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ドスパラ Critea VF-HE10の実機レビュー
ちょっと高性能で高コスパ
ドスパラ Critea VF-HE10は、普通のパソコンより若干性能が良く、コスパも高い15.6型ノートパソコンです。
UシリーズのCore i7、GeForce 940Mを搭載し、価格は89,980円(税抜)と低価格です。
低価格でも液晶は、高視野角のフルHD液晶を搭載して作業しやすいです。
M.2 SSDと2.5インチストレージを両方搭載することも可能です。
メーカーサイト:ドスパラ(Critea VF-HE10)
※レビュー機は当サイトでの購入品です
目次
1 Critea VF-HE10 の基本スペック | 2 特徴1 - ちょっと高性能で高コスパ |
3 特徴2 - ダブルストレージを搭載可能 | 4 液晶ディスプレイのチェック |
5 キーボードおよびタッチパッドのチェック | 6 パフォーマンスのチェック |
7 ゲームベンチマーク | 8 静音性のチェック |
9 パーツの温度のチェック | 10 表面温度のチェック |
11 消費電力のチェック | 12 外観のチェック |
13 まとめ |
Critea VF-HE10の基本スペック
Critea VF-HE10の基本スペックをチェックします。特徴的な部分は赤字にしています。※2016年3月7日時点の情報です。時期が経つと選択できるパーツは異なる可能性があります。詳細はメーカーサイトでお確かめ下さい。
CPU Uシリーズの第6世代インテルCPUを選択可能です。本機はCore i7-6500Uです。 |
グラフィックカード NVIDIAの GeForce 940M(2GB)を搭載しています。Optimus対応です。 |
液晶ディスプレイ 15.6型ワイドの非光沢液晶です。解像度はフルHD(1920×1080)です。 |
メモリ 最大で16GBのメモリを選択できます。本機は8GB(4GB×2)を搭載しています。 |
2.5インチ HDD/SSD HDDやSSDを搭載可能です。本機は128GBのSSDを搭載しています。 |
M.2 SSD 左の他にM.2 SSDも追加可能です。本機は128GBのM.2 SSDを搭載しています。 |
光学ドライブ DVDスーパーマルチまたはブルーレイディスクドライブを選択できます。 |
その他 バッテリー駆動時間は約4.2時間、重量は約2.2kgです。 |
特徴1 - ちょっと高性能で高コスパ
本製品は、UシリーズのCore i7のプロセッサーに、GeForce 940Mのグラフィックスを搭載しながら、89,980円(税抜)と低価格なノートパソコンです。※2016年3月10日現在の価格です
また、安価なPCにありがちな狭い視野角&HD(1366x768)パネルではなく、視野角の広いフルHD(1920x1080)を搭載しています。
HQシリーズのCPUにGeForce "GTX"シリーズのGPUを搭載したゲーミングノートパソコンほど高性能ではありませんが、普通のノートPCよりはちょっと性能が良く、コストパフォーマンスは高いPCだと思います。
高いコストパフォーマンス(価格は変更される可能性があります)
特徴2 - ダブルストレージを搭載可能
本製品は、M.2 SSD と 2.5インチストレージの2台のストレージを搭載することが可能です。
OSとデータ用のストレージを分けて使ったり、1台をメイン1台をバックアップ用として使ったりすることができます。
現在、2.5インチSSDの価格がかなり下がっているので、ダブルSSD構成にしても面白いと思います。ちなみに、今回の構成もそうなっています。
なお、SSD+HDD構成の場合、容量の小さいほうにOSがインストールされると、メーカーサイトに記載されています。また、今回は、両方とも同じ容量のSSDを搭載しましたが、この場合は、2.5インチSSDにOSがインストールされました。
M.2 SSD + 2.5インチストレージを同時搭載可能
液晶ディスプレイのチェック
液晶ディスプレイのチェックです。
視野角は広いです。
視野角(斜めから見たときの見やすさ)
カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線を確認すると、やや緑が下げ調整ですが、ほぼ1:1の直線に近く、比較的自然な発色であることが分かります。
色域はやや狭いです。
ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成
画素形状です。ギラつきは特に感じません。
非光沢液晶を搭載しており、映り込みが低減されています。
画面への映り込み
キーボードおよびタッチパッドのチェック
キーボードとタッチパッドのチェックです。
当サイトの計測で、キーピッチは横:約18.5mm、縦:約19mmです。キーストロークは約1.5mmです。
やや底が固く、安っぽい音がしますが、普通に打てる範囲のキーボードです。
キーボード全体図
キーの拡大図1
キーの拡大図2
タッチパッドの操作性は普通です。
タッチパッド
パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。
UシリーズのCore i プロセッサーを搭載しCPU性能は普通です。グラフィックスは、CPU内蔵のインテルHDグラフィックスよりは高性能ですが、専用GPUの中では低い性能です。ストレージはSSDを選択できて高速です。M.2スロットもありますが、接続インターフェースはPCIeではなくSATAとなっています。
Core i7-6500U、8GB メモリ、GeForce 940M、128GB SSDの構成でのベンチマーク結果は次の通りです。
PassMark Performance Test 8.0
3DMark
※ FIRE STRIKE:高性能GPU向け、SKY DIVER:ミドルレンジGPU向け、
CLOUD GATE:一般ノート向け、ICE STORM:タブレットやスマホ等のモバイル向け
PCMark 8
動画のエンコード時間
Core i7-6500U GeForce 940M(2GB) |
|
---|---|
x265でエンコード (※1) | 40分27秒 |
x264でエンコード (※2) | 20分04秒 |
