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MSI Summit E14 Flip Evo A12の実機レビュー
CPU | Core i7-1280P |
---|---|
メモリ | 16GB / 32GB |
ストレージ | 512GB / 1TB PCIe SSD |
液晶サイズ | 14インチ |
液晶種類 | 2880x1800 光沢 タッチ |
質量 | 約1.6kg |
バッテリー | 最大 約12時間 |
価格[税込] | 18万円台~ |
MSI Summit E14 Flip Evo A12は、全体的な質が高めのビジネス向け2 in 1 PCです。
デザイン性、剛性、堅牢性、液晶などの質が高めで、顧客の目に留まる場所でも自信をもって使うことができます。
さらに、液晶の品質も高いです。画面比16:10で、解像度も高めで、色域も広く、ペンも使えて、非常に使いやすいです。
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レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Core i7-1280P、16GBメモリ、512GB NVMe SSD
目次
お忙しい方は、「MSI Summit E14 Flip Evo A12の特徴」のみお読みください。
MSI Summit E14 Flip Evo A12の特徴
質感の高いボディの2 in 1 PC
MSI Summit E14 Flip Evo A12は、メタルボディを採用した質感の高いビジネス向け2-in-1 PCです。ヒンジや、エッジ部分の処理など、細かい部分の作りもかっこいいです。
ボディの剛性や、堅牢性も高く、ビジネス用途のハードな使い方にも安心して使用できます。
なお、MSI Summit E14 Flip Evo A12は、360度回転するヒンジを備えた、コンバーチブル型PCです。通常のノートPCとしてだけでなく、下の画像のように自在に変形できるので、色々な場所や用途に使いやすいです。
広色域・高解像度・画面比16:10の液晶を搭載
MSI Summit E14 Flip Evo A12は、液晶の品質の高さも特徴の1つです。
画面比が16:10で、一般的な画面比16:9の液晶よりも縦方向の比率が高く、ブラウザや、Wordなど、縦スクロールして使用するソフトが使いやすくなっています。
また、解像度は2880x1800となっており、1920x1080のFHD液晶よりも高精細です。文字が小さくなってもよければ、100%や125%の表示スケールで使うことで、一度に多くの情報を表示することができます。また、画像などを精細に表示できるのもメリットです。
さらに、当サイト計測でDCI-P3カバー率99.6%と色域が広く、色鮮やかな表示ができます。画像や動画のちょっとした編集作業や、製品情報などを顧客に提示するのにも適していると思います。
なお、メーカー仕様では光沢液晶となっていますが、実機で見るとハーフグレアに近い感じです。光沢液晶よりは映り込みも抑えられていて、全体的に比較的見やすく、作業のしやすい液晶です。
MSI Penが付属
MSI Summit E14 Flip Evo A12には、MSI Penというアクティブスタイラスペンが付属しています。
ペンの性能は、4,096段階の筆圧感度で、傾き検知にも対応しています。USB-Cで充電し、最大65時間使用することができます。
実際に使用してみましたが、仕組み上、ジッターは発生するものの、細かい部分まで割と書きやすかったです。スケッチ以外にも、ビジネスシーンであれば、手書きメモや、書類の校正などにも使いやすいと思います。
なお、MSI PenはMPP 2.0対応のペンなので、MPP 2.0対応であれば他のペンも使用できるはずです。
大容量バッテリーだけど、持ち運ぶには軽くはない
MSI Summit E14 Flip Evo A12は、72Whと大容量のバッテリーを搭載しています。パフォーマンスが高めのCPUと、解像度が高めの液晶を搭載しているので、消費電力は低くはありませんが、バッテリー容量が多いおかげで、最大で約12時間(仕様値)のバッテリー駆動が可能です。
ただし、MSI Summit E14 Flip Evo A12は、質量が約1.6kgあります。外への持ち運び用ノートPC、いわゆるモバイルノートとしては、軽い部類ではありません。
MSIのSummitシリーズには、13.4インチのMSI Summit E13 Flip Evoもあります。もし頻繁に外へ持ち出すのであれば、こちらもご検討下さい。ただし、E13 Flipのほうは、1世代前のCPUなので、パフォーマンスは本製品のほうが高いです。
メモリはオンボード
MSI Summit E14 Flip Evo A12のメモリはオンボードメモリです。そのため、購入後に増設・換装はできません。
16GBメモリと、32GBメモリを搭載したモデルがあります。通常、16GBあれば問題なく快適に使えると思いますが、クリエイティブな作業が多い方など、用途によっては、32GBメモリを搭載したモデルを選択したほうがいいかもしれません。
ストレージはカスタマイズ可能
MSI Summit E14 Flip Evo A12は、ストレージには512GBのM.2 SSDを搭載しており、自信のある方なら自己責任での換装も可能だと思います。ただし、MSIの製品は、底面のネジの1つに貼られている「FACTORY SEAL」を破ると保証が受けられなくなります。
そのため、ストレージ容量を上げたい方は、パソコンショップアークのようなMSI認定ショップで、カスタマイズして購入したほうがいいです。
各用途の快適度
