マウス mouse X4-R5の実機レビュー

更新日:2021年2月4日
CPU Ryzen 5 4600H
メモリ 8GB~64GB
ストレージ 最大 2TB PCIe SSD
液晶サイズ 14.0型
液晶種類 FHD 非光沢
質量 約1.2kg
バッテリー 最大約10.0時間
価格[税込] 8万円台~
処理性能が高いのに、安いモバイルノートPC

mouse X4-R5は、Ryzen 5 4600Hを搭載し、高い処理性能のモバイルノートPCです。

CINEBENCH R23では、一般的なモバイルノートPCよりも、約1.6倍も高いマルチコア性能です。

さらに、実測値で1.178kgと比較的軽く、しかも、7万円台(税別)からと安いです。

なお、高い性能を活かすには、16GB(8GBx2)以上のメモリ構成がおすすめです。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Ryzen 5 4600H、8GBメモリ(8GB x1)、256GB SSD

※一部ベンチマークは16GBメモリ(8GB x2)で計測しています

 

このページをご覧の方だけに

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目次

お忙しい方は、「mouse X4-R5の特徴」のみお読みください。

 

mouse X4-R5特徴

高性能なRyzen Hシリーズを搭載

mouse X4-R5は、性能が非常に高いAMDのHシリーズプロセッサー、Ryzen 5 4600Hを搭載しています。

下のグラフでは、代表的なCPUとのベンチマークスコア比較を行っています。一般的なノートPCとしては高めの処理性能となるインテルのCore i7-1165G7よりも約1.6倍のスコアです。

ただし、全ての処理がベンチマークスコア程に群を抜いて速いかというと、そうではありません。シングルコア性能が低めであることや、ソフトとの相性によって、インテルCPUの方が処理が速いケースもあります。

Ryzen 5 4600H搭載
CINEBENCH R23(マルチコア)
Core i7-10870H 9592
Ryzen 5 4600H 7861
Core i7-11370H 7123
Core i7-10750H 6839
Core i7-1165G7 4720

 

メモリはデュアルチャンネル構成をおすすめ

mouse X4-R5は、2つのメモリスロットを備えてはいますが、デフォルト状態では8GB x1のシングルチャンネル動作のメモリ構成となっています。そのため、グラフィックス性能のベンチマークスコアも低めに出ていますし、Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像や、Adobe Premiere Pro CCによるFHD動画の書き出しといった処理にも、意外と時間がかかります。

一方、下のグラフで示すように、8GBx2 の構成にすると、処理時間がかなり短縮されます。高いCPU性能を活かすには、「8GBx2」以上の構成がおすすめです。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間
Ryzen 5 4600H 92秒 [メモリ 8GBx2]
166秒 [メモリ 8GBx1]
Adobe Premiere Pro CCによるFHD動画の書き出し時間
Ryzen 5 4600H 5分48秒 [メモリ 8GBx2]
10分55秒 [メモリ 8GBx1]

 

ダブルファンでしっかり冷却

14型のコンパクトボディに、TDPが45WのRyzen 5 4600Hを搭載していると、発熱を心配する方もいると思います。

そこで、mouse X4-R5の内部を確認してみたところ、ダブルファンを搭載しており、しっかり冷却できる構成となっていました。

実際のCPU電力はそこまで高く設定されていないようですが、CPU温度はほぼ一定で心配のない温度を保ちつつ、クロックダウンなども起こっていませんでした。

CPUの駆動電力と、冷却性能のバランスがよく、安心して使用できると思います。

ダブルファン
CPU使用率100%の高負荷をかけた時のCPU温度の推移

 

バッテリー駆動時間もまずまず

mouse X4-R5が搭載するRyzen 5 4600Hは、HシリーズといいTDP(熱設計電力)が45Wと高めです。そのため、モバイルPCとしてバッテリー駆動で使用したときに、駆動可能な時間が短いのでは、という不安があるかもしれません。

そこで、下のグラフでは、最初に挙げた軽さが特徴的な14型モバイルノートPCのバッテリー駆動時間を比較してみました。比較したのは、仕様値ではなく、テストで計測した実際の駆動時間です。オレンジのバーがバッテリー駆動中に軽めの処理を実行するテストで、グリーンのバーが重めの処理を実行するテストです。

mouse X4-R5は、軽めの処理を実行するPCMark 10 Modern Officeのテストの駆動時間は、他と比べてそれほど長くありませんが、重めの処理を実行するPCMark 8 Workのテストは割と長いです。使い方によってバッテリー駆動時間がそれほど変わらないのは、使っていて安心感があります。

