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SONY VAIO Sシリーズ13Pの実機レビュー

全部入りモバイルノートPC
VAIO Sシリーズ13Pは、光学ドライブ、独立グラフィックスを搭載し、ポートの種類も充実した全部入りモバイルノートパソコンです。
この装備でも重量は約1.5kgと抑えられています。
標準電圧版CPUに、GeForce GT 640M LEのグラフィックス、RAID 0 対応のSSDを搭載でき、パフォーマンスも非常に高いです。
液晶はHD+(1600x900)となっており、作業領域が比較的広く、文字もそれほど小さくならず作業しやすい解像度です。色域も広く画像を色鮮やかに再現可能です。
メーカー直販サイト:ソニーストア(VAIO Sシリーズ13P)
※レビュー機は当サイトでの購入製品です
目次
1 VAIO Sシリーズ13P の基本スペック | 2 特徴1 - 全部入りモバイルノート |
3 特徴2 - RAID 0 のSSDを選択可能 | 4 特徴3 - HD+(1600x900)液晶搭載 |
5 特徴4 - nasne(ナスネ)を使えばTVを視聴できる | 6 液晶ディスプレイのチェック |
7 キーボードおよびタッチパッドのチェック | 8 パフォーマンス |
9 ゲームベンチマーク | 10 動画のエンコード時間のチェック |
11 重量のチェック | 12 薄さのチェック |
13 バッテリ駆動時間のチェック | 14 カードリーダー/ライターのチェック |
15 静音性のチェック | 16 パーツの温度のチェック |
17 表面温度のチェック | 18 消費電力のチェック |
19 外観のチェック | 20 まとめ |
VAIO Sシリーズ13Pの基本スペック
VAIO Sシリーズ13P(2012年冬モデル)のスペックです。これ以外のモデルはスペックが異なりますのでご注意ください。特徴的な部分は赤字にしています。
CPU 標準電圧版CPUを選択可能です。本機はCore i5-3210Mです。 |
グラフィックカード NVIDIA GeForce GT 640M LE搭載です。Optimusテクノロジー対応です。 |
液晶ディスプレイ 13.3型ワイド(1600x900)の液晶です。低反射コートが施されハーフグレアに近いです。 |
メモリ 容量は選択式です。本機は4GBです。 |
ハードディスク/SSD HDD、SSD、RAID 0 のSSDから選択できます。容量も選べます。本機はRAID 0 のSSD(128GB)です。 |
光学ドライブ ブルーレイディスクドライブやDVDスーパーマルチドライブなどを選択可能です。本機はDVDスーパーマルチドライブです。 |
バッテリ駆動時間 メーカー公表値で約7.5 - 9 時間です。拡張バッテリを装着すれば約15 - 18 時間となります。 |
テレビチューナー 非搭載です。 |
特徴1 - 全部入りモバイルノート
モバイルノートパソコンは、軽さや薄さを追求する代償として、光学ドライブが無かったり、ポート類が少なかったり、スペックが悪かったりと制限のある製品が多いです。
一方、VAIO Sシリーズ13Pは、光学ドライブを装備し、ポートの種類も充実し、標準電圧版CPUや独立グラフィックス、RAID 0のSSDなどを搭載可能な全部入りモバイルノートパソコンです。
バッテリも自分で取り外せますし、メモリも増設可能です(1スロットのみ増設 or 換装可能。もう1スロットはオンボード)。
この充実した装備でも、重量は1.5kg台と十分持ち運べる軽さです。
光学ドライブや多くのポート、独立GPU、RAID SSDなどを搭載。バッテリも取り外し可能
特徴2 - RAID 0 のSSDを選択可能
上でも書きましたが、VAIO Sシリーズ13Pは、RAID 0 のSSDを選択することができます。可用性は落ちますが、速度はかなり向上します。
Crystal DiskMarkのベンチマーク結果は次の通りです。シーケンシャルリードで800MB/sを超えており、かなり速いです。ただし、(操作する内容にもよると思いますが)単体SSDと比べて、体感できるほどの違いはありません。
SSDのベンチマーク結果
PCの起動・シャットダウン時間の実測結果です。非常に速いです。ただし、PCの起動・シャットダウン時間に関しては、単体SSDを搭載した他のWindows 8 パソコンと比べてそれほど差はありません。
テスト内容 | 時間 |
---|---|
PC起動時間 | 8秒 |
PCシャットダウン時間 | 8秒 |
特徴3 - HD+(1600x900)液晶搭載
VAIO Sシリーズ13Pは、HD+(1600x900)の解像度の液晶を搭載しています。表示領域が広いため作業がしやすいです。個人的には13型クラスの液晶にはこの解像度が一番良いと思います。作業しやすく、文字もそれほど小さく感じません。
HD+(1600x900)とHD(1366x768)の画面の比較
特徴4 - nasne(ナスネ)を使えばTVを視聴できる
nasne(ナスネ)を使えば、VAIO Sシリーズ13Pからテレビを観ることができます。
パソコンにテレビケーブルを接続しなくてもテレビ視聴できるため、部屋のどこでもテレビを楽しむことができます。テレビ視聴ソフトも使いやすいです。
nasneの詳細については「ナスネ(nasne)の実機レビュー」をご覧ください。
nasne(ナスネ)を使用すれば、VAIOパソコンからテレビのライブ視聴、録画予約などの操作が可能
液晶ディスプレイのチェック
液晶ディスプレイのチェックです。
色は綺麗ですが、個人的にはややギラつきが気になります。
詳細は次の通りです。
視野角はそれほど良くありません。TNパネルだと思います。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)
カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線を確認すると、やや青色が下げ調整で赤色が上げ調整です。そのため、実際の画面は、やや寒色系です。
色域は、ノートパソコンの中では広いです。画像や映像が色鮮やかです。