NVENCでエンコード (※3) | ― |
QSVでエンコード (※4) | 8分48秒 |
※1 4Kや8Kにも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが、出力ファイル容量は従来の約半分
※2 H.264エンコーダーの中で、現在人気の高いエンコーダー。ほどほどの速度で高画質
※3 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載される最新ハードウェアエンコーダー。従来のCUDAより速度、画質とも向上
※4 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー。エンコードが高速
ストレージのベンチマーク
128GB M.2 SSD (ADATA ASP900NS38-128GM-C) |
128GB 2.5インチ SSD (東芝 THNSNJ128GCSU) |
SDカードのベンチマーク
UHS-Ⅰカード
ゲームベンチマーク
GeForce 940Mを搭載した本機でのゲームベンチマークのチェックです。
なお、グラフィックドライバーバージョンは、執筆時点で最新の「361.91」です。
低めの設定にすればプレイ可能なゲームが多いです。
製品名 | ドスパラ Critea VF-HE10 |
|||
基本スペック | Core i7-6500U GeForce 940M(2GB) |
|||
ファイナルファンタジー XIV 蒼天のイシュガルド (DirectX 11) | 標準品質 ★ | 2683 (やや快適) | ||
高品質 ★ | 1938 (設定変更推奨) | |||
最高品質 | 1424 (設定変更推奨) | |||
ファイナルファンタジー XIV 新生エオルゼア キャラクター編 |
標準品質 ★ | 4568 (快適) | ||
最高品質 | 1799 (設定変更推奨) | |||
ドラゴンズドグマオンライン |
低品質 | 3721 (快適) | ||
標準品質 | 3574 (快適) | |||
最高品質 | 2999 (普通) | |||
ファンタシースターオンライン2 EPISODE4 | 描画:3 | 6092 (快適) | ||
描画:6 | 1238 (重い) | |||
ファンタシースターオンライン2 ver.2 | 描画:3 | 3804 (標準) | ||
描画:5 | 1895 (重い) | |||
バイオハザード6 | ― | RANK C (2730) | ||
モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐) | ― | 2794 | ||
ドラゴンクエストX | 標準品質 | 7239 (とても快適) | ||
最高品質 | 5337 (快適) | |||
GRID Autosport | ウルトラロー | 91 fps | ||
ミディアム | 46 fps | |||
ウルトラ | 19 fps | |||
トゥームレイダー | LOW | 62 fps | ||
HIGH | 20 fps | |||
ULTIMATE | 12 fps | |||
Metro Last Light | Low | 24 fps | ||
High | 15 fps | |||
Very High | 12 fps | |||
スリーピングドッグス | 低品質 | 41 fps | ||
高品質 | 17 fps | |||
最高品質 | 8 fps | |||
ドラゴンエイジ:インクイジション | 低品質 | 24 fps | ||
高品質 | 12 fps | |||
最高品質 | 8 fps | |||
★デスクトップPCの場合は「標準品質(デスクトップPC)」と「高品質(デスクトップPC)」、ノートPCの場合は「標準品質(ノートPC)」と「高品質(ノートPC)」の設定にしています。 ※フレームレート(fps)の掲載値は、平均値です。最小値や最大値ではありません ※CPUやメモリなどの環境によってスコアが変わる点はご了承ください。 ※ファイナルファンタジー XIV 蒼天のイシュガルドは、約7700スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※ファイナルファンタジー XIV 新生エオルゼアは、約7000スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※ドラゴンズドグマオンラインは、約5800スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※ファンタシースターオンライン2 EPISODE4は、約4200スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※ファンタシースターオンライン2 ver.2は、約2700スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※バイオハザード6は、約9000スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐)は、約6000スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※ドラゴンクエストXは、約5500スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※通常の液晶ディスプレイは60Hz駆動であるため、ゲームを快適にプレイするには最低でも平均60fpsは欲しいです。ただし、平均fpsが60でも最小fpsはもっと小さいため、60fpsを切らないようにプレイするには平均80~100fpsは欲しいです。また、120Hz駆動の液晶ディスプレイを使用している方は、最低でも平均120fpsは欲しいです。 |
Oculus Riftの動作チェック結果です(下図)。当然ですが、Oculus Riftをするにはスペック不足です。
Oculus Riftの動作チェックツールの実行結果
GPU-Zで確認したGeForce 940Mの情報は次の通りです。
GeForce 940Mのグラフィックカードのスペック