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ドスパラ GALLERIA QSF980HGSの実機レビュー
GTX980M搭載 & G-SYNC対応
ノートパソコン用GeForceグラフィックスの中で、最高性能の「GeForce GTX 980M」を搭載した17.3型ゲーミングノートパソコンです。
CPUも高性能で、NVMe対応SSDを選択することができ、非常にスペックの高い製品です。
G-SYNCにも対応しており、カク付きやティアリングを低減することが可能で、ゲームをプレイしやすいです。
液晶も比較的見やすく、その他の細かい面も良好で、完成度の高いパソコンだと思います。
メーカーサイト:ドスパラ GALLERIA ノートゲームPC
※レビュー機はメーカーからの借用品です
目次
GALLERIA QSF980HGSの基本スペック
GALLERIA QSF980HGSの基本スペックをチェックします。特徴的な部分は赤字にしています。※2015年2月22日時点の情報です。時期が経つと選択できるパーツは異なる可能性があります。詳細はメーカーサイトでお確かめ下さい。
CPU HQシリーズの第6世代インテルCPUを選択可能です。本機はCore i7-6700HQです。 |
グラフィックカード NVIDIAの GeForce GTX 980M(8GB)を搭載しています。非Optimusです。 |
液晶ディスプレイ 17.3型、非光沢、FHD(1920×1080)液晶です。NVIDIA G-SYNC対応です。 |
メモリ 最大で32GBのメモリを選択できます。本機は16GBを搭載しています。 |
2.5インチ HDD/SSD HDDやSSDを搭載可能です。本機は1TBのHDDを搭載しています。 |
M.2 SSD 左の他にM.2 SSDも追加可能です。NVMe接続SSDも選択可能。本機は250GB SSDです。 |
光学ドライブ DVDスーパーマルチまたはブルーレイディスクドライブを選択できます。 |
その他 バッテリー駆動時間は約3.5時間、重量は約3.7kgです。 |
特徴1 - NVIDIA G-SYNC 対応
本機はノートパソコンでありながら、ティアリングやカク付き(スタッター)を抑えるディスプレイ同期技術「NVIDIA G-SYNC」に対応しています。NVIDIA G-SYNCは、GPU側の可変フレームレートに合わせて、ディスプレイ側のリフレッシュレートも動的に変更する技術です。
NVIDIA G-SYNCについての詳細は、4Gamer.net様の記事「【PR】すべて分かるNVIDIAの新世代ディスプレイ同期技術「G-SYNC」。西川善司がその可能性を明らかにする」(外部リンク)が詳しいので、こちらをご覧ください。
「G-SYNC」は、NVIDIAコントロールパネルから有効化/無効化が可能です。
NVIDIAコントロールパネル
なお、本製品の液晶のリフレッシュレートは「75Hz」となっており、一般的なリフレッシュレート「60Hz」よりも高くなっています。
NVIDIAコントロールパネル
NVIDIA G-SYNCを使って「ライズ・オブ・トゥームレイダー」をプレイしてみる
PC版「ライズ・オブ・トゥームレイダー」をプレイ
G-SYNCの効果を確認するため、PC版「ライズ・オブ・トゥームレイダー」をプレイしてみました。
本作は非常に重たいゲームで、いくらノートPC用GeForceグラフィックスの中では最高性能の GTX 980Mを搭載しているとはいえ、グラフィック設定を上げるとカク付きが発生してしまいます。
実際プレイしてみると、G-Syncがオフだとカメラを回した際にややひっかかりのようなカクつきが所々で見られました。
しかし、G-Syncをオンにすると、妙なひっかかりやカクツキが減少しました。
特徴2 - ノート用GPU最高峰 GTX 980Mを搭載
GALLERIA QSF980HGSは、ノートPC用グラフィックスの中では最も性能の高いGeForce GTX 980Mを搭載しており、かなり高めのグラフィックス設定にしても、高フレームレートで動作するゲームが多いです。さらに、G-SYNCを有効にすれば、カク付きやティアリングを抑えた映像で、ゲームを快適にプレイできると思います。
各ゲームのベンチマークスコアは下表の通りです。グラフィックドライバーバージョンは、執筆時点で最新の「361.91」です。 先日レビューしたGALLERIA QSF970HGSのスコアも合わせて記載します。なおボディはどちらもほぼ一緒です。
ベンチマークスコアは非常に高いです。G-SYNCを利用すれば、液晶のリフレッシュレートより多少フレームレートが低くてもカク付きを抑えられるので、最高設定でプレイできるゲームは多くなるでしょう。
QSF970HGSと比較した場合、ややスコアは高くなっています(原因は分かりませんが一部のゲームは低いものもあります)。ただ、そこまで大きく違わないため、コストパフォーマンスの面では、QSF970HGSの方が良いかもしれません。
製品名 | 【本製品】 ドスパラ GALLERIA QSF980HGS |
ドスパラ GALLERIA QSF970HGS |
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基本スペック | Core i7-6700HQ GTX 980M(8GB) |
