MSI GF75 Thin 10U(RTX 3060搭載)の実機レビュー

更新日:2021年4月4日
CPU Core i7-10750H
GPU RTX 3060 Laptop
メモリ 16GB
ストレージ 512GB NVMe SSD
液晶サイズ 17.3インチ
液晶種類 FHD 144Hz 非光沢  
質量 約2.3kg
バッテリー 最大6時間(51Wh)
価格[税込] 17万円台~
17.3インチの大画面ゲーミングノート

MSI GF75 Thin 10Uは、大きな17.3インチの画面に、GeForce RTX 3060のミドルクラスのグラフィックスを搭載したゲーミングノートです。

ミドルクラスと言っても、FHD環境なら、ほとんどのゲームが最高設定、重いゲームでも高設定でプレイが可能。さらにDLSS機能を使えば、60 fps以上で快適に動作します。

また、17.3型の大画面と144Hzの高リフレッシュレートにより、映像が見やすく、eスポーツタイトルなども快適にプレイできるでしょう。

公式サイトはこちら
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レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i7-10750H、16GBメモリ、GeForce RTX 3060 6GB、144Hz液晶

 

目次

お忙しい方は、「MSI GF75 Thin 10Uの特徴」のみお読みください。

 

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MSI GF75 Thin 10Uの特徴

RTX 3060の最大グラフィックパワーは75W

MSI GF75 Thin 10Uは、MSI GF75 Thin 10Uのグラフィックスには、ミドルクラスとなるRTX 3060 Laptopを搭載しています。

GeForce RTX 3060 Laptopと言っても、メーカーや機種によって性能が変わり、MSI GF75 Thin 10Uの最大グラフィックパワー(max TGP)は、75Wとなっています。

NVIDIAのシステム情報で確認した最大グラフィックスパワー

 

75Wというのは、他のGeForce RTX 3060 Laptop搭載ノートと比較してみると低めの設定になっています。

国内で販売中のGeForce RTX 3060 Laptop搭載ノート
  最大グラフィックスパワー
GALLERIA XL7C-R36 130W
ASUS TUF Gaming A15 95W
ASUS ROG Zepyurus G15 95W
ASUS TUF Dash F15 85W
MSI GF75 Thin 10U 75W
MSI GF65 Thin 10U 75W

 

3DMark Time Spyの結果を比較してみると、MSI GF75 Thin 10Uのスコアは、最大グラフィックスパワーが130Wや95WのPCよりも低いものの、それでもGeForce GTX 1660Tiよりも約25%も高いスコアです。

3DMark Time Spy(DX12) - Graphics score
ハイエンド RTX 3080 16GB 11361
RTX 3070 10327 (130W)
RTX 3080 8GB 10258
RTX 2080 9456
ミドルハイ RTX 3070 9220 (95W)
RTX 2070 SUPER 8322
RTX 3060 8302 (130W)
RTX 2080 Max-Q 8068
RTX 2070 7778
RTX 3060 7519 (95W)
RTX 2070 Max-Q 7216
ミドルレンジ RTX 3060 7047 (75W)
RTX 2060 6163
RTX 2060 Max-Q 5676
GTX 1660Ti 5667
エントリー GTX 1650Ti 3700
GTX 1650 3494
 :GeForce RTX 3060 Laptop
 :レビュー機で計測したスコア
括弧()内は最大グラフィックスパワー

 

17.3インチの大画面と144Hzの高リフレッシュレートパネル

MSI GF75 Thin 10Uのディスプレイは、17.3インチと大きく、144Hzの高リフレッシュレートパネルになっています。15.6インチよりも一回りサイズが大きいので、ゲームの映像が見やすく、視認性が高くなり、迫力ある映像が楽しめます。

144Hzの高リフレッシュレートでは、素早い動作や視点移動でも滑らかな映像でヌルヌル動き、精密なエイム動作も素早く行うことができるので、敵を発見できるタイミングもわずかに早くなります。特に競技性の高いeスポーツタイトルにおいては60Hz液晶に比べて優位になります。

17.3インチの大画面に144Hzの高リフレッシュレートパネルを搭載

 

17.3インチでも最軽量かつ薄型デザイン

MSI GF75 Thin 10Uは、一回り大きい17.3インチでも、質量2.3kgと17.3インチクラスのゲーミングノートとしては軽いです。また、薄型デザインでカバンに入れやすいです。ACアダプターも薄型です。

