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パナソニック レッツノート 2015年秋冬モデル / SZ5の軽量化のこだわり
2015年10月7日に、レッツノートの2015年秋冬モデルが発売されました。
目玉は「レッツノート SZ5」で、光学ドライブを搭載しながら、1kgを切る重量になっています。
他にも、LX5、MX5、RZ5が発売されていますが、ボディはほぼ変わっていません。CPUとOSが変わった程度です。ただし、LX5は液晶が高視野角のフルHD液晶になり、見やすくなりました。
このページでは、製品発表時に開催された「Let's note オーナープレミアム イベント 2015」で説明された内容について紹介します。なお、SZ5の実際の写真は「パナソニック レッツノート SZ5の展示機レビュー」のページで掲載します。
新製品の特徴 - 12.1型光学ドライブ内蔵で約929g
パナソニックでは、お客様の声に答え、最軽量の常識を変える「レッツノート」を誕生させたと言っています。
SXシリーズのユーザーは、ドライブを利用している人が多いことから、ドライブを内蔵し世界最軽量を目指し、世界最軽量の約929gを実現させたそうです。
2012年2月から旧モデルのSXシリーズが発売され3年半以上経ちますが、軽量・長時間・頑丈・高性能・高い操作性は受け継いだ上に、下図の3つのポイントを実現しました。
重量は約929g、バッテリー駆動時間は約14.5時間を実現。液晶は16:10のWUXGA(1920x1200)にして見やすくなり、キーボードもさらに使いやすくなりました。CPUは最新の第6世代インテルCoreプロセッサーで、OSはWindows 10になっています。
世界最軽量の技術へのこだわり
世界最軽量を実現するためには、素材を薄く・面積を減らす必要があります。そのために行ったのが主に下図の3つです。
上の3つの詳細を説明します。
まずは、「逆ドーム型ボンネット構造」についてです。
昨年、レッツノート RZという11インチクラスのモデルで、天板にマグネシウムを使って極限まで薄くしました。それを今回、12インチクラスの大きいサイズにも適用。天板が大きくなるとたわみも大きくなるため、天板のボンネット部分を逆ドーム型の凹形状にすることで、たわみを抑制しました。
次に「光学式ドライブセンター配置構造」についてです。
前のモデルはHDDと光学式ドライブを両方搭載できるということで、今回のモデルも両方搭載しつつ軽量化することに取り組みました。より軽くするためには、いかにフットプリント(製品面積)を小さくできるかが重要ですが、そのために行った手段が光学式ドライブを真ん中へ持っていき、一部分だけメイン基板と重ねました。ドライブのスタッカの隙間を利用して、そこへメイン基板をもってくることで、横幅をおさえています。前のモデルよりも、フットプリントサイズが少しだけ小さくなったので、軽量化を実現できたそうです。
パソコンの重要な部品の中で、重量が重いものに液晶があります。この液晶について、0.2mmのガラスの厚みにすることで軽量化。放熱のファンモジュールについても、最適な位置に配置することで、ヒートスプレッダと一体化(ヒートパイプを極限まで小さくする)し軽量化しました。光学ドライブについては、MXシリーズでもやったことですが、ユニットのトップケースを取ってしまい、さらにボトムケースに穴をあけました。
その他に、キーボード、中身を構成している色々な樹脂分品、シート類も、数グラム単位で軽量化し、929gという重量を実現したそうです。
レッツノートの場合は、単に軽量化するだけではなく、耐久性にこだわっていて、次のような試験を実施しています。
使いやすさへのこだわり
使いやすさについて配慮した点は、大きく分けて次の5つです。
以下詳細を説明します。
まず、液晶ですが、従来モデルは16:9という縦横比のHD+(1600x900)でした。今回のSZ5では16:10のWUXGA(1920x1200)の液晶を搭載しています。画面の情報量は1.6倍、縦長になっているため、ビジネス文書も、より見やすくなっています。
キーボードに関しては、打鍵感があって打ちやすいと言われている横19mmピッチと、2.0mmのストロークにこだわっています。また、レッツノートの特徴である誤入力が少ないリーフ型のキーボードを搭載。またRZシリーズで、右側のキーが均等幅になっているのが好評であったため、SZシリーズも同じようにしています。片手でCtrl+Alt+Delが押せる右側のファンクションキーも搭載しています。さらに、カーソルキーを一段下げることによって、誤操作することも少なくなり、これによって左右のShiftキーも同じ大きさになっています。キートップの印刷に関しては、白文字も黒文字もレーザー印刷し、文字が消えにくくなっています。
インターフェースの部分に関しては、ビジネスに必要なものを妥協なく搭載。USBは3つ、HDMIに加えて、アナログRGB、有線LANを標準で搭載しています。
ホイールパッドは好評でしたので、新しいモデルでも採用。今回、パナソニックストア限定で5色のカラーも用意しています。
モバイルとして持ち出されることが多くなってきているため、店頭モデルにLTE対応モデルをラインナップ。前と違い、SZシリーズのみmicro SIMのサイズを採用しています(他は標準SIM)。
もちろん第6世代インテルCPU搭載
高性能のこだわりについてですが、第6世代インテルCoreプロセッサーを搭載しているため、処理能力がより向上しています。一般的に、通常処理で約10%、グラフィック性能で10~30%性能が向上していると言われています。
また、このCPUは省電力にもなっており、さらに回路設計の部分や液晶部分も見直すことにより、バッテリー駆動時間が大幅に伸びています。バッテリーパックSは、前モデルでも同じ容量ですが、約4割アップの駆動時間。バッテリーパックLについては、前のモデルは一回り大きかったので、今回のモデルは100g以上軽くなっています。軽くなっていますが、同等以上のバッテリー駆動時間を実現しています。
その他のラインナップとして、全シリーズに、第6世代インテルCoreプロセッサーとWindows 10を搭載。LX5の液晶画面だけ従来モデルとは異なり、フルHDの高視野角液晶となっています。
SZシリーズのパナソニックストアモデルに関しては、店頭モデルでは用意できていない下記のパーツを選択できるモデルも用意されています。
また、前述しましたが、ホイールパッドの部分について、少し遊び心を加えて色を選べるように準備。カラー天板についても何色か用意されています。
メーカー直販サイト:Panasonic Store |