各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
用途 | 快適度 | コメント |
Web閲覧 Office作業 |
◎ | 画面比16:10の液晶は、見やすく作業もしやすいです。処理性能も高いので、快適に使用できるでしょう。 |
---|---|---|
オンライン会議 | ○ | 低ノイズの207万画素カメラと、4つの収音マイクを搭載しています。AIによるノイズ除去機能なども備えています。スピーカーの音質は普通です。 |
動画鑑賞 | ◎ | 高解像度、広色域のディスプレイを搭載しており、色鮮やかな映像を楽しむことができます。スピーカー音は普通ですが、快適に動画鑑賞できます。 |
RAW現像 画像編集 |
◎ | 液晶は解像度が高く、色域も広い、CPU性能も高く、RAW現像や画像編集を快適に行うことができます。 |
動画編集 | ○ | 液晶はDCI-P3カバー率99.6%と広色域です。CPU内蔵グラフィックスですが、FHD動画の書き出しは比較的速かったです。ただし、4K動画などを本格的に編集したいような場合は、外部グラフィックスを搭載した機種の方がいいでしょう。 |
ゲーム | △ | 外部グラフィックスを搭載していないため、ゲーム向きではありません。ただし、軽いゲームなら、グラフィック品質などを下げることで出来るものもあります。 |
ディスプレイのチェック
MSI Summit E14 Flip Evo A12のディスプレイのチェックです。
パネルは、「B140QAN04.R」でした。
画面比16:10の液晶は、2880x1800と高め解像度です。色域も広めで、フリッカーも発生していません。ハーフグレアな感じで映り込みもやや抑えられており、見やすく、作業のしやすい液晶だと思います。最大輝度は、当サイトの計測では455cd/m2と高いです。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。
- 色域
- RGB
発色特性 - 視野角
- 映り込み・
ギラつき - フリッカー
当サイトの計測での計測結果は、以下の通りです。色域は広いです。
カバー率 | |
sRGBカバー率 | 100% |
---|---|
DCI-P3カバー率 | 99.6% |
Adobe RGBカバー率 | 88.2% |
キーボードおよびタッチパッドのチェック
MSI Summit E14 Flip Evo A12のキーボードのチェックです。
実測で、キーピッチは横:19mm、縦:19mmです。キーストロークは約1.4mmです。
キー配置は標準的で、主要なキーのサイズもほぼ揃っています。ただし、「半角/全角」キーのサイズが小さめなので、日本語入力の切り替え時にやや押し間違えやすいです。それ以外は、タイピング時には、しっかりとした打鍵感もあり、比較的打ちやすいキーボードだと思います。
タッチパッドの操作性は普通ですが、クリックボタンはやや固めでした。
キーボードバックライトも搭載しています。
パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。
MSI Summit E14 Flip Evo A12では、MSI Centerで動作モードを変更することができます。用意されているのは、下の画像にある5つのモードです。ここでは、標準モードの「Smart Auto」と、パフォーマンス優先の「ハイパフォーマンス」の2つのモードで計測を行いました。
CPU
MSI Summit E14 Flip Evo A12は、第12世代Core i7-1280Pを搭載しています。14コア(Pコア6・Eコア8)/20スレッドを備え、vProプラットフォーム認定基準にも準拠し、一般ユーザー向けのノートPCに搭載される第12世代Core Pシリーズのプロセッサーとしては現時点で最上位に位置するCPUです。
ベンチマークの結果は以下のとおりです。
マルチコア、シングルコアともに、同じCore i7-1280Pを搭載したMSI Stealth 15Mほどまではスコアが上がりませんでしたが、十分高いスコアが出ています。CPU電力は28Wで推移しており問題なかったので、MSI Stealth 15Mが本来よりも高めのスコアと見るべきです。14型ノートPCとしてはしっかり高めの処理性能を備えており、ビジネス用途などにおいても快適に使用できるでしょう。
なお、動作モードを「ハイパフォーマンス」モードにしても、スコアはほとんど変わりませんでした。高い処理性能が必要な場合でも、「Smart Auto」モードのまま使用していいと思います。
~ CPU性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
なお、高負荷時のCPU電力、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。
メモリ
メモリはLPDDR5-4800を搭載しています。なお、オンボードメモリなので換装はできません。
~メモリ性能の評価 ~
今回、アプリが落ちてしまい、Sandraでの計測ができませんでした。
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※実際のノートPCで計測した実測値で、理論的な最大値ではありません
グラフィックス
グラフィックスは、Core i7-1280Pの内蔵グラフィックスです。ベンチマークの結果は以下のとおりです。
内蔵グラフィックスとしては、高めのスコアが出ています。軽めのゲームや、FHD動画の編集・書き出しであれば、快適に使用できるレベルだと思います。
なお、動作モードを「ハイパフォーマンス」にすると、スコアが少しアップしています。ゲームや動画編集など、グラフィックス性能が求められる作業を行う場合は、「ハイパフォーマンス」モードで使用してもいいと思います。