友人宅へ持って行って対戦したり、eスポーツ大会の途中で練習したり、外出先へ持ち出して、大画面でゲームをすることができます。

17.3インチゲーミングノートPCの中で最軽量・薄型クラス
ACアダプターも小型で持ちやすい

 

軽量薄型設計でもキーボードが熱くならない

MSI GF75 Thin 10Uは、17.3インチのゲーミングPCにしては軽量薄型設計となっています。その分冷却性能も工夫されており、CPUやGPUを冷却するファンやヒートシンク部分、ちょうどキーボードの上部分のスペースを大きく空けることにより、熱をこもりにくくしています。

また、キーボード表面は熱くなりにくいので、ゲーム中もあまり熱で不快に感じることはありません。実際のゲーム中の表面温度は「表面温度のチェック」の項目をご覧ください。

キーボードの上部分のスペースが広い

 

MSI Dragon Center 2.0

MSI製ノートPCにプリインストールされている「Dragon Center」ソフトの「User Scenario(ユーザーシナリオ)」の項目からは、パフォーマンスモードを管理することができます。

パフォーマンスモードは、「Extreme Performance」「Balanced」「Silent」「Super Battery」「User」5つのモードをそれぞれ用途に応じて切り替えることができます。また、GPUのオーバークロックも可能です。

Dragon Center

 

各用途の快適度

MSI GF75 Thin 10Uの各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
十分なスペックでサクサク動くでしょう。
動画鑑賞 色鮮やかさに欠ける画面ですが、スペックは十分で問題なく動画を鑑賞できます。スピーカー音は普通だと思います。
オンライン会議 92万画素のWebカメラ、マイク、スピーカーが付いており、オンライン会議もできます。
RAW現像
画像編集
CPU性能は十分です。ただし、ディスプレイの色域が狭いので、画像編集向きの製品ではありません。外部ディスプレイに接続すれば、その限りではありませんが、USB-Cは映像出力非対応なので、HDMIで画面出力することになります。DisplayPortはありません。
動画編集 CPUおよびグラフィックス性能が高く、RTX Studioに対応したGeForce RTX 3060を搭載し、快適に動画編集ができます。ただし、液晶の色域が狭いので、色調整までしたい方には適していません。
ゲーム 新世代グラフィックスRTX 3060に、144Hzの高リフレッシュレートを搭載し、ほとんどのゲームが快適に動作します。

 

ゲームベンチマーク&フレームレート

ここでは、最も高いパフォーマンスが出る「Extreme Performance」のモードで、ゲームの平均フレームレートを掲載します。

eスポーツタイトルのフレームレート

国内で人気の高いeスポーツタイトルの平均フレームレートを掲載します。すべて同じバージョン、同じ状況で計測しているわけではないので、あくまで参考値としてご覧ください。

いずれのゲームもフレームレートはかなり高いです。低設定だと、平均170 fps~200 fpsは安定して出るので、144 Hz液晶との相性も良く、安定して優位にゲームを進められるでしょう。

