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HP ProBook 635 Aero G7 の実機レビュー
【PR】【貸出機材提供:株式会社日本HP】
CPU | Ryzen 3 4300U Ryzen 5 4500U Ryzen 7 4700U |
---|---|
メモリ | 8GB / 16GB |
ストレージ | 最大512GB PCIe SSD |
液晶サイズ | 13.3インチ |
液晶種類 | FHD IPS 非光沢 |
質量 | 約0.99kg / 1.05kg |
バッテリー | 42Wh / 53Wh |
価格[税込] | 8万円台~ |
HP ProBook 635 Aero G7は、低価格帯のモバイルノートPCの中では、非常におすすめの製品です。
高い性能のRyzen 4000シリーズを搭載しつつ、1kgを切る軽さです。
さらに、価格が84,700円(税込)からと安いのも特徴です。コストパフォーマンスは抜群に高いです。
加えて、LTEモジュールを、1万円という安さで追加することもできます。
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は以下の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Ryzen 7 4700U、16GBメモリ、512GB PCIe SSD
目次
お忙しい方は、「HP ProBook 635 Aero G7の特徴」のみお読みください。
HP ProBook 635 Aero G7 の特徴
Ryzenプロセッサー搭載で1kg以下
HP ProBook 635 Aero G7の特徴は、Ryzen 4000シリーズのプロセッサーを搭載し、質量が1kg以下(約0.99kg)であるという点でしょう。Ryzenプロセッサーのモバイルノートは数が少なく、さらに1kg以下の製品はほとんどありません。かなり珍しい製品と言えます。
Ryzen 4000シリーズは、第11世代Coreプロセッサー(UP3)よりもマルチコア性能が高いため、高い負荷のかかる処理が速く終わることでしょう。
さらに、当サイトのテストでは、バッテリー駆動中に負荷のかかる作業をした場合、第11世代Coreプロセッサー(UP3)より、Ryzen 4000シリーズのほうがバッテリー駆動時間が長くなる傾向があります。そういった面もメリットです。
LTEにも対応
HP ProBook 635 Aero G7は。LTEモジュールを搭載することも可能です。しかも+10,000円と安い価格で搭載できます。
また、16GBを搭載したLTE非搭載モデルはシングルチャネルであるのに対し、LTE搭載モデルは8GBx2とデュアルチャネルになる点もメリットです。
さらに、LTE非搭載モデルのバッテリー容量は42Whであるのに対し、LTE搭載モデルは53Whと大容量になります。
LTEモジュールを搭載したほうが納期が早いです。
ただし、LTE搭載モデルは1kgを切らずに、約1.05kgとなります。
79,800円(税抜)からと価格も安い
最新のプロセッサーを搭載した1kgのモバイルノートは、高額になるケースが多いですが、HP ProBook 635 Aero G7は79,800円(税抜)からと価格が安いです。このスペックでこの価格なら、かなりコストパフォーマンスは高いと言えます。なお、消費税・送料を含めると91,080円からとなります。
見やすいディスプレイ
HP ProBook 635 Aero G7は、視野角が良く、色域(色の表現できる範囲)も比較的広いディスプレイを搭載しており、画面が見やすいです。価格が安いので、色域は狭いのかなと思っていましたが、当サイトの計測ではsRGBカバー率が100%ありました。嬉しい誤算です。
顔認証&指紋認証に対応
HP ProBook 635 Aero G7は、顔認証と指紋認証の両方に対応しています。
顔認証のほうがゼロタッチでログインできるため便利ですが、外出先等でマスクをしているときは指紋認証のほうが便利なので、現代のコロナ禍では、両方搭載していることがベストです。本製品は、どちらも搭載してるので使いやすいでしょう。
高いセキュリティ
HP ProBook 635 Aero G7は、BIOSの改ざんをチェックする「HP Sure Start」、ウイルス対策ソフトやセキュリティ機能をオフにさせない「HP Sure Run」、ウイルス感染してPCが起動しなくなっても自動的にリカバリする「HP Sure Recover」、セーフブラウジング機能の「HP Sure Click」など、法人向けノートパソコンらしい機能が搭載されており、セキュリティ面でも安心です。
少し残念な部分
HP ProBook 635 Aero G7の残念なポイントは、Thunderboltに対応していないところです。ただ、Thunderbolt機器は使わないという方も多いと思うので、そういった方にはデメリットになりません。
キーボードバックライトを搭載していない点も残念です。暗い会場でタイピングすることがある記者などにはあまり適しません。
8GBメモリの全モデルと、16GBメモリのLTE非搭載モデルは、メモリがシングルチャネルとなります。16GBメモリのLTE搭載モデルのみデュアルチャネルとなるためご注意下さい。
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ディスプレイのチェック
