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マウスコンピューター m-Book B504Eの実機レビュー

更新日:2017年12月8日

SSDを搭載しながら5万円を切るフルHDノート

m-Book B504Eは、240GBのSSDを搭載しつつ、5万円を切る価格を実現したコストパフォーマンスの高いノートパソコンです。

しかも、安いPCは、HD(1366x768)の液晶解像度が多いですが、本製品はフルHD(1920x1080)と高解像度です。

CPUはCeleron N3450とやや低スペックですが、SSDを搭載することで、HDD搭載時に比べて体感速度はかなり向上しています。

乃木坂46が出演するマウスコンピューターのCM公開記念モデルとなっており、台数は10,800台限定です。

標準構成で、Celeron N3450、メモリ4GB、240GBのSSDを搭載しており、動画閲覧やネットサーフィンなどの軽作業向きの構成となっています。BTOカスタマイズも可能となっています。

CPU Celeron N3450
メモリ 4GB(最大8GB)
ストレージ SSD / HDD
同時搭載可能
液晶サイズ 15.6型ワイド
液晶種類 FHD グレア
質量 約2.0kg
バッテリー 最大 約5.4時間
光学ドライブ 非搭載
価格 49,800円~(税別)

 

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。

  • Celeron N3450、4GBメモリ、240GB SATA SSD

 

このページをご覧の方だけに

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目次

お忙しい方は、「1」の特徴のみお読みください。

m-Book B504Eの特徴

低価格なのに、240GBのSSDを搭載

m-Book B504Eの特徴は、SSDを搭載しながら、49,800円(税別)から購入できる安さです。

CPUがCeleron N3450とやや低スペックではありますが、SSDを搭載することで、体感速度はグンと向上します。さすがに動画編集や画像編集などの用途には不向きですが、Web閲覧や動画鑑賞程度の用途であれば、それほど遅さを感じず使うことができるでしょう。

また、最小構成時でもSSDの容量は240GBもあります。動画をたくさん保存しない限りは、この容量でも十分足りることでしょう。


240GB SSD搭載で49,800円

ダブルストレージ構成が可能

ストレージについては、初期構成時に選択されている2.5インチ 240GB SSDに加え、M.2 SSDも追加することが可能です。

M.2 SSD+SSDという2台のSSDを搭載した贅沢な構成にすることが可能です。2.5インチ 240GB SSDはHDDへ変更することも可能で、この場合、M.2 SSD + HDDの構成となり、高速起動かつ大容量のストレージ環境を実現することが可能です。

なお、M.2 SSDを追加した場合、OSはM.2 SSD側にインストールされます。


ダブルストレージ構成が可能

ボディは、m-Book B504Hやm-Book B503Sとほぼ一緒

筐体は、上位機種のm-Book B504Hとほぼ同じです。仕様を確認する限り、本製品(m-Book B504E)はバックライトキーボードが無いくらいの違いしかありません。色やデザイン、インターフェースは一緒です。

また、旧モデルのm-Book B503Sとも、バックライトの有無くらいの違いで、ほぼ同じ筐体です。しかもCPUも一緒で、異なるのは初期構成時のメモリ容量とストレージ構成くらいです。


m-Book B504Eはキーボードバックライト搭載

フルHDだがグレア液晶

m-Book B504Eは、安価なモデルではありますが15.6型のフルHD液晶を搭載しています。ただし、表面は映り込みのあるグレア(光沢)液晶となっています。

また、m-Book B504EのディスプレイはIPS方式ではないようです。ただ、この性能と低価格のPCにそこまで求めることは酷かもしれません。


15.6型グレア液晶

エントリーモデルでもUSB Type-Cポートを搭載。ただし光学ドライブはなし

m-Book B504Eは、インターフェイスとして、USB Type-Cを1ポート、通常のType-A USBポートを3ポート備えています。既存の周辺機器を問題なく接続できますし、最新のType-C USB機器にも対応できます。

他にも、HDMI出力やVGA端子も備えており、インターフェイスに不足を感じることはなさそうです。

ただし、光学ドライブは搭載していません。ここはデメリットに感じる方もいると思います。


左右のインターフェイス構成

 

リフトアップ構造で、快適なキー入力が可能なフルサイズキーボード

m-Book B504Eは、ディスプレイを大きく開くと本体後部が約4.8mmせり上がるようなリフトアップ構造となっています。このため、キーボードに自然な傾斜がつき、快適なキーボード入力が可能となっています。


リフトアップ構造

乃木坂46出演のCMに出ているPC

下の乃木坂46出演のCMで、最後の方に出てくるPCが、本製品です。このCMは30秒のロングバージョンです。

 

乃木坂46マウスバンド(?)がマウスコンピューターのパソコンを紹介している特設サイトはこちらです。

乃木坂46マウスバンド特設サイト

液晶ディスプレイのチェック

液晶ディスプレイのチェックです。

液晶型番は「N156HGE_EBB」です。

視野角は、あまり良くありません。


視野角(斜めから見たときの見やすさ)

 

カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線です。寒色系の画面になっています。


 

色域は狭いです。


ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

 

画素形状は下図の通りです。ギラつきはありません。


画素の拡大図

 

