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パナソニック レッツノート SZ6 の実機レビュー

更新日:2016年11月14日

ビジネスマン憧れのPC

レッツノート SZ6は、頑丈・軽量・ロングバッテリーな12.1型モバイルノートパソコンです。

ビジネスマンに愛用されることが多く、レッツノートを所持しているだけで、デキるサラリーマンに見えてしまいます(個人的意見)。

光学ドライブを搭載しながら、1kgを切る重量も魅力的です(モデルにもよります)。

LTE対応モデルもあり、格安SIMを挿入すれば、格安料金でデータ通信をすることも可能です。


※レビュー機は当サイトでの購入品です

目次

レッツノート SZ6の基本スペック

レッツノート SZ6(2016年秋冬モデル)のスペックです。店頭モデルおよびカスタマイズレッツノートを合わせた仕様を掲載しています。特徴的な部分は赤字にしています。2016年秋冬モデル以外はスペックが異なりますのでご注意ください。

CPU
Uシリーズの第7世代インテルCPUを選択可能です。本機はCore i5-7200Uです。
グラフィックカード
CPU内蔵(インテル HD グラフィックス 620)です。
液晶ディスプレイ
12.1型WUXGA(1920x1200)非光沢液晶です。
メモリ
8GB~16GBです。本機は8GBのメモリです。
 
HDD/SSD
HDDまたはSSDまたはSSD+HDDです。本機は128GB SSD + 1TB HDDです。
光学ドライブ
DVDスーパーマルチまたはブルーレイディスクドライブまたは"なし"です。
バッテリー駆動時間
バッテリーパック(S)で最大約14.5時間、バッテリーパック(L)で最大約22時間です。
その他
薄さ25.3mm、重量はバッテリーパック(S)で最小約0.849kg、(L)で最小約0.945kgです。

特徴1 - 光学ドライブ搭載のモバイルノートPC

最近は、光学ドライブを搭載したモバイルノートパソコンが少なくなってきましたが、CD、DVDをコピーしたり、CDの配布資料を読み込んだり、撮影した動画をDVDやブルーレイへ保存したりなど、まだまだ光学ドライブを使う機会が多い方もいると思います。

レッツノート SZ6は、モバイルノートパソコンとしては珍しく、光学ドライブを搭載している製品です。

なお、光学ドライブを搭載していないモデルも追加されています。


光学ドライブ搭載

特徴2 - 光学ドライブ搭載でも1kgを切る重量

レッツノート SZ6は、光学ドライブを搭載しているにも関わらず、1kgを切る軽さです。同社のレッツノート RZ6や、NECのLaVie Direct HZなど、1kgを切るノートPCはわずかにありますが、光学ドライブを搭載して1kgを切るのは本製品だけだと思います。

また、光学ドライブを搭載していないモデルも追加され、このモデルなら最小構成で約849gという軽さになっています。

 

本製品は、バッテリーパック(S)と、バッテリーパック(L)の容量の異なる2つのバッテリーが用意されており、各モデルの重量は下表のようになっています。なお、ストレージ構成やLTEの有無などによっても、重量は変わってきます。

各モデルの重量
  SZ 最軽量
モデル
LTE対応
モデル
大容量
メモリー搭載
モデル
大容量
メモリー搭載
LTE対応
モデル
SSD+HDD
同時搭載
モデル
SSD+HDD
同時搭載
LTE対応
モデル
ストレージ SSD SSD SSD SSD SSD+HDD SSD+HDD
LTE 対応 対応 対応
メモリ 8GB 8GB 16GB 16GB 8GB 8GB
光学ドライブ あり あり あり あり あり
重量 バッテリーパック(S) 約0.849kg 約0.955kg 約0.96kg 約0.985kg 約1.03kg 約1.055kg
バッテリーパック(L) 約0.945kg 約1.05kg 約1.055kg 約1.08kg 約1.125kg 約1.15kg

 

HDDを追加したり、LTEを搭載したりすると、どの程度重量が増えるかをまとめたのが下表です。

増加する重量
  HDDをプラス LTEをプラス 8GB→16GBメモリに変更 光学ドライブをプラス
重量 +0.1kg +0.025kg +0.03kg +0.080~0.081kg