バッテリー駆動時間の計測値の比較(14型モバイルノート)
ASUS ExpertBook B9
Core i7-10510U, 66Wh
18時間11分
9時間48分
STYLE-14FH057シリーズ
Core i5-1135G7, 36Wh
7時間41分
2時間49分
VAIO SX14
Core i7-1065G7, 約42.9Wh
12時間04分
3時間32分
ThinkPad X1 Carbon Gen8
Core i5-10210U, 51Wh
12時間26分
5時間54分
mosue X4-R5
Ryzen 5 4600H, 46.74Wh
8時間59分
6時間18分
 :PCMark 10 Modern Office (軽めの処理)
 :PCMark 8 Work (重めの処理)

 

破損盗難保証や最長3年の延長保証も

mouse X4-R5だけの特徴ではなく、マウスコンピューターのPCの特徴となりますが、破損盗難保証や、最長3年の延長保証を比較的安く付けることができます。

mouse X4-R5のような持ち運んで使う機会が多い機種は、アクシデントで破損してしまうリスクも高くなりますが、破損盗難保証を付けていれば、安心して使うことができます。

なお、破損盗難保証を付ける場合は、3年間の延長保証も同時に付けることをおすすめします。破損盗難保証だけで あれば、通常のメーカー保証である無償保証期間(1年)の終了と同時に破損盗難保証も終了しますが、延長保証にも入っていれば、延長保証と同じ期間、破損盗難保証の有効期限が続くためです。

延長保証や破損盗難保証も追加可能

 

やや残念なところ

また、mouse X4-R5は、顔認証には対応していますが、指紋センサーを搭載しておらず、指紋認証には非対応です。外で使用することが多そうな機種なので、指紋認証に対応していれば、マスクをしたままでも使いやすかったと思います。

 

各用途の快適度

各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
十分なスペックで、快適に動きます。
オンライン会議 マイク、ウェブカメラ共に標準的です。スピーカー音は、それほど良くありませんが、オンライン会議で使う程度なら問題ありません。
動画鑑賞 処理性能は問題ありません。ディスプレイの綺麗さは普通です。スピーカー音はそこまで良くありません。
RAW現像
画像編集
液晶の色域がsRGBカバー率63.6%と狭いので、RAW現像や画像編集にはあまり適していません。
動画編集 簡易的な動画編集ならできます。ただし、外部グラフィックスを搭載しておらず、液晶の色域も狭いため、本格的な動画編集にはあまり適していません。
ゲーム 外部グラフィックスを搭載していないため、ゲーム向きではありません。ただし、グラフィック品質などを下げることで出来るものもあります。

 

ディスプレイのチェック

mouse X4-R5のディスプレイのチェックです。パネルは、「N140HCA-EAC」でした。

最大輝度は、当サイトの計測では251cd/m2と普通です。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

色域は狭めです。当サイトの計測ではsRGBカバー率は63.6%でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、どの色も1:1の直線に近く、自然な発色であることがわ分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶であるため、画面への映り込みは抑えられています。ギラつきは、ほぼ感じません。

画面への映り込み

PWM調光によるフリッカー(ちらつき)の有無の確認結果です。輝度34以下でフリッカーが発生していました。輝度58で約120cd/m2なので、輝度を低めにしなければ発生しません。また、発生しても約25kHzと高い周波数なので、目に与える影響は少ないと思われます。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

mouse X4-R5のキーボードのチェックです。

キーピッチは横:18mm、縦:18mmです。キーストロークは約1.4mmです。キーストロークはわずかに浅めですが、14型のノートPCとしては標準的なキーボードです。キートップはフラットです。

キーの打ちやすさは普通ですが、キーとキーの隙間が狭めなので、誤って隣のキーを押してしまう確率が高くなってしまいますが、どのキーも等間隔なので、実際に打ってみて、それほどタイプミスは起こりませんでした。

タッチパッドの使い勝手は普通です。ただ、クリックボタンを押したときの音が大きかったです。

キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
キーの拡大図

 

キーボードバックライトも搭載しています。

キーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

mouse X4-R5のパフォーマンスのチェックです。

mouse X4-R5では、下図のようなControl Centerで、動作モードの変更ができます。ここでは、デフォルトの「エンターテイメント」モードと、高いパフォーマンスが出せる「パフォーマンス」モードで計測した結果を掲載します。

コントロールセンター

 

CPU

mouse X4-R5のCPUは、Ryzen 5 4600Hです。モバイルノートPCとは思えないほど、高いベンチマークスコアが出ています。ただし、シングルコアのスコアは低めです。

