SONY VAIO S(SE)の実機レビュー(2)

更新日:2011年12月05日
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  目次  

静音性のチェック

本機の動作音(静音性)のチェック結果です。もし動作音が大きいと、気になって作業に集中できなかったり、周りの人に迷惑になったりします。

下記の4つの状態で計測したところ、アイドル時や動画再生時の動作音は静かですが、バイオハザード5ベンチマークやエンコード処理など高い負荷をかけると他社PCよりも高い騒音値です。


パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

下記の4つの状態で計測した結果、いずれも標準的な温度だと思います。


表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。

下記の4つの状態で計測した結果、エンコード実行時は右上の部分が40℃近くまで上昇しました。ただし、熱くなるのは指先部分なので、それほど不快ではありません。また、右上以外の部分はそれほど熱くないです。


消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。もし、消費電力が高いと、電気代が高くなります。尚、1日平均3時間程度パソコンを使用した場合、消費電力が1W違うと、電気代は1か月あたり約2円違います(電気の契約内容にもよります)。

消費電力は、切替可能なグラフィックスを、SPEED(Radeon HD 6630M)にして計測しています。

フルHD液晶、およびRadeon HD 6630Mを搭載している影響で、全体的にやや消費電力は高めですが、すごく高いわけではありません。

なお、STAMINA(内蔵GPU)に切り替えた場合は、アイドル時で約13Wでした。


外観のチェック

VAIO S(SE)の外観のチェックです。

今回のボディカラーは「ブラック」です。「シルバー」も選択可能です。

 

液晶画面には低反射コートが施されているため、画面への映り込みは少ないです。

パームレストに指紋は付きにくいです。

 

横から見ると、VAIO S(SE)の薄さがわかると思います。

 

スピーカーは小さく、音質はそれほど良くないです。ノートPCにありがちなシャカシャカした音です。

 

天板も指紋は付きにくいです。

 

裏面です。

 

バッテリー、ハードディスクは交換可能です。ハードディスクは、東芝製の9.5mm厚のMK3259GSXPでした。

オンボードのメモリは交換不可能ですが、別途メモリスロットが1つ用意されているため、もう1枚増設可能です。

 

VAIO S(SE)の側面です。ポート類は右側面に集中しています。メモリースティックデュオスロットを搭載しているあたりがソニーらしいです。マイク入力ポートはありません。

 

天板は、下図の角度まで開きます。

まとめ

以上が、SONY VAIO S(SE)のレビューでした。

まず液晶が非常に見やすいことに驚きでした。IPS液晶を搭載し視野角が良く、色再現性も高く、ギラツキやザラツキもなく、映り込みも少なく、ノートPCの中ではかなり高品質な液晶ディスプレイだと思います。

色再現性が高かったため、色域がもっと広ければ、PhotoShopなどを使うPCとしても最適だったのにと思ったのですが、そこまで色域は広くありませんでした。

液晶解像度はフルHD(1920x1080)もあり、デスクトップを広く使えます。ただし、解像度が高い場合、画面上の文字は小さくなり、読みにくいと感じる人もいると思います。前述した「特徴2 - フルHD液晶ディスプレイ」を確認し、この解像度でも作業できそうか、よく検討してみてください。

また、クアッドコアのCPUや、4台でのSSD RAIDを搭載でき、かなりハイスペックなPCに構成することも可能です。

他社の国産メーカーで販売している15型クラスPCのような大衆向けのPCとは違い、かなり尖った製品です。多くの人におすすめできる製品ではありませんが、人によっては希望とピッタリ合う製品でしょう。

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メーカー直販店:ソニーストアicon