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ドスパラ GALLERIA QSF970HGSの実機レビュー
G-SYNC対応の高性能ゲーミングノート
ドスパラ GALLERIA QSF970HGSは、G-SYNCに対応した17.3型ゲーミングノートパソコンです。
GPU側のフレームレートに合わせて、ディスプレイ側のリフレッシュレートを動的に変更させることで、ティアリングやカク付き(スタッター)を抑えることが可能です。
Core i7-6700HQにGeForce GTX 970M(6GB)を搭載し、NVMe接続のSSDも選択可能で、処理性能も高いです。
液晶の質、静音性、表面温度なども良好で、完成度の高いゲーミングPCだと思います。
メーカーサイト:ドスパラ GALLERIA ノートゲームPC
※レビュー機はメーカーからの貸出機です
目次
GALLERIA QSF970HGSの基本スペック
GALLERIA QSF970HGSの基本スペックをチェックします。特徴的な部分は赤字にしています。※2016年2月8日時点の情報です。時期が経つと選択できるパーツは異なる可能性があります。詳細はメーカーサイトでお確かめ下さい。
CPU HQシリーズの第6世代インテルCPUを選択可能です。本機はCore i7-6700HQです。 |
グラフィックカード NVIDIAの GeForce GTX 970M(6GB)を搭載しています。非Optimusです。 |
液晶ディスプレイ 17.3型、非光沢、FHD(1920×1080)液晶です。NVIDIA G-SYNC対応です。 |
メモリ 最大で32GBのメモリを選択できます。本機は16GBを搭載しています。 |
2.5インチ HDD/SSD HDDやSSDを搭載可能です。本機は1TBのHDDを搭載しています。 |
M.2 SSD 左の他にM.2 SSDも追加可能です。NVMe接続SSDも選択可能。本機は250GB SSDです。 |
光学ドライブ DVDスーパーマルチまたはブルーレイディスクドライブを選択できます。 |
その他 バッテリー駆動時間は約3.5時間、重量は約3.7kgです。 |
特徴1 - NVIDIA G-SYNC 対応
本機はノートパソコンでありながら、ティアリングやカク付き(スタッター)を抑えるディスプレイ同期技術「NVIDIA G-SYNC」に対応しています。NVIDIA G-SYNCは、GPU側の可変フレームレートに合わせて、ディスプレイ側のリフレッシュレートも動的に変更する技術です。
NVIDIA G-SYNCについての詳細は、4Gamer.net様の記事「【PR】すべて分かるNVIDIAの新世代ディスプレイ同期技術「G-SYNC」。西川善司がその可能性を明らかにする」(外部リンク)が詳しいので、こちらをご覧ください。
「G-SYNC」は、NVIDIAコントロールパネルから有効化/無効化が可能です。
NVIDIAコントロールパネル
なお、本製品の液晶のリフレッシュレートは「75Hz」となっており、一般的なリフレッシュレート「60Hz」よりも高くなっています。
NVIDIAコントロールパネル
NVIDIA G-SYNCを試してみる
PC版「ウルトラストリートファイター IV」をプレイ
実際にG-SYNCの効果を確かめてみるべく、PC版「ウルトラストリートファイター IV」をプレイしてみました。
こういった格闘ゲームなどでは表示遅延を抑えるため、垂直同期をオフにするのが普通ですが、弊害としてティアリングが発生しやすいゲームでもあります。
まず、G-SYNC無効時は、ティアリングが発生することが、しばしばありました。
次に、G-SYNCを有効にしてると、映像はとても滑らかに動き、非常に見やすかったです。明らかにG-SYNCを有効にしたときのほうがプレイしやすいと感じました。
ただ、個人的な感覚としては、G-SYNC無効時より有効時のほうが表示遅延がややあるように感じました。今回、G-SYNC無効時の平均フレームレートは298fpsであったのに対し、ディスプレイ側のリフレッシュレートは75Hzです。ディスプレイ側のリフレッシュレートに対して、GPUのフレームレートが高すぎて、描画のタイミングがやや待たされたり、飛ばされたりするため、やや表示遅延を感じてしまったのではないかと思われます。もしくは(NVIDIAは無いと言っていますが)G-SYNCのシステムによる遅延が、わずかながらあるのかもしれません。ただし、表示遅延をやや感じてもなお、ティアリングの無いG-SYNC有効時のほうが、プレイしやすかったです。
G-SYNC無効時の平均フレームレート
特徴2 - GeForce GTX 970Mを搭載
本製品は、ノートパソコン向けグラフィックスの中では比較的性能の高いGeForce GTX 970Mを搭載しており、各ゲームのベンチマーク結果は下表の通りです。
なお、グラフィックスドライバーバージョンは、執筆時点で最新の「361.75」です。 「NVIDIA G-SYNC」はオフで計測しています。
スコアは高く、かなり高めのグラフィック設定でも、快適にゲームをプレイ可能です。
