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レッツノート(Let's Note) S10 の評価レビュー
頑丈・軽量・長時間バッテリ
レッツノート S10は、日本人のビジネスマンの多くに好まれているブランド力の高いモバイルノートパソコンです。レッツノートを持っているだけで「仕事が出来る人」に見えてしまいます(個人的意見です)。
100kg加圧試験、76cm落下試験など様々な耐久テストにクリアしている頑丈ボディに加え、1.3kg台の軽量さ、さらに15.5時間のロングバッテリと、モバイルに必要な要素を全て兼ね備えています。
しかし、価格が20万円以上はするので、気軽に購入できるパソコンではありません。本レビューを参考に、購入を検討していただけたらと思います。
メーカーHPはこちら:レッツノート S10
目次
1 レッツノート S10 の基本スペック | 2 ここがすごい - 業界トップレベルの頑丈さ |
3 ここがすごい - 光学ドライブを搭載しながら約1.312kg | 4 ここがすごい - バッテリ駆動時間 |
5 総合ベンチマーク | 6 動画のエンコード時間のチェック |
7 液晶のチェック | 8 キーボードおよびタッチパッドのチェック |
9 本体の薄さのチェック | 10 静音性のチェック |
11 パーツの温度のチェック | 12 表面温度のチェック |
13 消費電力のチェック | 14 外観をチェック |
15 ハードディスク交換 & メモリ増設 | 16 まとめ |
レッツノート S10 の基本スペック
今回レビューするレッツノート S10(店頭モデル:CF-S10AYADR)の基本スペックをチェックします。尚、直販モデルであるマイレッツ倶楽部モデルは、もう少し高性能な仕様になっています。
CPU Core i5-2520Mです。 |
グラフィックカード インテル HD グラフィックス 3000です。 |
液晶ディスプレイ 12.1型(1280x800)の非光沢(ノングレア)液晶です。 |
メモリ PC3-10600の4GBのメモリです。 |
ハードディスク 5400rpmの500GBのハードディスクです。 |
SSD SSDは搭載していません。ただし、マイレッツ倶楽部のプレミアムエディションなら搭載可能です。 |
光学ドライブ DVDスーパーマルチを搭載しています。 |
バッテリ駆動時間 メーカーカタログ値で15.5時間です。実測値は後述します。 |
ここがすごい - 業界トップレベルの頑丈さ
レッツノートの最大のウリは、業界トップレベルの頑丈さでしょう。多少、押されても、落としても、ぶつけても、水をこぼしても平気です。
押されても平気な理由は、左図のように、天板がボンネット構造になっているためです。車のボンネットをイメージすればわかりやすいと思います。100kg加圧試験にもクリアしています。電車の中で押されたりしても平気です。
落としても、ぶつけても平気な理由は、ハードディスクを保護する衝撃緩衝材や、液晶を 守るための抱え込み構造(液晶の両端と本体の両端が凹凸になっており、筐体がかみ合うようになっている構造)などさまざまな工夫をしているためです。一般的なデスクの高さの76cmからの落下試験にもクリアしています。電源コードに足を引っかけて落としても、満員電車でパソコンが押されても平気です。
水をこぼしても平気な理由は、キーボード部分に防水シートを敷いていることと、侵入した水を本体裏面の穴から逃がす構造になっているためです。これにより内部の基盤への浸食を防ぎ本体を保護しています。
ただし、以前、旧モデルのS9で落下テストをしたのですが、光学ドライブが故障しました。パーツは少ないほうが故障率が減るので、頑丈さ(さらに軽量さ)を追求するなら、光学ドライブのないレッツノート N9がいいと思います。
ここがすごい - 光学ドライブを搭載しながら約1.312kg
重量は実測で1.312kg
レッツノート S10の重量を実測したところ、1.312kgという軽さでした。
堅牢さを追求すると重量が重くなってしまうのですが、レッツノートはこの頑丈さと軽量さのバランスが非常にいいです。しかも、光学ドライブを搭載しておきながら、この軽さです。
ここがすごい - バッテリ駆動時間
バッテリ駆動時間は実測で9時間45分。