以下のゲームのフレームレートについて
グラフは、ノート用グラフィックスのみ掲載しています。
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー(max TGP)
軽い部類のゲーム
Apex Legends(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 220 fps
高設定 143 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、高設定)
RTX 3080 16GB 130W 196 fps
RTX 3070 130W 193 fps
RTX 2080   190 fps
RTX 3080 8GB 105W 177 fps
RTX 3060 130W 175 fps
RTX 3070 95W 170 fps
RTX 2070 SUPER   163 fps
RTX 3060 95W 159 fps
RTX 2080 SUPER Max-Q   144 fps
RTX 3060 75W 143 fps
RTX 2070   138 fps
RTX 2060   123 fps
GTX 1660Ti   113 fps
GTX 1650Ti   76 fps
GTX 1650   70 fps
※トレーニングモードで計測
軽い部類のゲーム
VALORANT
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 300 fps(最大)
高設定 260 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、高設定)
RTX 3070 130W 300 fps
RTX 3080 16GB 130W 275 fps
RTX 3080 8GB 105W 272 fps
RTX 3070 95W 270 fps
RTX 3060 130W 267 fps
RTX 3060 75W 260 fps
RTX 2060   250 fps
RTX 3060 95W 242 fps
RTX 2060 Max-Q   194 fps
GTX 1650Ti   180 fps
※プラクティス 最大300fpsで計測
軽い部類のゲーム
フォートナイト
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 177 fps
高設定 153 fps
最高設定 127 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高設定)
RTX 3080 16GB 130W 159 fps
RTX 2070 SUPER   151 fps
RTX 3070 130W 150 fps
RTX 3080 8GB 105W 145 fps
RTX 3070 95W 142 fps
RTX 3060 130W 133 fps
RTX 3060 95W 127 fps
RTX 3060 75W 127 fps
RTX 2060   110 fps
Radeon RX 5500M   103 fps
RTX 2060 Max-Q   93 fps
GTX 1650Ti   78 fps
GTX 1650   74 fps
※バトルラボで計測
軽い部類のゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
解像度 品質 平均fps
1920x1080 非常に低い 178 fps
中型 168 fps
ウルトラ 156 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 3070 130W 186 fps
RTX 3080 8GB 105W 185 fps
RTX 3070 95W 183 fps
RTX 3080 16GB 130W 170 fps
RTX 2070 SUPER   167 fps
RTX 3060 130W 163 fps
RTX 2080   160 fps
RTX 3060 95W 158 fps
RTX 3060 75W 156 fps
RTX 2070   134 fps
RTX 2060   122 fps
GTX 1660Ti   110 fps
GTX 1650Ti   82 fps
GTX 1650   69 fps
※トレーニングモードで計測

 

その他のゲームタイトルのフレームレート

その他のゲームのベンチマークスコアを下の表に掲載します。

最大グラフィックスパワー75Wにしては高めのフレームレートだと思います。負荷の重い最新のゲーム「サイバーパンク2077」や「ウォッチドッグス レギオン」は、最高設定では60 fpsを切りますが、少しグラフィック品質の設定を下げるか、DLSSをオンにすれば、60 fps近くもしくはそれ以上のフレームレートが出ます。

その他のゲームでは、最高設定でも60 fps以上で快適に動作します。レイトレーシングや負荷の重いゲームがしたいというわけではないなら、GeForce RTX 3060で十分だと思います。

以下のゲームのフレームレートについて
グラフは、ノート用グラフィックスのみ掲載しています。
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー(max TGP)
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
解像度 品質 DLSS 平均fps
1920x1080 オフ 92 fps
オフ 58 fps
ウルトラ オフ 50 fps
自動 69 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ、DLSS:オフ)
RTX 3070 130W 72 fps
RTX 3080 16GB 130W 71 fps
RTX 3080 8GB 105W 65 fps
RTX 3070 95W 62 fps
RTX 3060 130W 58 fps
RTX 3060 95W 53 fps
RTX 3060 75W 50 fps
重い部類のゲーム
ウォッチドッグス レギオン(DX12)
解像度 品質 DLSS 平均fps
1920x1080 オフ 82 fps
オフ 77 fps
最大 オフ 50 fps
高性能 64 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最大、DLSS:オフ)
RTX 3080 16GB 130W 75 fps
RTX 3070 130W 74 fps
RTX 3080 8GB 105W 73 fps
RTX 3070 95W 65 fps
RTX 3060 130W 63 fps
RTX 3060 95W 58 fps
RTX 3060 75W 50 fps
重い部類のゲーム
Horizon Zero Dawn(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 108 fps
82 fps
最高 73 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高)
RTX 3080 16GB 130W 101 fps
RTX 3070 130W 95 fps
RTX 3080 8GB 105W 88 fps
RTX 3070 95W 85 fps
RTX 3060 95W 74 fps
RTX 3060 75W 73 fps
重い部類のゲーム
ボーダーランズ3(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 136 fps
76 fps
ウルトラ 62 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 3080 16GB 130W 99 fps
RTX 3070 130W 88 fps
RTX 3080 8GB 105W 84 fps
RTX 3070 95W 78 fps
RTX 2070 SUPER   77 fps
RTX 3060 95W 70 fps
RTX 3060 75W 62 fps
RTX 2060   52 fps
Radeon RX 5500M   44 fps
RTX 2060 Max-Q   43 fps
GTX 1650Ti   29 fps
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 軽量品質 116 fps
標準品質 94 fps
高品質 73 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、高品質)
RTX 3080 16GB 130W 102 fps
RTX 3070 130W 99 fps
RTX 3080 8GB 105W 95 fps
RTX 2080   95 fps
RTX 2070 SUPER   88 fps
RTX 3070 95W 87 fps
RTX 3060 130W 85 fps
RTX 2070   81 fps
RTX 3060 95W 77 fps
RTX 3060 75W 73 fps
GTX 1660Ti   63 fps
RTX 2060   61 fps
GTX 1650Ti   43 fps
GTX 1650   40 fps
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 最低 123 fps
102 fps
最高 92 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高)
RTX 3070 130W 119 fps
RTX 3080 8GB 105W 115 fps
RTX 3080 16GB 130W 108 fps
RTX 3070 95W 108 fps
RTX 2070 SUPER   104 fps
RTX 2080   101 fps
RTX 3060 130W 95 fps
RTX 3060 75W 92 fps
RTX 3060 95W 91 fps
RTX 2070   88 fps
RTX 2060   77 fps
GTX 1660Ti   72 fps
GTX 1650Ti   50 fps
GTX 1650   46 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 漆黒のヴィランズ(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 標準(ノート) 18438 / 155 fps
高(ノート) 17027 / 135 fps
最高品質 15329 / 111 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 3070 130W 138 fps
RTX 3080 8GB 105W 137 fps
RTX 3080 16GB 130W 135 fps
RTX 3070 95W 129 fps
RTX 2070 SUPER   127 fps
RTX 3060 130W 118 fps
RTX 2080 SUPER Max-Q   118 fps
RTX 2080 Max-Q   117 fps
RTX 3060 75W 111 fps
RTX 2070   110 fps
RTX 3060 95W 108 fps
RTX 2070 Max-Q   98 fps
GTX 1660Ti   96 fps
RTX 2060   95 fps
GTX 1650Ti   73 fps
GTX 1650   64 fps
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
解像度 品質 平均fps
1920x1080 最高品質 20397(すごく快適)
※約5500で60fps