また、液晶ディスプレイのリフレッシュレート(今回は75Hz)よりもフレームレートが低い場合に、垂直同期をオンにするとカク付きが発生しますが、G-SYNCをオンにすればカク付きを低減できます。ややフレームレートが落ちても快適にプレイ可能です。
製品名 | ドスパラ GALLERIA QSF970HGS |
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基本スペック | Core i7-6700HQ GeForce GTX 970M(6GB) |
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ファイナルファンタジー XIV 蒼天のイシュガルド (DirectX 11) | 標準品質 ★ | 13866 (非常に快適) | ||
高品質 ★ | 10210 (非常に快適) | |||
最高品質 | 7164 (非常に快適) | |||
ファイナルファンタジー XIV 新生エオルゼア キャラクター編 |
標準品質 ★ | 17624 (非常に快適) | ||
最高品質 | 9563 (非常に快適) | |||
ドラゴンズドグマオンライン |
低品質 | 9260 (とても快適) | ||
標準品質 | 9253 (とても快適) | |||
最高品質 | 8941 (とても快適) | |||
ファンタシースターオンライン2 ver.2 | 描画:3 | 69015 (快適) | ||
描画:5 | 38512 (快適) | |||
バイオハザード6 | ― | RANK S (11003) | ||
モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐) | ― | 15630 | ||
ドラゴンクエストX | 標準品質 | 15568 (すごく快適) | ||
最高品質 | 15318 (すごく快適) | |||
GRID Autosport | ウルトラロー | 211 fps | ||
ミディアム | 111 fps | |||
ウルトラ | 77 fps | |||
トゥームレイダー | LOW | 272 fps | ||
HIGH | 117 fps | |||
ULTIMATE | 60 fps | |||
Metro Last Light | Low | 108 fps | ||
High | 77 fps | |||
Very High | 63 fps | |||
スリーピングドッグス | 低品質 | 131 fps | ||
高品質 | 85 fps | |||
最高品質 | 45 fps | |||
ドラゴンエイジ:インクイジション | 低品質 | 124 fps | ||
高品質 | 55 fps | |||
最高品質 | 36 fps | |||
★デスクトップPCの場合は「標準品質(デスクトップPC)」と「高品質(デスクトップPC)」、ノートPCの場合は「標準品質(ノートPC)」と「高品質(ノートPC)」の設定にしています。 ※フレームレート(fps)の掲載値は、平均値です。最小値や最大値ではありません ※CPUやメモリなどの環境によってスコアが変わる点はご了承ください。 ※ファイナルファンタジー XIV 蒼天のイシュガルドは、約7700スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※ファイナルファンタジー XIV 新生エオルゼアは、約7000スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※ドラゴンズドグマオンラインは、約5800スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※ファンタシースターオンライン2 ver.2は、約2700スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※バイオハザード6は、約9000スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐)は、約6000スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※ドラゴンクエストXは、約5500スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※通常の液晶ディスプレイは60Hz駆動であるため、ゲームを快適にプレイするには最低でも平均60fpsは欲しいです。ただし、平均fpsが60でも最小fpsはもっと小さいため、60fpsを切らないようにプレイするには平均80~100fpsは欲しいです。また、120Hz駆動の液晶ディスプレイを使用している方は、最低でも平均120fpsは欲しいです。 |
Oculus Riftの動作チェック結果です(下図)。Oculus Riftの推奨グラフィックカードがGeForce GTX 970以上であるため、GTX 970Mを搭載した本製品では「×」という結果になりました。
Oculus Riftの動作チェックツールの実行結果
GPU-Zで確認したGeForce GTX 970Mの情報は次の通りです。
GeForce GTX 970Mのグラフィックカードのスペック