~ グラフィックス性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
ストレージ
ストレージには、PCIe Gen4 SSDを搭載しており、読み書きともに非常に速いです。
~ ストレージ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
SDカードスロット
microSDカードスロットを搭載しています。アクセス速度は普通です。
その他のベンチマーク
第12世代Coreプロセッサー(Alder Lake-P)のその他のベンチマークスコアについては、こちらのリンク先をご覧ください。
クリエイターソフトの処理時間
以下、実際のソフトウェアで計測した各種処理時間です。
ここでは、グラフィックス性能が高くなる、「ハイパフォーマンス」モードで計測しています。
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
「Lightroomにおすすめノートパソコン」の記事も興味があればご覧ください
CPU内蔵グラフィックとしては高めの性能なので、FHD動画であれば、Premiere Proの書き出し速度は速かったです。
※ グラフィックスは全てノートPC用
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
CPUのみで実行するx265エンコードは、1世代前のCore i7-1165G7の約半分ほどの時間で処理が完了しており、速いです。
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
USB Type-C / HDMIの動作テスト
USB Type-Cの動作チェック
USB Type-Cポートを利用して、純正以外の充電器やドックが使えるかを試しました。下表のような結果となりました。
左側面に2つあるUSB-Cポートは、Thunderbolt 4、Power Delivery、映像出力に対応しており、今回試した全ての機器で使用できました。ただし、本機器への給電に関しては、出力が45W以下のUSB-Cアダプターの場合、低速充電ケーブルの警告が表示されます。出張などで、基本バッテリー状態で使用することが多く、充電は夜間の使用していないときのみ行うのであれば、出力の小さい小型のUSB-Cアダプターでもいいかもしれません。一方、給電しながら使用したいような場合は、付属のACアダプターか、60W以上の出力のあるUSB-Cアダプターを使用したほうがいいと思います。
充電 | モニター 出力 |
有線LAN | ||
ドック | ThinkPad USB Type-C ドック | ○ | ○ | ○ |
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック | ○ | ○ | ○ | |
PD充電器 ※1 |
61W RAVPower GaN充電器 | ○ | ― | ― |
45W Lenovoウルトラポータブル | ○ ※3 | ― | ― | |
30W RAVPower GaN充電器 | ○ ※3 | ― | ― | |
18W cheero充電器 | ○ ※3 | ― | ― | |
モニター ※2 |
EIZO ColorEdge CS2740 | ○ | ○ | ― |
Philips 258B6QUEB/11 | ○ | ○ | ○ |
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
※3 低速充電ケーブルであるとの警告が表示
HDMIの動作チェック
4KテレビへHDMIで接続したときの詳細です。4K、60Hz、8ビット、RGBでの表示が出来ています。
質量のチェック
MSI Summit E14 Flip Evo A12の質量のチェックです。
メーカーサイトには「約1.6kg」とあります。当サイトの計測値は下表の通りで、仕様値とほぼ同じでした。一般的なノートPCとしては普通の質量ですが、外で使うモバイルノートPCとして見た場合は、やや重いです。
質量 | |
PC本体 | 1.586kg |
ACアダプター+電源ケーブル | 372g |
バッテリー駆動時間のチェック
MSI Summit E14 Flip Evo A12のバッテリー駆動時間のチェックです。
仕様表では、バッテリー容量は72Whとなっています。アプリでチェックした容量は、下の画像のとおりで約70Whでした。14型としては大きい容量です。
バッテリー駆動時間は下の通りです。消費電力高い高解像度液晶を搭載していますが、大容量バッテリーを搭載しているため、バッテリー駆動での連続動画再生時間は比較的長めでした。
バッテリー駆動時間 | |
(1) JEITA2.0 | 最大 12時間 |
(2) 動画再生時 | 11時間21分 |
(3) FF14ベンチ | ー |
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) FF14ベンチをループ実行
当サイトで計測した1時間あたりの充電容量は次の通りでした。普通の充電速度です。
Webカメラ・スピーカーのチェック
Webカメラ
Webカメラは、側面のスイッチでON/OFFを切り替えることができます。なお、IRカメラも搭載しており、Windows Helloの顔認証が使用できます。
Webカメラは、約207万画素のFHDカメラです。広角気味のレンズで、自然な発色の画像でした。一般的なノートPCが搭載する約92万画素のカメラよりも、画像は精細です。ウェブミーティングなどでも違和感なく、普通に使用できると思います。
スピーカー