 

レイトレーシング&DLSS有効時のフレームレート

レイトレーシングを有効にした時と、さらにDLSSを有効にしたときのフレームレートを下に掲載します。GeForce RTX 30シリーズでは、第2世代「RTコア」により、レイトレーシング機能も強化されています。

RTX 3060のVRAMは6GBしかなく、VRAMを多く必要とするレイトレーシングでは、VRAMが不足するケースもあります。負荷の重いゲーム「サイバーパンク2077」では、レイトレーシングの設定を中程度に、DLSSを最もパフォーマンスの上がるモードにすればやっと60 fpsを超えてきます。ただし「ウォッチドッグス レギオン」では、中設定でも60 fpsを超えることはありませんでした。

また、どちらのゲームもレイトレーシングの設定を最も高くすると、DLSSを使っても60 fpsを超えません。個人的には、レイトレーシングを有効にしてゲームをするなら、GeForce RTX 3070以上がおすすめです。

以下のゲームのフレームレートについて
グラフは、ノート用グラフィックスのみ掲載しています。
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー(max TGP)
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077
解像度 品質 DLSS 平均fps
1920x1080 レイトレ:中 オフ 32 fps
パフォーマンス 62 fps
レイトレ:ウルトラ オフ 23 fps
パフォーマンス 53 fps
他のGPUとの比較(1920x1080、"レイトレ:ウルトラ"、DLSS:パフォーマンス)
RTX 3080 16GB 130W 72 fps
RTX 3070 130W 72 fps
RTX 3080 8GB 105W 65 fps
RTX 3070 95W 62 fps
RTX 3060 130W 59 fps
RTX 3060 95W 54 fps
RTX 3060 75W 53 fps
重い部類のゲーム
ウォッチドッグス レギオン
解像度 品質 レイトレ DLSS 平均fps
1920
x
1080
最大 オフ 28 fps
高性能 45 fps
最大 オフ 26 fps
高性能 39 fps
他のGPUとの比較(1920x1080、最大、レイトレ:最大、DLSS:高性能)
RTX 3070 130W 71 fps
RTX 3070 95W 64 fps
RTX 3080 16GB 130W 62 fps
RTX 3080 8GB 105W 60 fps
RTX 3060 130W 60 fps
RTX 3060 95W 53 fps
RTX 3060 75W 39 fps
重い部類のゲーム
Bright Memory Infinite Ray Tracing Benchmark
解像度 RTX DLSS 平均fps
1920
x
1080
High Off 29 fps
Performance 70 fps
他のGPUとの比較(1920x1080、RTX:High、DLSS:Performance)
RTX 3080 16GB 130W 105 fps
RTX 3070 130W 96 fps
RTX 3080 8GB 105W 94 fps
RTX 3070 95W 87 fps
RTX 3060 95W 77 fps
RTX 3060 75W 70 fps