HP ProBook 635 Aero G7のディスプレイのチェックです。
輝度を低めにするとフリッカーが発生していましたが、色域が広く見やすい液晶だと思います。最大輝度は、当サイトの計測では433cd/m2とやや高めです。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。
- 色域
- RGB
発色特性 - 視野角
- 映り込み・
ギラつき - フリッカー
キーボードおよびタッチパッドのチェック
HP ProBook 635 Aero G7のキーボードのチェックです。
メーカーサイトによると、キーピッチ:18.7×18.7mm、キーストローク:1.5mmとなっています。しっかりとした打鍵感があるキーボードです。キー配列もノーマルで、比較的打ちやすいキーボードかと思います。
キーボードバックライトを搭載していない点は残念です。
パフォーマンスのチェック
HP ProBook 635 Aero G7のパフォーマンスのチェックです。
CPU
HP ProBook 635 Aero G7のCPUには、Ryzen 4000プロセッサーが採用されています。シングルコア性能はそれほど高くありませんが、マルチコア性能が高く、全コアを使った負荷の高い処理が高速です。
~ CPU性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
次に、Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPUの電力およびクロックの推移を確認します。約25W一定で推移しています。CPU温度は90℃を超えており高めです。
- CPU電力
- CPUクロック
- CPU温度
メモリ
DDR4-3200のメモリを搭載しており、速度の実測結果はご覧の通りです。今回、16GBx1のシングルチャネルであるため、速度はそれほど速くはありません。ただし、LTE搭載の16GBメモリのモデルの場合は、8GBx2のデュアルチャネルとなるようですので、もっと速くなると思われます。
グラフィックス
今回、シングルチャネルのメモリであるため、グラフィックスのベンチマークスコアは伸びませんでした。デュアルチャネルのメモリであれば、大きくスコアが向上すると思われます。
~ グラフィックス性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
ストレージ
ストレージには、PCIe-NVMe SSDを搭載しており高速です。
~ ストレージ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
その他のベンチマーク
その他のベンチマーク、LightroomやPremiere Proの書き出し時間、フォートナイトやPUBG Liteなどのフレームレートなどについては、下のリンク先をご覧ください。他の機種で計測したスコアではありますが、ほぼ変わらないので参考になると思います。
USB Type-C / HDMIの動作テスト
USB Type-Cの動作チェック
USB Type-Cポートを利用して、純正以外の充電器やドックが使えるかを試しました。
Thunderboltには対応していませんが、Power Deliveryおよび、DisplayPortには対応しています。なお、純正品以外の充電器を接続すると警告が表示されますが、充電自体は可能です。
充電 | モニター 出力 |
有線LAN | ||
ドック | ThinkPad USB Type-C ドック | ○ ※3 | ○ | ○ |
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック | ○ ※3 | × | × | |
PD充電器 ※1 |
61W RAVPower GaN充電器 | ○ ※3 | ― | ― |
45W Lenovoウルトラポータブル | ○ ※3 | ― | ― | |
30W RAVPower GaN充電器 | ○ ※3 | ― | ― | |
18W cheero充電器 | ○ ※3 | ― | ― | |
モニター ※2 |
EIZO ColorEdge CS2740 | ○ ※3 | ○ | ― |
Philips 258B6QUEB/11 | ○ ※3 | ○ | ○ |
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
※3 HP製電源を薦める警告が出るが、充電は可能
HDMIの動作チェック
4KテレビへHDMIで接続したときの詳細です。4K、60Hz、8ビット、YCbCr444で表示できていました。
質量のチェック
HP ProBook 635 Aero G7の質量のチェックです。
LTE非対応モデルは約0.99kg、LTE対応モデルは約1.05kgとなっています。今回はLTE非対応モデルですが、1kgをやや超えていました。それでも十分軽いです。
質量 | |
PC本体 | 1.001kg |
ACアダプター+電源ケーブル | 235g |
バッテリー駆動時間のチェック
HP ProBook 635 Aero G7のバッテリー駆動時間のチェックです。
バッテリー容量は、LTE非対応モデルが42Wh、LTE対応モデルが53Whとなっています。LTE通信をしていると、バッテリーを消費しやすいので、バッテリー容量を多く搭載しています。
今回は42Whバッテリーを搭載しており、バッテリー駆動時間は次の通りです。比較的長いと思います。
