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VAIO S15の実機レビュー

4コア高性能CPU搭載
VAIO S15は、高性能なHQシリーズのCore i プロセッサーを選択可能な15.5型ノートパソコンです。
最大で、4コアのCore i7-6700HQのプロセッサーを選択可能です。
液晶はいくつか種類がありますが、非タッチパネルのフルHD液晶を選択すれば、高視野角(斜めから見ても色味が変わりにくい)で、映り込みが少なく作業がしやすいです。
販売サイト:ソニーストア(VAIO S15)
※レビュー機は当サイトの購入品です
目次
VAIO S15の基本スペック
VAIO S15(2016年春モデル)のスペックです。特徴的な部分は赤字にしています。時期が経つと選択できるパーツは異なる可能性があります。詳細はメーカーサイトでお確かめ下さい。
CPU H/HQシリーズの第6世代インテルCPUを選択可能です。本機はCore i7-6700HQです。 |
グラフィックカード インテル HD グラフィックス 530(CPU内蔵)です。 |
液晶ディスプレイ 15.5型ワイド。非光沢フルHD、非光沢HD、タッチパネル・フルHD液晶から選択可能です。 |
メモリ 最大16GBです。本機は8GBのメモリです。 |
2.5インチ HDD/SSD 2.5インチのHDDやSSHDを搭載可能です。本機は非搭載です。 |
M.2 SSD M.2接続の128GB SSDを搭載可能です。本機は搭載しています。 |
光学ドライブ DVDスーパーマルチドライブ、ブルーレイディスクドライブを選択可能です。 |
バッテリー駆動時間 バッテリー駆動時間はWindows 10 選択時で約5.2~7.6 時間(JEITA2.0)です。 |
特徴1 - 高性能CPU搭載
VAIO S15は、CPUの末尾がHQまたはHの高性能プロセッサーを搭載しています。
なお、HQは4コアで、Hは2コアのCPUであることを示しています。
VAIO S15で選択できる最上位のプロセッサー「Core i7-6700HQ」は、最近のノートPCに搭載されることが多い「Core i7-6500U」と比較すると、約2倍の性能です(下表参照)。エンコードなど時間のかかる処理をする場合、効果は絶大です。
HQ/Hシリーズ [VAIO S15で選択可能なCPU] | Uシリーズ | ||||
---|---|---|---|---|---|
Core i7-6700HQ | Core i5-6300HQ | Core i3-6100H | Core i7-6500U | Core i5-6200U | |
コア数 | 4 | 4 | 2 | 2 | 2 |
Passmark CPU Mark ※1 | 8037 | 5822 | 3612 | 4482 | 4249 |
エンコード時間 ※2 | 20分16秒 | 未実施 | 未実施 | 48分10秒 | 50分37秒 |
※2 XAVC Sの動画(約5分、4K)を、x265にてMP4(FHD)へ変換
特徴2 - 非光沢、フルHD、高視野角液晶を選択可能
本製品は、次の液晶を選択できます。
(1)非光沢、フルHD、高視野角液晶、非タッチパネル
(2)非光沢、HD、非タッチパネル液晶
(3)光沢、フルHD、高視野角液晶、タッチパネル
レビュー機は(1)の液晶を搭載していますが、視野角が広く、解像度も低すぎず大きすぎず、画面への映り込みも少なく作業がしやすい液晶です。後述しますが、ギラつきも少なく、色域も広く見やすい液晶だと思います。

高視野角の非光沢フルHD液晶を搭載
特徴3 - M.2 SSD+2.5インチストレージを搭載可能
VAIO S15は、M.2 SSDと2.5インチストレージを両方搭載可能です。
ただし、M.2 SSDは128GBの容量しか選択できません。256GBや512GBの容量も選択できたら良かったです。

2.5インチストレージ

M.2 SSD
液晶ディスプレイのチェック
液晶ディスプレイのチェックです。
カスタマイズ画面で、「フルHD」、「タッチパネルなし」を選択した場合の液晶の特性について記載します。
視野角は非常に広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)
カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線を確認すると、やや暖色系の画面ではありますが、比較的自然な発色であると思います。

ガンマ補正曲線
※ i1Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2
※見方の詳細については、miyahan.com様、DOS/V Power Report様のページをご確認ください
色域は広めです。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成
画素形状は下図の通りです。ギラつきはほぼ感じません。


非光沢液晶ですので、映り込みが低減されています。

画面への映り込み
キーボードおよびタッチパッドのチェック
キーボードとタッチパッドのチェックです。
当サイトでの計測値で、キーピッチは横19mm、縦18.5mm、キーストロークは約1.5mmです。キートップはやや湾曲していますが、フラットに近いです。キートップは滑りにくい素材です。
ややキーストロークは浅いと感じるものの、キーピッチは十分で、キーの底は柔らかく、普通に打てるキーだと思います。テンキーも搭載しており、アルファベットのキーと同じキーピッチ&ストロークである点も良いです。

キーボード全体図

キーの拡大図1

キーの拡大図2
タッチパッドの指の動かしやすさは普通です。クリックボタンはやや遊びがあり、押すときに2段階で当たる感触があります。ただし、普通の力で押せます。

タッチパッド
パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。
前述したとおり、CPU性能は非常に良いです。エンコード、現像処理、コンパイル、数値解析といった時間のかかる処理をノートパソコンで行いたい場合に適しています。
ストレージは、SSDを選択すれば高速です。ただし、超高速なPCIe-NVMeのSSDではありません。
Core i7-6700HQ、8GBメモリ、128GB M.2 SSDといった構成でのベンチマークスコアは次の通りです。
PassMark Performance Test 8.0
3DMark
※ FIRE STRIKE:高性能GPU向け、SKY DIVER:ミドルレンジGPU向け、
CLOUD GATE:一般ノート向け、ICE STORM:タブレットやスマホ等のモバイル向け
PCMark 8 - Home accelerated
動画のエンコード時間
2015年10月24日より、エンコードのテスト内容を変更しましたので、ご注意ください。
Core i7-6700HQ | |
---|---|
x265でエンコード (※1) | 20分16秒 |
x264でエンコード (※2) | 9分58秒 |
NVENCでエンコード (※3) | ― |
QSVでエンコード (※4) | 7分44秒 |
※1 4Kや8Kにも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが、出力ファイル容量は従来の約半分
※2 H.264エンコーダーの中で、現在人気の高いエンコーダー。ほどほどの速度で高画質
※3 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載される最新ハードウェアエンコーダー。従来のCUDAより速度、画質とも向上
※4 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー。エンコードが高速
ストレージのベンチマーク
128GB M.2 SSD
SDカードのベンチマーク
UHS-Ⅰ対応カード
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