 

その他のゲーム

上に掲載していない他のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。

 

ディスプレイのチェック

MSI GF75 Thin 10Uのディスプレイの詳細なチェックです。

本製品はスペックの割には、価格が抑えられていますが、一番コストカットしている部分は、ディスプレイではないかと思います。144Hzの高リフレッシュレートに対応しているものの、色域が狭く、残像も気になりました。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。なお、最大輝度は、当サイトの計測では268cd/m2と低めです。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

色域は狭いです。当サイトの計測ではsRGBカバー率は61.7%、sRGB比は62.0%でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、どの色もほぼ1:1の直線となっており、比較的自然な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶なので、画面への映り込みは抑えられています。ギラつきは、ほとんど感じません。

画面への映り込み

どの輝度にしても、フリッカーは確認できませんでした。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

遅延

キーを押してから、メモ帳に文字が表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約41msでした。他の一般的なノートPCで計測したところ80ms前後が多かったので、遅延は少ないと思います。なおこれは、液晶だけでなくPC全体の遅延となります。

 

残像

「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを十分速い1/2000のシャッタースピードで撮影したところ、144Hz(1秒間に144フレームを表示)のディスプレイで5フレーム前くらいまで残像がありました。高リフレッシュレート液晶は残像が少ない機種が多いですが、本製品は普通の残像感です。なお、普通のノートPCの60Hzのディスプレイは、2フレームくらい前まで残像が表示されます。

「UFO Test」のサイトのGhosting Testを実行( 画面のリフレッシュレートに合わせてUFOが左から右へ移動)し、速いシャッタースピード(1/2000)で撮影したときの画像。

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

MSI GF75 Thin 10Uのキーボードとタッチパッドのチェックです。

実測で、キーピッチは横:18.5mm、縦:19mm、キーストロークは約2mmとなっています。十分なキーピッチとキーストロークがあります。押し始めは適度な反発があり、底付きの衝撃も少なく、押しやすいキーだと思います。

ただし、キーボードの上にスペースがある分、パームレストがやや小さめになっており、手が大きいと、手の平がはみ出します。パームレストの角がやや尖っているので、手の平がやや痛く感じるかもしれません。

キーボード全体図
キーの拡大図

 

タッチパッドの指の動かしやすさは普通です。個体差もあるかもしれませんが、クリックには少し遊びがあり、指を当てる度にタッチパッドが揺れて、カンカンと音が鳴るのが気になります。


タッチパッド

 

キーボードにはライティングが可能なRGBバックライトを備えています。明るさは3段階で調整できます。

キーボードバックライト

 

RGBキーボードのバックライトの調整は、SteelSeriesの専用ソフトウェア 「SteelSeries Engine」から行います。明るさは3段階で調整ができ、発光パターンは8種類あります。キーマクロも組むことができます。また、ゲーミングヘッドセットなどの、その他のSteelSeriesの製品を使用する場合は、このソフトウェアから一括管理することができます。


キーボードのライティング設定

 

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。ここでは、いくつかある動作モードのうち、デフォルトの「Balanced」と最も高いパフォーマンスが出る「Extreme Performance」でベンチマークなどを計測しました。

