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レッツノート J9のレビュー
女性も片手で余裕の約1.145kg
片手で持ちやすいジャケットを装着しながら、約1.145kg(プレミアムエディションのSSDモデル)の10.1型モバイルノートPCです。
ちなみに、ジャケットを脱ぐと、約0.93kgという軽さです。
本体サイズが小さいので、キーボードの打ちやすさや、CPU等の性能が気になるとおもいます。この辺りを含めレビューします。
ここがすごい - 片手で持てる
レッツノート J9は、本体にジャケットを着せることができます。このジャケットの底面側には、ハンドストラップ(上の図を参照)に手を入れられるようになっており、片手で持つことができます。もう片方の手で、(素早く打つことはできませんが)簡単なキー入力ならできます。
ここがすごい - 人前でも目立たない
レッツノート J9は片手で持てるので、歩きながら地図を確認したり、メールを確認したりすることができます。10.1型と小さいため電車の中でPCを開いても邪魔になりません。カフェなどでちょっとパソコンを使うときも小さいので便利です。
ただ、このように外でパソコンを使うときは、人目が気になる方もいると思います。でもレッツノート J9は、ジャケットを着ており、一見すると手帳に見える?ので、それほど目立ちません。嫌味がなくパソコンを人前で使うことができます。レッツノートプレミアムエディションなら合計4種類のカラーから、好みのジャケットを選ぶことができます。
ここがすごい - わずか15秒でOS起動
レッツノート J9はOSの起動時間が15秒と非常に速いです(ただし、プレミアムエディションのみ)。
速さの理由は、SSDの搭載と、クイックブートマネージャーというデバイスおよびサービスの開始をWindows起動後に遅らせる専用ユーティリティのおかげです。他社のパソコンは、SSDを搭載したパソコンでも起動に30秒程度かかるので、レッツノート J9のOS起動は非常に速いと思います。下記に実際の起動の様子の動画を掲載します。
ここがすごい! - 100kg加圧試験、76cm落下試験等クリア
レッツノート J9は、他のモデルと同じく100kg加圧試験と、76cmから落下試験を実施しています。ただし、これはジャケットを着せた状態でのテストです。
レッツノート J9のジャケットを脱がせると、他のレッツノートのように天版がボンネット構造になっておらず、やや堅牢性は落ちるように思えます。ジャケットを着せることで、はじめて他のレッツノート並みの堅牢性になっていると感じます。レッツノート J9を扱うときはジャケットを着せておいたほうがよさそうです。
ここがすごい! - 長く使える高性能
レッツノートには、(1)店頭モデル、(2)マイレッツ倶楽部モデル、(3)プレミアムエディションの3種類あります。後者ほど高性能です。この中でプレミアムエディションは、Core i7-640M & SSDを搭載し、かなり高性能です。末長く使えるモバイルPCです。
下記に、Windowsエクスペリエンスインデックスの結果を掲載します。プロセッサおよびプライマリハードディスクのスコアが高いです。グラフィックス関連のスコアは低いですが、モバイルノートなのでそれほど重要ではない方が多いと思います。
バッテリ時間のチェック - レッツノートにしては短い
バッテリ状態での駆動時間は、レッツノートにしては、やや短いです。
レッツノート S9は、カタログ値で約13~15時間もバッテリ駆動時間があるのに対し、レッツノート J9は、標準バッテリ(S)で約7.5時間、バッテリ(L)で約12時間です。実測はしていませんが、おそらく一般的な使い方をするなら、標準バッテリ(S)で5時間程度、バッテリ(L)で7時間程度になると思います。
一日中使いたいのであれば、バッテリ(L)を装着したいところですが、そうすると重量が1,200g以上になってしまい、レッツノート S9とほとんど変わらなくなってしまいます。重量が重くなると、このモデルの魅力が半減します。
じゃあ、ジャケットを脱げば軽くなるのでは・・・と思いますが、確かに脱ぐと200gくらい軽くなります。しかし、今度は先ほども記載したように堅牢性が落ちてしまいます。