スピーカーは、底面の左右サイドにステレオスピーカーを備えています。最大音量は小さめです。音質は普通で、ノートPC基準で10点満点で5点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。
パーツの温度のチェック
Prime95実行時のCPU温度
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。
「Smart Auto」、「ハイパフォーマンス」ともに、CPU電力は約28Wで推移し、CPU温度は大体70℃台後半ぐらいで落ち着いています。
スリムなボディに、第12世代Core (P)の最上位CPUを搭載していますが、放熱面でも心配なく使えるようです。クリエイティブな作業を行う場合などは、必要に応じて「ハイパフォーマンス」モードで使用してもいいと思います。
- Smart Auto時
- ハイパフォーマンス時
静音性のチェック
MSI Summit E14 Flip Evo A12の動作音(静音性)のチェック結果です。
「Smart Auto」モードのアイドル時でもファンの回る音がしますが、そこまで耳障りというわけではありません。
少し負荷をかけると、騒音値はさらに上がりますが、それでも、同等クラスのノートPCと比べても普通の騒音値だと思います。
「ハイパフォーマンス」モードでエンコードのような作業をするとさらに音は高くなりますが、こちらも普通の騒音値だと思います。
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。
表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手の平を置くパームレストの温度変化は重要です。
負荷のかかる作業をすると、キーボード部の温度が上がり、パームレスト部も温かくなるため、やや不快に感じます。また、底面もかなり熱くなるので、膝の上に置いて作業をするときは気を付けましょう。
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。
解像度の高いディスプレイを搭載しているので、一般的なノートPCよりもやや消費電力は高めです。ただし、ゲーミングPC等と比べると低消費電力です。
外観のチェック
MSI Summit E14 Flip Evo A12の外観のチェックです。
画面比16:10の狭額縁ベゼルを採用した14インチ液晶が目を引きます。
ボディカラーはインクブラックです。マットな感じで落ち着きがあり、ビジネスシーンでの使用にも適しています。
天板には、MSIのロゴマークが入っています。
閉じた状態です。約17.9mmとスリムです。
パームレスト部分には、指紋認証リーダーも備えています。
側面のポート類です。右側面には、USB3.2、microSDカードリーダー、左側面には、USB-C(Thunderbolt 4、Power Delivery、映像出力対応)x2、HDMIを備えています。
宅内では、Thunderboltドックなどを使用して、外部ディスプレイ、外付けのマウス、キーボード等を接続すれば、メインPCとしても使いやすいと思います。
360°回転するヒンジを備えたコンバーチブル型なので、下の画像のように、ラップトップ形状だけでなく、スタンドモード、テントモード、タブレットモードなどに変形することができます。使用できる場所や用途が広いです。
底面はシンプルです。
ACアダプターは65Wです。本体は比較的コンパクトなのですが、コンセント側のケーブルがやや太いのが残念です。
まとめ
以上が、MSI Summit E14 Flip Evo A12のレビューです。
全体的な質が高めの、ビジネス向けの14インチコンバーチブル型2 in 1 PCです。
デザイン性、剛性、堅牢性、質感の高いボディが特徴的です。変形自在のコンバーチブル型なので、使用できる場所や、用途が広いです。
第12世代Core i7-1280Pを搭載し、パフォーマンスは十分高かったです。ビジネスソフトなどでも快適に作業ができます。
特に目立ったのは、搭載している液晶です。画面比16:10、QWXGA+(2880x1800)の高解像度液晶は、当サイト計測で、DCI-P3カバー率99.6%と色域も広かったです。高解像度なので、多くの情報を一度に表示できますし、広色域の色鮮やかな表示で写真や画像などを表示したり、編集作業などを行うのにも適しています。表面はハーフグレアに近く、映り込みもやや抑えられていますし、フリッカーなども発生しておらず、見やすく、情報収集、書類の作成、顧客との打ち合わせ、ライトなクリエイティブ作業などに、幅広く使いやすいです。
また、MSI Penも付属し、手書きメモ、書類の校正、スケッチなどにも使えます。
このように良質なビジネス向け2 in 1 PCですが、質量が約1.6kgあり、モバイルノートとしてはやや重いです。外へ頻繁に持ち出す方はご注意下さい。そこまで重さは気にしない方や、車で移動することが多ければ、問題ないでしょう。
質の高い2 in 1 PC
MSI Summit E14 Flip Evo A12
特徴
- Core i7-1280Pによる高い処理性能
- 広色域で作業のしやすい画面比16:10の液晶を搭載
- MSI Penも付属
こんなあなたに
- 高解像度・広色域の液晶で作業をしたい方
- 顧客の前でも自信をもって使える機種が欲しい方
- 価格18万円台~[税込]
MSIのゲーミングノートを買うならarkがおすすめ
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1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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