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NEC LaVie G タイプ Zの展示機レビュー
展示会にてNEC LaVie G タイプ Z(2013年秋冬モデル)を確認し、795gという軽さのヒミツを聞いて参りました。簡易的にレビューします。
※量販店モデルはLaVie Z、Web直販モデルはLaVie G タイプ Zという名称になります。
本製品は、WQHD IGZO液晶モデルと、タッチパネル対応のフルHD IPS液晶モデルの2種類あります。それぞれのモデルの特徴は次の様になっています。
WQHD IGZO液晶モデル
(1)重量795gと、13型クラスのノートPCの中では最軽量
(2)2560x1440ドットの高解像度IGZOパネルを搭載
タッチパネル フルHD IPS液晶モデル
(1)タッチパネル搭載
(2)重量964gと、タッチパネル対応の13型クラスのノートPCの中では最軽量
軽量化のヒミツ
旧モデルのLaVie G タイプ Z(2012年夏モデル)は875gと軽量でしたが、新モデルのLaVie G タイプ Z(2013年秋冬モデル)はさらに軽くなり、795g(WQHD IGZO液晶モデル)という重量を実現しています。
ここでは、795gの「WQHD IGZO液晶モデル」について、どの点を軽量化したのか開発者に聞いてきましたので、その内容を掲載します。
ボディを軽量化
まず、ボディですが、ボトムケース(底面)にはマグネシウムとリチウムの合金を採用、トップケース(パームレスト)およびLCDバックカバー(天板)にはマグネシウムを採用しています。そして、底面を0.5mm→0.4mm、パームレストを0.5mm→0.45mm、天板を<?>→0.6mmへと薄型化し、同時に軽量化を実現しています。
液晶を軽量化
液晶には薄いIGZOパネルを採用し筐体一体型LCD設計にすることで、厚さを0.4mm→0.25mmにしています。薄くなることで、重量も軽くなっています。
基盤を軽量化
基盤については、Haswell化したことによりコンポーネントが減って、薄型・軽量化しています。
実際の基盤は下図の通りです。余談ですが、メモリはオンボード、SSDはmSATAでした。
従来よりも容量の小さいバッテリを搭載
従来製品は33.3Whのバッテリであったのに対し、新製品の「WQHD IGZO液晶モデル」は29.6Whとなっています。Haswellになって消費電力が少なくなったため、バッテリ容量を少なくしたそうです。従来の駆動時間を維持しつつ、軽量化を実現しています。
なお、「タッチパネル フルHD IPS液晶モデル」のバッテリ容量は44.4Whと、こちらは増えています。こちらのモデルはバッテリ駆動時間を重視した構成になっています。
その他
以上に他にも、筐体一体型キーボード設計を採用するなどして、軽量化しています。
外観画像
外観画像を掲載します。
掲載しているモデルは、「タッチパネル フルHD IPS液晶モデル」です。液晶画面以外は「WQHD IGZO液晶モデル」と変わりません。「WQHD IGZO液晶モデル」については購入予約済みですので、製品が到着したら別記事で外観画像を掲載します。
天板です。指紋は付きにくい素材ではありますが、カラーがブラックであるため、少し指紋や皮脂の跡が見えます。これらを気にするなら、「ムーンシルバー」のカラーがおすすめです。ただし、ムーンシルバーは「タッチパネル フルHD IPS液晶モデル」のみ用意されています。「WQHD IGZO液晶モデル」は用意されておりません。
右側面にはUSB3.0、HDMIのポートがあります。
左側面には、(見えづらいですが)メモリカードスロットがあります。
底面です。
キーボードです。キーピッチは十分あると思います。
キーストロークは浅めです。
タッチパネルの液晶の場合、タッチパネルとLCD Cellを接着しています。これにより、薄くなるのに加えて、指で触った点と、実際に反応するLCD Cellの誤差が少なくなっています。また、ここを接着していないとタッチパネル特有のギラつきを感じる場合もありますが、本製品は接着することでギラつきがなく、とても見やすい液晶となっています。
また、液晶のLCDバックカバーの側面をL字にして厚さを出して耐荷重、ひねりへの強度を上げています。150kgfの耐荷重テスト、76cmからの落下試験なども実施しているようです。
ライバル機種比較
最後に、現時点(2013年11月10日)で最大のライバルとなるソニー VAIO Pro 13と仕様を比較します。
ソニーのVAIO Pro 13のタッチパネルを搭載しない場合の重量は940gとなっており、かなり軽いPCですが、LaVie G タイプ Zの「WQHD IGZO液晶モデル」はそれを上回る軽さの795gとなっています。
VAIO Pro 13においてタッチパネルを搭載した場合は、店頭モデルの仕様を参考にすると、1060gとなっています。こちらも LaVie G タイプ Zの「タッチパネル フルHD IPS液晶モデル」のほうが軽いです。
重量で選ぶなら、ソニー VAIO Pro 13よりもLaVie G タイプ Zのほうがよいでしょう。
バッテリ駆動時間で選ぶなら、もっとも容量の大きい LaVie G タイプ Zの「タッチパネル フルHD IPS液晶モデル」が良いです。
処理性能で選ぶなら、メモリを8GB搭載でき、PCIe接続の高速SSDを搭載可能なVAIO Pro 13が良いと思います。
NEC LaVie G タイプ Z |
ソニー VAIO Pro 13 |
||
---|---|---|---|
WQHD IGZO液晶モデル | タッチパネル フルHD IPS液晶モデル |
||
液晶 | 13.3型ワイド 2560x1440 IGZOパネル 非光沢 |
13.3型ワイド 1920x1080 IPSパネル 光沢 |
13.3型ワイド 1920x1080 IPSパネル 光沢 |
タッチパネル | × | ○ | 選択可能 |
プロセッサー(最大) | Core i7-4500U | Core i5-4200U | Core i7-4500U |
メモリ(最大) | 4GB | 8GB | |
SSD(最大) | 256GB | 512GB(PCIe接続) | |
バッテリ駆動時間 | 9.2時間 (29.6Wh) |
14.5時間 (44.4Wh) |
10.5~13時間 (約39Wh) |
重量 | 795g | 964g | オーナーメイドモデル:940~1380g タッチパネル対応の店頭モデル:1060g |
所感
非常に完成度の高いウルトラブックだと思います。
重量、薄さ、バッテリー駆動時間、液晶と、いずれも高い性能・品質です。特に重量については、従来モデルよりもさらに軽量化され、持ち運びに便利になっています。
注意点を挙げるとすれば、メモリが4GBであるという点です。それほどアプリを立ち上げなければ4GBでも十分ですが、複数のアプリを起動したり、ブラウザのタブをたくさん開く方などは、4GBでは不足する恐れがあります。しかもオンボードなので換装もできません。
メーカーサイト:NEC Direct(LaVie G タイプ Z) |