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パナソニック レッツノート LX3 の実機レビュー

更新日:2014年1月16日

14型でも軽量・ロングバッテリー

レッツノート LX3は、14型液晶を搭載したやや大きめのボディのモバイルノートパソコンです。

大きめのサイズではありますが、重量は約1.14kg(ドライブレスの最軽量のモデル)からとなっており軽量です。またバッテリーパック(L)を搭載すれば、かなり長いバッテリー駆動が可能です。

レッツノートブランドだけに堅牢さも健在です。タッチパッドやクリックボタンも使いやすく、LAN、VGAポート、内蔵WiMAXカードも搭載し、バッテリー交換も可能です。

2014年1月15日に2014年春モデルが発売されました。本レビューは2013年秋冬モデルで行っていますが、2014年春モデルとほぼ変わりないので、レビュー記事は参考になると思います。なお、変更点は、OSがWindows 8 からWindows 8.1になったり、WebカメラがFull HD1080pになったりした程度です。外観、重量、バッテリー、CPU、メモリなどに変更はありません。

追記:2014年冬モデルより、WiMAXは使えなくなりました。その代わりLTE対応となりました。

※レビュー機は当サイトでの購入製品です

目次

レッツノート LX3の基本スペック

レッツノート LX3(2013年秋冬モデル)のスペックです。特徴的な部分は赤字にしています。2013年秋冬モデル以外はスペックが異なりますのでご注意ください。2014年春モデルが発売されましたが、以下のスペックに変更はありません。

CPU
Uシリーズの第4世代インテルCPUを選択可能です。本機はCore i5-4200Uです。
グラフィックカード
CPU内蔵(インテル HD グラフィックス)です。
液晶ディスプレイ
14型(1600x900)または13.3型タッチパネル(1366x768)の液晶です。
メモリ
選択式です。本機は4GBのメモリです。
 
HDD/SSD
単体HDDまたは単体SSDです。SSD+HDDのモデルもあります。本機は500GB HDDです。
光学ドライブ
非搭載、DVDスーパーマルチ、ブルーレイドライブのモデルがあります。
バッテリー駆動時間
HDD、バッテリーパック(S)搭載時で約10時間です。
テレビチューナー
非搭載です。
 

特徴1 - 長いバッテリー駆動時間

レッツノート LX3は、バッテリーパック(S)とバッテリーパック(L)の2つのバッテリーが用意されています。

付属しているバッテリーは、モデルによって異なります。直販サイトの「マイレッツ倶楽部」なら、どちらかまたは両方を選択することができます。なお、この2つのバッテリーの形状は同じです。どちらかが出っ張っていたりすることはありません。重量のみ異なります。


バッテリーの大きさは同じ

次に、バッテリー駆動時間の実測値を下の表に掲載します。バッテリーパック(S)を装着した場合は、他のモバイルノートと比較して標準的な駆動時間だと思いますが、バッテリーパック(L)を装着した場合は、かなり長い駆動時間となります。

なお、今回は、Core i5-4200U、HDDモデルを搭載したモデルですが、構成によって駆動時間は異なります。SSDにすれば、もっと駆動時間が延びるでしょう。

バッテリー駆動時間
負荷内容 Core i5-4200U、HDDモデル
バッテリーパック(S)
36,720mWh ※3
バッテリーパック(L)
73,440mWh ※3
動画再生時 ※1 4時間22分 9時間16分
PCMark 8 のバッテリーライフテスト ※2 4時間5分 8時間2分
※画面輝度は約120cd/m2で計測
※1 ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
※2 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、画像編集、ビデオチャット、軽いゲームなどを実行
※3 BtteryInfoViewのソフトで確認した値

特徴2 - 軽い重量

レッツノート LX3は、14型クラスのノートパソコンの割には軽量です。

ただし、構成するパーツによって、約1.14kg~約1.65kg(メーカー公表値)の間で重量が変わってきます。光学ドライブ非搭載+SSD搭載モデルであれば約1.14kg(春モデルは約1.15kg)ですし、光学ドライブ+SSD+HDD搭載モデル+バッテリー(L)の場合、重量は約1.65kgになります。

詳細は、下記のリンクをご覧ください。なお「店頭モデル」は量販店で販売されているモデルで、「マイレッツ倶楽部モデル」はメーカー直販サイトのモデル、「プレミアムエディション」は高性能で保証も手厚いメーカー直販サイトのモデルです。

 

今回レビューに用いているPCは、HDD、DVDスーパーマルチドライブ、メモリ4GB(1枚)といった構成です。このときの重量を実測した結果は下図の通りです。14型ノートパソコンとしては軽量です。ACアダプターは、普通の重量だと思います。


重量の実測値

特徴3 - 高い堅牢性

レッツノート LX3は、ボディにアルミニウム合金を採用し、軽さと、高い堅牢性を実現しています。また、天板は高い加圧に耐えられるようにボンネット構造になっております。76cm落下試験や100kgf加圧振動試験などにも耐えうる高い品質です。