CPU

CPUには高性能のCore i7-10750Hを搭載しており、非常に高いパフォーマンスです。また、2つのモードにおいて、スコアにほとんど差はありませんでした。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Core i7-10750H
他のCPUとの比較(マルチコア)
Ryzen 9 5900HX 13380
Ryzen 7 5800H 12604
Core i7-10875H 10369
Core i7-10870H 9592
Core i7-11370H 7123
Core i7-10750H 6961 [Ex Performance]
6920 [Balanced]
Ryzen 7 4700U 6499
Core i7-1185G7 6229
Ryzen 5 4500U 4764
Core i7-1165G7 4720
Core i5-1135G7 4424
Core i3-1115G4 3149
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i7-11375H 1618
Core i7-1185G7 1517
Ryzen 9 5900HX 1463
Core i7-1165G7 1447
Ryzen 7 5800H 1435
Core i7-10875H 1306
Core i5-1135G7 1294
Core i7-10750H 1233 [Ex Performance]
1228 [Balanced]
Core i3-1115G4 1217
Ryzen 7 4700U 1214
Core i7-10870H 1176
Ryzen 5 4500U 1142
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

メモリ

DDR4-3200のメモリを16GB(8GBx2)搭載しています。標準的な速度です。パソコンSHOPアークなら、最大64GBのメモリに変えることもできます。

SiSoftware Sandra 2020
~メモリ性能の評価 ~
16GB(8GBx2)メモリ
他のメモリとの比較(帯域)
LPDDR4X-4266
デュアルチャネル
最大 約68.2GB/s (34.1GB/s x2)
DDR4-3200
デュアルチャネル
最大 約51.2GB/s (25.6GB/s x2)
26.92GB/s
DDR4-2666
デュアルチャネル
最大 約42.6GB/s (21.3GB/s x2)
 :本製品で選択できるメモリ
 :レビュー機で計測したスコア

 

グラフィックス

グラフィックスにはGeForce RTX 3060 Laptopを搭載しています。RTX 2070 Max-Qのスコアには少し及びませんが、ミドルクラスでは上位のスコアです。また、「Balanced」と「Extreme Performance」ではそれほど差はありませんでした。

3DMark Time Spy
~ グラフィックス性能の評価 ~
GeForce RTX 3060 Laptop
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
デスクトップ用
RTX 3080
  17064
デスクトップ用
RTX 3070
  13393
デスクトップ用
RTX 3060Ti
  11526
RTX 3080 16GB 130W 11361
RTX 3070 130W 10327
RTX 3080 8GB 105W 10258
RTX 2080   9456
RTX 3070 95W 9220
RTX 2070
SUPER
  8322
RTX 3060 130W 8302
RTX 2080
Max-Q
  8068
RTX 2070   7778
RTX 3060 95W 7519
RTX 2070
Max-Q
  7216
RTX 3060 75W 7047 [Ex Performance]
7030 [Balanced]
RTX 2060   6163
RTX 2060 Max-Q   5676
GTX 1660Ti   5667
GTX 1650Ti   3700
GTX 1650   3494
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

GPU-Zで確認したGeForce RTX 3060 Laptop GPUの情報は次の通りです。動作モードではGPUクロックに変化はありませんでした。

本製品のグラフィックカードのスペック

 

ストレージ

ストレージには、デフォルトで512GBのNVMe SSDを搭載しています。NVMe SSDとしてはそこまで速くはありませんが、ゲームするには十分な速度でしょう。なお、パソコンSHOPアークなら、2TB SSDなどへ変更したり、もう1枚SSDを追加したりすることが可能です。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
512GB NVMe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
 PCIe Gen3 SSD 3500
1985
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