 

「SSD+HDD 同時搭載 LTE対応 モデル」を当サイトにて計測した重量は、下図の通りです。メーカーの仕様表とほぼ同じです。


PC本体の重量
(SSD+HDD 同時搭載 LTE対応 モデル)

 

ACアダプターの重量は下図の通り265gでした。なお、オプションでもっと軽量なミニACアダプター(CF-AAA001AS)というのも販売されています(ただし、ミニACアダプターはPC動作中の充電が不可)。


ACアダプターの重量

特徴3 - 長いバッテリー駆動時間

レッツノート SZ6は、バッテリー駆動時間も長いです。

バッテリーに記載してある容量を確認すると、バッテリーパック(L)の場合は70Wh、バッテリーパック(S)の場合は47Whでした。各モデルのバッテリー駆動時間は下表のとおりです。

HDDを搭載すると、バッテリー駆動時間が大きく減ります。また、メモリを8GBから16GBにすると、バッテリー駆動時間がやや減ります。

各モデルのバッテリー駆動時間
  SZ 最軽量
モデル
LTE対応
モデル
大容量
メモリー搭載
モデル
大容量
メモリー搭載
LTE対応
モデル
SSD+HDD
同時搭載
モデル
SSD+HDD
同時搭載
LTE対応
モデル
ストレージ SSD SSD SSD SSD SSD+HDD SSD+HDD
LTE 対応 対応 対応
メモリ 8GB 8GB 16GB 16GB 8GB 8GB
光学ドライブ あり あり あり あり あり
駆動時間 バッテリーパック(S) 約14.5時間 約14.5時間 約14時間 約14時間 約12時間 約12時間
バッテリーパック(L) 約22時間 約22時間 約21時間 約21時間 約18時間 約18時間

当サイトのバッテリー駆動時間の計測結果は下の通りです。バッテリーパック(S)を搭載したときは、モバイルノートPCとして普通の駆動時間ですが、バッテリーパック(L)を搭載したときは、かなり長い駆動時間です。

なお、今回はSSD+HDDモデルで駆動時間をチェックしています。SSDのみ搭載したモデルはもっと長く駆動することでしょう。

バッテリー駆動時間
  バッテリーパック(L) バッテリーパック(S)
動画再生時 ※1 13時間30分 9時間13分
PCMark 8 Home のバッテリーライフテスト ※2 7時間39分 4時間57分
PCMark 8 Work のバッテリーライフテスト ※3 10時間13分 6時間33分
※画面輝度は約120cd/m2で計測
※1 ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
※2 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、画像編集、ビデオチャット、軽いゲームなどを実行
※3 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャットなどを実行

特徴4 - 高い堅牢性

レッツノートは、昔から堅牢性にこだわっている機種です。

ボディにはマグネシウム合金を採用し、天板は一部のみを補強したスリムタフボンネット構造を採用。また、本体を圧迫しても、基板には影響を与えにくいフローティング構造になっています。

また、ボンネットおよび中央部は、逆ドーム型の凹形状にすることで、荷重が加わったときのたわみを抑制しています。


高い堅牢性

特徴5 - LTE対応モデルもあり

追記:2017年1月発売のレッツノート RZ6からnano SIMに変わったようです。SIM購入の際はよくお確かめください。

レッツノート SZ6には、LTEに対応したモデルもあります。

流行りの格安SIMカードを利用すれば、月額数百円から外出先でデータ通信を行うことが可能です。


LTE対応モデルもあり

 

また、以前のレッツノートはドコモ系のSIMしかつかえませんでしたが、SIMロックフリーになり、au系のSIMも利用できるようになりました。実際に、mineoのauプランのSIMで試してみましたが、問題なく利用できました。


au系のSIMも使用可能

 

格安SIMカードや、LTE対応パソコンについては、下ページも参考にして下さい。

 格安SIMカードの比較
 LTE対応 モバイルノートパソコンの比較

液晶ディスプレイのチェック

液晶ディスプレイのチェックです。

12.1型とやや小さめの液晶ですが、アスペクト比が16:10となっており、縦幅の比率が大きく、より下までコンテンツを表示できるようになっています。

最大輝度は、当サイトの計測結果では345cd/m2でした。

下図の通り視野角も良いです。


視野角(斜めから見たときの見やすさ)