「エンターテイメント」モードと、「パフォーマンス」モードの差は小さいです。基本的には、常時「エンターテイメント」モードで使用するといいと思います。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Ryzen 5 4600H
他のCPUとの比較(マルチコア)
Ryzen 9 5900HX 13380
Core i7-10875H 10369
Core i7-10870H 9592
Ryzen 5 4600H 7861 [パフォーマンス]
7622 [エンターテイメント]
Core i7-11370H 7123
Core i7-10750H 6839
Ryzen 7 4700U 6499
Core i7-1185G7 6229
Ryzen 5 4500U 4764
Core i7-1165G7 4720
Core i5-1135G7 4424
Core i3-1115G4 3149
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i7-11375H 1618
Core i7-1185G7 1517
Ryzen 9 5900HX 1463
Core i7-1165G7 1447
Core i7-10875H 1306
Core i5-1135G7 1294
Core i7-10750H 1277
Core i3-1115G4 1217
Ryzen 7 4700U 1214
Core i7-10870H 1176
Ryzen 5 4600H 1145 [エンターテイメント]
1080 [パフォーマンス]
Ryzen 5 4500U 1142
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

次に、Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPUの電力およびクロックの推移を確認します。

今回搭載しているRyzen 5 4600HのTDPは45W、cTDPは35-54Wです。基本クロックは3.0GHz、ターボ・ブースト時の最大クロックは4.0GHzとなっています。

CPUの電力は、「エンターテイメント」モードで約30W、「パフォーマンス」モードで約35Wで安定しています。CPUクロックは、「エンターテイメント」モードで約3.0GHz、「パフォーマンス」モードで約3.2GHzで推移しています。特にクロックダウンも起こっていません。

CPU温度は、「エンターテイメント」モードで約67℃、「パフォーマンス」モードでも約73℃前後で安定しており、問題ない範囲です。

「パフォーマンス」モードにしても、劇的に処理性能がアップするわけではないので、基本的に「エンターテイメント」モードで使用するといいと思います。

  • CPU電力
  • CPUクロック
  • CPU温度
Prime95で負荷をかけたときのCPU電力
エンターテイメント
パフォーマンス
※Small FFTs (tests L1/L2/L3 caches, maximum power/heat/CPU strss)を実行
Prime95で負荷をかけたときのCPUクロック
エンターテイメント
パフォーマンス
※Small FFTs (tests L1/L2/L3 caches, maximum power/heat/CPU strss)を実行
Prime95で負荷をかけたときのCPU温度
エンターテイメント
パフォーマンス
※Small FFTs (tests L1/L2/L3 caches, maximum power/heat/CPU strss)を実行

 

メモリ

DDR4-2666のメモリを搭載しており、メモリの速度はご覧の通り、遅めです。DDR4-2666であることに加えて、シングルチャンネルでの動作なので遅かったです。

Passmark Performance Test 10.0 - MEMORY MARK
~ メモリ性能の評価 ~
8GBメモリ(8GB x1)

 

下のスコアは、DDR4-3200の8GBx2(合計16GB)へ換装したときのスコアです。Memory Read UncachedとMemory Writeのスコアが大分上がっています。

16GBメモリ(8GB x2)

 

グラフィックス

Ryzen 5 4600Hが内蔵するグラフィックスの性能です。

今回はシングルチャンネル動作のメモリだったので、グラフィックスのベンチマークスコアは伸びませんでした。デュアルチャンネル動作であれば、こちらも大きく向上すると思われます。

3DMark Night Raid
~ グラフィックス性能の評価 ~
AMD Radeon Graphics [Ryzen 5 4600H]
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
GeForce GTX 1650 45149
GeForce MX450 30425
GeForce MX330 16714
Radeon Graphics
(Ryzen 9 4900HS)
16322
Intel Iris Xe
(Core i7-1165G7)
15677
Intel Iris Xe
(Core i5-1135G7)
14551
Radeon Graphics
(Ryzen 7 Pro 4750U)
14302
Radeon Graphics
(Ryzen 7 4700U)
13861
Radeon Graphics
(Ryzen 5 4500U)
12126
Intel UHD
(Core i3-1115G4)
11487
Intel Iris Plus
(Core i7-1065G7)
11084
Radeon Graphics
(Ryzen 3 4300U)
9800
AMD Radeon Graphics
(Ryzen 5 4600H)
8168 [パフォーマンス]
8150 [エンターテイメント]
Intel UHD
(Core i5-10210U)
5800
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