レッツノートのバッテリ駆動時間を実測してみました。電源コードを抜いた後、動画(DVD相当の画質)を1つ再生させ休止状態へ入るまでの時間を計測しました。画面の輝度は中間の設定にしました。
その結果、9時間45分のバッテリ駆動時間でした。非常に長い駆動時間です。
ちなみに、バッテリのみ重さを計測してみたら、405gもありました。3分の1近くの重さはバッテリで占められているのがわかります。
総合ベンチマーク
Core i5-2520Mを搭載したレッツノート S10の総合ベンチマーク結果を掲載します。第2世代インテルCPUだけあって、CPUのスコアは良いです。dynabook R731をレビューしたとき、Core i7-2620Mのベンチマークを計測してみましたが、それほどスコアは変わりません。Core i5-2520Mでも十分な処理性能です。
Windows エクスペリエンスインデックス
CrystalMark 2004R3 ベンチ & PassMark Performance Test ベンチ
動画のエンコード時間のチェック
ペガシス TMPGEnc Video Mastering Works 5
Core i5-2520M搭載のレッツノート S10について、動画のエンコード時間をチェックしました。
Core i5-2520Mは、CPU内蔵のグラフィックスでエンコード等の処理をするクイック・シンク・ビデオに対応しているので、こちらを用いたときのエンコード時間も計測しました。
エンコードに用いたソフトは、定番のペガシス TMPGEnc Video Mastering Works 5 です。x264でエンコードしたときと、クイック・シンク・ビデオでエンコードしたときの2種類を計測しました。
テストの結果は、x264でエンコードしたときは39分08秒、クイック・シンク・ビデオでエンコードしたときは15分48秒でした。デスクトップ用の第2世代インテルCPUよりはかなり劣りますが、ノートPCにしてはなかなか速いと思います。特に、クイック・シンク・ビデオを使ったエンコードは速かったです。
エンコード方法 | エンコード時間 |
---|---|
x264でエンコード | 39分08秒 |
GPGPUでエンコード | 15分48秒(クイック・シンク・ビデオ) |
iPhone 4で視聴可能なMPEG-4 AVC(解像度:1280x720)へ変換
液晶のチェック
レッツノート S10は、12.1型(解像度:1280x800)の非光沢TFT液晶です。非光沢液晶なので映り込みが少なくオフィスなどの作業向きです。また流行の1366x768の解像度ではないため、(横幅は狭くなりますが)縦の幅は広くなります。視野角は悪いですが、モバイルノートPCを斜めから見ることはほとんど無いので、気にしなくていいです。
正面から撮影した画像。正面からの発色は問題ないです。映り込みも少ないです。
下、上、横の斜めから撮影したときの画像。視野角はそれほど良くありません。
キーボードおよびタッチパッドのチェック
レッツノート S10のキーボードは、個人的にはやや残念です。
まず縦方向のキーピッチが狭いです。横方向は19mmありますが、縦方向は16mmしかありません。キーを打っていて窮屈に感じます。右側のパームレスト部分に光学ドライブを搭載できるようにしているため、縦方向が狭くなっているのだと思います。
また、「半角/全角」キーが、左から2つ目にありブラインドタッチで打ちにくいです。私はよくこのキーを使うので残念です。
尚、レッツノート S9からキーボード配置は全く変わっていません。
キーピッチは実測で横19mm×縦16mmです。縦方向のキーピッチが狭いです。
キートップはフラットで指のフィット感はあまりないです。
タッチパッドの操作感は良好です。指でクルクル回して上下スクロールができる「ホイールパッド」も好評です。
タッチパッドは操作しやすいです。「ホイールパッド」も好評です。
本体の薄さのチェック
ボンネット部分まで含めた高さは実測で約45mm。
レッツノート S10の本体の厚さを、ゴム足からボンネットの出っ張っている部分まで計測しました。
その結果、約45mmでした。
モバイルノートにしては厚めです。カバンの中に入れたときにかさばります。この分厚さはレッツノートの課題だと思います。
分厚くても放熱性がよければまだ良いのですが、(次ページで紹介しますが)放熱性は良くないです。