特徴3 - iGPUとdGPUはボタンで切替
本製品は、Optimusテクノロジーには対応しておらず、iGPU(インテル HD グラフィックス530)とdGPU(GeForce GTX 970M)をボタンを押して切り替えます。
ゲームによっては、Optimusテクノロジーのせいで、うまくdGPUが使われないこともあるため、ゲーマーには嬉しい人も多いのではないかと思います。また、Oculus RiftはOptimus非対応であるため、試してはいませんが、本製品ならOculus Riftも動作するかもしれません(ただし、GeForce GTX 970Mは推奨グラフィックカードを下回る性能であるため、ゲームによっては性能不足でしょう)。
iGPUとdGPUの切り替えボタン
ボタンを押したときに表示されるポップアップ画面
特徴4 - M.2 SSD + ハードディスクを搭載可能
GALLERIA QSF970HGSは、M.2 SSDおよびハードディスクを選択することが可能です。
また、M.2 SSDは、通常のSSDよりも高速なNVMe接続のSSDを選択することが可能です。
ストレージ
液晶ディスプレイのチェック
液晶ディスプレイのチェックです。
視野角は良いです。
視野角(斜めから見たときの見やすさ)
カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線を確認すると、どの色もほぼ1:1の直線になっており、自然な発色であることが分かります。
色域は普通です。
ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成
画素形状です。ギラつきは特に感じません。
キーボードおよびタッチパッドのチェック
キーボードとタッチパッドのチェックです。
キーピッチは、実測で縦:約19mm、横:約18mmと、十分な間隔です。ただし、テンキーの横のキーピッチは約16mmと狭くなっています。キーストロークは約2mmあり、十分な深さです。キートップはほぼフラットです。キーの底は柔らかく、音も小さいです。普通に打てるキーボードだと思います。
また、通常左側にあるWindowsキーが右側にあります。これにより、ゲーム 中に良く使う「W」、「A」、「S」、「D」キーを押すときに、誤ってWindowsキーを押してしまうことを防いでいます。
キーボード全体図
キーの拡大図1
キーの拡大図2
タッチパッドの指の動かしやすさは普通です。クリックボタンが独立しているのは良いのですが、固い(押すときに力が必要)です。
タッチパッド
キーボードバックライトです。明るさは3段階まで調整することができます。キーの側面が透過加工されているので、イルミネーションが非常に綺麗です。
キーボードバックライト
プリインストールされている「KLM」のソフトを使用すれば、キーボードのゾーンごとにLEDの色やイルミネーション(色変化やグラデーション、点滅など)を自由に変更することができます。
また、「SHORTCUT MANAGER」のソフトを使用すれば、すべてのキーにショートカットを割り振ったり、マクロを設定したりすることができます。
パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。
Core i7-6700HQにGeForce GTX 970M(6GB)を搭載し、NVMe接続のSSDも選択可能で、処理性能は高いです。
下に各種ベンチマーク結果を掲載していますが、非常に高いスコアです(今回のSSDはNVMe接続ではありません)。
PassMark Performance Test 8.0
3DMark
※ FIRE STRIKE:高性能GPU向け、SKY DIVER:ミドルレンジGPU向け、
CLOUD GATE:一般ノート向け、ICE STORM:タブレットやスマホ等のモバイル向け
PCMark 8
動画のエンコード時間
注意:2015年10月24日より、エンコードのテスト内容を変更しました。
Core i7-6700HQ GeForce GTX 970M(6GB) |
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x265でエンコード (※1) | 22分10秒 |
x264でエンコード (※2) | 9分09秒 |
NVENCでエンコード (※3) | 6分09秒 |
QSVでエンコード (※4) | ― |
※1 4Kや8Kにも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが、出力ファイル容量は従来の約半分
※2 H.264エンコーダーの中で、現在人気の高いエンコーダー。ほどほどの速度で高画質
※3 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載される最新ハードウェアエンコーダー。従来のCUDAより速度、画質とも向上
※4 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー。エンコードが高速
ストレージのベンチマーク
250GB SSD
カードリーダー/ライターのチェック
UHS-Ⅰ対応カード