 

カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線を確認すると、中間部がやや明るめに補正されてはいますが、補正幅は少ないため、比較的自然な発色だと思います。



※見方の詳細については、miyahan.com様、DOS/V Power Report様のページをご確認ください

 

色域は普通の広さです。


ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

 

画素形状は下図の通りです。ギラつきはほぼありません。


 

非光沢液晶ですので、画面への映り込みも低減されています。


画面への映り込み

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

キーピッチは、横19mm、縦16mm(メーカー仕様値)となっており、縦のキーピッチが狭いです。キーストロークは、製品説明会では2mmということで、十分あります。キートップはリーフ形状といって、葉っぱのような形をしており、誤って隣のキーを打つのを防止しているらしいですが、左手の指で押すキーと、右の指で押すキーとが同じ形状である点が謎です。縦のキーピッチが狭いため、やや打ちにくさはありますが、慣れれば普通に打てると思います。

キー配列は、「半角/全角」キーが左端になく、ブラインドタッチしにくいです。矢印キーが一段下がっている点は良いと思います。


キーボード全体図


キーの拡大図1


キーの拡大図2

 

タッチパッドの指の動かしやすさは普通です。レッツノートユーザーに好評なホイールパッドも搭載しています。指で円を描くようになぞると、画面のスクロールが可能です。ただし、タッチパッド自体の面積が狭いため、ジェスチャー操作はしにくいです。


タッチパッド

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

「KabyLake」こと第7世代のインテルCoreプロセッサーを搭載しています。「KabyLake」搭載の本格的なモバイルノートパソコンはまだ少ないです(2016年11月14日現在)。

また、モバイルノートパソコンでSSD+HDDの構成ができるのも珍しいと思います。

CPUの選び方

CPUに関しては、Core i5-7200U、Core i7-7500Uを搭載したモデルがあります。そこまで大きく性能差はないため、CPUではなく他のパーツ構成で、モデルを選択すると良いと思います。


CPUの選び方(筆者の独自判断)

ストレージの選び方

ストレージは、SSDを搭載したモデルと、SSD+HDDを搭載したモデルがあります。SSDはM.2ですが、PCIe-NVMe接続ではありません。どのストレージを選べばよいかは、下図をご覧ください(筆者の見解であり、人によって考え方は異なります)。


ストレージの選び方(筆者の独自判断)

レッツノート SZ6で計測したベンチマーク

以下、Core i5-7200U、8GB メモリ、128GB SSD + 1TB HDDの構成でのベンチマーク結果を掲載します。

PassMark Performance Test 9.0 CPU MARK
(CPU性能の評価)

Core i5-7200U
PassMark Performance Test 9.0 3D GRAPHICS MARK
(グラフィックス性能の評価)

インテル HD グラフィックス 620
3DMark
(主にグラフィックス、CPU性能の評価)


Core i5-7200U、インテル HD グラフィックス 620
TMPGEnc Video Mastering Works 6によるエンコード時間
(x265がCPU性能の評価、NVENCが主にグラフィックス性能評価)
  Core i5-7200U
x265でエンコード (※1) 48分28秒
NVENCでエンコード (※2)
QSVでエンコード (※3) 4分40秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
CrystalDiskMark
(ストレージの評価)

128GB SSD

1TB HDD

薄さのチェック

薄さのチェックです。

メーカー仕様表を確認すると、高さは「25.3mm(突起部除く)」となっており、モバイルノートパソコンとしてはやや厚めです。また、当サイトにて、突起しているバッテリー部分を含めて、高さを計測したところ、約34mmでした。他の製品と比較すると厚いです。


高さを実測

カードリーダー/ライターのチェック

内蔵カードリーダー/ライターのチェックです。

SDカード挿入後の出っ張りはありません。


SDカードスロットの位置

 

UHS-Ⅱのカードにも対応し、アクセス速度は速いです。


UHS-Ⅱ対応のSDカード

 

 

 

 

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