Core i7-6700HQ GTX 970M(6GB) |
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ファイナルファンタジー XIV 蒼天のイシュガルド (DirectX 11) | 標準品質 ★ | 14875 (非常に快適) | 13866 (非常に快適) | ||
高品質 ★ | 10698 (非常に快適) | 10210 (非常に快適) | |||
最高品質 | 8996 (非常に快適) | 7164 (非常に快適) | |||
ファイナルファンタジー XIV 新生エオルゼア キャラクター編 |
標準品質 ★ | 19049 (非常に快適) | 17624 (非常に快適) | ||
最高品質 | 11925 (非常に快適) | 9563 (非常に快適) | |||
ドラゴンズドグマオンライン |
低品質 | 8002 (とても快適) | 9260 (とても快適) | ||
標準品質 | 7982 (とても快適) | 9253 (とても快適) | |||
最高品質 | 7760 (とても快適) | 8941 (とても快適) | |||
ファンタシースターオンライン2 ver.2 | 描画:3 | 73988 (快適) | 69015 (快適) | ||
描画:5 | 47082 (快適) | 38512 (快適) | |||
バイオハザード6 | ― | RANK S (13026) | RANK S (11003) | ||
モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐) | ― | 20290 | 15630 | ||
ドラゴンクエストX | 標準品質 | 15499 (すごく快適) | 15568 (すごく快適) | ||
最高品質 | 15129 (すごく快適) | 15318 (すごく快適) | |||
GRID Autosport | ウルトラロー | 202 fps | 211 fps | ||
ミディアム | 106 fps | 111 fps | |||
ウルトラ | 77 fps | 77 fps | |||
トゥームレイダー | LOW | 311 fps | 272 fps | ||
HIGH | 150 fps | 117 fps | |||
ULTIMATE | 75 fps | 60 fps | |||
Metro Last Light | Low | 116 fps | 108 fps | ||
High | 93 fps | 77 fps | |||
Very High | 77 fps | 63 fps | |||
スリーピングドッグス | 低品質 | 140 fps | 131 fps | ||
高品質 | 101 fps | 85 fps | |||
最高品質 | 57 fps | 45 fps | |||
ドラゴンエイジ:インクイジション | 低品質 | 128 fps | 124 fps | ||
高品質 | 70 fps | 55 fps | |||
最高品質 | 46 fps | 36 fps | |||
★デスクトップPCの場合は「標準品質(デスクトップPC)」と「高品質(デスクトップPC)」、ノートPCの場合は「標準品質(ノートPC)」と「高品質(ノートPC)」の設定にしています。 ※フレームレート(fps)の掲載値は、平均値です。最小値や最大値ではありません ※CPUやメモリなどの環境によってスコアが変わる点はご了承ください。 ※ファイナルファンタジー XIV 蒼天のイシュガルドは、約7700スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※ファイナルファンタジー XIV 新生エオルゼアは、約7000スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※ドラゴンズドグマオンラインは、約5800スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※ファンタシースターオンライン2 ver.2は、約2700スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※バイオハザード6は、約9000スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐)は、約6000スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※ドラゴンクエストXは、約5500スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※通常の液晶ディスプレイは60Hz駆動であるため、ゲームを快適にプレイするには最低でも平均60fpsは欲しいです。ただし、平均fpsが60でも最小fpsはもっと小さいため、60fpsを切らないようにプレイするには平均80~100fpsは欲しいです。また、120Hz駆動の液晶ディスプレイを使用している方は、最低でも平均120fpsは欲しいです。 |
