに接続し、さらに快適に使用することもできます。

ただし、液晶がやや青色が強く発色しています。キャリブレーションツールで補正したほうがいいと思います。

 

GeForce GTX 1650Tiを搭載しながら約1.43kg

DAIV 4N

特徴

  • GeForce GTX 1650搭載で約1.43kg
  • Thunderbolt 4 を2ポート搭載
  • SDカードスロット、有線LANなどポートが豊富

こんなあなたに

  • 手軽に持ち出せるPCで動画編集などをしたい方
  • クリエイティブ用PCのサブ機として
公式サイトはこちら

 

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