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デル ALIENWARE 17 (R3) の実機レビュー
デザインも性能も良し
デル ALIENWARE 17は、ゲーミングノートPCの中でも高い性能を持った17.3型ノートPCです。
グラフィックスは、ノート用シングルGPU最高峰の「GeForce GTX 980M」を選択可能。CPUは高性能なHシリーズCore i7プロセッサー、ストレージはPCIe SSD(スロット2つ)といった構成になっています。
液晶も、IPSパネルの非光沢で見やすいです。タッチパネル液晶も選択可能です。
また、デスクトップ用グラフィックカードを外付け接続可能な「Alienware Graphics Amplifier」にも対応しています。
メーカー直販サイト:
デル公式サイト
※レビュー機はメーカーからの貸出機です
目次
ALIENWARE 17 の基本スペック
ALIENWARE 17 の基本スペックをチェックします。特徴的な部分は赤字にしています。※2016年1月18日時点の情報です。時期が経つと選択できるパーツは異なる可能性があります。詳細はメーカーサイトでお確かめ下さい。
CPU 高性能なHシリーズの第6世代インテルCPUを選択できます。本機はCore i7-6820HKです。 |
グラフィックカード GeForce GTX 970M、980Mから選択可能です。980Mは4GBと8GBのメモリがあり、本機は4GBです。※現在は8GBのみのようです。 また、オプションのAlienware Graphics Amplifierを接続することで、デスクトップ用グラフィックカードも利用することが可能です。 |
メモリ 最大16GBまで選択できます。本機は16GBを搭載しています。 |
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液晶ディスプレイ 17.3型、IPS、非光沢液晶です。フルHDと、UHD(3840x2160)を選択できます。本機はUHDです。 |
HDD/SSD 単体HDDまたは「PCIe SSD+HDD」の構成が可能です。本機は1TB PCIe SSD + 1TB HDDです。 |
光学ドライブ 内蔵光学ドライブは非搭載です。 |
その他 8セル 92WHrのバッテリー、重量 3.780 kgです。 |
特徴1 - 近未来的なデザイン
ALIENWARE 17は、LEDイルミネーションが特徴的な近未来的デザインのゲーミングノートPCです。
LEDイルミネーションは、キーボード、側面、ロゴ、タッチパッドなど10個のゾーンに分けられ、それぞれのゾーンについて色を変えることが可能です。時間とともに色を変えたり、点滅させたりすることもできます。
ゾーンごとにLEDの色やアクション(色変化やグラデーション、点滅など)を変えられる「AlienFX」
下に、様々な角度の外観画像を掲載します。
特徴2 - シングルGPU最高峰のGTX 980Mを選択可
ALIENWARE 17は、ノート用シングルGPUとしては最も性能の高いGeForce GTX 980Mまたは、ワンランク下のGTX 970Mを選択することが可能です。
GeForce GTX 980Mを搭載した本機でのゲームベンチマークを計測したので、下表に掲載します。
1920x1080の解像度でプレイするなら、"最高”のグラフィック設定にしても、快適にプレイできるゲームが多いです。非常に高い性能です。
製品名 | デル ALIENWARE 17(R3) |
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基本スペック | Core i7-6820HK GeForce GTX 980M(4GB) |
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ファイナルファンタジー XIV 蒼天のイシュガルド (DirectX 11) | 標準品質 ★ | 15114 (非常に快適) | ||
高品質 ★ | 12238 (非常に快適) | |||
最高品質 | 9271 非常に(快適) | |||
ファイナルファンタジー XIV 新生エオルゼア キャラクター編 | 標準品質 ★ | 21029 (非常に快適) | ||
最高品質 | 12370 (非常に快適) | |||
ドラゴンズドグマオンライン |
低品質 | 9723 (とても快適) | ||
標準品質 | 9685 (とても快適) | |||
最高品質 | 9421 (とても快適) | |||
ファンタシースターオンライン2 ver.2 | 描画:3 | 62349 (快適) | ||
描画:5 | 35708 (快適) | |||
バイオハザード6 | ― | RANK S (13178) | ||
モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐) | ― | 20254 | ||
ドラゴンクエストX | 標準品質 | 16728 (すごく快適) | ||
最高品質 | 16522 (すごく快適) | |||
GRID Autosport | ウルトラロー | 170 fps | ||
ミディアム | 113 fps | |||
ウルトラ | 85 fps | |||
トゥームレイダー | LOW | 311 fps | ||
HIGH | 150 fps | |||
ULTIMATE | 75 fps | |||
Metro Last Light | Low | 115 fps | ||
High | 99 fps | |||
Very High | 81 fps | |||
スリーピングドッグス | 低品質 | 170 fps | ||
高品質 | 105 fps | |||
最高品質 | 57 fps | |||
ドラゴンエイジ:インクイジション | 低品質 | 131 fps | ||
高品質 | 68 fps | |||
最高品質 | 46 fps | |||
★デスクトップPCの場合は「標準品質(デスクトップPC)」と「高品質(デスクトップPC)」、ノートPCの場合は「標準品質(ノートPC)」と「高品質(ノートPC)」の設定にしています。 ※フレームレート(fps)の掲載値は、平均値です。最小値や最大値ではありません ※CPUやメモリなどの環境によってスコアが変わる点はご了承ください。 ※ファイナルファンタジー XIV 蒼天のイシュガルドは、約7700スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※ファイナルファンタジー XIV 新生エオルゼアは、約7000スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※ドラゴンズドグマオンラインは、約5800スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※ファンタシースターオンライン2 ver.2は、約2700スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※バイオハザード6は、約9000スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐)は、約6000スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※ドラゴンクエストXは、約5500スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※通常の液晶ディスプレイは60Hz駆動であるため、ゲームを快適にプレイするには最低でも平均60fpsは欲しいです。ただし、平均fpsが60でも最小fpsはもっと小さいため、60fpsを切らないようにプレイするには平均80~100fpsは欲しいです。また、120Hz駆動の液晶ディスプレイを使用している方は、最低でも平均120fpsは欲しいです。 |