クリエイターソフトの処理時間

各クリエイターソフトの処理時間を掲載します。ここでは、「Extreme Performance」 モードで計測した結果のみ掲載します。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間
Core i9-10980HK
32GBメモリ
68秒
Core i7-10875H
16GBメモリ
70秒
Core i7-11370H
16GBメモリ
72秒
Core i7-10875H
16GBメモリ
76秒
Core i9-9980HK
16GBメモリ
77秒 (MacBook Pro 16)
Core i7-10750H
16GBメモリ
80秒
Apple M1 (Rosetta 2)
16GBメモリ
80秒 (MacBook Pro 13 M1)
Ryzen 9 4900HS
16GBメモリ
87秒
Core i7-1165G7
16GBメモリ
89秒
Ryzen 7 4700U
16GBメモリ
91秒
Ryzen 5 4500U
32GBメモリ
91秒
Ryzen 7 5800H
16GBメモリ
93秒
Ryzen 7 4800H
16GBメモリ
94秒
Core i7-10710U
16GBメモリ
96秒
Core i7-10510U
16GBメモリ
109秒
※プロファイル補正を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Lightroomにおすすめノートパソコン」の記事も興味があればご覧ください
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間
Core i9-10980HK
RTX 2080 Super Max-Q
4分18秒
Core i7-10870H
RTX 3070 (130W)
4分36秒
Core i7-10750H
RTX 2060
4分51秒
Ryzen 9 5900HX
RTX 3080 16GB(130W)
4分55秒
Core i7-10870H
RTX 3060 (130W)
5分04秒
Core i7-10870H
RTX 3070 (95W)
5分15秒
Core i5-10300H
GTX 1650Ti
5分18秒
Core i7-10750H
RTX 3060 (75W)
5分25秒
Ryzen 7 5800H
RTX 3060(95W)
5分26秒
Core i7-10750H
GTX 1650
6分34秒
Core i9-9980HK
Radeon Pro 5500M 8GB
8分15秒 (MacBook Pro 16)
Core i5-10300H
GTX 1650
8分21秒
Apple M1 (Rosetta 2) 11分3秒 (MacBook Pro 13 M1)
Core i7-1165G7
Intel Iris Xe
14分12秒
Core i7-1065G7
Intel Iris Plus
27分23秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
DaVinci Resolve Studio 17 Betaによる書き出し時間
Core i7-10870H
RTX 3070 (130W)
4分28秒
Core i7-10875H
RTX 3060 (130W)
4分29秒
Core i7-10870H
RTX 3080 8GB (105W)
4分30秒
Core i7-10870H
RTX 3070 (95W)
4分38秒
Core i7-10870H
RTX 2060
4分54秒
Ryzen 9 5900HX
RTX 3080 16GB (130W)
5分10秒
Ryzen 7 5800H
RTX 3060(95W)
5分29秒
Core i7-10875H
GTX 1650Ti
6分53秒
Core i9-9980HK
Radeon Pro 5500M 8G
7分11秒 (MacBook Pro 16)
Apple M1 8分27秒 (MacBook Pro 13 M1)
Core i7-1165G7 17分35秒
Ryzen 7 4700U 33分05秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「明るさ(カーブ)の変更」+「彩度の変更」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、MP4、H.264、2160p 4K Ultra HD、29.97 fpsで書き出したときの時間
※ MacBook以外(Windowsノート)は、エンコーダーに、QSV、NVIDIA、AMD等を選択
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるx265エンコード時間
Ryzen 9 5900HX 8分26秒
Ryzen 7 5800H 9分07秒
Core i7-10875H 10分44秒
Ryzen 9 4900HS 10分55秒
Ryzen 5 4600H 13分10秒
Core i7-10750H 14分19秒
Ryzen 7 4700U 15分44秒
Core i7-10710U 19分05秒
Ryzen 5 4500U 19分49秒
Core i7-1165G7 24分17秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

USB Type-Cポートの動作チェックです。USB3.2 Gen 1対応です。Power DeliveryおよびThunderboltには対応していません。また、映像出力にも対応していないのでご注意ください。

USB Type-C充電器/ドックの動作テスト
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック × ×
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック × × ×
PD充電器
※1
61W RAVPower GaN充電器 ×
45W Lenovoウルトラポータブル ×
30W RAVPower GaN充電器 ×
18W cheero充電器 ×
※1 Power Delivery対応の充電器

 

HDMIの動作チェック

4KテレビへHDMIで接続したときの詳細です。CPU内蔵GPUではなく、RTX 3060からの出力となっています。

4Kテレビ(ビエラ TH-55CX800)へ接続したときの詳細

 

質量のチェック

質量のチェックです。

メーカーサイトには「約2.3kg」と記載されています。当サイトで計測した質量は次の通りです。17.3型ゲーミングノートPCとしては軽いです。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 2.270kg
ACアダプター 588g

 

バッテリー駆動時間のチェック

MSI GF75 Thin 10Uのバッテリー駆動時間のチェックです。

バッテリー容量はメーカー公表値では51Whとなっており、ノートPCとしては普通の容量です。バッテリー駆動時間はメーカー公表値で最大6時間とのことですが、当サイトにて計測したバッテリー駆動時間は次のようになります。本製品は高性能なパーツを搭載しており、51Whの容量では、バッテリーはそんなにもちません。

