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MSI Modern 15 B12Mの実機レビュー

CPU | Core i7-1255U |
---|---|
メモリ | 16GB |
ストレージ | 512GB PCIe SSD |
液晶サイズ | 15.6インチ |
液晶種類 | 1920x1080 非光沢 |
質量 | 約1.7kg |
バッテリー | 最大 約7時間(39.3Wh) |
価格[税込] | 139,800円 |
MSI Modern 15 B12Mは、第12世代のCore i7-1255Uに、16GBメモリ、512GB SSD、FHD 液晶と、一般的なビジネスユーザーにとって、高すぎず低すぎないちょうどいいスペックのノートPCです。
ヒンジが180度回転し、ワンタッチで画面表示を逆さまに出来る機能があるため、対面の人に画面を見せやすく、ビジネスシーンに役立ちます。
また、15.6インチノートとしては比較的軽いので、大画面ノートを持ち歩きたい方にも適しています。
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Core i7-1255U、16GBメモリ、512GB PCIe SSD
目次
お忙しい方は、「MSI Modern 15 B12Mの特徴」のみお読みください。
MSI Modern 15 B12Mの特徴
使いやすい標準的なスペック
MSI Modern 15 B12Mは、第12世代Coreを搭載することでCPU性能が比較的高く、16GBメモリ、512GB SSDと十分な容量です。また、ディスプレイも非光沢で映り込みが低減されており、解像度も標準的なFHDで、仕事などがしやすい画面です。
ビジネスユーザーが、文書作成、プレゼン資料作成、メール作成、ウェブアプリケーションの使用などを行うには、ちょうどいい構成だと思います。
また、ビジネスユーザーだけでなく、家庭用のノートパソコンにも最適なスペックだと思います。

画面表示をワンタッチで回転できる
MSI Modern 15 B12Mは、ヒンジが180度回転し、さらにF12キーを押すと、画面を上下逆さまに表示することが可能です。ビジネスシーンだと、対面に座っているお客様や同僚に、画面の内容を見せたいことがあると思いますが、そのようなときに便利です。


15.6インチノートとしては軽い
MSI Modern 15 B12Mの質量は約1.7kgとなっています。13.3~14インチのモバイルノートPCと比較すると重いですが、15.6インチノートとしては軽いです。また、ボディも薄く、比較的持ち運びやすい製品です。大画面ノートPCを持ち歩きたい方にも適していると思います。

メモリはオンボード
質量が軽い代りに、MSI Modern 15 B12Mのメモリはオンボードです。購入後に増設・換装はできないためご注意下さい。
ディスプレイのチェック
MSI Modern 15 B12Mのディスプレイのチェックです。
普通の性能のディスプレイで、ビジネスユーザーにちょうどいいと思います。最大輝度は、当サイトの計測では287cd/m2と普通です。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。
- 色域
- RGB
発色特性 - 視野角
- 映り込み・
ギラつき - フリッカー
当サイトの計測では、sRGBカバー率は62.5%でした。広い色域ではありません。

ガンマ補正曲線を確認すると、どの色もほぼズレがなく直線的になっており(補正がされておらず)、自然な発色であることが分かります。

視野角は広いです。

非光沢なので、周囲の物が映り込みにくくなっています。ややギラつきを感じますが、そこまで気にはなりません。

PWM調光によるフリッカー(ちらつき)は発生していませんでした。

※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測
キーボードおよびタッチパッドのチェック
MSI Modern 15 B12Mのキーボードのチェックです。
キーピッチは十分あり、キーストロークは約1.5mmと標準的です。「半角/全角」キーが小さい点がやや気になりますが、普通の打ちやすさのキーボードだと思います。
テンキーも搭載されていますが、「+」などの位置が通常とは異なるので、経理などで使う方は、外付けのテンキーを使ったほうがいいと思います。
タッチパッドの操作性は普通です。クリック音はやや大きめです。

※画像をクリックすると拡大できます

キーボードバックライトも搭載しています。

パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。
MSI Modern 15 B12Mでは、MSI Centerで動作モードを変更することができます。ここでは、標準の「Smart Auto」と、パフォーマンスが最も出る「ハイパフォーマンス」の2つのモードで、ベンチマークの計測を行いました。

CPU
CPUには、第12世代CoreプロセッサーのCore i7-1255Uを搭載しており、従来の第11世代のCore i7-1165G7などと比較すると、非常に性能が上がっています。一般的なビジネスユーザーには十分な性能でしょう。
~ CPU性能の評価 ~

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
なお、高負荷時のCPU電力、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。
メモリ
メモリはDDR4-3200を搭載し、標準的な速度です。
~メモリ性能の評価 ~

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※実際のノートPCで計測した実測値です。理論的な最大値ではありません
グラフィックス
グラフィックス性能も、最新のノートPCとしては標準的な性能です。動画編集は3DCGなどのクリエイティブな仕事をしない限り、ビジネスシーンで困ることはないでしょう。
~ グラフィックス性能の評価 ~

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
ストレージ
ストレージには、PCIe Gen3 SSDを搭載しており、こちらも標準的な速度だと思います。
~ ストレージ性能の評価 ~

