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ドスパラ Critea VF-HE10の実機レビュー

更新日:2016年3月10日

ちょっと高性能で高コスパ

ドスパラ Critea VF-HE10は、普通のパソコンより若干性能が良く、コスパも高い15.6型ノートパソコンです。

UシリーズのCore i7、GeForce 940Mを搭載し、価格は89,980円(税抜)と低価格です。

低価格でも液晶は、高視野角のフルHD液晶を搭載して作業しやすいです。

M.2 SSDと2.5インチストレージを両方搭載することも可能です。

メーカーサイト:ドスパラ(Critea VF-HE10)


※レビュー機は当サイトでの購入品です

目次

Critea VF-HE10の基本スペック

Critea VF-HE10の基本スペックをチェックします。特徴的な部分は赤字にしています。※2016年3月7日時点の情報です。時期が経つと選択できるパーツは異なる可能性があります。詳細はメーカーサイトでお確かめ下さい。

CPU
Uシリーズの第6世代インテルCPUを選択可能です。本機はCore i7-6500Uです。
グラフィックカード
NVIDIAの GeForce 940M(2GB)を搭載しています。Optimus対応です。
液晶ディスプレイ
15.6型ワイドの非光沢液晶です。解像度はフルHD(1920×1080)です。
メモリ
最大で16GBのメモリを選択できます。本機は8GB(4GB×2)を搭載しています。
2.5インチ HDD/SSD
HDDやSSDを搭載可能です。本機は128GBのSSDを搭載しています。
M.2 SSD
左の他にM.2 SSDも追加可能です。本機は128GBのM.2 SSDを搭載しています。
光学ドライブ
DVDスーパーマルチまたはブルーレイディスクドライブを選択できます。
その他
バッテリー駆動時間は約4.2時間、重量は約2.2kgです。

特徴1 - ちょっと高性能で高コスパ

本製品は、UシリーズのCore i7のプロセッサーに、GeForce 940Mのグラフィックスを搭載しながら、89,980円(税抜)と低価格なノートパソコンです。※2016年3月10日現在の価格です

また、安価なPCにありがちな狭い視野角&HD(1366x768)パネルではなく、視野角の広いフルHD(1920x1080)を搭載しています。

HQシリーズのCPUにGeForce "GTX"シリーズのGPUを搭載したゲーミングノートパソコンほど高性能ではありませんが、普通のノートPCよりはちょっと性能が良く、コストパフォーマンスは高いPCだと思います。


高いコストパフォーマンス(価格は変更される可能性があります)

特徴2 - ダブルストレージを搭載可能

本製品は、M.2 SSD と 2.5インチストレージの2台のストレージを搭載することが可能です。

OSとデータ用のストレージを分けて使ったり、1台をメイン1台をバックアップ用として使ったりすることができます。

現在、2.5インチSSDの価格がかなり下がっているので、ダブルSSD構成にしても面白いと思います。ちなみに、今回の構成もそうなっています。

なお、SSD+HDD構成の場合、容量の小さいほうにOSがインストールされると、メーカーサイトに記載されています。また、今回は、両方とも同じ容量のSSDを搭載しましたが、この場合は、2.5インチSSDにOSがインストールされました。


M.2 SSD + 2.5インチストレージを同時搭載可能

液晶ディスプレイのチェック

液晶ディスプレイのチェックです。

視野角は広いです。


視野角(斜めから見たときの見やすさ)

 

カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線を確認すると、やや緑が下げ調整ですが、ほぼ1:1の直線に近く、比較的自然な発色であることが分かります。



※見方の詳細については、miyahan.com様、DOS/V Power Report様のページをご確認ください

 

色域はやや狭いです。


ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

 

画素形状です。ギラつきは特に感じません。


 

非光沢液晶を搭載しており、映り込みが低減されています。


画面への映り込み

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

当サイトの計測で、キーピッチは横:約18.5mm、縦:約19mmです。キーストロークは約1.5mmです。

やや底が固く、安っぽい音がしますが、普通に打てる範囲のキーボードです。


キーボード全体図


キーの拡大図1


キーの拡大図2

 

タッチパッドの操作性は普通です。


タッチパッド

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

UシリーズのCore i プロセッサーを搭載しCPU性能は普通です。グラフィックスは、CPU内蔵のインテルHDグラフィックスよりは高性能ですが、専用GPUの中では低い性能です。ストレージはSSDを選択できて高速です。M.2スロットもありますが、接続インターフェースはPCIeではなくSATAとなっています。

Core i7-6500U、8GB メモリ、GeForce 940M、128GB SSDの構成でのベンチマーク結果は次の通りです。

PassMark Performance Test 8.0

3DMark


※ FIRE STRIKE:高性能GPU向け、SKY DIVER:ミドルレンジGPU向け、
CLOUD GATE:一般ノート向け、ICE STORM:タブレットやスマホ等のモバイル向け