画素の拡大図です。本製品の液晶は低反射コートが施されており、その表面は比較的滑らかです。
画素にピントを正確に合わせることが出来ませんでしたが、色むらがあるように見えます。このためか、実際の画面を見ると、ややギラつきを感じます。多くの方は気にならないとは思いますが、ギラつきに敏感な方は気になると思います。筆者もやや気になります。


キーボードおよびタッチパッドのチェック
キーボードとタッチパッドのチェックです。
アイソレーションキーボードです。普通の打ちやすさだと筆者は感じます。キー配置も特に気になるところはありません。
キーピッチは縦、横とも約19mm、キーストロークは約1.7mmとなっています。キートップは滑りにくく、やや凹んでいます。わずかに"たわみ"があるものの、その他の面は問題ないため、しっかりと打てると思います。
キーボード全体図
キーの拡大図1
キーの拡大図2
タッチパッドは横に長く、キーを打つときに手のひらがかなり触れるのですが、手のひらが触れてもマウスポインタが飛ぶことは少なかったです(肌質や打ち方にもよると思います)。
一方、指先を触れてマウスを動かすときは反応が良いです。2本指でもフリック操作なども正確に動作します。
タッチパッド
パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。
CPUは、クアッドコアプロセッサーを選択することはできないものの、ウルトラブックと違い標準電圧版プロセッサーを選択可能です。グラフィックスにはNVIDIA GeForce GT 640M LE、ストレージにはRAID 0 SSDを搭載でき、モバイルノートパソコンの中では、かなり高いスペックのパソコンです。
本機は、Core i5-3210M、メモリ4GB、128GB SSD RAID 0という構成です。この構成でのベンチマーク結果を下記に記載します。
Windows エクスペリエンス インデックス
PassMark Performance Test 8.0
PCMARK7 v1.0.4
3DMark11(1.0.3)- Performance
ゲームベンチマーク
高性能ではないものの、独立グラフィックスを搭載しているため、ゲームベンチマークも計測してみました。
軽めの3Dゲームなら、問題なく動作すると思います。
2013.3.24追記:ドライバーを最新にして計測しなおしました。また、FF XIV 新生エオルゼアと、バイオハザード6のベンチマーク結果を追加しています。
製品名 | VAIO Sシリーズ13P | ||
基本スペック | Core i5-3210M GeForce GT 640M LE |
||
重めの ゲーム |
ロストプラネット 2(テストB) | 1280x720 | RANK C(20.4fps) |
ファイナルファンタジー XIV | 1280x720 | 2023(やや重い) | |
中程度の 重さの ゲーム |
ファイナルファンタジー XIV 新生エオルゼア(標準品質) | 1280x720 | 4713(快適) |
ファンタシースターオンライン2 | 1280x720 | dGPUで動作せず | |
バイオハザード6 | 1280x720 | RANK C(2283) | |
モンスターハンターフロンテ ィア 第三弾(大討伐) | 1280x720 | 4079 | |
軽めの ゲーム |
デビルメイクライ4 | 1280x720 | RANK A |
リアル彼女(ハイクオリティ) | 1280x720 | RANK A(22 REAL) |
CPU-Zの結果は次の通りです。
動画のエンコード時間のチェック
ペガシス TMPGEnc Video Mastering Works 5
ペガシス TMPGEnc Video Mastering Works 5 による動画のエンコード時間のチェックです。
VAIO Sシリーズ13Pで選択可能なCPUのエンコード時間を掲載します。ただし、Core i5-3210M以外は、別のパソコンで計測した結果であるため、多少誤差があります。
CPU選びの参考にしてください。
他機 Core i7-3520M |
他機 Core i5-3320M |
本機 Core i5-3210M |
他機 Core i3-3110M |
|
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x264でエンコード | 26分53秒 | 28分58秒 | 34分55秒 | 未実施 |
クイック・シンク・ビデオでエンコード | 9分55秒 | 11分3秒 | 14分14秒 | 未実施 |
CUDAでエンコード | ― | ― | 15分23秒 | ― |
iPhone 4で視聴可能なMPEG-4 AVC(解像度:1280x720)へ変換
重量のチェック
重量のチェックです。
PC本体の重量を実測した結果は、1.525kgでした。1kgを切るモバイルノートパソコンもあるため、モバイルノートパソコンの中では軽いとは言えません。しかし、光学ドライブや多くのポートを搭載している点を考慮すると、軽量な製品であると思います。
ACアダプターは335gでした。やや重いです。
重量の実測結果
薄さのチェック
ゴム足を含めた高さの実測は約24mm
薄さのチェックです。
メーカーの仕様表に記載されている高さ(突起物含まず)を確認すると、22.8mmとあります。
また、ゴム足を含めた高さを実測したところ約24mmでした。
ウルトラブックほどの薄さはありませんが、十分薄いPCだと思います。
バッテリ駆動時間のチェック
動画再生時のバッテリ駆動時間は5時間18分
バッテリ駆動時間のチェックです。
ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を再生させてバッテリ駆動時間を計測しました。輝度は中間値です。
以上の計測方法でのバッテリ駆動時間は、5時間18分でした。一般的な駆動時間だと思います。
カードリーダー/ライターのチェック
内蔵カードリーダー/ライターのチェックです。
スロットは本体の右側面にあります。挿入後、SDカードの出っ張りはほとんどありません。抜き差しもしやすいです。
SDカード挿入後の外観
CrystalDiskMarkのベンチマーク結果を確認すると、それほど速い速度ではありませんでした。


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