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
SDカードスロット
microSDカードスロットを搭載しています。アクセス速度は遅いです。
~ SDカードスロット性能 ~


USB Type-C / HDMIの動作テスト
USB Type-Cの動作チェック
USB Type-Cポートの動作チェック結果は以下の通りです。Power Deliveryには対応していますが、映像出力には対応していません。
充電 | モニター 出力 |
有線LAN | ||
ドック | ThinkPad USB Type-C ドック | ○ | × | ○ |
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック | ○ | × | × | |
PD充電器 ※1 |
61W RAVPower GaN充電器 | ○ | ― | ― |
45W Lenovoウルトラポータブル | ○ | ― | ― | |
30W RAVPower GaN充電器 | × | ― | ― | |
18W cheero充電器 | × | ― | ― | |
モニター ※2 |
EIZO ColorEdge CS2740 | ○ | × | ― |
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
※3 低速充電ケーブルであるとの警告が表示
HDMIの動作チェック
4KテレビへHDMIで接続したときの詳細です。4K、60Hz、8ビット、RGBでの表示が出来ています。

質量のチェック
メーカーサイトでは「約1.7kg」とありましたが、当サイトの計測ではそれよりもやや重かったです。メーカーからの貸出機ということもあるかもしれません。
質量 | |
PC本体 | 1.843kg |
ACアダプター+電源ケーブル | 292g |
バッテリー駆動時間のチェック
MSI Modern 15 B12Mのバッテリー駆動時間のチェックです。
バッテリー容量は39.3Whと少なめですが、低めの負荷であれば、割とバッテリー駆動できました。
バッテリー駆動時間 | |
(1) JEITA2.0 | 最大7時間 |
(2) 動画再生時 | 7時間48分 |
(3) FF14ベンチ | ー |
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) FF14ベンチをループ実行
当サイトで計測した1時間あたりの充電容量は次の通りでした。普通の充電速度です。
Webカメラ・スピーカーのチェック
Webカメラ
92万画素のWebカメラを搭載しており、ノートPCとしては標準的な性能です。


※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows標準のカメラアプリで撮影
スピーカー
底面の左右サイドにスピーカーを搭載しています。最大音量は小さめです。音質は普通で、ノートPC基準で10点満点で5点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

パーツの温度のチェック
Prime95実行時のCPU温度
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。
「Smart Auto」、「ハイパフォーマンス」の2つのモードで計測しましたが、どちらも数値はほぼ変わらず、CPU電力は約35Wで推移し、CPU温度は約86℃でした。CPU温度は若干高めですが、問題ない範囲でしょう。
- パフォーマンス時
- Turbo時




静音性のチェック
MSI Modern 15 B12Mの動作音(静音性)のチェック結果です。
普通の騒音値だと思います。動作音はそれほど気にならず、作業が出来るでしょう。

部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
※約10分経過後に計測しています
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:Filmora 9 の動画編集ソフトでプレビュー再生
左から3番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手の平を置くパームレストの温度変化は重要です。
負荷をかけるとキーボード部分がやや暖かくなってきますが、パームレスト部分の温度はあまり上がらないので、不快感は少なく使えると思います。

※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。
モバイル向けのプロセッサーなので、低めの消費電力です。

※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後から確認できた中で最も高い消費電力を掲載しています
外観のチェック
MSI Modern 15 B12Mの外観のチェックです。
ブラックのカラーでシンプルでありつつも、アクセントとしてキーの側面がホワイトになっています。どこでも使えるデザインだと思います。

天板には、MSIのロゴマークが入っています。

ボディの高さは19.9mmと比較的薄いです。

側面のポートはご覧の通りです。


底面はシンプルですが、吸気口のデザインはかっこいいです。

底面のネジの1つには、FACTORY SEALが貼られており、これを剥がすとメーカー保証が受けられなくなるのでご注意下さい。

ACアダプターは65Wです。本体は比較的コンパクトですが、コンセント側のケーブルがやや太いです。



まとめ
以上が、MSI Modern 15 B12Mのレビューです。
第12世代Coreプロセッサーに、16GBメモリ、512GB SSDという、ビジネスユーザーにちょうどいい構成のノートパソコンです。ビジネスユーザーだけでなく、家庭用のノートパソコンにも最適なスペックだと思います。
ワンタッチで、画面の向きを変える機能も搭載されており、対面の人に画面を見せやすくなっているので、ビジネスシーンでとても役立つと思います。
また、15.6インチのノートPCとしては、質量も比較的軽く、持ち運びもしやすいです。大画面ノートPCを持ち出したい方にも適していると思います。
ただし、軽い代りに、メモリはオンボードなので、後から換装することができません。
ちょうどいいスペックのビジネスノート
MSI Modern 15 B12M

特徴
- 標準的なちょうどいい構成
- ワンタッチで画面の向きを変えられる
- 15.6インチノートとしては比較的軽い
こんなあなたに
- ビジネスにちょうどいいスペックのPCが欲しい方
- 大画面ノートを持ち歩きたい方
- 価格13万円台~[税込]

1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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