バッテリー駆動時間の計測結果(当サイトによる実測値)
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA2.0測定方法 最大6時間
(2) PCMark 10 Modern Office 4時間25分
(3) 動画再生時
(4) PCMark 10 Gaming 50分
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
(1) メーカー公表値
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
(3) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(4) PCMark 10 Battery内のゲームを実行。NVIDIAの設定で最大30fpsに制限

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU電力およびCPU温度の推移を確認します。

Balancedモードでは、CPU温度が98℃くらいまで上昇していますが、Extreme Performanceモードでは95℃前後で推移しています。どちらも高めの温度ですが、Extreme Performanceの方がファンが高速に回る分、少し温度が低いです。

CPU電力ではどちらのモードも最初は80W近くまで上昇しますが、すぐに下がり、45W前後で推移します。

  • Balanced
  • Extreme Performance
CPU電力
CPU温度
CPU電力
CPU温度

 

ゲーム時のGPU温度の詳細

ファイナルファンタジー15のゲームベンチマーク実行中のCPU/GPU温度は下図の通りです。Balancedモードでは、CPU温度は約95℃、GPU温度は約85℃と、どちらも高めです。Extreme Performanceモードでは、CPU温度は約95℃前後、GPU温度は約84℃と、どちらのモードもそれほど変わらず、高めの温度です。熱が心配な場合は、「Dragon Center」から「Cooler Boost」をオンにすることによって、ファンを最大で稼働させることができます。

  • Balanced
  • Extreme Performance
CPU温度
GPU温度
CPU温度
GPU温度

 

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時でもファンの動作音がします。ゲーム中はファン速度は一定で、どちらのモードも47dBで、ゲーミングノートPCとしては普通の騒音値です。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時
左から2番目:FF15 ベンチマーク実行(高品質、1920x1080、ウィンドウ)
左から3番目:同上 (Turbo時)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。

ゲームをするとキーボードの上部は熱くなりますが、前述の通り、冷却するファンやヒートシンク部分のスペースを大きく空けているため、キーボード表面はそこまで熱くなりません。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。確認できた最も高い数値を掲載していますが、数値は変動するため参考程度にご確認下さい。

高性能パーツを搭載しているので高めの消費電力です。アイドル時は外部GPUが動作していないので、低めの消費電力です。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

MSI GF75 Thin 10Uの外観のチェックです。

17.3型でも薄型なので、スマートな見た目です。


 

天板はヘアライン加工が施されており、ドラゴンのエンブレムが印字されています。

 

ヒンジ部分です。液晶を開くことで底面が押し上がる仕組みになっています。

 

排熱は、液晶の後方から出るのではなく、液晶の上を通過します。排熱面では不利な設計になっています。

 

電源ボタンです。

 

閉じた時の画像です。厚み23.1mm のスリムボディです。

 

側面のポートです。主要なポートは揃っています。

 

液晶が開く最大の角度です。

 

スピーカーは左右のパームレストの端にあります。音質は普通です。ノートPC基準で、10点満点で採点すると5点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

 

底面です。

 

ネジの1つに「FACTORY SEAL」が貼られています。このシールを剥がすと、保証対象外となるためご注意下さい。

 

ACアダプターは薄型で小型です。

 

電源コネクタはサイドに配置されており、排熱口に当たる形になっています。

 

ACアダプターは180Wです。

 

まとめ

以上が、MSI GF75 Thin 10Uのレビューです。

17.3インチの大画面と144Hzの高リフレッシュレートで、幅広くゲームが快適にプレイでき、薄型・軽量設計で、持ち運んでのゲーミングも可能です。

GeForce RTX 3060は、レイトレーシング機能を使わなければ、重めのゲームも快適に動作するので、プレイするゲームにまず困ることはありません。

価格も税込17万円台と、RTX 30シリーズを搭載した、17.3インチのゲーミングノートにしては比較的安価です。

ただし、液晶の色域が狭いです。画像や動画の色の調整作業を行うようなクリエイターには、あまり適していません。

 

17.3インチの大画面ゲーミングノート

MSI GF75 Thin 10U(RTX 3060搭載)

特徴

  • ミドルスペックのGeForce RTX 3060を搭載
  • 17.3型大画面と144Hzの高リフレッシュレート
  • 17.3型でも薄型軽量で持ち運びも可能

こんなあなたに

  • ミドルスペックのゲーミングノートが欲しい方
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