個人的には、軽量さを損なわないバッテリ(S)を搭載したモデルが好みですが、ご自分の用途に合わせて選ぶと良いでしょう。レッツノート J9の一覧を掲載しますので、購入の際の参考にしてください。
型番 | 店頭モデル | マイレッツ倶楽部モデル | プレミアムエディション | |||
スタンダードモデル | ハイパフォーマンスモデル | ワイヤレスWANモデル | ExpressCardスロット搭載モデル | |||
スペック概要 | Core i3 HDD |
Core i5 SSD |
Core i5 HDD |
Core i7 SSD ワイヤレスWAN |
Core i7 SSD |
|
バッテリ時間 | バッテリ(S) | 約7.5時間 | ― | 約7時間 | 約6.5時間 | 約7.5時間 |
バッテリ(L) | ― | 約12時間 | 約10.5時間 | 約9.5時間 | 約11時間 | |
重量(ジャケットあり) | バッテリ(S) | 約1,185g | ― | 約1,195g | 約1,155g | 約1,145g |
バッテリ(L) | ― | 約1,205g | 約1,285g | 約1,245g | 約1,235g |
液晶のチェック - 普通です
液晶ディスプレイは、他社のモバイルパソコンと比較して普通の見やすさです。
ディスプレイは、10.1型のノングレア液晶(非光沢液晶)です。液晶サイズはネットブック並みですが、解像度は1366×768もあり、一般的な15.6型ノートと変わりません。
視野角は普通です。可もなく不可もありません。
厚さのチェック - 普通です
本体の高さは実測で3.7cmです。モバイルパソコンとして普通です。
ただし、ジャケットを装着するとやや厚くなります。しかし、ジャケットを装着していれば、PCの保護カバーに入れなくてもカバンにしまえます。
天版がフラットになり、またサイズも小さいので、カバンには入れやすいと思います。
キーボードのチェック - やや小さい
キーボードは、10.1型のサイズにしては打ちやすいですが、一般的な15.6型のノートPCと比較すると打ちづらいです。
実測で、横のキーピッチは約17mm、縦のキーピッチが約14mmでした。一般的な15.6型のノートのキーピッチは、横19mm、縦19mmなので、狭いことが分かると思います。ただし、1つ1つのキーの左上と右下が丸くリーフ上になっており、誤打を防ぐ仕組みを設けています。そのため、10.1型の大きさにしてはやや打ちやすいです。
タッチパッドのチェック - 好評のホイールパッド
レッツノートは、指でクルクル回して上下スクロールができる「ホイールパッド」が好評ですが、この機種もホイールパッドを搭載しています。ただ、正直に言うと、個人的にはそれほど使いやすいと感じたことはありません。
クリックボタンは分離しておりクリックしやすいです。
ここはイマイチ - 液晶ディスプレイの傾き
レッツノートの液晶ディスプレイは、左の図の角度までしか倒れません。
机の上で作業しているときは、この角度で十分ですが、地面に置いて、しゃがんで作業するときは、この角度だと液晶が見づらいです。
外観のチェック
外観を掲載します。派手さはないですが、シックで落ち着いた雰囲気です。ビジネス用途にはちょうど良いです。
価格のチェック - 10万円~30万円まで
レッツノート J9は、基本的には高価です。ただし店頭モデルはそれほどでもありません。
店頭モデルなら、HDDモデルで約10万円、SSDモデルで約15万円で購入できます。ただし、CPU性能は一般的で、保証もマイレッツ倶楽部モデルやプレミアムエディションより手厚くはありません。
マイレッツ倶楽部モデルは、17万円程度です。
プレミアムエディションは、27万円程度です。高価ですが、高性能なCPUを搭載し、手厚い保証を受けられます。15秒で起動できるのも、いまのところプレミアムエディションだけです。
まとめ
レッツノート J9は、次のような特徴があります。
レッツノート(Let's Note) は、次のような方に向いています。
安さ重視なら店頭モデルがおすすめで、性能と保証内容重視ならWeb直販モデル(マイレッツ倶楽部モデル、およびプレミアムエディション)がおすすめです。