ストレージ

ストレージには、PCIe-NVMe SSDを搭載しており高速です。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
256GB PCIe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
 PCIe Gen3 SSD 3500
3152
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

その他のベンチマーク

その他のベンチマーク、LightroomやPremiere Proの書き出し時間、フォートナイトやPUBG Liteなどのフレームレートなどについては、下のリンク先をご覧ください。他の機種で計測したスコアではありますが、ほぼ変わらないので参考になると思います。

 

クリエイターソフトの処理時間

以下、実際のソフトウェアで計測した各種処理時間です。パフォーマンスモードで計測しています。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

シングルチャンネル動作の8GBメモリだとかなり時間がかかりましたが、8GB x2であれば、RAW現像時間がかなり改善しました。

Core i9-10980HK
32GBメモリ
68秒
Core i7-10875H
16GBメモリ
70秒
Core i9-9980HK
16GBメモリ
77秒 (MacBook Pro 16)
Core i7-10750H
16GBメモリ
80秒
Apple M1 (Rosetta 2)
16GBメモリ
80秒 (MacBook Pro 13 M1)
Ryzen 9 4900HS
16GBメモリ
87秒
Core i7-1165G7
16GBメモリ
89秒
Ryzen 7 4700U
16GBメモリ
91秒
Ryzen 5 4500U
32GBメモリ
91秒
Ryzen 5 4600H 92秒 [メモリ 8GBx2]
166秒 [メモリ 8GBx1]
Ryzen 7 4800H
16GBメモリ
94秒
Core i7-10710U
16GBメモリ
96秒
Core i7-10510U
16GBメモリ
109秒
※プロファイル補正を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Lightroomにおすすめノートパソコン」の記事も興味があればご覧ください
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

4K動画の書き出しはかなり待たされますが、FHD動画の書き出しは待てる範囲だと思います。こちらも、デュアルチャンネル動作の8GB x2であれば、書き出し時間がかなり改善され、短くなります。

FHD動画の書き出し
Core i7-1165G7
Intel Iris Xe
4分6秒
Core i5-1135G7
Intel Iris Xe
4分41秒
Ryzen 7 4700U
Radeon Graphics
5分5秒
Ryzen 5 4600H 5分48秒 [メモリ 8GBx2]
10分55秒 [メモリ 8GBx1]
Ryzen 5 4500U
Radeon Graphics
5分57秒
Core i7-1160G7
Intel Iris Xe
6分14秒
Ryzen 3 4300U
Radeon Graphics
6分44秒
Core i7-1065G7
Intel Iris Plus
7分41秒
Core i5-1035G4
Intel Iris Plus
7分43秒
Core i7-10510U
Intel UHD
16分54秒
※ FHD/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるx265エンコード時間

CPUのみで実行するx265エンコードですが、Core i7-10750Hとほぼ同等の処理時間で、速いです。

Core i7-10875H 10分44秒
Ryzen 9 4900HS 10分55秒
Ryzen 5 4600H 13分10秒
13分21秒
Core i7-10750H 13分29秒
Ryzen 7 4700U 15分44秒
Core i7-10710U 19分05秒
Ryzen 5 4500U 19分49秒
Core i7-1165G7 24分17秒
Ryzen 3 4300U 25分22秒
Core i5-1135G7 26分03秒
Core i7-1160G7 27分45秒
Core i7-10510U 28分32秒
Core i3-10110U 42分20秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

USB Type-Cポートを利用して、純正以外の充電器やドックが使えるかを試しました。

30W以上の出力があれば、充電は可能でした。ただし、DisplayPortと、Thuderboltには対応していないようで、外部ディスプレイへの出力と、Thunderboltドックの使用はできませんでした。

USB Type-C充電器/ドックの動作テスト
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック ×
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック × ×
PD充電器
※1
61W RAVPower GaN充電器
45W Lenovoウルトラポータブル
30W RAVPower GaN充電器
18W cheero充電器 ×
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740 ×
Philips 258B6QUEB/11 ×
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター

 

HDMIの動作チェック

4KテレビへHDMIで接続したときの詳細です。4K、60Hz、YCbCr444で表示できていました。

4Kテレビ(ビエラ TH-55CX800)へ接続したときの詳細

 

質量のチェック

mouse X4-R5の質量のチェックです。

メーカーサイトには「約1.20kg」とあります。当サイトの計測値は下表の通りです。14型ノートPCとしては軽いので、持ち運びもしやすいです。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 1.178kg
ACアダプター+電源ケーブル 232g

 