42Wh | 53Wh | |
(1) JEITA2.0 | 約14時間 | 約16.9時間 |
(2) PCMark 10 Modern Office | 11時間00分 | ― |
(3) 動画再生時 | 8時間53分 | ― |
(4) PCMark 8 Work | 7時間34分 | ― |
(1) メーカー公表値
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
(3) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(4) ブラウザでのショッピング/画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャット等。やや重めの作業
当サイトで計測した1時間あたりの充電容量は次の通りです。普通の充電速度です。
パーツの温度のチェック
CPU使用率がほぼ100%になるエンコード時のCPU温度を掲載します。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。
100℃を超えることもあり、やや高めのCPU温度です。ただし、モバイルノートで、このような負荷の高い作業をする方はあまりいないと思います。一般的な低負荷の作業であれば、なんら問題ありません。
静音性のチェック
HP ProBook 635 Aero G7の動作音(静音性)のチェック結果です。
アイドル時はほぼ無音です。負荷がかかったときは、普通の動作音だと思います。
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。
表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手の平を置くパームレストの温度変化は重要です。
負荷がかかると、右パームレストの温度がやや上がりますが、実際に使ってみてそれほど気にはなりませんでした。
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。
低めの消費電力です。
外観のチェック
HP ProBook 635 Aero G7の外観のチェックです。
ボディ素材については、「マグネシウムの軽さと、アルミニウムの美しさ」と書かれています。ディスプレイのベゼルは、ややプラスチック感があります。
ボディはシルバーなので、指紋などが目立ちません。
スピーカーはキーボードの左右にあります。音質は普通です。ノートPC基準で、10点満点で採点すると5点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。
Webカメラは1280x720の解像度で、画質は普通です。カメラを物理的に隠すシャッターも付いています。IRカメラも搭載されています。
側面のポート類はご覧の通りです。LANとSDカードスロットはありません。
液晶が開く最大の角度です。大分開くので便利です。
底面です。
底面カバーは割と外れやすいです。冷却ファンは1つ、ヒートパイプは1本です。
メモリはスロット式なので、自分で換装・増設できると思います。ただし、メーカーサポート対象外となるため、自己責任でお願いします。
M.2 SSDは、80mmの長さです。
ACアダプターは、45Wとなっています。
まとめ
HP ProBook 635 Aero G7は、軽くて、非常にコスパの高いモバイルノートPCです。低価格帯のモバイルノートの中では、かなりおすすめです。
まず質量が1kg以下(実測値では1.001kg)と軽く、Ryzen 4000プロセッサーを搭載しており処理性能高く、さらに10万円を切る安さです。このスペックで、この価格というのは非常にコストパフォーマンスが高いと思います。
さらに、LTEモジュールを追加できる点も見逃せません。しかも+10,000円という安さで追加できます。LTEモジュールを追加すると、バッテリー容量が53Whと増えることもあり、約1.05kgとやや重くなるものの、それでも十分軽いほうです。
ただし、Thunderboltには対応していません。また、LTE対応の16GBメモリのモデル以外は、シングルチャンネルとなるため、ご注意下さい。
法人向けのモデルですが、個人でも購入することができます。
なお、当サイト向けの特別クーポンを利用することで、通常よりも安く購入することが可能です。使い方は、以下のバナーをクリックして、HPダイレクトプラスのサイトへ行くだけです。自動で4%OFFクーポンが適用されますので是非ご活用下さい。
低価格帯モバイルノートの中では超おすすめ
HP ProBook 635 Aero G7
特徴
- 1kgを切る軽さ
- 処理性能の高いRyzen 4000シリーズ搭載
- 安い!
- LTEモジュールを追加可能
こんなあなたに
- コスパの高いモバイルノートが欲しい方
- 価格8万円台[税込]~
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製品の概要をまとめた動画も作成しました。
1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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約15年間にわたり、年間100機種以上、パソコンを細かくチェックしている筆者がおすすめするノートパソコン。