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サイコム G-Master Hydro Mini-ITX の実機レビュー

デュアル水冷システム
G-Master Hydro Mini-ITXは、CPUとGPUに水冷式クーラーを搭載した、デュアル水冷システムのゲーミングデスクトップパソコンです。
グラフィックカードは、GeForce GTX 970からTITAN Xまで幅広く選択可能です。
Mini-ITXケースを採用し、ミドルタワーPCケースよりコンパクトです。黒をベースに赤のアクセントをきかせたデザインもカッコいいです。
メーカー製PCと違い、パーツの型番が明確で、品質面でも安心です。
メーカー直販サイト:サイコム(G-Master Hydro Mini-ITX)
※レビュー機は当サイトでの購入品です
目次
G-Master Hydro Mini-ITXの基本スペック
G-Master Hydro Mini-ITXの基本スペックをチェックします。特徴的な部分は赤字にしています。※2016年3月16日時点の情報です。時期が経つと選択できるパーツは異なる可能性があります。詳細はメーカーサイトでお確かめ下さい。
CPU 水冷クーラー搭載の第6世代インテルCPUです。本機はCore i5-6400を搭載しています。 |
マザーボード Z170チップセットのMSI Z170I GAMING PROです。 H170のマザーにも変更可能です。 |
グラフィックカード 水冷クーラー搭載です。最大でGTX TITAN Xを選択できます。本機はGTX 970(4GB)です。 |
メモリ 最大で16GBです。本機は8GB。Vengeanceシリーズのメモリを指定することも可能です。 |
ハードディスク/SSD HDDまたはSSDを2台まで選択可能です。本機は250GBのSSDを搭載しています。 |
光学ドライブ 内蔵光学ドライブは搭載できません。 |
電源 様々な高品質な電源を選択可能です。本機は750W(80PLUS Gold)です。 |
拡張性 オープンベイはありません。3.5インチシャドウベイは2つ、2.5インチシャドウベイは1つです。 |
特徴1 - デュアル水冷システム
G-Master Hydro Mini-ITXは、CPUとグラフィックスの両方に水冷式クーラーを採用しています。
CPUのみ水冷式クーラーを用いているPCは多いですが、グラフィックカードまで水冷式なのは珍しいです。あってもGeForce GTX 970のみ対応などグラフィックカードが決まっていることが多いですが、本製品はGTX 970からGTX TITAN Xまでのグラフィックカードを幅広く選択することが可能です。
なお、グラフィックカードは、「ASETEK」社のグラフィックカード水冷ユニットを、サイコム社独自でNVIDIA GeForceのカードへ組み込んだものを使用しています。
「パーツの温度のチェック」の項目で詳細を記載しますが、高い負荷をかけてもCPU温度、GPU温度とも低めで、これから夏に向けて安心してパソコンを使用することができます。

デュアル水冷システム
特徴2 - コンパクト(?)なMini-ITXタワーPCケース
本製品は、Mini-ITX用のPCケース「Enthoo EVOLV ITX PH-ES215P_SRD」を採用しており、"ミドルタワーPCケース"よりはコンパクトです。
ただし、他社のMini-ITXタワーPCとサイズを比較(下表)してみると、本製品は一回り大きく、特に幅と高さがあります。
サイコム G-Master Hydro Mini-ITX |
マウス LITTLEGEAR |
パソコン工房 Level∞ C-Class |
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![]() |
![]() |
幅 230mm 奥行き 395mm 高さ 375mm |
幅 178mm 奥行き 395mm 高さ 298mm |
幅 178mm 奥行き 384mm 高さ 291mm |
ミニタワーPCケースと比較してみても、大きさはほとんど変わりません。むしろ幅は一般的なミニタワーPCケースよりも広いです。コンパクトさについてはあまり期待しないようにしましょう。その代わり、デュアル水冷システムに、大型グラフィックカードを搭載できるだけの内部スペースが確保されています。

Mini-ITX用のPCケースの割には大きい
特徴3 - パーツの型番が分かるため安心
他社のパソコンは、マザーボードや電源、ストレージなど、どこのメーカーの何の型番を使っているか分からない場合が多く、若干品質の悪いパーツが搭載されていることも少なくないです。
一方、サイコムのPCなら、マザーボードや電源、ストレージなどの型番が記載されており、また品質の高いパーツを選択できるようになっており安心です。

パーツの型番が記載されている
また、「サイコムあんしん相性チェッカー」という機能がカスタマイズページに搭載されており、相性問題、物理的干渉等の問題がある組み合わせは、パーツ選択時にアラートが出るようになっています。万が一、組立時に未知の相性問題が発生したときは、ユーザーに連絡し、相談して対応を決めてくれるようです。