バッテリー駆動時間のチェック

mouse X4-R5のバッテリー駆動時間のチェックです。

バッテリー容量は、約46.74Whでした。標準的な容量だと思います。

バッテリー容量

 

バッテリー駆動時間は下の通りです。他のノートPCと比較して(2)は短めですが(4)は長めです。パフォーマンスの高いHシリーズのRyzen 5 4600Hを搭載している割には、意外とバッテリー駆動時間が長いと思います。特に、やや重めの作業に強いです。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA2.0 約10.0時間
(2) PCMark 10 Modern Office 8時間59分
(3) 動画再生時 7時間54分
(4) PCMark 8 Work 6時間18分
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
(1) メーカー公表値
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
(3) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(4) ブラウザでのショッピング/画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャット等。やや重めの作業

 

バッテリー駆動時のCINEBENCH R23のスコアです。バッテリー駆動状態でも、スコアはほとんど変わりませんでした。

バッテリー駆動時のCINEBENCH R23(マルチコア)
Core i7-1165G7 7861
7640
 :電源接続時のスコア
 :バッテリー駆動時のスコア

 

当サイトで計測した1時間あたりの充電容量は次の通りです。

1時間あたりの充電容量
純正ACアダプター
アイドル時
56%(約26Wh)
※PCの充電残量が10%から充電を開始し、1時間でどのくらい充電残量が増えたかを計測

 

パーツの温度のチェック

CPU使用率がほぼ100%になるエンコード時のCPU温度を掲載します。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。なお、エンターテイメントモードで計測しています。

70~80℃の間で推移しており、問題ない温度です。

CPUの温度
x265でエンコード中のCPU温度

 

静音性のチェック

mouse X4-R5の動作音(静音性)のチェック結果です。エンターテイメントモードで計測しています。

アイドル時はほぼ無音です。高い負荷がかかると、やや高めの騒音値となります。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
※約10分経過後に計測しています
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:Filmora 9 の動画編集ソフトでプレビュー再生
左から3番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。エンターテイメントモードで計測しています。

低めの温度です。パームレスト部分の温度には、ほとんど変化がないので、作業中でも不快に感じることはありません。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。エンターテイメントモードで計測しています。

省電力版のプロセッサーを搭載した機種と比べると、消費電力はやや高めです。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後から確認できた中で最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

mouse X4-R5の外観のチェックです。

ボディはマグネシウム合金製です。軽くて、強度も高いため、持ち運びにも適しています。

 

天板のカラーはレッドです。中央に、マウスコンピューターのロゴマークが配置されてます。ちょっとポップな印象で、自宅用で使ったり、女性や子供が使ったりするにはいいと思います。ただ、仕事用に使用するような場合、特に顧客先に持っていくような使い方には、ちょっと躊躇してしまいそうです。

 

スピーカーは底面の左右にあります。音質はノートPC基準で、10点満点で採点すると4~5点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

 

Webカメラの解像度は720pで、画質は普通です。なお、IRカメラも搭載しており、顔認証に対応しています。

 

側面のポート類です。USB x3、USB-C(Power Delivery対応)、HDMI、LANポートを備えています。

 

液晶が開く最大の角度です。

 

底面です。

 

底面カバーを開けたときの画像です。底面カバーは、爪のひっかかりが強くないため、比較的開けやすいです。モバイルノートで、ダブルファン構成は珍しいです。

 

メモリスロットを2つ備えており、メモリの交換や増設が可能です。

 

M.2 SSDも換装できると思います。

 

ACアダプターも比較的コンパクトです。容量は65Wです。

 

まとめ

以上が、mouse X4-R5のレビューです。

Ryzen 5 4600Hを搭載し、モバイルノートとしては、一つ頭の抜けた処理性能を備えています。高い処理性能のCPUを搭載していますが、ダブルファンで冷却で冷却し、熱対策も問題ありません。

しかも、比較的軽く、価格も安いです。非常にコストパフォーマンスが高い機種だと思います。

14型とモバイルノートとしては大きな画面サイズなので、宅内兼モバイルPCとして使うこともできます。会社と自宅を行き来するテレワーク用ノートPCとしてもいいと思います。また、安いので初めてのモバイルPCとしてもよさそうです。

ただし、Adobeソフトなど、CINEBENCH R23のような高いベンチマークスコアの割には、思ったほど処理が速くないケースもあります。また、メモリは8GBx2以上がおすすめです。

 

処理性能が高いのに、安いモバイルノートPC

mouse X4-R5

特徴

  • Ryzen 5 4600Hの高い処理性能
  • ダブルファンで冷却
  • 7万円台から購入可能

こんなあなたに

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