Oculus Riftの動作チェック結果です(下図)。Oculus Riftの推奨グラフィックカードがGeForce GTX 970以上であるため、GTX 980Mを搭載した本製品では「×」という結果になりました。Oculus Riftのゲームをプレイする予定なら、デスクトップPCを買った方が無難です。ただし、GeForce GTX 980Mのスペックがあれば、ある程度動作するのではないかと思います。
Oculus Riftの動作チェックツールの実行結果
GPU-Zで確認したGeForce GTX 980Mの情報は次の通りです。
GeForce GTX 980Mのグラフィックカードのスペック
特徴3 - iGPUとdGPUはボタンで切替
本製品は、Optimusテクノロジーには対応していません。iGPU(インテル HD グラフィックス530)とdGPU(GeForce GTX 980M)をボタンを押して切り替えます。
Oculus Riftなどのように、Optimus非対応のソフト(dGPUを使いたいのにiGPUで動いてしまうソフト)を使用するときに役立ちます。ただし、iGPU←→dGPUの切り替えには再起動が必要です。
iGPUとdGPUの切り替えボタン
ボタンを押したときに表示されるポップアップ画面
特徴4 - M.2 SSD + ハードディスクを搭載可能
本製品は、M.2 SSDとハードディスクを同時に搭載することが可能です。
また、通常の(AHCI接続の)SSDよりも高速な、NVMe接続のSSDを選択することも可能です。予算があれば、そちらを選ぶのも良いと思います。
ダブルストレージも可能
液晶ディスプレイのチェック
液晶ディスプレイのチェックです。
視野角は良いです。
視野角(斜めから見たときの見やすさ)
カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線を確認すると、どの色もほぼ1:1の直線になっており、自然な発色であることが分かります。
色域は普通です。
ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成
画素形状です。ギラつきは特に感じません。
キーボードおよびタッチパッドのチェック
キーボードとタッチパッドのチェックです。
キーピッチは、実測で縦:約19mm、横:約18mmと、十分な間隔です。ただし、テンキーの横のキーピッチは約16mmと狭くなっています。キーストロークは約2mmあり、十分な深さです。キートップはほぼフラットです。キーの底は柔らかく、音も小さいです。普通に打てるキーボードだと思います。
また、通常左側にあるWindowsキーが右側にあります。これにより、ゲーム 中に良く使う「W」、「A」、「S」、「D」キーを押すときに、誤ってWindowsキーを押してしまうことを防いでいます。
キーボード全体図
キーの拡大図1
キーの拡大図2
タッチパッドの指の動かしやすさは普通です。クリックボタンが独立しているのは良いのですが、固い(押すときに力が必要)です。
タッチパッド
キーボードバックライトです。明るさは3段階まで調整することができます。
キーボードバックライト
プリインストールされている「KLM」のソフトを使用すれば、キーボードのゾーンごとにLEDの色やイルミネーション(色変化やグラデーション、点滅など)を自由に変更することができます。
また、「SHORTCUT MANAGER」のソフトを使用すれば、すべてのキーにショートカットを割り振ったり、マクロを設定したりすることができます。
パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。
ノートPC用GeForceグラフィックスの中で、最も性能の高いGTX 980Mを搭載。CPUも高性能で、SSDもNVMe接続のものを選択でき、処理性能は非常に高いです。
下に各種ベンチマーク結果を掲載しています。
PassMark Performance Test 8.0
3DMark
※ FIRE STRIKE:高性能GPU向け、SKY DIVER:ミドルレンジGPU向け、
CLOUD GATE:一般ノート向け、ICE STORM:タブレットやスマホ等のモバイル向け
PCMark 8
動画のエンコード時間
Core i7-6700HQ GeForce GTX 980M(8GB) |
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x265でエンコード (※1) | 22分10秒 |
x264でエンコード (※2) | 9分00秒 |
NVENCでエンコード (※3) | 6分09秒 |
QSVでエンコード (※4) | ― |
※1 4Kや8Kにも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが、出力ファイル容量は従来の約半分
※2 H.264エンコーダーの中で、現在人気の高いエンコーダー。ほどほどの速度で高画質
※3 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載される最新ハードウェアエンコーダー。従来のCUDAより速度、画質とも向上
※4 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー。エンコードが高速
ストレージのベンチマーク
250GB SSD
カードリーダー/ライターのチェック
UHS-Ⅰ対応カード