光沢液晶であるため、画面への映り込みはあります。

画面への映り込み

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

メーカーサイトを確認すると、キーピッチは18mm、キーストロークは1.8mmとなっており、十分な数値だと思います。

キートップはフラットですが滑りにくい素材です。軽い力で押せるキーで、底付きの衝撃も少ないです。

配列は特に変わったところはありません。

普通に打てるキーボードだと思います。

なお、キーボードバックライトは搭載されていません。


キーボード全体図


キーの拡大図

 

タッチパッド&クリックボタン共に普通に使えます。


タッチパッド

パフォーマンスのチェック

m-Book B504Eのパフォーマンスのチェックです。

CPU

m-Book B504Eは、Celeron N3450を搭載しており、CPU性能はそれほど良くなりません。ただし、ネット閲覧や動画鑑賞程度なら問題なくできると思います。なお、話題のドンキ MUGA ストイックPCよりはやや高性能なCPUです。


CPUの選び方(筆者の独自判断)
※灰色のバーのパーツは、本製品では選択できません

ストレージ

SSDまたはHDDを選択可能です。容量も選べます。上位機種のm-Book B504Hでは、PCIe SSDも選択できましたが、本製品は選択できません。


ストレージの選び方(筆者の独自判断)
※灰色のバーのパーツは、本製品では選択できません

m-Book B504Eで計測したベンチマーク

以下、Celeron N3450、4GBメモリ、240GB SATA SSDの構成の実機で計測したベンチマークスコアを掲載します。

CINEBENCH R15
(CPU性能の評価)

Celeron N3450
PassMark Performance Test 9.0 CPU MARK
(CPU性能の評価)

Celeron N3450
3DMark
(主にグラフィックス、CPU性能の評価)

Celeron N3450、インテル HD グラフィックス 500
TMPGEnc Video Mastering Works 6によるエンコード時間
(x265がCPU性能の評価、NVENC、QSVが主にグラフィックス性能評価)
  Celeron N3450
x265でエンコード (※1) 1分55分34秒
NVENCでエンコード (※2)
QSVでエンコード (※3) 13分5秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
CrystalDiskMark
(ストレージの評価)

240GB SATA SSD(ADATA SP600)
CrystalDiskMark 5
(SDカードスロットの評価)

UHS-Ⅰ対応カード

USB Type-C 充電器 / ドックの動作テスト

USB Type-Cポートを利用して、他の充電器やドックで充電などができるかを試しましたが、充電や映像出力はできませんでした。

USB Type-C/Thunderbolt充電器/ドックとの互換性
  充電できるか? 外部ディスプレイ、
LANの拡張
ThinkPad USB Type-C ドック NG LANだけOK
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック NG NG
Helper 充電器(60W) NG
ZHOULX 充電器(65W) NG

質量のチェック

m-Book B504Eの質量は下表の通りです。

メーカー仕様値は約2.0kgで、当サイトの計測値はさらに軽い1.918kgでした。ACアダプターも209gと軽量でした。

モバイルノートパソコンのように軽くはないですが、15.6型ノートPCとしては比較的軽く、ACアダプターも軽いので、持ち運びには割と便利だと思います。

質量(当サイトによる計測値)
  質量
PC本体 1.918kg
ACアダプター 209g

バッテリー駆動時間のチェック

バッテリー駆動時間をチェックします。

メーカー仕様表を確認すると、最大 約5.4時間と書かれています(JEITA2.0測定法)。

バッテリー容量は32 Whです。一般的には40Wh台のバッテリーが多く搭載されているので、やや少なめのバッテリー容量かなと思います。


バッテリー容量

 


 

以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。

静音性のチェック

m-Book B504Eの動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時はほぼ無音です。負荷をかけたときの動作音は普通だと思います。

なお、温度を計測するHWMonitorを起動しているだけで、CPU負荷が3%消費しています。


騒音値の計測結果
計測機器:リオン NL-42K、部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB

騒音値の計測結果

パーツの温度のチェック

m-Book B504Eの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

CPU温度は普通です。


表面温度のチェック

表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。

表面温度は低めで、不快に感じることはないでしょう。


消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。

低性能なCPUだけあって、高負荷時の消費電力は低めです。


外観のチェック

m-Book B504Eの外観のチェックです。

清潔感のあるボディです。上位機種のm-Book B504Hとは、キーボードの刻印の色がやや異なるだけで、あとは同じであるため外観については「m-Book B504Hの実機レビュー」をご参照下さい。なお、スピーカーも同じ性能です。

内部画像

内部画像については、m-Book B504Hと若干違うので、下に掲載します。

 

M.2 SSDスロットの画像です

 

2.5インチストレージの画像です。

 

メモリスロットは2つで、換装可能です。

まとめ

以上が、m-Book B504Eのレビューです。

240GBのSSDを搭載しながら、4万円台で購入可能な製品です。

CPUはCeleronであるため、性能はやや低めですが、それを高速なSSDでカバーしています。ライトな作業であれば、体感速度はそれほど遅くありません。

また、安くても、フルHD液晶を搭載しています。

ただし、液晶の視野角は悪いです。また、光学ドライブは搭載されていないためご注意下さい。

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