マグネシウム合金に、天板はボンネット構造

特徴4 - WiMAX内蔵

追記:2014年冬モデルより、WiMAXは使えなくなりました。その代わりLTE対応となりました。

インテルがWiMAX/Wi-Fi内蔵カードを出さなくなった影響で、近年、WiMAXを内蔵したノートパソコンが激減してしまいました。

ノートパソコンに通信カードが内蔵されていなくても、Wi-Fiルーターを持てばモバイル通信できますが、1台余分に機器を持ち歩かなくてはならないのが面倒です。また、スマートフォンでテザリングする方法もありますが、バッテリーの減りが気になります。通信カードを内蔵しているほうが利便性は高いです。

このレッツノート LX3は、WiMAXカードを内蔵した数少ないノートパソコンです。MITSUMI製のカードを搭載しています。


M.2対応のWiMAXカード


接続ユーティリティ

特徴5 - 光沢ドライブ搭載

レッツノート LX3は、光学ドライブを搭載しています。

最近は薄型のモバイルノートパソコンが増えた影響で、光学ドライブを搭載していない製品が増えました。本製品のように光学ドライブを搭載したPCは珍しくなっています。

※ただし、光学ドライブを搭載していないモデルもあり、こちらのほうが重量が軽くなります。


光学ドライブ搭載

液晶ディスプレイのチェック

液晶ディスプレイのチェックです。

最近は品質の高い液晶パネルを搭載したノートパソコンが増えたたため、このような液晶と比べると、品質は落ちると思います。ただし、極端に悪いわけもなく、普通に作業はできます。解像度は14型ワイド画面にはちょうど良い1600x900ですし、表面処理も非光沢で映り込みが少ないです。また、消費電力の少ない液晶を使っているように見受けられます。

以下、詳細です。

視野角は良くありません。真正面から見ないと色が変わって見えます。ただし、外で使うときに隣の人から画面を盗み見られることも少ないと思います。


視野角(斜めから見たときの見やすさ)

 

カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線を確認すると、青色が大きく下げ調整となっています。このことから、実際の画面は青白くなっているのが分かります。


ガンマ補正曲線
※ i1Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2
※見方の詳細については、miyahan.com様、DOS/V Power Report様のページをご確認ください

 

色域は狭いです。


ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

 

画素の形状はシンプルです。ノングレアの処理面を見ても、凹凸は少なく滑らかです。レッツノートのSXやAXはギラつきの多い液晶でしたが、LXはギラつきはほぼ感じません。ややハーフグレアっぽい画面です。


キーボードとタッチパッドのチェック

キーボードのチェックです。

実測で、キーピッチは約19mm x 19mm、キーストロークは約2.0mmとなっています。キートップはほぼフラットで、滑りにくい素材です。最近のモバイルノートは、キーピッチが1.2mm程度しかないものが多い中、本製品のキーボードは約2.0mmもあり、モバイルノートパソコンの中では比較的打ちやすい部類に入ると思います。

ただし、打つと、やや"たわみ"があります。また、キートップは、左右非対称のリーフ形状(葉っぱのような形)になっていますが、打ちやすくなっているとは感じません。また、なぜ左の指で押すキーと、右の指で押すキーが、同じ形をしているのかも疑問です。


キーボード全体図


キーの拡大図1


キーの拡大図2

 

タッチパッドは指が動かしやすく、ジェスチャー操作もしやすいです。クリックボタンも独立しており、軽い力で押せて音も静かです。手のホームポジションのちょうど真ん中に位置している点も良いと思います。タッチパッド&クリックボタンの操作性は良いです。


タッチパッド&クリックボタン

パフォーマンスのチェック

末尾がUシリーズのHaswell CPUを搭載し、モバイルノートパソコンとしては標準的な処理性能です。

Core i5-4200U、4GBメモリ、500GB HDDの構成での各ベンチマーク結果は次の通りです。

Windows エクスペリエンス インデックス

PassMark Performance Test 8.0

3DMark


※ ICE STORM:Direct 9相当ベンチ、CLOUD GATE:Direct 10相当ベンチ、FIRE STRIKE:Direct 11ベンチ

PCMark 8

動画のエンコード時間

TMPGEnc Video Mastering Works 5 によるエンコード時間
  Core i5-4200U
x264でエンコード 34分56秒
クイック・シンク・ビデオでエンコード 14分16秒
AVCHDの動画(ファイルサイズ:1.54GB、再生時間:約13分、解像度:1920x1080)を、
iPhone 4で視聴可能なMPEG-4 AVC(解像度:1280x720)へ変換

ストレージのベンチマーク

カードリーダー/ライターのチェック

内蔵カードリーダー/ライターのチェックです。

スロットは本体の手前側にあります。挿入後の出っ張りはありません。


SDカード挿入後の外観

 

次は、CrystalDiskMarkのベンチマーク結果です。高速なリーダー/ライターです。


 

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