GPU-Zで確認したGeForce GTX 980Mの情報は次の通りです。
GeForce GTX 980Mのグラフィックカードのスペック
特徴3 - PCIe SSD&HDDを搭載可能
本製品は、PCIe SSDと、ハードディスクを同時に搭載可能です。
メーカーのカスタマイズ画面から選択できるPCIe SSDは1つですが、PCIe SSDスロットは2つあり、自分で増設すれば、2つのPCIe SSDを搭載できます。
PCIe SSDとハードディスクを搭載可能
特徴4 - Alienware Graphics Amplifier対応
本製品は、「Alienware Graphics Amplifier」という外付けGPUケースがオプションで販売されています。
このケースに、デスクトップ用の専用グラフィックカードを搭載し、ALIENWAREノートPCシリーズに外付け接続すれば、ノートパソコンでありながら、ゲーミングデスクトップPC並みの処理性能が出ます。ただし、ノートPCを持ちだすことがある場合は面白い機能ですが、本製品は重くて大きいため、持ち出す人はあまりいないでしょう。ALIENWARE 17で使用することは少ないと思います。
なお、ALIENWARE 13とALIENWARE 15で、Alienware Graphics Amplifierの接続を、以前試したことがあります。ご興味のある方は、「デル ALIENWARE Graphics Amplifierの実機レビュー」をご覧ください。
液晶ディスプレイのチェック
液晶ディスプレイのチェックです。
フルHD(1920x1080ドット)とUHD(3840x2160ドット)の液晶を選択できますが、今回はUHD液晶の特性について掲載します。
IPSパネルを使用しているため、視野角は良いです。
視野角(斜めから見たときの見やすさ)
カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線を確認すると、どの色もほぼ1:1の直線になっており、自然な発色であることが分かります。
色域はかなり広いです。
ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成
画素形状です。下のノングレア処理面の画像を見ると問題なさそうですが、目視で画面を見るとギラつきをやや感じます。ただ、ゲームをする分にはほぼ気にならないでしょう。
キーボードおよびタッチパッドのチェック
キーボードとタッチパッドのチェックです。
実測で、キーピッチは横:約19mm×縦:約19mmと十分な広さです。キーストロークも約2mmとなっており十分な深さです。キーは下へ湾曲しているため、指がフィットして押しやすいです。パームレストもマットな素材で肌触りがよいです。打ちやすいキーボードだと思います。
ただし、後述しますが、ゲームをするとキーボード面がかなり熱くなります。
キーボード全体図
キーの拡大図1
キーの拡大図2
ただし、ボディがやや厚いため、キーボードを打つときに、肘よりも手がより上にきます。
ボディはやや厚い
タッチパッドは触るとLEDが点灯し、しばらく触れずにおくと消灯します。また常駐ソフトのポインティングデバイスの設定からタッチパッドの感度を調節することも可能です。
タッチパッド
タッチパッドの感度を調節可能
「Alienware TactX」からは、左側の5つのキーにマクロを割り当てることができます。また3つのプロファイルごとにマクロを設定でき、一番上のキーひとつでプロファイルを切り替えることが可能です。LEDバックライトの色も割り当てることができ、例えば、FPSはブルー、RTSはオレンジ、MMOではイエローなど、ゲームジャンルごとに分けることができます。
Alienware TactX
マクロを割り当て可能
パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。
ノート用シングルGPU最高性能のGeForce GTX 980Mを搭載可能です。CPUは、Core i プロセッサーの中でも高性能なものを選択可能で、オーバークロック可能なCore i7-6820HKを選ぶこともできます。さらにPCIe SSDも選択できるようになり、処理性能は非常に高いです。
Core i7-6820HK、16GBメモリ、GeForce GTX 980M、1TB PCIe SSD搭載時のベンチマーク結果は次の通りです。
PassMark Performance Test 8.0
3DMark
※ FIRE STRIKE:高性能GPU向け、SKY DIVER:ミドルレンジGPU向け、
CLOUD GATE:一般ノート向け、ICE STORM:タブレットやスマホ等のモバイル向け
PCMark 8 - Home accelerated
動画のエンコード時間
2015年10月24日より、エンコードのテスト内容を変更しましたので、ご注意ください。
Core i7-6820HK、GeForce GTX 980M | |
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x265でエンコード (※1) | 21分37秒 |
x264でエンコード (※2) | 9分08秒 |
NVENCでエンコード (※3) | 6分00秒 |
QSVでエンコード (※4) | 6分32秒 |
※1 4Kや8Kにも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが、出力ファイル容量は従来の約半分
※2 H.264エンコーダーの中で、現在人気の高いエンコーダー。ほどほどの速度で高画質
※3 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載される最新ハードウェアエンコーダー。従来のCUDAより速度、画質とも向上
※4 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー。エンコードが高速
ストレージのベンチマーク
1TB PCIe SSD | 1TB HDD |
SDカードのベンチマーク
高速です。ただし、UHS-Ⅱには対応していません(カードは使えますが、逆に速度が下がります)。
UHS-Ⅰ対応カード