PCMark 8

動画のエンコード時間

TMPGEnc Video Mastering Works 6によるエンコード時間
  Core i7-6500U
GeForce 940M(2GB)
x265でエンコード (※1) 40分27秒
x264でエンコード (※2) 20分04秒
NVENCでエンコード (※3)
QSVでエンコード (※4) 8分48秒
XAVC Sの動画(約5分、4K)をMP4(FHD)へ変換。x265はH.265/HEVC、それ以外はH.264/AVCへ変換
※1 4Kや8Kにも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが、出力ファイル容量は従来の約半分
※2 H.264エンコーダーの中で、現在人気の高いエンコーダー。ほどほどの速度で高画質
※3 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載される最新ハードウェアエンコーダー。従来のCUDAより速度、画質とも向上
※4 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー。エンコードが高速

ストレージのベンチマーク


128GB M.2 SSD
(ADATA ASP900NS38-128GM-C)

128GB 2.5インチ SSD
(東芝 THNSNJ128GCSU)

SDカードのベンチマーク


UHS-Ⅰカード

ゲームベンチマーク

GeForce 940Mを搭載した本機でのゲームベンチマークのチェックです。

なお、グラフィックドライバーバージョンは、執筆時点で最新の「361.91」です。

低めの設定にすればプレイ可能なゲームが多いです。

ゲームベンチマーク
製品名 ドスパラ
Critea VF-HE10
基本スペック Core i7-6500U
GeForce 940M(2GB)
ファイナルファンタジー XIV 蒼天のイシュガルド (DirectX 11) 標準品質 ★ 2683 (やや快適)
高品質 ★ 1938 (設定変更推奨)
最高品質 1424 (設定変更推奨)
ファイナルファンタジー XIV 新生エオルゼア
キャラクター編
標準品質 ★ 4568 (快適)
最高品質 1799 (設定変更推奨)
ドラゴンズドグマオンライン
低品質 3721 (快適)
標準品質 3574 (快適)
最高品質 2999 (普通)
ファンタシースターオンライン2 EPISODE4 描画:3 6092 (快適)
描画:6 1238 (重い)
ファンタシースターオンライン2 ver.2 描画:3 3804 (標準)
描画:5 1895 (重い)
バイオハザード6 RANK C (2730)
モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐) 2794
ドラゴンクエストX 標準品質 7239 (とても快適)
最高品質 5337 (快適)
GRID Autosport ウルトラロー 91 fps
ミディアム 46 fps
ウルトラ 19 fps
トゥームレイダー LOW 62 fps
HIGH 20 fps
ULTIMATE 12 fps
Metro Last Light Low 24 fps
High 15 fps
Very High 12 fps
スリーピングドッグス 低品質 41 fps
高品質 17 fps
最高品質 8 fps
ドラゴンエイジ:インクイジション 低品質 24 fps
高品質 12 fps
最高品質 8 fps
★デスクトップPCの場合は「標準品質(デスクトップPC)」と「高品質(デスクトップPC)」、ノートPCの場合は「標準品質(ノートPC)」と「高品質(ノートPC)」の設定にしています。
※フレームレート(fps)の掲載値は、平均値です。最小値や最大値ではありません
※CPUやメモリなどの環境によってスコアが変わる点はご了承ください。
※ファイナルファンタジー XIV 蒼天のイシュガルドは、約7700スコアで平均60fps(当サイト調べ)
※ファイナルファンタジー XIV 新生エオルゼアは、約7000スコアで平均60fps(当サイト調べ)
※ドラゴンズドグマオンラインは、約5800スコアで平均60fps(当サイト調べ)
※ファンタシースターオンライン2 EPISODE4は、約4200スコアで平均60fps(当サイト調べ)
※ファンタシースターオンライン2 ver.2は、約2700スコアで平均60fps(当サイト調べ)
※バイオハザード6は、約9000スコアで平均60fps(当サイト調べ)
※モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐)は、約6000スコアで平均60fps(当サイト調べ)
※ドラゴンクエストXは、約5500スコアで平均60fps(当サイト調べ)
※通常の液晶ディスプレイは60Hz駆動であるため、ゲームを快適にプレイするには最低でも平均60fpsは欲しいです。ただし、平均fpsが60でも最小fpsはもっと小さいため、60fpsを切らないようにプレイするには平均80~100fpsは欲しいです。また、120Hz駆動の液晶ディスプレイを使用している方は、最低でも平均120fpsは欲しいです。

 

Oculus Riftの動作チェック結果です(下図)。当然ですが、Oculus Riftをするにはスペック不足です。


Oculus Riftの動作チェックツールの実行結果

 

GPU-Zで確認したGeForce 940Mの情報は次の通りです。


GeForce 940Mのグラフィックカードのスペック

 

 


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