サイコムあんしん相性チェッカー
特徴4 - 高性能グラフィックカードを選択可能
本製品は、最大で、GeForce GTX TITAN Xのハイエンドグラフィックカードを選択できます。
今回は、本製品の標準構成であるGeForce GTX 970(4GB)を搭載しており、このときのベンチマークスコアは下表の通りです。なお、グラフィックドライバーバージョンは、執筆時点で最新の「362.00」です。
1920x1080の解像度なら、グラフィック設定を"最高"にしても、60fpsを超えるゲームがほとんどです。
製品名 | サイコム G-Master Hydro Mini-ITX | |||
基本スペック | Core i5-6400 GeForce GTX 970(4GB) |
|||
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ファイナルファンタジー XIV 蒼天のイシュガルド (DirectX 11) | ![]() |
標準品質 ★ | 17431 (非常に快適) |
高品質 ★ | 12521 (非常に快適) | |||
最高品質 | 11147 (非常に快適) | |||
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ファイナルファンタジー XIV 新生エオルゼア キャラクター編 |
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標準品質 ★ | 24219 (非常に快適) |
最高品質 | 14481 (非常に快適) | |||
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ドラゴンズドグマオンライン |
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低品質 | 11498 (とても快適) |
標準品質 | 11483 (とても快適) | |||
最高品質 | 11091 (とても快適) | |||
![]() |
ファンタシースターオンライン2 EP4 | ![]() |
描画:3 | 58541 (快適) |
描画:6 | 38133 (快適) | |||
![]() |
ファンタシースターオンライン2 ver.2 | ![]() |
描画:3 | 133629 (快適) |
描画:5 | 79011 (快適) | |||
![]() |
バイオハザード6 | ![]() |
― | RANK S (22900) |
![]() |
モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐) | ![]() |
― | 15881 |
![]() |
ドラゴンクエストX | ![]() |
標準品質 | 16685 (すごく快適) |
最高品質 | 16358 (すごく快適) | |||
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GRID Autosport | ![]() |
ウルトラロー | 289 fps |
ミディアム | 164 fps | |||
ウルトラ | 112 fps | |||
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トゥームレイダー | ![]() |
LOW | 342 fps |
HIGH | 188 fps | |||
ULTIMATE | 94 fps | |||
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Metro Last Light | ![]() |
Low | 109 fps |
High | 105 fps | |||
Very High | 94 fps | |||
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スリーピングドッグス | ![]() |
低品質 | 210 fps |
高品質 | 132 fps | |||
最高品質 | 72 fps | |||
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ドラゴンエイジ:インクイジション | ![]() |
低品質 | 120 fps |
高品質 | 84 fps | |||
最高品質 | 56 fps | |||
★デスクトップPCの場合は「標準品質(デスクトップPC)」と「高品質(デスクトップPC)」、ノートPCの場合は「標準品質(ノートPC)」と「高品質(ノートPC)」の設定にしています。 ※フレームレート(fps)の掲載値は、平均値です。最小値や最大値ではありません ※CPUやメモリなどの環境によってスコアが変わる点はご了承ください。 ※ファイナルファンタジー XIV 蒼天のイシュガルドは、約7700スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※ファイナルファンタジー XIV 新生エオルゼアは、約7000スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※ドラゴンズドグマオンラインは、約5800スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※ファンタシースターオンライン2 EPISODE4は、約4200スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※ファンタシースターオンライン2 ver.2は、約2700スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※バイオハザード6は、約9000スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐)は、約6000スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※ドラゴンクエストXは、約5500スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※通常の液晶ディスプレイは60Hz駆動であるため、ゲームを快適にプレイするには最低でも平均60fpsは欲しいです。ただし、平均fpsが60でも最小fpsはもっと小さいため、60fpsを切らないようにプレイするには平均80~100fpsは欲しいです。また、120Hz駆動の液晶ディスプレイを使用している方は、最低でも平均120fpsは欲しいです。 |
まもなく発売のOculus Riftの動作チェック結果です(下図)。Oculus Riftの推奨スペックを全て満たしています。

Oculus Riftの動作チェックツールの実行結果
GPU-Zで確認した、GeForce GTX 970の情報は次の通りです。

GeForce GTX 970のグラフィックカードのスペック
パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。
様々なパーツを選択でき、ミドルハイからハイエンドな構成にすることが可能です。
Core i5-6400、8GB メモリ、GeForce GTX 970、250GB SSDの構成でのベンチマーク結果は次の通りです。3DMarkなどGTX 970を搭載している割には低く感じるかもしれませんが、これはCPUをCore i5-6400にしたためです。Core i7-6700を搭載すれば、もっとスコアは上がります。
PassMark Performance Test 8.0
3DMark
※ FIRE STRIKE:高性能GPU向け、SKY DIVER:ミドルレンジGPU向け、
CLOUD GATE:一般ノート向け、ICE STORM:タブレットやスマホ等のモバイル向け
PCMark 8
動画のエンコード時間
2015年10月24日より、エンコードのテスト内容を変更しましたので、ご注意ください。
Core i5-6400 GeForce GTX 970(4GB) |
|
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x265でエンコード (※1) | 22分21秒 |
x264でエンコード (※2) | 11分16秒 |
NVENCでエンコード (※3) | 5分54秒 |
QSVでエンコード (※4) | ― |
※1 4Kや8Kにも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが、出力ファイル容量は従来の約半分
※2 H.264エンコーダーの中で、現在人気の高いエンコーダー。ほどほどの速度で高画質
※3 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載される最新ハードウェアエンコーダー。従来のCUDAより速度、画質とも向上
※4 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー。エンコードが高速
ストレージのベンチマーク
250GB SSD(Crucial CT250MX200SSD1)
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